長野県安曇野市で妖怪討伐をするファンタジー。
夏休み。高校二年生の柏矢(はくや)は、夏期講習を受けるために予備校を探していた。
見つけた場所の最寄りは『有明駅』。
電車に乗り慣れていない彼は、本来行くはずだった東京の有明駅ではなく、
長野県の有明駅に到着してしまう。
そこで彼は、コテコテの信州弁で話すふしぎちゃん、デンパ先生と出会い、彼女が魔術を使って妖怪と戦う魔術師であることを知る。
予備校で勉強することより魔術を学ぶことに興味を持った柏矢は、デンパ先生が他の仲間たちと暮らしているシェアハウスに転がり込む。
そこには厨二病のカイザー、似非チャイナ娘のツーちゃん、若ハゲに悩むソンくん、大正ロマンな御眠(おねむ)が暮らしていた。
観光地としても有名な美しい北アルプスに囲まれた安曇野で、柏矢は様々な妖怪と出会い、田舎ならではの不便を体験し、安曇野ならではの食文化に触れながら生活する。
そして、安曇野に古くからいる妖怪の親玉「八面大王」を、仲間たちとともに倒す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 20:00:00
50893文字
会話率:39%
幕末の信州上田藩。
藤井松平家の下級藩士・芦田家に、柔太郎と清次郎の兄弟が居た。
兄・柔太郎は儒学を学ぶため昌平黌《しょうへいこう》へ、弟・清次郎は数学を学ぶため瑪得瑪弟加塾《まてまてかじゅく》へ、それぞれ江戸遊学をした。
嘉永6年(1
853年)、兄弟は十日の休暇をとって、浦賀まで「黒船の大きさを測定する」ための旅に向かう。
品川宿で待ち合わせをした兄弟であったが、弟・清次郎は約束の時間までにはやってこなかった。
時は経ち――。
兄・柔太郎は学問を終えて帰郷し、藩校で教鞭を執るようになった。
遅れて一時帰郷した清次郎だったが、藩命による出仕を拒み、遊学の延長を望んでいた。
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神童、数学者、翻訳家、兵学者、政治思想家、そして『人斬り半次郎』の犠牲者、赤松小三郎。
彼の懐にはある物が残されていた。
幕末期の兵学者・赤松小三郎先生と、その実兄で儒者の芦田柔太郎のお話。
※この作品は史実を元にしたフィクションです。
※時系列・人物の性格などは、史実と違う部分があります。
【ゆっくりのんびり更新中】
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 18:30:00
9313文字
会話率:31%
真田昌幸が「占拠」する信州上田城へ向かって、徳川軍が攻め寄せる。
上州沼田の領有権争いから持ち上がった真田と徳川(&北条)の闘争は、真田の本拠地での大規模戦闘に発展した。
昌幸の嫡男・源三郎信幸は、父に命じられた通りに伏兵部隊を率いて支城へ
詰めた。
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※今作は、旧作【子檀嶺城戦記】をリライトしたものとなります。
https://ncode.syosetu.com/n4068u/
旧作をお読みいただいた皆様も、改めてご一読いただければ幸いです。
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同じ頃、二十名ほどの男たちが、主戦場から遠く離れた子檀嶺(こまゆみ)岳の古城に入った。塩田平の地侍・杉原四郎兵衛の一党である。
真田と徳川の圧倒的戦力差から徳川軍が勝つと予想した四郎兵衛は、
「徳川に身方する」
と吹聴しつつも古城からは一歩たりとも出ず、
「勝利するであろう徳川軍からの勧誘」
を待つという消極的策戦を取ったのだった。
しかし半月が過ぎても、徳川からの迎えは現れない。
それもそのはずで、真田勢に敗れた徳川勢は、すでに東信濃から撤退済みだった!
廃城で孤立し、事態を知る手段もなく、不安に苛まれる四郎兵衛に耳に、銃声が聞こえた――。
天正十三年(1585)閏八月。
後の世に、第一次上田合戦と呼ばれる戦の裏側で起きた、ほんの数日間の「反乱」の顛末。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-14 18:00:00
50554文字
会話率:23%
【完結作品】
※忙しい方のための三行粗筋
「寄らば大樹の武田家」の元で安定引き籠もり生活が送れると思ってたら武田家はわりとあっさり滅亡。
そこで織田家に付いたところ速攻で本能寺の変が発生してしまい、最悪親友と槍を合わせることになる可能性
が出てきた。
16歳の少年はこの連続ピンチを無事に乗り越えられるのか?
※お時間に余裕がある方向けのしっかり粗筋
信濃の小さな国衆(豪族)に過ぎない真田家は、甲斐の一大勢力・武田家の庇護のもと、どうにかこうにか生きていた。
……のだが、頼りの武田家が滅亡した!
家名存続のため、真田家当主・昌幸が選んだのは、なんと武田家を滅ぼした織田信長への従属!
関東守護となった滝川一益の配下となった真田家に対する周囲の風当たりはやや強め。
そんな折も折、一益主催の茶会に招かれた昌幸とその嫡男・源三郎信幸は、その席での伸るか反るかの大ばくち的な振る舞いから、滝川家の面々に気に入られたのだった。
特に源三郎を気に入ったのが、前田宗兵衛利貞、通称・慶次郎であった。
昌幸は織田家従属の人質として末娘を厩橋の一益の元へ置くことを決定。そして自身は旧領の砥石城へ、源三郎は信濃と上野の国境にある岩櫃城へと入った。
こうして昌幸は砥石城に座したまま、歩き巫女の情報網を使って世の趨勢を探る体勢を作り上げる。
そして天正十年の夏。
平穏な時は短かった。「本能寺の変」の発生である。
父昌幸から、上州と信州の国境である北国街道碓氷峠へ向かうように命ぜられた源三郎は、事態が切迫していると判断。
飄乎として忍者を自称する出浦盛清と、配下のノノウ・垂氷に、厩橋城に人質として留め置かれている妹の救出を託しすと、自らは乳兄弟の祢津幸直らを引き連れ、農民に偽装して碓氷峠へ向かった。
これは、真田信幸による「慌ただしき十六歳の夏」の回述である。
※この作品は「お姫様倶楽部Petit(作者個人サイト)」「ステキブンゲイ」「アルファポリス」「カクヨム」「ノベルアップ+」でも公開しています。
※小説家になろうの規約で歴史上の人物を題材とした小説作品には「二次創作」タグを付けることが義務づけられているため、当作品にも「二次創作」タグが付けられていますが、当作品はゲームなどの二次創作ではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-29 12:41:44
118259文字
会話率:25%
信州のお蕎麦屋さんで住み込みアルバイトをしていたマイコ。失くしてしまった夢と希望に代わって、働いて寝るだけのお蕎麦食べ放題の日々。何か面白いこと起きて!と天に祈った翌日、客としてお蕎麦を食べに来たスキー帰りの京都の大学生からナンパ。これはも
しや天のお導き?とマイコは信州に別れを告げ、京都行きを決める。チビで世間知らず、傷を抱えた甘えっこマイコは無事に京都へ着けるのか?大学生に再会できるのか?失った夢と希望は見つかるのか?昭和の時代に生きる、自由な少女のがんばり物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 15:26:04
70581文字
会話率:19%
1988年冬。同志社大学文学部に通う一回生・中田晴人(ナカタハルヒト)は、信州・志賀高原へのスキー旅行の帰り道、軽井沢にある老舗の蕎麦屋に立ち寄る。
蕎麦の香りに誘われるようにして出会ったのは、店でアルバイトをしていた、年齢不詳の少女・舞子
。癖っ毛をポニーテールに束ね、真冬でも短パン姿で、革リュックには文庫本と猫のカリカリを忍ばせている。少し浮世離れしたその少女に、晴人はつい、自分の住所を箸袋に書いて渡してしまう。
翌週、舞子は本当に京都までやってきた。下宿の前で三角座りをして――何事もなかったように、彼の日常に入り込んでくる。
「三条の河原で、等間隔カップルを襲撃したい」
「川下りがしたい。今すぐ」
「普通じゃないたこ焼き、買ってきて」
舞子の気まぐれな“お願い”に翻弄されながら、晴人は京都の街を駆け回る。
学生アパート、鴨川デルタ、四条河原町、祇園宵山、送り火、銭湯、夜の北山カフェ……
大きな事件は起こらない。ただ彼女のいる風景だけが、すこしだけ、非現実。
昭和の終わり、青春のまぼろし。
もう戻らない季節と、消えてしまいそうな少女をめぐる、京都ノスタルジー幻想譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 23:58:15
155941文字
会話率:39%
秋野四葉は夏の日に、両親と出かけた信州の山の奥の町で、雨宮詩織という同い年の女の子と出会った。
最終更新:2025-07-22 19:56:47
7318文字
会話率:23%
秋野四つ葉は夏の日に、両親と出かけた信州の山の奥の町で、雨宮栞という同い年の女の子と出会った。
それから十年。四つ葉は東京で栞と運命の再会をする。そして、……。
最終更新:2025-03-17 14:55:06
11840文字
会話率:18%
秋野四葉は小学生のころ、夏の日に、両親と出かけた信州の山の奥の町で、雨宮詩織という同い年の女の子と出会った。
最終更新:2023-06-30 18:15:42
11360文字
会話率:18%
趣味で初めて小説を書いてみました。
楽しんで読んでもらえると嬉しです。
高校進学を期に、相続した祖父の家に引っ越してきた主人公。
裏山にスライムしか湧かないダンジョンが発生し、スライムを討伐して、魔石を手に入れるも、魔石は探索者協会に登録
した探索者しか売ることが出来ず、仕方なく探索者に登録。
一人暮らしをしながら、スライムを討伐して、小銭を稼ぎながら高校生活を送る話しです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 08:10:00
96057文字
会話率:6%
長野県の静かな田舎町。山々に囲まれたこの地で、私の暮らしは静かで、平穏だった。少なくとも、ハシビロコウを迎え入れるまでは。
祖父が他界して、私に家を残してくれた。その家は、小さな庭と池がついた、どこか懐かしい雰囲気の場所だった。庭を見
渡せるダイニングで朝食をとるのが、私の日課になった。
その日も、いつものようにコーヒーを片手にパンをかじりながら庭を眺めていた。そのときだった。
「……あれ?」
池の横に見慣れない大きな鳥の銅像が立っていた。灰色がかった羽、どっしりとした体躯、そしてどこか威厳のある表情。
「こんなのあったっけ?」
不思議に思いながらも、特に気にせず朝食を終えた。だが、翌朝になっても、その鳥の銅像は同じ場所にあった。
近づいてみると、鳥は静かに目を動かした。
「もしかして……これ、生きてる?」
それが、私とハシビロコウとの最初の出会いだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 23:56:41
955文字
会話率:46%
異世界で3K(汚い、臭い、危険)職場で働いていた彼は、過酷な環境のせいで皮膚病に悩まされていた。日々の生活は苦痛そのもので、救いを求める気持ちが常に胸にあった。そんなある日、彼の目の前に突然まばゆい光が現れる。そして目を開けると、そこは長野
という国――美しい自然と清らかな空気に包まれた日本の地だった。
長野では小学生として新たな人生が始まる。名所を巡り、澄んだ空気を吸い込むことで、少しずつ心と体が癒され、悩みの種だった皮膚病も回復していく。転生前では味わえなかった「普通の幸せ」に触れる日々の中で、彼は新たな夢を見つける。長野の風景に感謝しながら、再び誰かを助けられる存在になりたいと願い始めるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-11 17:08:41
5244文字
会話率:47%
天正13年。奥州にて勢力拡大に励む伊達政宗。
だが父輝宗を畠山義継に拉致されてしまう。
父親だろうと何だろうと構わず討てと叫ぶ輝宗。
だが、そこに現れた少年により義継らはあっという間に斬られ、輝宗と政宗の今生の別れは遠のく。
その少年と
は一体誰なのか。
そしてその三ヶ月前。信州上田城でも別の人物が現れていた。
彼らはいったい何者で、この時代をどうする気なのか……
※この作品はカクヨムにも同時投稿されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 19:00:00
509505文字
会話率:47%
※Wikipediaと想像力と歴史考証無視で小説は書けるのか、をコンセプトに書いています。
高麗初代君主・王建の後宮に1人の少女がやって来た。彼女は「信州第一美女」と呼ばれた梨花(イファ)である。
後宮には子のいない嫡妻、第1王子の生母、
王族出身の娘など、様々な后妃たちが住んでいた。
一筋縄ではいかない人間模様の中で彼女は運命を切り開いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 11:15:48
18527文字
会話率:54%
東京で心に傷を負い、都会の喧騒から逃れるように信州の山奥・影森村へ移住した主人公・蒼井紗月(あおい さつき)。彼女は偶然、村に古くから伝わる童歌「森のくまさん」の別詞に出会う。それは子どもが遊ぶにはあまりに不穏な旋律と意味深な歌詞で構成され
ていた。
「ある日 森の中 くまさんに 出会った…」
歌に隠されたのは、戦前から続く失踪事件と、村を覆う禁忌の記憶。紗月は心理学の知識を使い、村人たちの無意識に眠る記憶を掘り起こしていくが、やがて彼女自身の幼少期の記憶にも、同じ森が繰り返し現れていたことに気づく。
誰もが忘れようとした過去。語られない死。そして、人ではない「何か」が森の奥で待っている。
全五章を通じて描かれるのは、トラウマ、集団心理、記憶の再構築。物語の最後、無垢な歌は暗黒の真実へと反転し、「くまさん」が誰(何)であったかが、読者に突きつけられる。
繊細に散りばめられた伏線が、静かに、そして容赦なく回収される物語。
大人のための、狂気と優雅さが交差する暗黒寓話。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-13 19:00:00
6433文字
会話率:13%
『イケメン王子と恋をしよう』という乙女ゲームに転生した記憶持ちの令嬢のベタな婚約破棄から始まった。
転生してくる者転移してくる者みんな信州人。
悪役令嬢の中身は大正生まれのお婆ちゃんや
転移して冒険者やって貴族と結婚したマダム、精霊使いとい
うチートを授かった中学生の意地や前世の常識に記憶が国や王家や神様世間様を振り回して
シナリオを微妙になぞりながら異世界で長野県が誤解されてゆく…無自覚なまま進む、信州SUGEEE!な話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-06 09:30:00
270158文字
会話率:23%
毎日警備員の仕事をし休日は昔から通っている道場で武術や護身術を学び、家に帰っては戦国ゲームや読書をする。
そんな日々を送っていた三十歳独身の武夫は気が付けば、赤子になっていた。
それなりに偉い家柄のようだったので「なるようになればいいか..
」思っていたがここが戦国の世、そして将来、自分は滅ぼされて追い出される側になることが分かった武夫は考えを改め、誰にも手出しをされないようにする為に動くことにするのだった。
初めて投稿した前作と同じ頃に書き始め中途半端だったこの作品を試行錯誤しながら完結までしたいと思い投稿しました。
前作のように誤字脱字や無茶苦茶な所があるでしょうが御了承ください。
前回とは違いゆっくり投稿していきたいと思いますのでよろしくお願い致します。(目標としては週2回くらい(最低月3回))
また、苗字、(織田)仮名(三郎)、諱(信長)、官職(上総介)等が出ますが、基本名前(信長)で呼ぶことが殆どですのでご理解ください。
※()内のは例です
(実際に戦国時代で名前で呼びあえば容赦なく殺されますので...)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-30 00:00:00
667336文字
会話率:38%
真理子は語る―――――――――
キーワード:
最終更新:2024-07-19 17:16:59
4511文字
会話率:53%
信州松代藩鬼無里《きなさ》村には、古くから鬼女が棲むという。
そして亦、この村にある山寺には、鬼の子として忌み嫌われる少年「鬼助」が暮らしていた。
自らの出自も知らぬ鬼助は、里の人々から睥睨の眼を向けられながらも、仲間の助けもあって強く生
きていく。
ある日鬼助は山の中で、とある怪異に遭遇する。
それは言い伝えにある鬼女なのか。
或いは───
その日を境に、鬼助の運命は、思わぬ方向へと向かっていく。
史実を基に、鬼の棲む里を舞台にした痛快王道冒険活劇!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-07 18:31:18
102127文字
会話率:25%
投資のテーマのエッセイです。
最終更新:2024-04-10 16:07:06
1729文字
会話率:0%
美味しい蕎麦を食べてみたくて訪れたはずだった信州で、思いがけずぞっとする事件に遭遇してしまった青年の話です。
最終更新:2024-03-04 14:00:00
6558文字
会話率:4%
信州に引っ越してきた女子高生の茉莉は、「裏界線」と呼ばれる裏路地を通り、妖怪の住処である裏世界へ足を踏み入れてしまう。
裏世界で危ういところを、茶と菓子を愛する犬神の切風に救われた茉莉は、奇妙な縁から、彼と行動を共にすることになる。
統制の
取れていない裏の信州は、南からの脅威にさらされていた。
強力な戦士である切風とその軍に欠けていたのは、軍師だった。
茉莉は徐々にその才覚を表し、切風たちにとってほかに代えがたい軍略家に成長していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-17 17:01:54
129322文字
会話率:42%
信州の雪深い山あいの町にやって来た「雪女」とあだ名される転校生のユキ。彼女には胸に秘めた辛い思い出と、見つけたい過去があった。度々山で遭難騒ぎを起こしたユキの探しものを、養父母とクラスメイトが追いかける。ユキのシュプールが向かう先で待ってい
たものとは…。 雪山に親子の愛と青春賛歌が響きます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-15 08:00:00
65838文字
会話率:55%
高校受験に受かった長谷川穂那実は死んだことにされている祖父に会わせてもらえることになり、信州の山間の病院に訪ねていく。
そこで祖父に巣食う怪物に捕まってしまい、無意識に異界に渡ってしまうのだが、そこは自分が良く知る異界の竹林で、そこで異
界に魂を飛ばされたままになっていた祖父の魂を取り戻す。
無事に入学し中学時代からの友達と一緒に高校生活を始めた穂那実は、霊に憑かれ易い友人の弥生が暗い顔をしているが、始まったばかりの高校生活と家の事情もあって本人も「大丈夫」というし放っておいた。
母の妹の秋葉は美貌の怪奇小説作家で、売れる前からサポートしてた呪物蒐集家の代わりにゴールデンウィークも近いある日、栃木の温泉街にある旧家に呪物を引き取りに行くのだが、そこでその家の開かない箪笥に仕舞われていた埴輪に憑かれてしまう。
それに逸早く気付いた穂那実の弟の悠斗は、穂那実と父と金髪灰色の瞳の日本育ちの陰陽師佐藤大地と共に秋葉を迎えに行く。しかし憑かれた秋葉は隙をみて車で寝ていた父だけを載せ、穂那実達を置き去りにして、土蜘蛛退治の執念を抱えて逃げてしまった。
大人に任せるように穂那実は諫めるが悠斗は聞かずに、身内の大人達(母の従姉妹蔡怡君、祖父の良平と佐藤大地)、と共に秋葉を追って行ってしまった。
ゴールデンウィークに入った登校日には高校の遠足があって、それは「奥多摩むかし道」を歩くものだったが、怨霊に憑りつかれかけた弥生はコースにある耳神様という石に触れて、怨霊の声を聞き何度も自殺を図ろうとする。
何とか止めて手下の雑霊を祓った穂那実と友人達はその夜弥生に話を聞こうと集まるが、穂那実の介入に怒った怨霊に攫われてしまう。
秋葉に憑りついた古墳時代の巫女の霊は土蜘蛛を求めてさ迷い、後を追う悠斗達を翻弄する。秋葉と父の修吾の努力により、何とか巫女を成仏させた。
その頃、怨霊に付けられた怪我をおして穂那実は、陰陽道を教えてもらう先生だから姉弟が師匠と呼ぶ、母の従弟の恒平と共に相模湖を訪れる。
穂那実は祖母に約束させられたから除霊は出来ない。代わりに師匠が弥生を取り戻す為に産土神の力を借りて除霊を行うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-30 17:00:00
116470文字
会話率:56%
吉川孝子は45歳の未亡人。地域の仲間の助けを借りながら一人、信州でリンゴ園を経営している。
数年前から社協に協力し、メンタルな問題を抱えている人向けのリンゴ収穫体験による心のケア、「信州リンゴ収穫プログラム」の参加者を受け入れている。
プロ
グラムが終り、明日は参加者が家に戻るという最後の晩、孝子が必ず行うこととは…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-24 17:08:09
9723文字
会話率:0%