困窮した元貴族の長女は家計を助けるために女スパイとなった。高位貴族邸に潜入しハニートラップを仕掛けるように命じられる。首尾よく軍務大臣家の侍女に採用されたものの、ターゲットの御曹司にあらぬ姿を見られてしまう。そして雇用主にコキ使われ……◆似
非中世欧州風異世界でのお話。設定はユルフワで、進行はアマアマ、コメディータッチのハピエンです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-22 19:10:00
26691文字
会話率:29%
「よろしいのですか? 声をかけなくて」
「ああ、良いんだよ。もう彼に任せたから。………心配をかけて、済まないね」
城の外れにある離宮から、聞きなれた艷声が聞こえてくる。
「やあっ、もっと強く。好き、好きよぉ。ああぁんっ」
「可愛い
よ、ナナリー、んあぁ」
そには国母たるナナリーが、国王そっくりな男と絡み合い愛を囁いている姿があった。
国王ライオネスは悲しげな微笑みを、共にいた側妃ブルーネに向け城を後にした。
「もう行こうか、ブルーネ」
「はい。ライオネス様」
この国スキエーヒは、少し前に国内で混乱状態にあった。
真実と思っていたことが、嘘に変わったのが昔のことのように思えた。
◇◇◇
賢王と呼ばれたライオネスには、王命で結ばれた王妃ナナリー(元侯爵令嬢)がいる。
ピンクブロンドの真珠のような艶の髪と、透き通る肌を持つ可愛らしい女性だ。うるうるの瞳は新緑の鮮やかさがある。
だが3年経ても子が出来ず、ブルーネ(元伯爵令嬢)が側妃として入宮することになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-28 16:59:35
12189文字
会話率:18%
魔法王国フェルミ。
高明な魔法師家系であるエドモンド伯爵家令嬢ソフィアは、六歳の時に魔力判定で0を出したことがきっかけで家族から冷遇される日々を送っていた。
唯一の癒しはソフィアにしか見えないフェンリルの『ハナコ』
母にぶたれても、
妹に嫌がらせを受けても、ハナコをもふもふすることで心の安寧を保っていた。
そんな彼女が十六歳になったある日。
ソフィアは国家間の交流パーティにて精霊王国の軍務大臣にして竜神アランに問われる。
「そのフェンリルは、君の精霊か?」
「ハナコが見えるのですか?」
「……ハナコ?」
そんなやりとりがきっかけで、何故かアランに求婚されてしまうソフィア。
家族には半ば捨てられる形で、あれよあれよの間にソフィアは精霊王国に嫁ぐことになり……。
「三食もご飯を食べていいんですか?」
「精霊国の皆さん、みんなもふもふ……幸せです……」
「アラン様と結婚できて、本当によかったです」
強制的に働かされ続け、愛も優しさも知らなかった不器用な少女は、精霊王国の人たちに温かく見守られ、アランに溺愛され、幸せになっていく。
一方のフェルミ王国は、ソフィアが無自覚に国にもたらしていた恩恵が絶たれ崩壊への道を辿っていて……。
「君をあっさり手放すなぞ、エドモンド家は判断を誤ったな。君の本当の力がどれだけ凄まじいものか、知らなかったのだろう」
「私の、本当の力……?」
これは、虐げられ続けた令嬢が精霊国の竜神様に溺愛され、三食しっかり食べてもふもふを堪能し、無自覚に持っていた能力を認められて幸せになっていく話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-13 19:00:00
114865文字
会話率:38%
――僕が、何をしたと言うのだろう。
ノエル・セヴァリーはモテなくて、ダサくて、頭が悪い田舎貴族の息子である。そんな彼が、軍務大臣の一人娘、メアリー・スプリングと付き合うことになった。そこまでは良かったのだが、どう考えても彼女の実家はヤのつく
自営業で……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-31 12:00:00
9972文字
会話率:51%
騎士セリュル=トゥルドヴァーズは戦功を認められ、ガレイア王国の軍務大臣に叙せられる。
多忙に圧殺されかけていたセリュルは女王陛下への謁見を願い出る。温かな救い。
彼女を待ち受ける恍惚と耽溺の部屋。――これは、夢?それとも現実?
数奇な運命、
セリュルの幸福。
【※この作品はカクヨムでも読めます。】
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-08 11:52:45
6009文字
会話率:57%