東京東端の下町、そこに住む高校生の詩鶴は店の手伝いに追われ、学業に追われ、とにかく忙しい。
始まりだした進路調査には「店を継ぐ」と言うことに決めたため、この分の忙しさは抹消できた。
未来への悩みが一つ減った分、今は今しか味わえないであろう時
間を楽しんでやろうと彼女は決意する。
「大人」と「子供」の真ん中で葛藤し続ける少年少女達の間で、彼女はあらゆる人間ドラマに揉まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 21:00:00
389246文字
会話率:64%
地方の港町に住む高校生の桜、桐香、恵、莉里は暇があれば集まって遊びに行くような親友同士だった。
その日もいつも通り、放課後に遊び、また明日と言って別れた。
しかし、別れ際に莉里は不慮の事故により死んでしまう……はずだった。
莉里が死ぬ寸前、
時間が止まり、桜、桐香、恵の前に現れた死神は戸惑う3人に告げる。
『汝らに選択肢を与える。1つはこのまま莉里の死を受け入れ、この世界での生活を続ける。もう一つはこの世界とは別の世界に行き、7翼の堕天使を抹消する。成功した場合、莉里の死の運命を書き換える。』
3人は困惑しながらも親友を救うために異世界転移を決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 08:00:00
218934文字
会話率:61%
この世界には、神が存在する。
御伽噺のように空想の存在ではなく。
ハッキリと存在して、この地上に住む命を管理していた。
神は己の世界で生きる命全てを正しき道へと導く――が、例外はある。
突如、世界中で発生した異常現象。
目に見えないウィ
ルスのようなそれは、この世界に住む人間にだけ感染する。
それは、人間たちに強い影響を与えてその体を”変異”させるものだった。
身体に対して目に見える変化はない。が、一度感染すればこの世界を蝕む”毒”となる。
温厚な動物を狂暴化させて、植物を腐らせてしまう。
そうして、土地を汚染し、美しい世界の秩序を崩壊させていくのだ。
時間が経てば経つほどに、周りに与える影響は強まっていく。
神はその存在たちを危惧し、人間たちに任務を与えた。
それはこの世から、感染者を――抹消する事だ。
感染者たちを人々は――異分子《キャンサー》と呼ぶ。
異分子に人権は存在しない。
異分子が他の人間のように自由に生きる権利はない。
”俺たち”は死ぬまで管理されて、死ぬまで苦痛を強いられる。
これは、死ぬ事が出来なかった猟犬の物語。
俺という世界にとっての癌が――死に場所を探すだけの話だ。
※カクヨム様でも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-26 18:48:40
1281902文字
会話率:14%
この世界は女性上位の女尊男卑である。
女であるというだけで貴族となり、魔力を持って生まれた一部の男性以外は平民や奴隷として生きる事を強いられ、女の性欲処理の道具でしかないという貞操観念も狂った、歪んだ国。
強力なスキルと超人的戦闘力を誇る
≪悪役令嬢≫が支配するその国、クルスファート王国。
そこで「男女平等、そして男は弱者を守るもの」という常識外れの「歪んだ」教育を親に強いられた少年、フィーグはいずれ悪役令嬢の婚約者となるために魔法学園に入学する。
彼には目的があった。
地位の高い令嬢を篭絡し、成り上がり、この国を破壊するという野望を持って。
しかし彼はよせばいいのに、虐められている男子生徒を庇ったせいで目を付けられ、私刑の憂き目にあう。
自信の軽挙妄動を後悔するフィーグ。
しかしそんな時、彼の前に一人の少女が現れた。
千年もの昔に、女王に逆らいその存在を抹消されたという、最初の悪役令嬢、ユーリ・アーシア・ストーリア。
彼女は言う。
「ボクのお婿さんになってよ」
フィーグは言う。
「これはただの偽装婚約だ。この世界を破壊するための――」
これはこの貞操逆転世界に抗う、一人の底辺貴族の少年と、彼を取り巻く悪役令嬢たちの、恋と叛逆の物語である。
※この作品はカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-24 21:20:04
52999文字
会話率:33%
14世紀イギリス。処女王エリザベス1世には、愛人レスター伯ダドリーとの間に隠し子がいた。しかし、その存在は史実から抹消され、女王の娘が産んだは子は祖父であるダドリーと女王の従姪レティスの子として育てられる。
王孫ロバート・デンビー男爵。彼
はアーサー王の予言者マーリンが「赤い竜」と呼ぶ、チューダー王朝の存続の鍵を握る者だった。
王朝繁栄のためには、ブリトン島の古い守護神の加護を得ること。その使命を全うするためには、ケルトの女神に選ばれる必要がある。その女神の依代となったのは、「宿命の乙女」と呼ばれる巫女であり、彼の最愛の恋人だった。
だが、イングランド王座を狙うスコットランド王ジェームズ六世も、女神の加護を切望していた。陰謀が渦巻く宮廷で政治的な思惑に翻弄され、愛する恋人と罪の無い国民を救うために予言の子が下した苦渋の決断とは?
歴史を題材にした完全フィクションの恋愛小説。不定期のんびり更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-24 04:51:29
103728文字
会話率:53%
『魔術』という技術が世界に登場してから二世紀。
極東の島国、日本帝国に存在する魔術の名家に、一人の男児が生まれる。
彼には、魔術の才能がなかった。欠片も無かった。魔術師の家系ですらない一般人でも、僅かなりとも持っているという魔力を一切保
持していなかったのだ。
優秀な魔術師を輩出する事で家格を上げている名家にとって、魔術の才能を持たない事は許し難い罪でしかない。
父は失望し、母は恥と言った。姉は軽蔑し、妹は侮蔑した。
やがて、彼は抹消される。戸籍を消し去り、生まれてきた事実を消し去り、そして彼自身は未開の原始の森へと捨てられた。
幼い子供であった彼に、そんな場所で生きていく能力はなく、時を置かずして死ぬと誰もが思っていたし、彼本人ですら遠くない死の気配を感じていた。
だが、彼は生き残った。
力を付けて、知恵を磨いて生き残った。
全ては復讐の為。
自分を無き者とした実家への、その価値観を培った世界への復讐の為に。
物語は、彼――刹那が世界の表舞台に上る所から始まる。
【令和2年4月2日、書籍化します!】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-23 14:39:30
1699112文字
会話率:24%
ある日突然手紙が来て読んだ遠藤周作は、信砦翟(しんざき)神社に行くことになった。手紙には僕は記憶から抹消された。今日という日、明日という日を忘れるなと書いてあった。そして神社みついた頃には手紙が変わっていた。「七つの大罪と”今日という日、明
日という日“この二つを忘れるな。そして貴方はこれから抹消される。
抹消から戻る方法はミッション及び試練を達成すること。」追手が来ていたことに気づかずに手紙を読み込んでしまった僕は、ポレアレスという神?にスキル未来予知(トキノソラ)を授かった。目が覚めた時には七竈という街にいて、一人の少女に出会う。そしてこの世界ではスキル所有者がいることがわかった。そして僕は、アルデバランと名乗って、旅をすることにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 22:53:30
2909文字
会話率:40%
――遠距離恋愛をしている彼女...海川恵美(うみかわめぐみ)に浮気をされた。
浮気相手は学校一のイケメンらしく、更に能力も文武両道の持ち主らしい。
―――ショックだった。
だが、未練がましいのが嫌だった俺は、あいつとの連絡手
段の全てを抹消する。
――それから数ヶ月が過ぎた。
しかし未だ、彼女の事を吹っ切る事も忘れる事も出来ない日々を過ごしていた。
時が経てば、あいつの事を忘れさせてくれると思っていたのに。
だけど俺の心の根っこには、まだあいつの事を諦めたくないという想いが
残っていたのだろう。
ハァ...なんてみっともなくて、未練がましいんだ。
そんな茫然自失の日々が続いた、とある日。
―――俺は暴走してきたトラックに跳ねられてしまう。
死ざまに、今度こそは良き女性と出逢いと願いながら、人生の幕が
下りるかの様に、俺の瞼はゆっくりと閉じていく。
そして瞼を閉じた次の瞬間、
俺は誰かの大きな声で無理矢理、叩き起こされてしまう。
その大きな声の主...女神メリアーナと名乗った女性が俺に言う。
勇者となって自分の管轄している世界で蔓延っている魔族達と、その親玉で
ある魔王を討伐して欲しいと。
最初は断ろうとした。
だがふと考える。
「勇者となって使命に没頭すれば、恵美の事を忘れられるのではっ!?」
これは恵美の事を吹っ切るチャンスじゃんとばかり、女神メリアーナの
嘆願を快く受諾した俺は、異世界に勇者として召喚されていく。
―――それから五年と幾数ヶ月の月日が流れた。
幾度の艱難辛苦を乗り越え、女神メリアーナの悲願だった魔王を見事
伐ち倒した俺は、メリアーナからの恩恵...『勇者』の力を報酬として
保持したまま、元いた世界に帰還するのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 12:12:07
218544文字
会話率:31%
【ウーサー・ペンドラゴン】という人物を知りたい?
何で彼の事が知りたいの?まぁ、いいや。
簡単に話すと、彼は《アーサー王伝説》の始まりに出てくるブリテンの王にして物語・主人公アーサー王の父。
そして、ブリテンの滅亡とアーサー王を悲劇に追い
やった原因の一人。
彼自身の《愛》と《慾望》から始まり、後にその代償は《呪い》となり息子のアーサー王に降り掛かってしまった。
その原因を作ってしまったウーサーは友の魔術師が目指したブリテン統一の実現の好機と臣下の信頼を一気に失い、最期は召使いになりすましたサクソン人の手により誰にも助けられる事なく毒殺された。
はい、お仕舞い!これが《アーサー王伝説》で語られる【ウーサー・ペンドラゴン】の短い物語。
え?違う?
キミが知りたいのは─────
【大罪人ウーサー】の《楽園殺し》の物語だって?
ふぅん・・・・・何でキミがソレを知っているのかな?
誰に聞いたかは知らないけど、それ、知らない方がいいよ。
だって伝説が殆ど語られてない者の物語というのは『世界』が《危険》と判断し、意図的に《抹消》したモノが多い。
特に【彼】は、『世界』がその存在と軌跡を《抹消》しきれず、《封印》して《アーサー王》の物語で上乗せして【彼】の痕跡をできうる限り希薄にするので精一杯だった程のものだったんだからさ。
だから、【彼】の事は忘れて別の事に情熱を傾けた方が身のためだ。
※この作品はpixivでもちょっと掲載しています。
なお、この物語はフィクションです。史実とは異なる話になります。それでも宜しければご覧ください。
※誤字脱字など読みにくい所が多々あるかも知れませんが、御容赦願います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 22:00:00
106553文字
会話率:28%
「魔法があったらあなたは何をしたいですか?」
通勤・通学で瞬間移動してその分もっと長く寝たり、 魔導具を作ってそれで大儲けしたり、 そんな世界があったなら、 ドラゴンを飼うといったことも不可能ではありませんし、 ダンジョンやラビリンスと
いった冒険もできるかもしれません。
でも、 それだけが魔法なのでしょうか。
もしかしたら、 それはもっと身近なもので、
もっと アブナイ ものかもしれません。
これは現代に潜む魔法を、抹消していく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-08 00:00:00
8682文字
会話率:31%
【神使の鉄則】
神、魔族、天使、妖怪・・・総ては人間創り出す『〇〇』である。
その『〇〇』を修正するのが、『我々』である。
1、『〇〇』は、無慈悲で残酷である。故に、『〇〇』を見つけ次第早急に『✖✖』に送るべし。
1、『我々』は、『△△』
であり、それ以上でも以下でもない。
1、『我々』は、人間とのかかわりを持ってはならない。が、その世界の主人公は必ず、助けるべし。
1、『〇〇』を『✖✖』へ送れる制限時間は最大で10年までとする。それを過ぎることあれば、直ちに抹消もとい、概念破壊を実行すべし。
1、『我々』とかかわった人間の記憶は主人公においても消さなければならない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-29 01:23:33
84895文字
会話率:46%
救世主――魔王を倒し英雄となるべき存在。ただし、まだ一度たりとも世に現われたことはなく、ただ伝説上の存在となっている――
――そのはずではあるが、彼らは知っている。自分たちが救世主であることを。救世主を務めた過去を。その度に魔王に返り
討ちにされ惨殺されたことを。
何度繰り返したのかもはや覚えていない。負けて殺され転生し、またも挑んで負けて殺されて、輪番制で救世主を担当する彼ら六人は敗北の歴史を積み上げてきた。
敗北を喫した救世主とその仲間たちは歴史からも抹消され、もはや涙も枯れようというもの。
だが今回はどうやら様子が違う。
六人のうち一角を担うルドベキア。生まれて言われた、「あなたは次期魔王です」。
これどういうこと!? 俺は救世主のはずなんですが!? 魔王になんかなりたくない!
――予想外の生を享けてしまった青年が、再会に向けて足掻いたり、片想いしたり、昔のことを思い出したり、真実を知ったり、懺悔したりする話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-24 00:07:05
5001392文字
会話率:20%
『ねぇ、君を殺したらどうなると思う?』
他人との関わりを捨て不登校となり引きこもっていた中学三年生の双波怜は、〈ザ・テイルズ・オブ・マジック〉という次世代型オンライン戦闘ゲームにのめり込み、そこで戦って勝つことに生きがいを見つけていた。
〈
ザ・テイルズ・オブ・マジック〉――通称TTMは、あらゆる"Code"を用いて創られた日本のコピーワールドだ。
日本に存在する自然や建造物が全て再現され、それらは細かなエリアに分けられている。
TTMでは、PCに取り付けられた専用の認証カメラを用いてプレイヤーに似た外見のアバターを作り上げる。
アバターを操作し、武器を手に入れ、魔法を習得してレベルを上げる。
またプレイヤー同士の対戦、バトルロイヤルやチーム戦では、数百も存在する武器や魔法をぶつけ合い、ときに地形を活用して勝利を目指す。
ブレイン・テックという謎多き巨大会社によって開発・販売されたTTMは、その世界観や対戦の奥深さが人気を呼び、今ではプレイヤー数五万という数字を誇る。
ある夏の日、双波怜も〈レン〉のアバターを操作しTTMをプレイしていた。
怜が横浜エリアでバトルロイヤルに参加していたとき、ゲーム内で異変が発生した。
それが収まる様子はなく、ついにはPCまでも制御不能となった。
そしてTTM専用の認証カメラは青い光を放ち、怜を包みこんで"Code"としてゲーム内へと転送した。
目覚めた先は、日本――ではなくそのコピーのTTMワールドだった。
『TTMプレイヤーの諸君。ようこそ、"Code World"へ。君たちにはこの世界で〈Grand Code〉を探してもらう』
TTM内で死ねば、プレイヤーは"Code"として存在を抹消される。そうなっては、二度と現実に戻れない。
この世界"Code World"で生き残るためには、戦うしかない。
現実世界へと還るためには、どこかにあるはずの〈Grand Code〉を見つけるしかない。
孤独を抱えた少女は、ひとりの少年と出会いともに歩むことを決めた。
――これは"Code World"を生きる彼女たちの、生死をかけた戦いの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-06 06:21:04
22321文字
会話率:17%
世界は二つに分かれていた。それぞれが、人間とヒト属ではない人間アンホモニナヒューマン、通称UHという2つによって支配されており、両者の戦争は激化の一途をたどっていた。
オリエンス帝国は、母なる大地を取り返すため。
UHは確実な主権を獲得する
ため。
それぞれが脅威となりうる存在を抹消すべく、その先の安寧を夢見て戦っていた。
そして、この戦争に2人の少年が巻き込まれ、戦争はさらに加速していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-29 01:07:59
4124文字
会話率:36%
人類が魔人へと進化を遂げて五億年。人類は謎のロボット、ジグザグの侵略に数を減らしていった。
魔術とからくりが錯綜した、殺戮的なネバーランド。そんな世界に生きるオリはある日、荒廃した都市で一体の壊れたジグザグと出会い、謎のからくりを託され
る。
そのからくりは世界の根本をひっくりかえし……
人類抹消兵器が蔓延る世界で、主人公オリちゃんがその兵器であるヒロインに絆されていくストーリーです。
こちらの小説は『カクヨム』『小説家になろう』にて連載しています。
予定では2~3日ごとに更新です。
※こちらの小説は私が所属するバンド『can't』が作詞作曲をした「からくり」という曲をモチーフにしているため、そちらも聴いていただけると嬉しいです。
「からくり/can’t feat.ずんだもんUTAU」
https://www.youtube.com/watch?v=eDr9vRMvq_k
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 21:39:46
5574文字
会話率:34%
元キーボード奏者の秋月結(あきづき ゆい)は、自身が贈ったシルクのアクセサリーが原因で、恋人の蔵波詩乃(くらなみ しの)を謎の感染症『群馬風邪』に罹患させてしまう。と同時に、周囲が妙にきな臭くもなってくる。まるで群馬風邪の存在を抹消しよう
とするかのごとく、厚生労働省と思しき組織が圧力をかけてきたのである。
どうやら彼らは、詩乃の身体が示す「結のピアノ演奏を聴くと群馬風邪の症状が和らぐ」という反応=通称『ピアノ・ワクチン』反応を秘匿したがっているらしい。理由を探るべく、結たちは独自に調査を始めるが……。
群馬風邪、そしてピアノ・ワクチンに隠された秘密と、明かされる意外な事実とは!? 謎めく音色をめぐる事件譚、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-08 21:46:16
103750文字
会話率:46%
「異世界生活をエンジョイする日まで、なんとしても生き延びてやる――!(死んでるけど)」雑に異世界転生した俺は、どういうわけか勇者の必殺技に巻き込まれ、いきなり瀕死に陥る。そのうえ空間魔法で俺の死は完全に抹消された――はずだった。再び目覚めた
とき、ユニークスキルでアンデッドと化し勇者のアイテムボックスに閉じ込められていた。憧れのモンスターになれて一応テンションがあがる俺。一方で俺が生きていると都合が悪いらしい勇者は、今度こそ殺そうとモンスターを次々に差し向けてくる。ピンチを乗り越えるため収納されたアイテムを(勝手に)駆使するうち、俺は最強アンデッドモンスター目指してメキメキ進化していく。てんこもりのモンスターをシバき倒し、ときに仲間に加えながらアイテムボックス脱出へと突き進む。***カクヨムにも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-20 18:21:52
421707文字
会話率:25%
プロローグ(あらすじ)
影の世界「ザンドラ」には実世界から選ばれた1000人の影喰(かげくらい)が使者として送り込まれる。彼らはそれぞれ固有の武影器を所持し、生き残りをかけて殺し合う。殺し合った先に特段栄誉があるわけではない。影喰に選ばれ
たものは自身の影が蝕まれてやがて消えていく。実と虚は表裏一体であるわけだが、虚が消滅すれば実は成り立たなくなる。結論、影が完全消滅すれば自身の存在も消えるのである。だが、生き残る方法はある。他者の影を喰らい、食い繋いで延命する方法が。加えて、消滅した影喰の椅子はまた新たに選ばれた影喰で埋まる。常時1000人を下回ることがないのだ。
『殺し合いをしなければ自身が抹消されてしまう終わることのないゲーム』である。
何の得にも、誰の得にもならないこんなゲームを終わらせたいと思う影喰も出てくるであろう。村島勇人もその一人である。高校生でありながら影喰に選ばれた身で、殺し合いをさせられることに疑問を抱き、このゲームの元凶である『クリエーター』を探し始める。もっとも「クリエーター」が実在するのかは不確かな状況ではある。それでも彼は相棒である武影器「ハルジオン」と共にゲームを終わらせるために動く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-17 22:00:00
38146文字
会話率:50%
時は現代より少しばかり未来。例年よりも早く咲いた庭の桜を眺めて、その家に住む女性と同居する人造人間とが話している。人造人間の外見は、透き通るような白い肌に、人間ではないことを示す長く青い髪、髪と同じ青い瞳を持つ中性的な肢体の少女。話の内容
は、間近に迫った、その人造人間の賃貸契約期間の終了を踏まえて、二人がこれまでともに過ごした時間に培ってきた思い出に関するもの。そして、契約の主眼である、人造人間の人工知能が、女性との暮らしによって如何に人として成長したかについてである。契約期間が終了すれば、この人造人間は製造元に返還され、女性と過ごした時間の記録――記憶は、個人情報保護のため、全て抹消される。人工知能に残されるのは、人として成長した思考力及び感情のみなのだ。その契約内容を全て知った上で、人造人間と女性は静かに穏やかに語り合う。人造人間が、初めて女性のために作った料理が、栄養価は完璧でも味は酷いものだったことから、女性の影響で庭いじりが大好きになったこと、近所でも有名な買い物上手になったことまで、話は進む。やがて女性が指摘する。記憶が全て抹消され、人として成長した思考力及び感情のみが残されて、次の契約者の許へ派遣されるという仕組みは、まるで輪廻転生のようだ、と。人造人間は、その言葉を感慨深く聞き、その「輪廻転生」を繰り返した結果、自分はどのような人工知能になっているだろうかと女性に問う……。
ゲンロン「超・SF作家育成サイト」でも公開中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-30 22:32:48
27078文字
会話率:50%
孤児からストリートチルドレンとなり、その後も養父に殺害されかけたりと不幸な人生を歩んでいた天才錬金術師グラス=ディメリア。
若くして病魔に蝕まれ、死に抗おうと最後の研究を進める彼は、禁忌に触れたとして女神の代行者――神人から処刑を言い渡され
る。
抗うことさえ出来ずに断罪されたグラスだったが、女神アウローラから生前の錬金術による功績を讃えられ『転生』の機会を与えられた。
本来であれば全ての記憶を抹消し、新たな生命として生まれ変わるはずのグラスは、別の女神フォルトナの独断により、記憶を保有したまま転生させられる。
グラスが転生したのは、彼の死から三百年後。
赤ちゃん(♀)として生を受けたグラスは、両親によってリーフと名付けられ、新たな人生を歩むことになった。
これは幸福が何かを知らない孤独な錬金術師が、愛を知り、自らの手で幸福を掴むまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-26 01:16:02
1104023文字
会話率:52%