聖杯伝説
火。
焚べる薪。
王は太陽を向いて。
月夜に酒の肴として謳う。
「救世主が現れる。其の者は、この世界に大いなる戦火を齎すであろう。」
人々は、笑った。
新しい人の顔を見る。
其の目に隈は無い。
ただ、闇の中に一筋の光が、全て別れる水流の如く裁く。
人々は知っていた。
其の力が、笑顔に代わる新たなる装いを齎す事を、月明かりの(枕)元、日々の本で知っている。
其の後は知るまい。
本が一冊あるだけだ。
其の本は、まるで、空白が目立つ様に、前半にだけ、びっしりとこびり付いた炭と跡とが、こう記した。
Zeus-metaと。
其の本がある。
主(神)は、雷を遣わした。
(主)人を燃やし尽くさんとする為だ。
(主)人は、雷の中、現れた。
大きな鷲が居た。
其の十字架に居座り、大雨に傘と覆い被さった。
晴れた後、(主)人は鷹を追い求めて、旅に出た。
ハゲワシが十字架の周りに居着いた。
雷は時折、降り、新たな種を蒔いた。
(主)人は、其れを持って、全て焼いた。
パンも家も、本も焼いた。
全ては、(主)神の御導きによる福音。
其の災禍の中、覗き込む様に、主(神)は、眠られた。
幾年もの歳月を経て、(主)神は、降臨した。
最強の伝説に勇姿を記す。
マリンが聖杯を、大海から奪った。
ルシファアが顕現した。
魔王「ヤゴー」が討ち果たされた。
カボチャの竜が復活した。
隣国が魔界と戦争を始めた。
ゴジラ が長き眠りから解き放たれた_
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 09:30:26
35164文字
会話率:19%
冷遇された第三王女・ルーチェエルラは死に戻りの際、前世の記憶も取り戻してしまった。特に役に立ちそうにないと思ったが、冷遇されて臆病な性格よりはマシになったもよう。女神曰く、邪神の力の影響が広がる王国が多くの運命を狂わせているとのこと。真の聖
女であるルーチェエルラは、守護する六匹の聖獣を見付け、悪に立ち向かわないといけない。
『一度目』は救えなかったメイドは救えて、『一度目』の死の直前、自分のために泣いてくれていた婚約者は……え? 溺愛???折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-13 06:18:17
56278文字
会話率:38%
恋をしないために恋をする!?
ちょっと変わった高校生のちょっと変わった恋物語
最終更新:2024-05-23 11:04:37
19176文字
会話率:43%
星のない夜空のような髪が渦巻く火の粉と踊りながら風になびいていた。
「正義なんてクソ喰らえ」そんな言葉が吐き捨てられた。
燃え盛る炎と切れ端。周りは火の海で今にも飲み込まれてしまいそうだった。
目の前を見ていた。
焦げたにおい。煙。
もう立っていられそうにない。
全身の力が入らなくなって、膝から積み木が崩れるように地面に倒れた。
「大丈夫?!」
倒れた音を聞いてか、その人は近くに駆け寄ってきた。
「うああああ、ああああああああああああああああああ!!」
たがが外れたかのように声をあげた。
なにも受け入れられなかった。受け入れたくなかった。
だから叫んだ。
何もかもを拒絶するように。
否定するように。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-29 12:22:37
46654文字
会話率:37%
青い瞳は魔法少女、赤い瞳は魔女。
なに別に瞳の色で差別しているわけじゃない。
現代世界で突然流行りだした、奇病のついてだ。
若者が男女問わずある日突然、碧眼で正義感に溢れた魔法少女か、紅眼の人類の敵対者たる魔女になるんだ。
しかも、遺伝子レ
ベルで不可逆な変化らしい、怖いね。
…そう他人事で居たら見事に俺もなっちゃいました、はい。
とりま、鏡で、おお黒髪ロングのラノベのヒロインみたいな美少女で…あれ。
青と赤のオッドアイだー、わぁー、綺麗…で、これ…魔法少女と魔女どっちだ???
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-05 22:08:18
13572文字
会話率:41%
人間族の国リュミエール王国と魔族の国シェイド王国が隣国関係で成り立っている世界。
リュミエール王国の名門ミューズ家の公爵令嬢アナスタシアは珍しい青と赤のオッドアイを持って生まれ、唄を好んでいた。そして彼女を愛する両親と幸せに暮らしていた。
しかし、両親は不慮の事故で亡くなってしまう。
その後ミューズ家は叔父夫婦、そして従姉妹であるフレデリカに乗っ取られてしまう。アナスタシアはかつて庭園だった場所に建てられた古びた小屋に追いやられることに。
そしてある日、婚約者である王太子ハンスからの突然の婚約破棄。ハンスはフレデリカを選ぶ。更に、王命でのフレデリカに来た魔族の国の公爵家との縁談の相手にアナスタシアが選ばれてしまうのだった。
相手は魔族の中でも奇異とされる両の赤目を携えたアーベント・オースティン公爵。周りからは『吸血鬼』として恐れられているという。その相手としてアナスタシアがフレデリカの代わりに嫁ぐことに。
このお話は吸血鬼と呼ばれるアーベントと、傷ついた心を持つアナスタシアが明るい未来を手に入れる唄のように優しく甘い恋の物語。
※R-15 残虐表現のチェックは一応です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 07:36:28
332974文字
会話率:57%
やっと駆け出しを脱したばかりの17歳の冒険者ギルド員エリク。ある日彼は森の中で不思議な少女と出会う。
10代半ばと思しきその少女はとても愛らしい容姿をしているものの、極端に無口で無表情。けれど使う魔法は一人前。
その出自は決して普通ではない
と思われたのだが、少女は一向に身の上を明かそうとしない。
紆余曲折の末、ともに旅をすることになる二人。しかしその道のりは当然のように平坦なものではなく……
コミュ障、陰キャでぼっちな魔術師の少女と、青年剣士の二人旅。
彼らがいずれ世界を救う……かもしれない物語。
※ 「カクヨム」にも同時投稿しています。
※ 本作品は「黒井ちくわ」の著作物です。無断転載、複製、改変等は禁止します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-14 19:21:38
110903文字
会話率:42%
勇者以外はみんな女の子で構成されている、ハーレム系パーティの中にいる一人の少女の、過去から現在に至る想い。
ハーレム系パーティはある意味地雷地帯だと思っています。
※連作短編の一作品としてカクヨムさまの方では掲載しております。
最終更新:2022-09-11 10:32:41
3796文字
会話率:8%
ある森に、機械のきこりが一人で住んでいました。
彼は鼻歌を歌うのが好きで、森の世話をするのが仕事でした。
そんな彼の元に、ある日青い小鳥が訪れます。
「やあやあ、君は素敵な鼻歌を歌うもんだね」
小鳥に褒められたきこりは、嬉しくなって彼の
言うまま、話を聞くことになったのです。
これは、そんな森のきこりと小鳥のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-15 00:12:53
7996文字
会話率:19%
「死を認め得ぬ者」「生を認め得ぬ者」
青の目をした男。
赤の目をした男。
世界の終わりが始まる。
理を求め世界の在り方を認める。
変えること無き変わること無き望むこと無き
世界が求む世界を描くべく争い
世界が笑う
最終更新:2020-06-27 00:21:31
1562文字
会話率:40%
同級生に追い詰められ、面倒くさくなり屋上から飛び降り自殺をした厨二病女子の神原凪。目覚めた場所は超ファンタジーな世界だった!
青と赤の目を持ち、右手が疼く(本当に )という、どこからどう見ても厨二病な姿になってしまって……
そんな見た目も中
身も厨二病な主人公(女子)の憂鬱ライフです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-08 18:17:35
17557文字
会話率:52%
私と雀のお話。紅い空と青い空と、どちらが綺麗に写るのだろうか。それは分からないけど、とにかく私は青く広い空が好きだった。
最終更新:2016-03-10 19:00:00
1006文字
会話率:0%
眩い太陽と、青と赤の二つ月。三つの天体が重なる時、蝕と共に幾千万の星が降り注いだ。一つの命の誕生と、一柱の神の消失を持って、世界は終焉へと向かう。やがて罪人となった男は一人の少女と出会い、終わる世界を旅することになる。
最終更新:2016-02-12 08:21:00
7065文字
会話率:19%
「何のために戦っているんだ?」
勇一は振り返った。しかしそこには誰もいない。ただ夜の闇だけがそこにある。
「誰だ、僕に喋りかけている奴は」
「誰? 君の心の声だよ。君も気付いているはずだ、もう戦いたくはないと」
不気味な声の主が嗤(わ
ら)う。勇一の脳裏に温室の風景が。と、その緑が一瞬で赤に変わる。何か言いようのない恐怖が勇一を包み込む。
勇一が海岸で倒れているのが見つかったのは紀伊半島のとある町。病院の一室で目覚めた彼には記憶がない。勇一はそこで坂田比呂子という看護師と出会う。記憶のない彼にとって彼女の笑顔が救いとなっていく。
勇一が比呂子の兄の食堂で働く事になったある日、彼の住む町に怪獣が現れる。逃げ遅れた勇一の手に青い炎が見る。すると勇一自身が巨大化し、まるでヒーローのような姿で怪獣と対峙。死にたくない一心で戦う勇一。しかし怪獣は強い。そこに怪獣の弱点を教える心の声が。勇一は青い光線で怪獣を撃退する。世間では巨大ヒーローをシルバーマンと呼び称賛する。
そんな中、里子と名乗る美しい女性が勇一の前に現れる。彼女は彼の妻だと言う。怪獣出現場所に必ず現れる彼女は敵か味方か。やがて怒りを持つ人たちが次々と怪獣となって勇一を襲う。戦う事が自分の特殊能力であると諦め、傷つきながらも戦い続ける勇一。
窮地の時に聞こえる声の主は誰なのか、勇一の記憶は戻るのか、そして比呂子との平穏な日々はやって来るのであろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-17 17:00:00
239790文字
会話率:34%
少ししか話したことがない彼に
淡い恋心を抱いている女の子のおはなしです。
登場人物は同じですが毎回お話自体は完結です。
最終更新:2015-02-16 01:18:48
385文字
会話率:0%
しゃべる機械と、ぬいぐるみと、旅をする少女の話。
旅の途中で見つけた、青と赤の薔薇が巻かれた家。
その薔薇を配る大きな国、その薔薇をもらう小さな国……。
少女が見つけた残酷な真実とは。
最終更新:2014-12-21 22:10:09
16938文字
会話率:41%
「俺は一体、誰なんだろう?」
今も尚神が息づく世界、カルチェ=ルクシア――――
雪原に倒れていた黒い少年は、自分の名前以外の記憶を全て失っていた。
彼は自分を助けたエルフの魔女とその弟子と共に、冒険者として自分の記憶を探す旅に出ることにする
。
知らない町、知らない知識、知らない景色。
そう言った物の中に、自分を知る誰かを求めて彼は旅する。
神様がいて、魔法があって、古い文明の遺跡があって、あまり優しくない世界。
古の伝説の勇者と同じ黒髪黒目の彼は、一体何処へ向かうのだろうか?
※この作品は拙宅の「六花と炎と死神と。」の全面改稿版となります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-17 18:00:00
20067文字
会話率:51%
性格が正反対な柚月(ゆづき)と聖流(せいた)は、マンションがお隣さんで同い年の幼なじみ。
水と油のように違う彼等。
決して相性は良く無いはずなのに、何故か互いの事を嫌いになれ無い。
そんな青と赤な彼等の初々しい恋物語。
※誤字脱字があるかと思われます。
※R15です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-04 13:07:59
14269文字
会話率:26%
青と赤と黄に彩られた空を緑色のクジラが泳ぎ、ガラクタが宙を舞い、組み上がっては崩れる塔、原色で無秩序に彩られた街。
でたらめな神様がでたらめに造り上げた、でたらめな世界で、僕らは……
最終更新:2012-02-02 00:40:17
7989文字
会話率:66%
人を寄せ付けない双葉は、東にだけはよくなつく。こんな無防備さらしていいのか悪いのか。
最終更新:2011-10-07 18:00:00
2450文字
会話率:51%