アルテミラ王国の辺境カモフの地方都市サザン。
この街では十年程前からある人物の噂が囁かれていた。
曰く『領主様に隠し子がいるらしい』
曰く『領主様が密かに匿い、人知れず塩坑の奥で育てている子供がいるそうだ』
曰く『かつて暗殺された子供が、夜
な夜な復習するため街を徘徊しているらしい』
曰く『路地裏や屋根裏から覗く目が、言うことを聞かない子供をさらっていく』
曰く『領主様の隠し子が、フォレスの姫様を救ったそうだ』
等々・・・・
眉唾な噂が大半であったが、娯楽の少ない土地柄だけにその噂は尾鰭を付けて広く広まっていた。
しかし、その子供の姿を実際に見た者は誰もおらず、その存在を信じる者はほとんどいなかった。
いつしかその少年はこの街の都市伝説のひとつとなっていた。
ある年、サザンの春の市に現れた金髪の少年は、街の暴れん坊ユーリに目を付けられる。
この二人の出会いをきっかけに都市伝説と呼ばれた少年が、本当の伝説へと駆け上っていく立志物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-12 08:10:00
721429文字
会話率:36%
隣町の廃ホテルは『出る』という噂だが……?
夏のホラー2024投稿作品 全10話+α
※この物語に怪異は存在しません。万が一身の回りで奇怪な現象が発生した場合でも、また貴方が■■■■■■■■■■■■■■場合でも、筆者は一切の責任を取
りません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-17 18:16:23
23085文字
会話率:26%
高校入学から2ヶ月。各々仲の良いグループを形成していくなか、新たなグループが出来上がる。
そのグループはある噂を話すだけのグループ。
さらに日に日にグループは拡大していき、噂には日に日に尾鰭が着いていき、ターゲットは恐怖を覚える。
最終更新:2024-08-06 09:50:54
11781文字
会話率:40%
人魚に監禁されてからもうすぐ一年が経つ。
片方しかない尾鰭を揺らして泳ぐ美男が、その青年の飼い主であった。
修学旅行中に立ち寄ったオホーツク海で、歌が聞こえたと思った瞬間から青年の記憶は焼き切れている。
気づけば、青年はテラリウ
ムのような水泡の中にいた。
青年を海中に拉致し、監禁したのは『あやめ』という一人の美しい雄の人魚。
「今日から、おれが、かあいこちゃんの飼い主さんだから、ね。ね?」
最初こそ喰われる覚悟をした青年であったが、その人魚も他の人魚たちも思いのほか青年を溺愛し可愛がった。
「かあいこちゃん」
人魚は、青年を愛してそう呼ぶ。
「あやめ」
青年は、人魚を恐れてそう呼んだ。
五体満足で地上に帰りたい青年は、海の腹の中で新たな──全く不本意な──溺愛生活を謳歌する。
常識も価値観も人間とは違いすぎる人魚×平凡な人生を謳歌していたはずの青年
苛烈で激情的、非日常的な海の日常が幕を開ける。
────イかれた人魚ととある青年の海中監禁譚
・X(旧Twitter)より、ツイノベからの派生作品になります
・不定期更新となります
・基本的には一話完結型です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-20 22:16:27
57001文字
会話率:33%
夏休み前の一ヶ月、僕の学校に人魚が転入してきた。君はどこまでも美しくて、不自由で、僕はそんな君の全てになりたかった。
その尾鰭に触れたら、君は、痛がるのだろうか。
夏休み前におとずれた、僕らの過ち。
最終更新:2023-08-10 18:44:46
7445文字
会話率:27%
水餃子は、ほかの餃子のことをどう思っているか?
最終更新:2024-04-23 07:00:00
206文字
会話率:0%
男子大学生の岡本は、懇意にしている大学の先輩に鰭酒を御馳走された。
冬の風物詩である鰭酒に喜ぶ岡本だが、その鰭は普通の魚の物ではなかった!
(本作品は、しいな ここみ様御主催の「冬のホラー企画2」の参加作品で御座います。)
最終更新:2024-01-13 07:00:00
2007文字
会話率:29%
「く....!! 殺せっ!」
と、由緒ある伝統的な台詞を幾度となく吐かれる。
幾たびの戦場を歩きながら、今まで一人も殺めなかった女騎士、テシン・マサーカー。
噂に尾鰭が付き、果ては破壊神とまで呼ばれてしまう彼女。
当然、そんな猛者の彼女
に交際相手が現れる事なく、周りの人達からあらぬ誤解受ける不遇な毎日を過ごしていた。
そんなある日のこと、王様から呼び出された彼女は、反乱軍の存在を明かされてしまう。
王国は平和そのものだが、周辺国は決してただで笑顔を振りまいてる訳ではないのだ。
いつ王様の寝首を掻いてやろうと、必死に策を張り巡らせているのである。
「テシンよ、其方に暗殺の任を与える」
周辺国を調査し、憎っくき反乱軍を殲滅してこいと言うのだ!
日々の激務に疲れ果てていた彼女は、これはチャンスだと思い、出来るだけ帰らない様に遠回りの道を選び続けるのだが...?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-17 17:11:19
13458文字
会話率:17%
今日もあの人は来てくれるだろうか。
部屋の隅に置かれた金魚鉢を上から覗く。
金魚は上から見るものらしい。
尾鰭をヒラヒラ優雅に振りながら泳ぐ姿は、まるで遊女のようだった。
最終更新:2023-12-15 10:35:03
919文字
会話率:21%
冒頭より——
俺に非があることは認めよう。それを救難信号と受け取り、借宿のつもりで自分の部屋を使わせる思慮に欠けることをした。只、言わせてもらいたい。逢瀬に飢えて無節操に声を掛けた訳ではなく、そこには必ず老婆心が介在し、男女の差異に関わら
ず受け入れるつもりだったのだ。今も尚、憂き目に遭う人間は数多存在するだろうし、逃げ場を失った者達に少しでも心を許せる場所を提供したいという意図があった。にも関わらず、俺は両手を結束バンドによる拘束を受け、足もまた尾鰭のように一まとめにされている。無闇矢鱈に身体を動かそうとすると、肋骨の上にダンベルを落とされた。叫ぼうとしても、舌をまな板の上に置かれてしまっては手立てがない。この世に神様がいて、隅々に目を光らせているなら訴えたい。「信仰」と「棄教」は同時に起き得ると。
毎日、18時更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-16 18:00:00
22318文字
会話率:51%
この世界には、たくさんの物語がある。その中でも、根強い人気のある怖い話。
怪談は、平安時代末期にも多く存在していた。
あなたは百物語を知っていますか?
誰もが知るポピュラーな、学校七不思議や都市伝説。
噂は噂を呼び、物語に
は尾鰭が付く。たくさんの巨像は現実となり、人間の心の隅に巣食う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-03 06:03:38
551文字
会話率:0%
ーーー妖怪、妖精、魔法使いに超能力者。この現代には様々な伝承の生き物『隣人』がひっそりと隠れ住んでいるーーー
唯一の身寄りである伯父に日々、暴力、暴言、搾取されている十六歳の少女、瑞希。
しかしある日突然、大金と引き換えに売り飛ばされてし
まう。
瑞希自身も知らなかった秘密……自身が『隣人』である事を突きつけられ、為す術もなくあわや囚われの身に片足、もとい、尾鰭を突っ込んでいた瑞希の前に現れたのは黒い髪に金色の瞳の、人と巨大な狼の姿を行き来する黒ずくめの男だった。
表向き世界の大企業、裏では世の様々な隣人が抱えるトラブルを解決し、時に世界を救うべく魔女と戦う秘密結社。
そんな結社に務める彼に救出され、瑞希はこの現代に息づく隣人のこと、この世界の人間の滅亡を目論む存在、魔女について教えられ、新たな就職先に結社を希望する。
やたら過保護な雅に構われながら個性豊かな仲間と共に今日も瑞希は走って転ぶ。
これは、何もかもを失って独りぼっちだった人魚が一途な狼人間に愛され恋をして、望む未来へ、幸せになるために巨悪に立ち向かう―――そんなお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-01 20:45:21
228899文字
会話率:34%
美形一家きっての美少女、深窓の美姫と巷で噂される主人公。だがその実態は、一家唯一の超絶地味顔であった。しかし彼女を溺愛する家族によって、誤った噂はどんどん広められていく。実像と乖離していく虚飾に満ちた噂の独り歩きに恐れをなして半引きこもり状
態でいたら、噂に尾鰭背鰭羽までついて、ついには美丈夫と聞く王太子との婚約に至ってしまった。顔合わせ前日、詐欺だと告訴されることを恐れて婚約破棄を願い逃亡した主人公は森の中で貧弱な青年に出会う。彼もまた噂と真実の姿の乖離に苦しんでいるようで意気投合。二人で生きていこうと決めたのだが、そこへ連れ戻しに来た家族が現れて……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-12 21:40:10
8920文字
会話率:48%
入学早々前世知識と持ち前の好奇心で盛大にやらかした公爵令嬢・ネモフィリア。
そのやらかしにでっかい尾鰭がつき、今や魔女ではないのかと後ろ指を指される日々。
そして「聖女」と呼ばれる少女が現れ、とうとう婚約者から婚約破棄を言い渡される。
世間
の笑い者となったネモフィリアは腐りつつ、留学して意地でも勉強を続けることを決意。
……したところ、隣国の王太子・エルウッドにスカウトされることに。
隣国へと旅立つネモフィリアの前世知識は本当に役に立つのか?
そして名誉を回復することができるのか?
そして青春を謳歌できるのか!
……それはそれとして前世はお天気お姉さんになるのが夢だっただけで本当はパッとしない大学院生(専攻:民俗学)だったんですが、それでも転生ヒロインやっていけますか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-16 03:26:13
13894文字
会話率:32%
胸鰭が無くなった僕はいつから普通から溢れてしまっただろうか。
最終更新:2021-09-02 09:00:00
2012文字
会話率:28%
普通の人生普通の生活を送り見事ブラック企業に就職した僕は、何も変わらない普通の生活を送っていた。
ある日疲労のあまり自宅で気絶してまい、目が覚めるとそこは「全く同じ世界の全く同じ状況。昨日の次の日」に転生していた。
最終更新:2021-08-09 22:26:34
4461文字
会話率:11%
トイレって9割は行きたいと思った時にしか存在を肯定できない。みんなしようともしない。
最終更新:2021-07-11 00:37:19
244文字
会話率:43%
みんなそう。私を気にしない。そうして育った
最終更新:2021-07-10 23:13:37
208文字
会話率:0%
無能が有能を殺す話です
最終更新:2021-02-24 05:27:35
4317文字
会話率:87%
投稿テスト用の文です
最終更新:2021-02-21 23:13:12
543文字
会話率:0%
ここは人魚の沢山住む場所、シーメイドシティ。
上半身が人間で下半身がお魚、それが『人魚』。人魚は海の中で鰓呼吸をしている。鰓呼吸といっても人間の耳に当たる部分についている魚の鰭の後ろからあごのほうに向けてすこしばかり開いているだけで、顔
を正面から見たらそれはまったく見えないし、陸にいる時には閉じられているから横を向いても目立って目についたりはしない程度のものだ。
シーメイドシティの外れの洞窟に住んでいる魔女のところに赤い珊瑚のような美しい髪でエメラルドの瞳をもった人魚が魔法をかけて欲しいと訪れた。ある日自分が助けた人間の王子に一目惚れして、人魚である自分の下半身を人間の脚に変えて欲しいと彼女は魔女に頼んだのだ。
魔女はその願いを聞き届け、人間の脚を与える代わりにと彼女の美しい声を奪った。
脚をもらって喜んで王子のもとへと急ぐ珊瑚色の髪をした元人魚。
彼女に脚を与えた魔女。その魔女もまた王子のことを知っていたとも知らずに。
ヒロインとして、元来悪役である魔女側からの目線と事情を考えてみました。
〈アンデルセン人魚姫を参考にしました〉折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-14 10:41:37
5096文字
会話率:9%
人は海より生まれ、海へと帰る。遥か未来、海に呑み込まれた“人間”の話。
男から退化した生物、海人(メイルメア)……彼らは足があるが腕を失った。
女から退化した生物、海獣(メルベット)……彼女達は腕はあるが足が尾鰭に変わった。互いに交配
可能な生き物でありながら、天敵である二つの種。もっとも、どちらも同種間で性転換を行い繁殖には困らない。
メイルメアの少年は、罠に掛かった自分を助けたメルベットの少女に恋をしてしまうが……悲しいまでに、二人は全く別の“生き物”だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-24 23:05:18
6935文字
会話率:59%
中学生の「のぞみ」と「ユウちゃん」は、所謂「メル友」であった。
しかし、ふたりへの世間からの目や、のぞみが自分を守るがために、ふたりは疎遠になってしまう。
言葉になるもの、言葉にならないもの。
目に見えるもの、目には見えないもの。
どち
らもきっと大切で、すべて無駄ではなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-18 23:47:22
630文字
会話率:16%
地球に宇宙から円盤が飛来してから八年、経済的凋落から日本は軽く宇宙人に支配された国になっていた。VRMMOの八百万(やおよろず)は宇宙人が地球人にやらせたがっているゲームであり、日本政府も若者にゲームをやることを推奨していた。
八百万で
稼いだゲーム内貨幣は日本円に換金もできるので、VRMMOプレイヤーは職業として認知されていた。
また、ゲーム内のマジック・アイテムも運営を通すことで現実世界に送られてくる。地球の科学水準では作れない、オーバー・テクノロジーの品を入手するためにも日本政府はゲームを推奨していた。
遊太は宇宙人が運営する八百万のプレイヤーをやっている。遊太は祖父から遺贈された湯のみをガチャの景品である強化漁船(海底探査装置付き)と交換する。
さっそく、手に入れた漁船で漁に出る。すると、大手のクランの鏡の騎士団がシー・ドラゴンを艦隊で狩る場面を目撃する。だが、シー・ドラゴンが流した血によりクラーケンが呼び寄せられ艦隊は敗北する。
遊太はそこで水上タクシーだと名乗って、海上に残されたプレイヤーのローサたちを乗せる。だが、それこそが時価十億円にもなる賢者の石を巡る冒険の始まりだった。
はたして遊太は、潮の理、鏡の騎士団、白頭の鷲、の三大クランのどこに味方するのか。暗躍する黒船海賊団の義経の目的とはいったいなにか。漁師プレイヤー遊太の海洋大冒険ここに開幕。
主人公は漁師なので『俺つぇぇぇ』は期待しないでね。
(ノベルアップ+、カクヨムにも掲載)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-29 06:00:00
122449文字
会話率:38%