「よろしいのですか? 声をかけなくて」
「ああ、良いんだよ。もう彼に任せたから。………心配をかけて、済まないね」
城の外れにある離宮から、聞きなれた艷声が聞こえてくる。
「やあっ、もっと強く。好き、好きよぉ。ああぁんっ」
「可愛い
よ、ナナリー、んあぁ」
そには国母たるナナリーが、国王そっくりな男と絡み合い愛を囁いている姿があった。
国王ライオネスは悲しげな微笑みを、共にいた側妃ブルーネに向け城を後にした。
「もう行こうか、ブルーネ」
「はい。ライオネス様」
この国スキエーヒは、少し前に国内で混乱状態にあった。
真実と思っていたことが、嘘に変わったのが昔のことのように思えた。
◇◇◇
賢王と呼ばれたライオネスには、王命で結ばれた王妃ナナリー(元侯爵令嬢)がいる。
ピンクブロンドの真珠のような艶の髪と、透き通る肌を持つ可愛らしい女性だ。うるうるの瞳は新緑の鮮やかさがある。
だが3年経ても子が出来ず、ブルーネ(元伯爵令嬢)が側妃として入宮することになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-28 16:59:35
12189文字
会話率:18%
木枠を組み立て、布を張ったばかりのキャンバスがあったとして。
さあ絵を描こうとする前に、まずは下地を塗ることをご存知だろうか?
その特別な下地は白色で、絵を描くひとからは、『ジェッソ』と呼ばれている。
さて、それを踏まえた上で、ここからは
例えばの話。
例えば、描いていた絵に、絵の具が混ざりすぎてしまった時。
その絵の具はだんだんと鮮やかさを失い、黒く濁っていく。
キャンバスに明るさを取り戻すには。
黒を乾かしたあと、白を混ぜた絵の具を乗せる。
そうすると、また明るい色がキャンバスに戻ってくる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 23:20:00
786文字
会話率:24%
生きづらさを感じている筆者がこの歳になったらこうなっているであろうという将来的な自伝です。
語り口です
話の展開より文体の鮮やかさを意識しました
最終更新:2024-04-02 07:46:11
3244文字
会話率:0%
何度目かも数えていない夢の世界。悪魔たちの世界で、同じ悪魔として過ごす1日を描いた、ヒトとは何かを問うヒューマンドラマ。
《あらすじ》
鮮やかさを忘れた世界での夢としての目覚め。身勝手で己のことしか考えられない悪魔たちが暮らす世界で、
同じ悪魔として夢が終わるまで生きなければならない。
阿久津聖人は28歳の私立中学の非常勤講師としての1日を過ごす。朝のニュースには、悪魔の所業が映し出される。外に出れば、好き勝手な振る舞いをする悪魔たちに心を乱される。いじめや差別、生と死、悪魔と人。何も変わらないと諦めていた聖人が、良いも悪いも心に受け止め、人とは何を持って人なのかを、悪魔の姿形で考えていく。夢の終わりに、彼が思うこととは一体?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-27 11:12:56
13152文字
会話率:19%
目の前に広がるのはベルベットの濃厚と若い赤ワインの鮮やかさを併せ持つ赤の色。
けれど実際に目に映るのは布やワインなどではない。
王太子である「私」が画策した婚約破棄は、思いもよらない方向へと転がり落ちている。
目の前で倒れた婚約者と、おかし
い側近達。
この茶番劇が終わる頃、願いを手に入れて笑うのは「私」だろうか。
それとも……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-04 20:37:21
6835文字
会話率:16%
タイトルの読み:彩光(さいこう)キャンディー
高校二年生の光桃(みつも)は、A.I.機能により自由自在に雨を降らすことが出来る機械、「レニー」を頭上に掲げて雨の中を登校するのが好きな女の子。そして、レニーを手に入れたのは、幼馴染の彩太(あ
やた)が陸上部の短距離走で走る練習を見た瞬間、「どんな綺麗な景色をもしのぐ鮮やかさ」が目に映って強く惹かれたからだったが……最後に彼女なりの「告白」が出来るのか、そして想いは伝わるのか。設定は現代ですがSF要素を含む「日常」の風景を描いた、学園青春ストーリーです。
※締切直近では「SVB大賞」応募作品です。
※小説投稿サイト「monogatary.com(モノガタリードットコム)」に掲載した拙作(rara33名義/コンテストの参加無し)を「日常」のお題に合うようにアレンジしたものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-21 17:49:54
3003文字
会話率:30%
一年前の出来事を引きずっている私は、彩りのない生活を送っていた。そんな私に、鮮やかさが戻ったキッカケは……。
※短編予定でしたが、番外として書きたいことができたので、連載形式をとっています。なので、一話目だけで完結はしています。
最終更新:2021-05-30 22:00:00
9214文字
会話率:30%
ふと、手にした小石の鮮やかさ。
川辺でのひとときです。
最終更新:2021-01-17 01:23:18
200文字
会話率:0%
世界は彩られている。
最終更新:2020-05-29 13:29:20
1208文字
会話率:0%
今回は宇宙と深海について調べてきました。赤色巨星(せきしょくきょせい)や超新星爆発(ちょうしんせいばくはつ)、深海の生物が潰れない理由などを解説する予定です。他にもアンコウが光る原理や、昆虫の鮮やかさにも言及していきます。尚、タイトルが「
箸休め」になっている部分は番外編です。本編では語りきれなかった雑学や、蘊蓄(うんちく)を披露しています。
沼津半平(ぬまづ はんぺい)はちょっぴり魚に詳しい一六歳。
わけあって高校を中退し、現在はニートをやっている。
ニートと言えば、町内の鼻つまみものだ。
真っ昼間から街を徘徊する姿は、正社員の皆さんを不快にさせる。
じろじろと女児を眺め回し、お母さん方を不安がらせることも多い。
ところが半平と来たら、自発的にゴミを拾い、お年寄りの荷物を持ちと、八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍ぶり。地域の方々からの信頼も厚く、お母さん方からの人気も高い。
だが誰の目にも模範的に映る行動には、保身に満ちた理由が隠されていた。
ある夜、半平は茶飲み友達の少女、ハイネ・ローゼンクロイツの秘密を知る。
時を同じくして、人々を襲う〈国際殺人機構〉(こくさいさつじんきこう)の謀略。
平和な街に怪魚が蔓延(はびこ)る時、半平の運命もまた大きく変わるのだった。
〝墓怨 墓怨 恨墓怨〟(ボーン・ボーン・ウラボーン)
〝離墓怨 魔星土〟(リボーン・マスタード)
夕焼けが卒塔婆(そとば)を照らす時、世界最凶の魚が大地を揺るがす!
ワールドクラスの魚(ウォ)ーズを見逃すな!
※お詫び
作中の雑学、知識は諸々の資料を使い、最低限の裏付けは取ってあります。ただし友人ゼロ、学力ゼロの作者が独自に調べたものであるため、正しいと言う保証はありません。民明書房の延長と言った感じでお読み頂ければ幸いです。また本作は「カクヨム」様にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-18 01:15:01
360441文字
会話率:16%
コンコンコン。木の扉を叩く乾いた音が、呼び鈴のない安下宿に響く。息を呑むような鮮やかさが飛び込んできた。彼女の手にはリンドウの花。浅い藍色の衣を几帳面に纏(まと)いオレンジの小ぶりなユリを従え、背筋をすくと伸ばしていた。彼女はスカート姿だ
った。その姿は、それまでに一度も見たことがなかった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-06 21:06:00
851文字
会話率:0%
夜と朝の鮮やかさを見える作品だと思います。
最終更新:2016-05-22 18:14:07
205文字
会話率:0%
差別偏見蔑視構造意識がもたらす詐欺の大衆操作の虚実を論うセミナーに菜摘、七瀬、風俗研究家、ホスト亭主、大学生四人が召喚され、舌戦を繰り広げて行く最中、菜摘はホスト亭主に想いを募らせて行く…。
最終更新:2016-04-28 15:07:42
57806文字
会話率:51%
淡い初恋の色。
皆さんは覚えているだろうか。
私自身、それを知るのはいつになるのか
まだまだ先のことだろう。
1度、帰ってみてはどうだろう。
まだ未熟で、そんな淡い色ばかりで、鮮やかさなど
知りもしなかった褪せるあの頃に ━━ 。
最終更新:2016-03-10 21:00:00
527文字
会話率:0%
帝都コーべの街に、流星のごとく現れた怪盗少女。 狙った獲物を可憐に盗み出す手口の鮮やかさと、万華鏡のように七変化するその姿から、人びとは彼女をこう呼ぶ——「怪盗・万華少女(カレイドガール)」。 「星空文庫」にも掲載中。
最終更新:2015-12-19 12:44:11
6934文字
会話率:58%
「あの頃に戻れたら」その一言を考えた人が何人いるのだろうか。
あの頃、過去。決められた時間の中で人はなぜ過去をこんなにも思い出してしまうのか。「あの頃は良かった」「あの頃は楽しかった」人が繰り返すあの頃にはどれ程の鮮やかさが、あるのだろう
か。それは現在、未来とどこまで違うものなのだろうか。と、ふとそんな事を考えてしまいます。
これは、最初に言った「あの頃に戻れたら」と考えて日々の生活を送っていたある一人の男性の話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-08 15:00:00
263文字
会話率:20%
季節がめぐる度に、去来する愛おしさ。
【咲き乱れた日々の鮮やかささえ、移ろいに薄れるなら散りたかった】
舞い散る桜が心の水面を揺らす時、一片に込められた想いが運ばれていく。いつか再会するであろう、あの人のへと。
※青空の下、風に舞
う桜の叙景を描きながら、ご覧頂けたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-30 21:01:40
228文字
会話率:0%
世は戦国乱世、群雄割拠の時代。
この国の天下を我が物にせんと、力を振るう猛者達が集う活力に溢れた時代である。
ある者は天下を掌握しようと、
またある者は天下を清らかに導こうと…
様々な者共の野望がここに集う。
舞台は日ノ本……ではなく皆が知
らぬ異国、
しかしそこはどことなく日ノ本の鮮やかさや華やかさを持つ摩訶不思議な国。
百花繚乱の花々が咲き乱れる華やかな国、だが人の心は果たして………
さあ、この儚くも美しい物語にお立会いの皆様を招待したしましょう…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-13 18:27:20
2812文字
会話率:37%
【注意】
この作品は、『東方Project』の二次創作小説です。
また、読者の主観と成るキャラクターを『アナタ』と定めており、そんな『アナタ』と『ヒロイン』の、『泥』の様な絡みを描写することに主眼を置いた、やや独特な作風を取っております
。
これらの作品形式に加え、当小説には『ヤンデレヒロイン』、『ストレンジラブ』、『ファンタジー』、『比喩表現』等の要素が含まれています。これらの事をご留意の上、当小説をお読み頂けます様に、よろしくお願いいたします。
今作の栄えある『ヒロイン』は、『霧雨魔理沙(きりさめまりさ)』嬢です(^v^)
【あらすじ】
子供相手の人形劇で糊口をしのぎながらも、自らに人形作りを教えた『アリス・マーガトロイド』への未練の糸を解きかねていた、『アナタ』。
そんな、大した儲けも、『アリス』との接点などあろうはずのない日々の中、『アナタ』に儲け口を紹介してやると言って近づいて来た女性…その娘こそ、魔法使いで、人形師の『アリス』とも旧知の仲にある『霧雨魔理沙』だった。
彼女と出会い、もつれた糸の様であった『アナタ』の生活の全てが、鮮やかさを増していく。『魔理沙』と共に多くの場所で公演を行い、彼女の助けでほどほどに儲けも得られる様に成った。
何より、二度と目線すら合わせられないかと思っていた『アリス』に、『アナタ』は再び思いをぶつける機会をも得る事が出来た…そう、ここまでは何もかも、『アナタ』の思い描いた理想のままに…『魔理沙』のお陰で感じることの出来た…充実に満ち溢れていた。
『アナタ』がさも嬉しそうに、『彼女』を模して、蝋の塊を削り始めるまでは…。
『東方Projectのキャラクターをヤンデレヒロインにする』をコンセプトに描く、シリーズ『東方泥縁録』。その処女作、『熔ける微笑み』。
ごゆっくり、そして、どっぷりと、『泥』の様な恋慕の情にお浸かり下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-06 00:19:10
320343文字
会話率:31%
夕暮れ時、西陽を浴びた金閣は照り輝き、その輝きの放射は炎の如き鮮やかさで、赤木満江は、そこに一つの太陽を見出した。金閣こそは、地上に現出した小さな太陽ではないかと――
※自サイト『京都にての物語』からの転載となります。
最終更新:2013-02-14 15:03:39
3227文字
会話率:8%