【男三人友情もの】【仲悪いバディもの】
トルカットはその血筋から、生まれた時より宗教のトップである大神官の後継者候補として育てられてきた。並居るライバルたちを押しのけてトップに立つべく、日々奮闘している野心家だ。あるときそんな彼の命を狙う刺
客が!……と思いきや、弱すぎてすぐ捕まる。
捕まったアホな男・アルバロの監視役をトルカットが買って出たのは、最大のライバルにして人望の塊・イドゥリオへの対抗心からだった。なんやかんやで派手に衝突しながらも、次第に三人組は日常へと馴染んでいくがそんな折。彼らは今度こそ本物の暗殺事件に巻き込まれてしまい……。
「イストリエカのふわふわな不和」の五~六年前、トルカットが頼れるパイセンの風格になるまでの話。全体的にコメディ風味。これだけでも読めます。
24/11/30~12/29まで一日一話更新。おまけ含め全30話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-28 00:00:00
93620文字
会話率:50%
貴族の名誉が全てを支配する世界で、鋭い頭脳を持つ平凡な少女、ベアトリスは、血筋と権力が支配する社会の中で静かに自分の居場所を築いている。
その穏やかな表情の裏には、彼女自身も知らない秘密が渦巻いていた――地下組織の陰謀、反王政の台頭、そして
謎めいた「王家の守護者」たちの存在。
友情、対立、そして次第に増していく責任――そうした試練の中をベアトリスが進む一方で、忠実な従者であるエドワードとアンは、彼女の知らぬ間に迫り来る脅威から守るため、影に潜んでいる。
しかし、政治が戦争のように繰り広げられ、召使いですら計り知れない力を秘めたこの社会では、彼女の選択一つ一つが混乱と秩序の均衡を揺るがす可能性がある。
『ご主人様には絶対に言わないで』は、忠誠心、陰謀、そして静かな反抗の物語。
迷路のような社会の中を進むたび、秘密が明らかになり、同盟が試され、義務と野心の境界線が曖昧になる。
果たしてベアトリスは、自分には見えない影を乗り越えることができるのか?それとも、影に呑み込まれてしまうのか――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-27 23:40:27
160894文字
会話率:27%
※R15指定です ミンスタ領の姫 シリ 20歳。黄金を溶かしたような豊かな金髪、深い海のように青い瞳の持ち主で絶世の美女と呼ばれていた。十三人いる姉妹たちは続々と政略結婚をしている中、シリは未婚のままだった。同じ瞳、髪を持つ兄から命じられ一
度もあったことがないバツイチ・子持ちの領主と結婚する。挙式2日前に兄から乱暴され、失意の中嫁ぐ。秘密を抱えながら結婚生活が始まり愛を育てていく。生まれた子供は・・・
野心に燃えた兄の裏切りをきっかけに故郷ミンスタ領と戦争が始まる。運命に翻弄されながらも逆境に挫けず、生き抜く姫のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-27 17:20:00
151663文字
会話率:26%
その力を手に入れし者、まさに人智を超えたる王者の一人となれり――。
栄華を極めた帝国が滅び去り、新たなる秩序の誕生した時代。
砂漠の町ジグラト・シティの貧乏修道院で働くアクセルは、日々医術でもって人々の病を癒す仕事に励む少年だった。
だがそんなある日、悪漢に追われる幼い兄妹を助けたことから、想像を絶した巨大な騒乱へ巻きこまれる事態となってしまう。そう、それはシティはじめ、周辺一帯を覆い尽くさんとする不吉な戦の雲……。
否応なく、世界はいつしか速度を上げて暴虐の嵐へ突き進もうとしていたのである。
そして時は乱世、力こそが全ての時代。すなわち戦争の陰には、常にある畏怖すべき物体が存在した。
その脅威的な破壊力もたらす唯一のもの――それが「オーバー・ブレイク」。原理も仕組みも、何もかも全く解明されていない幻想と虚言に包まれた伝説的機械群。
<ほら話の中の馬鹿げたからくり>。
むろん、少年の住まう地に襲い掛かる戦乱にも、その胡乱な姿が陰に陽に見え隠れするのは言うまでもなかった。まるでそれは神が与え給うた試練のように、少年の前に傲然と立ちはだかり、さらに決して消え去ることがない。
――野心と謀略禍々しく渦巻く荒野の中、しかしてある恐るべきひとつの<機械>が、今まさに世界の片隅で静かに目を醒まさんとしていたのである。
それがいずれ大陸に凄まじき大戦をもたらすことになるなど、まだ誰一人知らぬまま。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-27 17:01:02
22282文字
会話率:40%
ハルモニアの鈴蘭姫。
そんな別名を持つメイベルは、敗戦国の主として戦勝国に嫁ぐことになった。
戦勝国の王ルスランは彼女に正妻としての地位と寵愛を与えたが、彼は野心の強い男で。メイベルもまた、人とは異なる力を持っていた。
小国から成り上がろう
とする王と、そんな王に特殊な力を持って尽くした王妃の物語――可憐な姫は、傾国の王妃となった。
※今作はヒーローが夫としては割とろくでもない男です。自分の野心のためなら妻をも利用するタイプで、浮気もします。それに対して健気に尽くした結果、複数の男と関係を持つことになるヒロインでもあるので貞操観念や倫理観には問題多め。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-27 08:10:00
602406文字
会話率:31%
王を誑かし、夫を殺し、数多の男をかしずかせ……大国の歴史の影には、常に彼女の姿が――それがキシリアの魔女マリア。
だが世間の人たちが噂するほど、マリアは特別な女ではなかった。傾国と呼ばれるようになっても、自分の道を真っすぐ生き抜いただけ。
男を惑わす花は、いまだ陰ることなく。『傾国の悪役令嬢、その貴種流離譚』のその後の物語。
※野心家で男を誑かすことを得意とするヒロインにつき、貞操観念と倫理観に問題のある部分が多め。主人公サイドのキャラも清廉潔白な人間ではありません。
※ヒロインはすでに成人しておりますが、悪役令嬢であった前作から続く一代記につき、「悪役令嬢」というサブタイトルになっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-09 19:15:57
1005209文字
会話率:34%
ガラムの国では数百年に一度、神の化身である龍の瞳(三眼)を持つ三つ子が生まれると言われている。
その瞳を持つ三つ子の心臓を、龍霊山の火口に祀る事で世界をその手にする不思議な力を得る事が出来ると言われており、かつてはその三つ子を探し出そうと色
々な野心家がガラムを訪れた。
しかし、その三眼を見極めるには条件があり、誰もがその条件を満たせずガラムを去って行った。
そしてある日、ヤーゴイという小さな国の将軍の息子である源心の元にある男が現れ……。
※ 恋愛要素は一切ございません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-27 07:39:16
13868文字
会話率:60%
迷宮の外れ、隔絶されたサロ島。その地で始まった禁断の召喚術が、津波と疫病という未曾有の災厄をもたらす。力を求めたヴィルホ、忠誠を貫くユーハン、野心を秘めるレズリー――それぞれの信念と選択が悲劇を加速させ、漁村オウルは壊滅。渦巻く黒い魔力は、
過去の魔力禍の恐怖を現代に蘇らせる。だが、その召喚術がもたらした「招かれし者」は、希望か、それともさらなる破滅か――。
本作は、「N4602IO 異世界第六迷宮~深淵からの新生は螺旋を描く黄金の進化~」の前日譚として、犠牲と代償の果てに浮かび上がる真実を描くスピンオフ作品である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-25 02:03:45
14735文字
会話率:39%
北の大国ヴォルフガング帝国に嫁ぐことになった、弱小国ユーフェミアの姫ミスティア。
ヴォルフガング帝国、皇帝ジークフリードからの申し出──というよりも命令だった。
ジークフリードといえば、血も涙もない氷の覇王と呼ばれる皇帝陛下。
皇太子であ
ったときに帝国の内乱を軍を率いておさめ、武力でもって周辺諸国を平定した武王である。
ユーフィミア王国もいつ属国に加えられるかとびくびくしていた矢先のことだ。
それは妃とは名ばかりの、人質のようなもの。おそらく大勢いる妃のうちの末端に加えられて、捨て置かれるのだろう。
気弱な父と母はお前がヘマをすると国が滅ぶと怯えており、野心家の姉たちは皇帝を手玉に取れとうるさく言う。
「わかっているのでしょうねミスティア、あなたが失敗すれば国が滅ぶ」
「あなたが皇帝を手玉にとれば、我が国は安泰」
今まで目立つ存在でもなかったミスティアは、皇帝を手玉に取る悪女にならなくてはいけない。民を属国の憂き目から救うために。
そう決意して帝国に向かったその日の夜、ミスティアは突然現れた仮面の女によって、呪いをかけられてしまう。
その呪いとは──夜だけ猫になる呪いであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-23 23:19:42
13099文字
会話率:23%
「せんせ、いつかわたしを見つけてね」
集団児童失踪事件の容疑者とされ、夢敗れた青年は、危険と紙一重の捜索活動を続けていた。
しかし、そんな現世での渾身の足掻きも失敗に終わる。
失意に笑って焼死を待つ中で――彼が迷い込んだのは、【人世】と
【闇世】に分離した二重世界である、剣と魔法の異世界『シースーア』だった。
そこで彼が『迷宮領主<ダンジョンマスター>』として率いることとなったのは――
「『エイリアン』が眷属ってどういうことだよ!?」
「きゅぴぃ?」(つぶらな瞳)
様々な"因子"を取り込み、進化と分岐を重ねて独特な生態系を創り上げる異星種<エイリアン>達を駆使して、野心と野望とちょっとしたマッドサイエンティスト的好奇心に任せながら"エイリアン窟"は勢力を拡大していく――
【人世】では、失われた少女の痕跡を追い求め、諸国を探索・侵掠するための暗躍を。
【闇世】では、狂気を是とする『迷宮領主』達を相手に、血みどろの抗争を繰り返しながら。
※以下のアカウントにおいて、情報発信・更新報告等を行っていきます。
■Twitterアカウント
@master_of_alien
■noteアカウント
https://note.com/master_of_alien折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 20:40:43
2379654文字
会話率:13%
【人界】と【魔界】が分離した剣と魔法の異世界で、主人公は【人界】からの侵入者を防ぐ【魔界】のダンジョンマスターとなった――のだが。
「『エイリアン』が眷属ってどういうことだよ!?」「きゅぴぃ?」
様々な"因子"を取り
込み、分岐進化を重ねて独特な生態系を創り上げるエイリアン達を駆使して、野心と野望とちょっとしたマッドサイエンティスト的好奇心のままに「エイリアン窟」は勢力を拡大していく――
【人界】では、表の身分を作り、いずれ諸国侵攻のための静かな暗躍を続けつつ。
【魔界】では、他のダンジョンマスター相手に、仁義もルールも無い血みどろの抗争を繰り広げつつ。
※3/19 本編-0133、0134を更新
※twitterでも更新・執筆状況を呟いています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-01 11:02:16
1170347文字
会話率:18%
病気により命を落とした女子高生、黒野心。自分の愛する乙女ゲームのやられ役悪役令嬢マルニに転生したが、主人公であるヒロイン、ソルスが大好きな彼女はソルスをいじめる悪役令嬢になんかなりたくないと奮起した結果…!?
最終更新:2024-12-22 18:56:59
166878文字
会話率:32%
宇宙空間に佇むキシリア・ザビは、戦場での指導者としての冷徹さと内なる葛藤を抱えながら、部下であるマ・クベと対峙する。オデッサ基地での資源採掘の成功や作戦計画において優秀さを示すマ・クベだったが、彼の野心と忠誠心の狭間に潜む真意を、キシリア
は慎重に見極めようとする。
ランバ・ラル隊への補給を巡る議論や戦場での判断ミスがきっかけで、マ・クベの本質的な信念が明らかになる。彼の野心はジオンへの忠誠に基づくものであり、その純粋な情熱はキシリアの冷徹な戦略を超える一面を見せる。
オデッサ基地陥落の最中、マ・クベは最後の戦いを挑み、命を賭して部隊の撤退を成功させる。その姿に触れたキシリアは、自身の指導者としての在り方を再考し、部下たちの信念に耳を傾ける決意を固める。マ・クベの死によって、冷徹な戦略だけでは掴めない人の心の力を理解したキシリアは、新たな戦場でその教訓を胸に歩み始めるのだった。
最後に、宇宙の闇に輝く流星を見上げ、キシリアはマ・クベへの感謝と敬意を静かに告げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 15:44:10
3424文字
会話率:49%
貴族社会の不正を暴き、秩序を保つ「調停官」。だが、その役職に就くアメリア・ヴェルトンは、悪役令嬢として名高い冷酷な人物だった。腐敗した貴族社会の裏側で、アメリアは力を持つ者たちと知略を巡らせながら次々と調停を成功させる。だが、彼女の前に現れ
る新たな敵――策士で表裏の激しい野心家たちとの対決を通じ、アメリア自身の「正義」が試されることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 00:00:00
18859文字
会話率:42%
天孫族と出雲族の争いから約100年――。タカナハラの平和な村を治める豪族、長髄彦(ナガスネヒコ)は、突如として迫る東征軍に立ち向かうことを余儀なくされる。東征を率いるのは天孫族の末裔、イワレビコとその兄たち。圧倒的な兵力差と裏切り者の出現に
より、村は存亡の危機に陥る。
村を守るため、長髄彦は命を懸けて戦う。忠実な側近おゴロの奮闘と犠牲、息子タケツナの覚醒、村人たちの絆――すべてが絡み合いながら、勝利の可能性を模索する。だが、戦の裏側では、イワレビコの冷酷な野心が兄弟関係を蝕み、さらなる混乱を呼び起こしていた。
長髄彦とタカナハラの村は、この戦いの先に何を見出すのか。そして、敗者となった者たちは新たな未来を切り拓くことができるのか――。
歴史の裏に隠された、名もなき敗者たちの奮闘と絆を描く壮大な物語が今、幕を開ける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 12:59:11
17900文字
会話率:38%
六角鈴木義仲の物語:あらすじ
戦国時代、動乱の渦中にあった近江国。 名門・六角氏の三代目当主となった鈴木義仲は、木曽義仲を深く敬慕し、その武勇と志を心に刻んでいた。父・六角義賢から家督を継いだ義仲は、家臣団をまとめ、領国経営に奔走する。しか
し、家臣団の中には、義仲の若さや、木曽義仲への過度な憧憬を危惧する者もいた。
そんな中、織田信長が勢力を拡大し、天下統一を目指し始めていた。義仲は、信長の野心を警戒しつつも、自らの理想を実現するために、家臣たちとともに新たな道を切り開こうとする。しかし、家臣団内の対立や、外部からの圧力など、数々の困難が義仲を待ち受ける。
義仲は、木曽義仲の生き様を胸に、家臣たちの意見に耳を傾け、自らの決断を下していく。試行錯誤を繰り返し、成長していく義仲の姿を描く。一方で、義仲の周囲では、裏切りや陰謀が渦巻き、激しい戦いが繰り広げられる。
義仲は、家臣たちとともに困難を乗り越え、六角家をさらに発展させることができるのか。それとも、戦国の嵐に飲み込まれてしまうのか。義仲の運命はいかに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 04:39:13
4775文字
会話率:27%
諸葛孔明が人生の手本とした名将・楽毅(がくき)は
実は美少女(しかも紅毛碧眼)だった⁉
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
中華大陸の覇を競い、七つの強国・七雄がしのぎを削る、春秋戦国時代──
中山国の少女・楽毅は、紅毛碧眼とい
う外見ゆえに不遇の日々を送り、人生に何の目的も見出せないでいた。
そして楽毅は中山国を出たい一心で大国・斉へ留学し、天(そら)の様に何物にも囚われない広い心を持つ謎の少女・齋和(さいか)と運命的な出逢いを果たす。
それは、楽毅の人生を大きく変える運命の邂逅──
やがて彼女は宝珠の輝きに導かれるように、悲壮の戦いへと身を投じてゆく。
これは、運命と向き合う少女達の野心の物語──
歴史とファンタジーの融合が織り成す、美少女架空戦記。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
※当作品はノベルアッププラス様、ノベリズム様、マグネットマクロリンク様にも掲載されております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 13:38:08
262651文字
会話率:41%
死を克服した永遠の街リリカポリス。
8人の女王が統べるこの街は”一番楽しかったあの頃”をいつまでも繰り返す。
筆頭女王フラウタの膝枕で目を覚ましたつむじは、何も成すことができなかった無為な青春を取り戻すがごとく、学生として新たな人生を踏み出
した。
転校生と持て囃され、この街が忘れていた流行を振りまいて、一躍脚光を浴びる。
しかしその行いが女王の一人フレオの怒りを買い、決闘を申し込まれてしまう。
失うもののないはずの勝負だったが、つむじに芽生えたささやかな野心が大きな賭けに挑ませる。
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初出は百合展2018です。
連載予定でネームも完成していましたが、諸々の事情で執筆に時間を割く余裕がなくなり、長い事塩漬けになっていたものです。
ですが時間が経つ間に風化してしまうネタも多くなってきたことで、今回プロットを大幅に補綴して小説としてまとめてみました。
内容はカクヨムで先に公開しているのと同じものです。
投稿のタイミングは合わせられないので、ご了承ください。
それでは本編をお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-03 17:00:00
260462文字
会話率:50%
時は1935年。幾多の巨大豪華客船が大西洋で鎬を削っていた時代。
その恐竜的進化から取り残されていたはずの東アジアにおいても、満洲国皇帝溥儀の気紛れから、野心的な客船建造計画が始まった!
正気であれば即座に却下されるはずであったこの計
画は、日本の関係各所から強力な支持を取り付けてしまった結果、あれよあれよという間に既成事実化したのである。
新京から発つ超特急『あじあ』号をその身に納め、いつかは賓客を門司経由で東京へと運ぶ空前絶後の大型貨客船『文殊』。
オリンピック東京大会において満洲国の顔をなるはずだった彼女は、その威信をかけて大々的に運行……されることはあまりなく、対外情勢の悪化により遂には帝国海軍の軍艦として再就役することとなった。航空機運用能力と揚陸艦としての機能を兼ね備えた、革新的なる新型艦。それが改装航空母艦『天鷹』だ!
ただ色々と紆余曲折あったフネだからか、『天鷹』に乗り組むは海軍の問題児ばかり。
バンカラ精神溢れる単細胞が艦長なら、副長は女癖が最低最悪。主計長はタダ飯タダ酒が大好きなケチンボで、航海長はいつも遅刻。血気盛んに過ぎる飛行隊長などマシなくらいというあり様だ。軍機なんてお構いなしの素行不良で、挙句奇ッ怪な催しで食中毒ばかり起こす彼等には、海軍中から白い目が注がれている始末。
とはいえ米英との開戦が間近ともなれば、天下の聯合艦隊といえど貴重な戦力を遊ばせておく余裕などあるはずもない。
曲がりなりにも南方作戦の要として、マレー部隊に配属された『天鷹』。彼女の前に立ちはだかるは、新造航空母艦『インドミタブル』の増援を得た英極東艦隊。こんな軍艦で大丈夫か? 海の粗忽者の戦いが今始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 18:46:23
1373597文字
会話率:42%
中央大陸の歴史の中で、セムリナ公国は比較的脇役であった。
地理的な条件もある。
平和を尊ぶ国民性もある。
そして、SSSことサミュエル・スミスが無法な戦争に常に反対の立場を取ってきたこともある。
だが、その姿勢こそが重臣たちの忌むところだっ
た。
彼らは公王リストグラに野心を吹き込み、サミュエルの抹殺を図る。
時を同じくして、ルアフィル・デ・アイリン王国においても事件が起こった。
常勝将軍花木蘭の専横を掣肘するという名目で、不平貴族や文官たちが内乱を企てたのである。
事態は混迷の色を深めてゆく。
木蘭とサミュエル。
ふたりが求める平和。
至るには、流血の道を通らなくてはならないのだろうか。
ふたつの国にまたがる謀略の糸が紡がれる。
●開催期間/2007/7~12
●全6話完結折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 14:00:00
49447文字
会話率:23%
大陸暦二〇〇五年、東方大陸の小国ミズルア王国は建国以来の危機を迎える。
記録的な冷害に見舞われ、大凶作となったのだ。
飢饉が発生するかもしれないと予測して、王国政府は蒼白になった。
そこで彼らは、第三王子ウィトリアを宗主国のルアフィル・デ・
アイリン王国へと人質に差しだし、援助を求めようとする。
むろんアイリンがミズルアにだけ好意的であるはずもなく、交渉は難航が予想された。
だが、アイリン王妃優蘭は、意外なほどあっさりと援助を約束する。
ただし、無条件ではなかった。
西方国境に赴き、彼の地を守るミルヴィアネス男爵から物資を供出させよ。
難題である。
ミズルア使節団、アイリン王国政府、ミルヴィアネス男爵、常勝将軍、ドイル王国王太子アラート、そして冒険者たちを巻き込み、策謀と野心の糸車が回わり、深紅の糸が紡がれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-13 13:00:00
44004文字
会話率:21%
鬼姫と怖れられた将帥がいた。
タティアナ・カイトス。
名将ガドミール・カイトスの実妹である。
退役していた鬼姫が、ついに前戦へと戻る。
アイリン王国を滅ぼすために。
対アイリン大同盟という武器を引っ提げて。
圧倒的劣勢に立たされたアイリン。
次々に離れてゆく友好国。
はたして常勝将軍は、洗練された剛勇は、
逆転の秘策を持つのか?
そして、SSSことサミュエル・スミスの思惑は?
人は野心に生き、愛に倒れる。
●開催期間/2005,01~6
●序章+全13話完結折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-12 13:00:00
45265文字
会話率:25%
まず、人間を構成する基本的な材料を紹介しましょう。これがなければ始まりません。70%の水、18%の炭素、5%の窒素、そして少々のカルシウムやリンなど、いわば肉体を形成する物質です。でも、大事なのは他にあるんです。ほら、よく言うでしょう?
人間にとって大切なのは「心」だと。というわけで、心を構成する基本的な材料は以下のとおりです。
・感情:1リットル
・理性:500ml
・野心:300g
・誠実さ:200g
・嘘:100g
・自信:80g
・謙虚さ:50g
・ユーモア:30g
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-12 11:00:00
1421文字
会話率:0%
異世界に聖女として召喚された主人公たちは魔物の駆除や前線の兵士の治療などにあたる。
主人公はブラック企業から解放されてダラダラして過ごしたいが、主人公以外は野心に溢れ、やる気に満ち溢れている。
雰囲気に押されて、仕方なく、他の聖女がや
らない仕事をやっていくと、国の重鎮から認められはじめて、余計に仕事が増えてしまう。
ハーメルンでも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 15:15:50
14127文字
会話率:11%