「それは捨ておけ」
殺されかけていた敵国の少年を見逃したのは、彼の目が生きることを諦めていなかったからだ。
翻って自分はどうであろうか? 捨て駒姫と呼ばれ、無為に戦場を駆ける日々は生きていると言えるのだろうか。
そんな疑問を抱くうちに
戦は終わった。自国の敗北をもって。
敗戦国の捕虜となった私は何故か隣国を勝利へと導いたと言われている『金獅子将軍』と呼ばれる男の妻になっていた。
敵国の姫として手荒く扱われる事もなく、自国にいる頃より穏やかな日々を送っていたある日、過去が私を追いかけてきた……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 18:00:00
9411文字
会話率:23%
アレス王国の忘れられた十三人目の姫・シエナ。
不吉だと王家から見捨てられ、辺境に飛ばされてからはや数年。単調ながらも平穏無事な生活を送っていたある日、突然王都に呼び戻されることになる。見捨てられたはずなのに今更何の用かと複雑ながら、シエナは
護衛騎士らと共に出発するが、道中で敵対する蛮国アル・シャンマールに捕まってしまう。
アル・シャンマールの若き王・ザイドは、長きにわたる戦争を終わらせるために、彼女を交渉の道具に使うと宣言する。しかし彼の打算のない優しさ、それまでのアレス至上主義を覆すような考え方に、シエナは戸惑いを覚えながらも徐々に惹かれていく。
一方、シエナとはぐれた彼女の護衛騎士・リュシアンは、彼女への忠誠を誓ったゆえに、単身で敵国に乗り込もうと画策していた。
―それぞれの正義がぶつかり合う中で、二つの国はシエナを巡ってどう動くのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-28 09:00:00
152671文字
会話率:54%
出羽五十七万石、今の山形に覇を唱えた最上義光。その嫡男である義康は、義光の信頼も厚く、東北の関ヶ原と呼ばれた上杉景勝が攻め込んだ戦の際には、いとこの伊達政宗に父親の名代として援軍要請を行い実現させ、上杉軍を撃退、その後庄内地域へと父に代わっ
て総大将として指揮を執り出羽国を統一する。当然、後継者とみなされた義康は父により廃嫡され、非業の死を遂げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-12 21:28:58
10079文字
会話率:41%
1600年、関ヶ原の戦い。
石田三成VS徳川家康
この戦は徳川家康の圧勝。
三成は捕らえられ、六条河原にて首を斬られた。
「空気が読めない。」「人望が無い。」と言われる三成とは反対に、家康は神として崇められている。
本当に、三成は人望が
無かったのか。
家康は尊敬すべき人なのか。
2人の関係と実像に迫る小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-30 22:03:59
948文字
会話率:11%
処断されることになった駒姫が最後に願ったこととは?
最終更新:2019-12-05 20:49:37
450文字
会話率:34%
豊臣秀次に連座し三条河原に散った駒姫の、その最後に抱いた健気で悲しき想い。
※自サイト『京都にての物語』からの転載となります。
最終更新:2013-03-01 21:59:00
1969文字
会話率:27%
戦国最後にして最大の戦、関ヶ原。
兵どもが夢の跡。
そこにはその時代に生きた人々の様々なドラマがあった。
これはその一葉。
岐阜よりはるか東北の地。
乱世に咲いた花。東国一の美少女とうたわれた駒姫の話。
そして、梟雄と呼ばれたその父の話
。
注;童話を語源の昔話という解釈にしたので、舞台設定どおり血なまぐさいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-10 11:26:46
5453文字
会話率:13%