長野県安曇野市で妖怪討伐をするファンタジー。
夏休み。高校二年生の柏矢(はくや)は、夏期講習を受けるために予備校を探していた。
見つけた場所の最寄りは『有明駅』。
電車に乗り慣れていない彼は、本来行くはずだった東京の有明駅ではなく、
長野県の有明駅に到着してしまう。
そこで彼は、コテコテの信州弁で話すふしぎちゃん、デンパ先生と出会い、彼女が魔術を使って妖怪と戦う魔術師であることを知る。
予備校で勉強することより魔術を学ぶことに興味を持った柏矢は、デンパ先生が他の仲間たちと暮らしているシェアハウスに転がり込む。
そこには厨二病のカイザー、似非チャイナ娘のツーちゃん、若ハゲに悩むソンくん、大正ロマンな御眠(おねむ)が暮らしていた。
観光地としても有名な美しい北アルプスに囲まれた安曇野で、柏矢は様々な妖怪と出会い、田舎ならではの不便を体験し、安曇野ならではの食文化に触れながら生活する。
そして、安曇野に古くからいる妖怪の親玉「八面大王」を、仲間たちとともに倒す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 20:00:00
58639文字
会話率:39%
深夜のがらんとした駅。高校生の僕は、ひとり夜行列車「はまなす」に乗り込み、夏休みの旅へ出る。まだ見ぬ北の大地を目指して、自分だけの自由と冒険を求めて。静かに始まる、ひと夏の物語。
最終更新:2025-07-27 17:37:51
13422文字
会話率:18%
生活保護を熟知した人間が闇落ちしたら。
そんな振り切った『無敵の人』備前はある日、駅前で座り込んだ底抜けに明るい家出少女を拾います。身体目当てではなく、生活保護を受けさせて甘い汁を吸うために。
貧困ビジネス。受給者を囲い込んでピン
はねする方法もその一つ。
あたかも犯罪行為のようですが、現実に、平然と、合法的に、一般企業としてさえ営まれています。有料老人ホームとかね。もちろん優良な施設もありますとも。
ですがその実態は、この作品を通じて徐々に晒されていくでしょう。
もちろん行政側の事情にも触れていきます。
晒してほしくない情報もきっとあるでしょう。
なろう規約に反する既存制度や政治の批判は控えますがネ。
この作品は行政側の人間であった主人公、備前が制度を上手く利用しようと試みます。
氷河期世代で苦渋を舐めてきたにも関わらず、他の世代からは自己責任と虐げられてきた主人公ですから容赦などいたしません。犯罪上等、法律なんかクソ喰らえ。強いて言うなら氷河期世代を軽んじた時代の自己責任。
これからもっと、氷河期世代の生活保護申請がはかどりますネ!
そんな無邪気な思いを込めて、氷河期世代に送るエールとして書きたいと思います。
■賛否両論? 読んでいい人、悪い人■
生活保護を受給したい人、学びたい人はとりあえず読んでおけ。
保険や税金の取立てにも詳しいので、いつか抜け道や知識をひけらかすかも知れん。
都市や地方で異なる立ち回り方の違いもわかるかも知れん。
正直、言っていいのか悪いのかわからない範囲でおっかなびっくり書いていくからヤバい内容だと思ったら教えてほしい。修正の検討はする。
それから主人公の性格は最悪だが、たまたまクズ主人公を描きたかっただけで、作者の意思を反映したものでも、代弁させたいものでもない。
だが特定の属性を持つ人間には辛辣かも知れんので読まないでおけ。
そこら辺を理解できない人は読まないほうがいいのは始めに断っておきたいと思う。
かなり口が悪く、やること為すこと悪い主人公なので、「人権がー!」とか言い出す可能性がある人には読んでほしくないすらある。
PVと☆1だけ入れて無言で去るのが良いだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 13:15:32
334995文字
会話率:77%
「――竜の爪は全てを切り裂く刃である」
親に捨てられた主人公は他者を信じることなく生き、凝り固まったプライドを抱えて日々を過ごしていた。
だがある日、そのプライドの結果作ってしまった敵に駅の階段から突き落とされてしまい、あっけなく命を落
とした。
そして生まれ変わったのだが、生まれ変わった先でもまた親に捨てられてしまった。しかも、捨てられた先はどう考えても赤ん坊だけでは生きていくことのできない森の中。
二度目の死を覚悟した主人公だったが、そこに現れたのはまさかのドラゴンだった。
餓死ではなくドラゴンに喰われて死ぬのか。そう思いながらも主人公は自身のことを見つめているドラゴンのことを見つめ返し、そして……
「赤ん坊か。親はどうした」
そうしてドラゴンに拾われた主人公はグランディールと名をつけられ、人間でありながらドラゴンの暮らしている村に引き取られ、ドラゴンと共に育つこととなった。
人でありながらドラゴンの常識で生きるグランディールが何を成すのか。それはまだだれにもわからないのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 06:50:00
30852文字
会話率:38%
初老にかかった旅寝駅夫と星路羅針が、ルーレットで決めた駅に鉄道で移動し、行き当たりばったりで観光し、グルメを堪能する。そんな紀行文小説です。
今日は西へ、明日は東へ、どこへ行くかはルーレット次第。泊まる宿も、観光する場所も、地元のグルメも
行き当たりばったりです。
世の中に紀行文は数あれど、想像で書いた紀行文はさすがに皆無でしょう。ネットと筆者の知識を総動員して、二人の旅を楽しみます。是非ご一読ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 00:00:00
960846文字
会話率:38%
駅前の古びた喫茶店「コウノトリ」。
夕方になると、カウンターの端に二人の高校生が並ぶ。
一人はSFオタクで妄想癖のある理屈屋──蒼井陽真。
もう一人は天然で直感型、名言ボケが止まらない鳥居拓真。
「俺、実は未来から来たんよ」
「たぶん俺
、前世ペンギンやってん」
そんな会話が、真顔で交わされる。
くだらなくて、どこか哲学的。
ふざけているようで、妙に刺さる。
そんな二人の“会話劇”が、コーヒーの香りに溶けていく。
──日常にひそむ「名言」と「妄言」。
孤独を抱えたふたりが、今日もまた語る。
これは、放課後にだけ開かれる静かな対話の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 22:34:55
14295文字
会話率:92%
とある日、高校生ノア=フォーレリアが駅に訪れると、そこに人類の最悪の敵である「アビス」が現れる。数多のアビスの襲撃に、一瞬にしてその場は阿鼻叫喚の地獄の沙汰へと変化し、そんな中をノアも生き延びるために必死に足掻く。
しかし、それでも逃げ切れ
なかったノアを助けてくれたのは、幼馴染のライカ=オルガノスであった。幼馴染が必死に戦ってる中、自分だけが逃げることの惨めさと情けなさにノアが自己嫌悪を通り越して怒りを抱えると、脳裏に響くのは一つの声。
その声の主は、人類の敵たるアビスの中でもとりわけ次元を超えた強さを持つ七体の王の一体――「傲慢」のアビス王シェナルーク=スペルビアであった。シェナルークによって唆されたノアは、その身にアビスに対抗するための魔力を宿すと、高潔なる意思を持ってボス級アビスを撃破する。
その後、精神世界でシェナルークと対面したノアは、アビス王にあろうことか一つの提案をする。それ即ち――「自分を信用させて、シェナルークに自殺してもらう」こと。
そのあまりに暴挙な発言に対し、「傲慢」のアビス王はあまりの愚かさに笑い、そしてノアにチャンスを与えた。それにより、ノアはシェナルークから魔力を借りるという契約の元、シェナルークの信用を得るための戦いが始まる。
しかし、その願いも全ては、子供の頃のライカとの約束――全てのアビスを倒すという約束を果たすため。
これはノアがシェナルークの信用を得て自殺してもらうまでの、全てのアビス王との戦いを綴る英雄譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 22:23:01
141309文字
会話率:24%
大学二年生の【夏樹歩】は梅雨の時期、決まって実家に帰省する。それは彼にとってその季節がとても思い出深いからだ。
連日雨が降り止まぬ中、傘を差した歩は駅に向かって足を進める。その道中、彼は道路の向かい側で見覚えのある少女を見つけた。
黒髪に黒
い制服を着た高校生ぐらいの少女。その少女に目を奪われた歩は彼女に近づき、意を決して声をかけた。人生の初のナンパであった。
ナンパに成功すると歩は少女と一緒に歩き始める。近くの商店街から少女が通う高校、ゲーセン、カラオケ、本屋など色々な場所を巡る。
楽しい時間を過ごしていけば、いつの間にか夕刻となり二人は公園で話を始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 00:40:21
5094文字
会話率:40%
フリーターのエマは留学しているはずの和彦にターミナル駅の人混みの中でバッタリ会う。20歳で出会い長年友人関係だった二人。30歳を目の前にして再開した二人は・・・
最終更新:2025-07-26 20:22:22
33575文字
会話率:23%
Day0.東京都内の某大学病院に、原因不明の昏睡・暴力症状を示す患者が緊急搬送される。患者が暴れたことにより、病院関係者3名が負傷。初動では薬物中毒、あるいは狂犬病の類と診断。CT・血液検査ではウイルス性の異常を検出。報告は厚労省内で留まる
。
Day1.前日の対応に当たった病院関係者らが利用した新宿、渋谷、池袋などの駅から同心円状に都内へ感染が拡大。職場・家庭・学校を媒介に、感染が急速に広がっていく。
Day2.都内各所で暴力事件の通報が相次ぎ、SNS等で噂が広がり始める。
同日、厚生労働省と内閣官房が情報収集を開始。
自衛隊のNBC(核・生物・化学)防護部隊が招集されるが、感染源の特定には至らず。
Day3.山手線・中央線・地下鉄で同時多発的に車内暴動事案が発生。政府が集団感染を確認。都市鉄道がすべて運行停止。
同日、都内コンビニで感染者が人を襲う映像がSNS・動画サイトに投稿、拡散される。異常を察知した住民の一部が自主避難を始める。
Day4.事態を受けて、都庁が感染情報を公表。都内全域に「屋内退避勧告」を発表。警視庁によりパトロールが強化されるも、発砲許可が下りておらず警官の被害多数。自主避難が本格化し、首都高で渋滞が発生。放棄車両や事故により通行不能に。
Day5.自衛隊市ヶ谷駐屯地から陸上自衛隊が新宿・渋谷・霞ヶ関に展開。皇居が避難所として一般人の受け入れを開始。内閣総理大臣が「緊急事態宣言」を発令。及び、首都圏一帯が「特別移動制限区域」に指定される。
Day6.東京以外で初の感染者が確認される。東京都23区のロックダウンに失敗。同日、死者の山と炎上倒壊するビルの映像が動画配信者によりリアルタイム配信され、全世界に衝撃が走る。
Day7.東京が事実上の無政府状態に陥る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 17:00:00
7429文字
会話率:18%
死ぬ前に、なんとしても彼女を見つけ出さなくてはならない。
この物語は「死のうと思った」で始まり、「私は窓から射し込む陽の光に照らされながら、密やかにそう決心した」で終わる。
舞台は二〇一四年の八月八日から、十月十五日にかけて。
重度
の精神障害を患い、自殺願望に苛まれながら、世捨て人同然の暮らしをしていた私は日々自宅と酒場を行き来する自堕落な生活を送っていた。そんなある日、夢の中のプールサイドでアッシュ・グレーの長い髪をした不思議な女と出逢う。
「人を探している」と彼女は唐突に、俯き加減に呟いた。
名前は二見れな。私は彼女と夢と現実のはざまでささやかな交流を重ねていくも、彼女はやがて、
「わたしを見つけて、あっち側の世界で」
と告げて、行方をくらましてしまう。
二見れなを探すことを決心した私は思いもよらぬ境遇に立たされ、解決しようと奮闘する中で、様々な人びとと出会うこととなる。
類まれなる美貌と財産を有しつつも、心に深い闇を抱えるサキ。その友人でいつも屈託のない黒崎彩夏。ずっと笑顔を絶やさずに図書館で働く気弱な吉名千那。そして両親に虐待されつづけた過去を持ち、今でもその影に怯えているハス美。
彼女たちの導きによって、私は失踪した二見れなの存在に少しずつ近づいていくことになる。またその一方で、海辺で出会った同世代の青年と親しくなり、徐々に友情を深めてもいく。
しかし突然にもその中のひとりが何者かによって殺害されてしまい、私はひどく困惑する。駅の多目的トイレによる密室殺人事件であった。さらに私はその被害者と親交が深かったことから警察にマークされる羽目になり、追われる恐怖、環境の変化、さらに身の内からくる懊悩により、次第に正気を失っていく。
「ケイコク、ケイコク、サガシビト、メイフニテマツ」とオウムは言った。
自らを痛めつけ、いつしかその右手の甲には青黒い不吉な痣がこびりついていた。それは段々と熱を帯びていき、私は世界のねじれの渦の中でアイスペールからアイスピックを抜き取り、その手に握り締める。
「永遠に醒めることのないような夢」と彼女は言った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 15:31:17
48141文字
会話率:48%
記憶をなくすほど飲み過ぎた翌日、俺は二日酔いで慌てて駅を駆けていた。
すると、たまたまコンコースでぶつかった相手が――大学でも有名な美少女!?
「また飲みに誘ってくれれば」って……何の話だ?
俺、君と話したことも無いんだけど……?
ハーメ
ルン・カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 15:18:03
52031文字
会話率:68%
日々の喧騒に紛れ、仕事をこなすだけの毎日。
いつの頃からか、風の音も、人の声も、世界から消えてしまったように感じていた。
そんなある朝、夢の中でーー風鈴の音を聞いた。
胸の奥がざわついた。
あの音を、昔どこかで聞いたことがある気がする
。
けれど、どこで聞いたかを思い出せない。
ただ、確かに風鈴が揺れていたーーそんな記憶だけが残っている。
気が付けば、電車に揺られ、ふとある無人駅で降りていた。
そこは地図にも記録にも残っていない、不思議な町。
人影もなく、時間さえ止まってしまったかのような静けさの中で、また風鈴が鳴った。
ーーこれは夢か、それとも記憶か
音に導かれるようにして、主人公はその町で、とある少女と出会う。
どこか懐かしくて、でも名前の思い出せない少女
風鈴の音が響くたび、少しずつ色と音を取り戻していくこの世界で、
主人公は忘れていた”何か”を探すべく記憶を旅し始めるーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 15:00:00
7025文字
会話率:25%
人生に絶望していた大学生・ヒロは、渋谷駅で「ポイント10倍!」の垂れ幕に押し潰され、気づけば異世界に転生していた。
神のミスによって呼び出された彼に与えられたのは、まさかの不安定スキル《突発的閃き(ランダム)》。
頼れるようで頼れないこ
のスキルを武器に、ヒロは次第に仲間を得ていく。
笑いあり、涙あり――世界を揺るがす「十魔将」との戦いに巻き込まれていく中、彼は何を選び、何を失い、そして何を掴むのか。
勇者ヒロの冒険譚を見届けてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 18:17:40
46440文字
会話率:40%
高校二年生になった早乙女司。
ある日駅前にあったマッサージ店のアルバイトのチラシが目に入る。アルバイトに応募した司は採用になりマッサージ店で働くことになった。迎えたお客さんに初めて施術を行う日店に訪れたのはクラスメイトで一番の美少女涼風瑞希
だった。
マッサージから始まるラブコメディー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 14:26:09
300912文字
会話率:55%
その日、俺は夏休みの最終日を迎えていた。
朝の十時前に起き、ポテチを三袋食べ、ラーメンを啜り、二度寝を経る。
するとあら不思議、いつの間にか夜の十九時になっていた。
無為な時間を過ごした気分でしかなく、胸にどこかぽっかりとした気持ちを抱えた
ままの俺は外に行く。意味もなくブラブラと歩くためだ。
住宅街を抜け、駅前を通り、いつの間にか入り組んだ路地裏に来た。
夜の帳が完全に降り、月明りが反射していなければ何も見えないままだっただろう。
俺は歩き続けた。意味はない。理由もない。はずだが、気持ちが悪い。
元々おかしかった自覚はあるが、ここまでだったか。
自分の心の内に呆れながら、女の子に絡んでいたチンピラを制圧する。
そして、後ろを振り返り俺を待っていたものは――。
それは始まりだ。朧御 悠陽にとって、その邂逅はまさしく偶然の産物。意味もなく歩き続けたことが光を見つけた。
第三者の意思に介在の余地はなく、本当に偶然の偶然、たまたまだったのだ。
だがしかしこのたまたまこそが、世界を取り巻く大きな歯車と対になる歯車の合致であることは、その時に知る者は世界にいなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:58:10
4043文字
会話率:36%
夏の楽しみを忘れている独りの24歳男がふと、昔の夏を思い出す。
そんな考え事をしていたら実家の近くの駅で降りてしまい帰れなくなった。
その時母が様子を見にきたが哀愁漂うおじさんのような見た目に息子とは気付かない。
最終更新:2025-07-23 14:15:17
1896文字
会話率:35%
学校帰りの駅のホーム、電車を待つ間に自販機で飲み物を飲む少年と少女
巡りゆく季節の中、変わっていくものと変わらぬもの
―缶コーヒーと共に過ぎた、あの時間の記憶。
最終更新:2025-07-23 00:17:39
5042文字
会話率:18%
駅のホームでコーヒーを飲む彼と、一人の少女のお話。
最終更新:2025-02-17 00:20:36
2488文字
会話率:24%
小さい頃から乗り物好きだった中乗運(ナカジョウハコブ)は、大人になり、相変わらず乗り物が趣味で、職業もバスの運転手を選び、15年が経とうとしていた。
ある日、ハコブは、バスの中で休んでいると、いつの間にか、異世界に迷い込み、行きがかり上、ゴ
ブリンに襲われていた馬車を助けることに。
そこから、ハコブの異世界生活が始まった。
乗り物と一緒に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 23:32:07
372875文字
会話率:27%
競泳選手としての人生を終えた青年・蒼(アオ)が、新天地の横浜で出会ったのは――
全身にトライバルタトゥーをまとった法律屋・五百蔵悠(イオ)。
風俗街の最寄り駅前、築十年のマンションにある「ソアラ綜合事務所」には様々な依頼人が訪れる。
きっ
かけは、一枚の紙片。
そこに綴られた不思議なSOSを拾ったとき、アオの「日常」とイオの「謎解き」が交差していく――
謎とも言えない小さな謎と誰かの悩みを見つけていく、ささやかな連作ミステリ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 21:16:59
92038文字
会話率:32%
とある理由が原因で2年前に東京を離れて地方へと逃げ出した常盤 大河は、たった一人の親友の自死の報せを聞き久しぶりに東京へと戻って来ていた。
そこでかつての中学の同級生である、成美悠理と偶然の再会を果たす。
親友の死の報告の後、なぜ
か大河と別れたがらない悠理を疑問に思いながら、新宿中央公園をデートする事になる二人を、経験した事のない規模の地震が襲う。
同時になんの脈絡も無く、東京都庁の側に騎士甲冑姿の大剣を担いだ歪な巨人が現れ、都庁や高層ビル群をまるで積み木を崩すかの様に薙ぎ倒していく。
次いで地面から湧く様に出現した様々な姿の奇々怪々な異形の生物が、周囲の人間を無惨にも食い散らかしていく。
混乱しながらもなんとか新宿駅構内へと駆け込む二人のスマホに、突如鳴り響く奇妙なアラーム音。
『チュートリアルクエスト モンスターを10体討伐せよ』
『クエストレベル☆ 三日間生き残れ』
全てのアプリが消え去り、代わりに表示された見覚えのないアプリに表示される謎の文章。
右手の甲に現れた、剣の形をした刺青。
太陽を覆い隠す様に天に鎮座する、謎の黒い球体。
全てが全て理解の追いつかないまま、やがて異形の生物たちはタイミングを図っていたかのように駅構内へと侵入する。
東京はこの日を境に、絶望的な変容を遂げた。
それは魔が闊歩し、生者が追い詰められる世界。
出来の悪いロールプレイングゲームの様なシステム。
明らかに理不尽を押し付けてくる高難易度のイベント。
拡大し、縮小し、樹海化や砂漠化、果ては凍土や焦熱地獄へと成り代わる23区。
生き残った人々は最初に与えられた『剣』を戦う事で進化させ、マジックアイテムを駆使し、レベルを上げて肉体を強化し、生き残る事を強いられる。
誰一人として理解の及ばない土地と化した東京で、ただ一人。
大河だけが奇妙な既視感を抱いていた。
モンスターのその姿や習性。
特徴的で纏まりのない、出来の悪いゲームシステム。
イベントギミックや設定に垣間見える、懐かしさ。
それは、自殺した親友が長年妄想していた理想のゲーム。
『東京ナイトメア』の世界と全く一緒だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 13:16:41
793850文字
会話率:36%