王都の中央にそびえる白亜の塔――その頂には、選ばれし者のみが入ることを許された「王都学院」が存在する。魔法と剣の才を持つ貴族の子弟たちが集い、王国の未来を担う人材が育つこの学院に、一人の少女が通っていた。
名はベアトリス=ローデリア。金
糸を編んだような髪と、透き通るような青い瞳を持つ、美しき伯爵令嬢。気品と誇りを備えた彼女は、その立ち居振る舞いひとつで周囲の目を奪う、まさに「王都の金の薔薇」と謳われる存在であった。
だが、彼女には胸に秘めた切ない想いがあった。
――婚約者、シャルル=フォンティーヌ。
同じ伯爵家の息子であり、王都学院でも才気あふれる青年として知られる彼は、ベアトリスの幼馴染であり、未来を誓い合った相手でもある。だが、学院に入ってからというもの、シャルルは王女殿下と共に生徒会での活動に没頭するようになり、ベアトリスの前に姿を見せることすら稀になっていった。
「ベア、また一人で昼食か?」
友人の一人が声をかけても、彼女は微笑みで答えるだけだった。その微笑は、どこか寂しげで、冷たい風のようだった。
「私は平気よ。彼には……王女殿下という、ふさわしい方がいらっしゃるもの」
そう言ってベアトリスは、手にしていた魔導書を閉じ、立ち上がる。そして学院を離れ、城壁の外れにある「旧市街の地下迷宮」へと足を運ぶのだった。
かつて王都を守るために築かれたその地下迷宮は、今では訓練場として解放されており、一定以上の許可を得た生徒ならば立ち入りが認められていた。だが、危険な魔物が潜むその場所に足を踏み入れる者はそう多くはない。
しかし、ベアトリスは違った。
「──火よ、我が敵を焼き尽くせ。“クリムゾン・レイン”!」
紅蓮の雨が降り注ぎ、現れた魔物たちが一瞬で灰と化す。彼女の魔力は学院でも屈指のものであり、その戦闘技術もまた実戦経験に裏打ちされたものだった。
怒り、悲しみ、失望。シャルルへの報われぬ想いが、彼女の心に炎を灯し、それが戦場での強さとなって現れる。何度も迷宮に足を運び、何百、何千という魔物を打ち倒すうち、いつしか彼女は「地下の女王」とまで呼ばれるようになっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 06:20:00
11586文字
会話率:36%
――魔王を討伐し、愛する王子と結ばれるはずだった。
無事に、世界が平和になり、パーティーメンバーで婚約者である、王子レオンのもとを訪れた聖女ルシェ。
だが彼が口にしたのは
「お前を愛してなどいなかった」という残酷な言葉。
次の瞬間、
彼女の身体を銃弾が貫く――はずだった。
目を覚ますと、そこは見知らぬ地下牢。
隣には、倒したはずの魔王が眠っていて……?
「私と契約して、魔族の聖女にならないか?」
「……は?」
裏切られた聖女と、寡黙な魔王が織りなす、
ハートフル(※当社比)&シリアスちょっぴりなラブコメ開幕!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 17:02:10
25853文字
会話率:51%
異世界×乙女恋愛×逆ハーレム×西洋ハイファンタジー×バトル冒険の物語
イケメンたちとの甘いロマンス、女性キャラたちとの絆と愛、共闘、友情、そして挑戦、人生、成長、夢が交錯する、息を呑む絶景が広がる壮大なファンタジーの世界。女主人公アスタリ
アと一緒に魅力あふれる世界を体験しましょう。
(⊙_☉)!
乙女ゲームをプレイしたことがない私が、妹の大好きな大人気乙女ゲーム『星の少女』の世界に転移し、女主人公アスタリアになってしまった。
それだけでも大変なのに、最初から攻略対象5人とその婚約者たちが目の前でわざとイチャつく始末――物語まで誰かに改変されてしまった!
原作のストーリーでは、女主人公が恋愛を通じて主要攻略对象アクセル王子を感化しなければ、アクセル王子が戦争を引き起こす結末になる。
私の計画は、アクセル王子と恋愛せずに戦争を回避し、その後日本へ戻る方法を見つけることだった。
でも、今の私は脇役なの?乙女ゲームでは、女主人公である私が選んだ男性だけが男主人公になるはずだよね?では、日本に戻る方法を見つけるため、世界を探索しに行く!
だけど、次々と現れるドキドキするイケメンたち、攻略キャラよりカッコいいってどういうこと?そして、この世界には一体どんな秘密が隠されている?
「幾千年の時を超え――この人が現れた。彼女だけが、数々の偶然と条件を揃え、必然の結末へと導くことになる。」
※そのうちに、たくさんの挿絵を描いてアップします。
※すでに20万字を書きました。これから少しずつ更新していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 21:10:00
27308文字
会話率:22%
1度目の人生は、妹の策略にはめられた。
そして婚約者を略奪され、婚約破棄。
そしてそして、最終的には処刑。
2度目の人生は、姉の策略にはめられた。
そして婚約者を略奪され、婚約破棄。
そしてそして、最終的には処刑。
3度目の人生は、母の
策略にはめられた。
そして婚約者を略奪され、婚約破棄。
そしてそして、最終的には処刑。
4度目の転生は、令嬢は令嬢でも婚約者が存在しない生活を歩んでいたローレリア。
しかし、定番の展開である婚約者が登場するのだった。
【他サイトにも投稿している重複投稿作品】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-07 12:10:00
12594文字
会話率:37%
婚約者に裏切られるも魅了スキルで見事奪い返し、その後やりたい放題をするも……
最終更新:2025-04-05 22:00:16
4488文字
会話率:31%
【悪役令嬢(?)を絶対に信じる攻略対象たち VS 無実の悪役令嬢を蹴落としたい乙女ゲームプレイヤーたち】
※ギャグ路線です。気楽にお読み下さい。
※完結確約
公爵令嬢アンジェリカと、婚約者の王太子ノエルは、公の場でしか顔を合わす機会がなく
、愛を育めずにいた。
そんな二人が十八歳になり、学園に入学した事をきっかけに、アンジェリカをおとしめ、その地位から引きずり下ろそうとする令嬢たちが、大量発生する。
しかし、ノエルを含む攻略対象たちは、どんな状況でも、絶対にアンジェリカを信じて疑わない。
この世界――乙女ゲーム『ドルチェのような恋をして』に迷い込んだプレイヤーであるヒロイン(令嬢)たちにとって、余りにも過酷なこの環境は、いつからか、ナイトメアモード(難易度・悪夢級)と呼ばれるようになり⋯⋯
この婚約に愛はないと勘違いしていたアンジェリカは、やがてノエルの真っ直ぐな愛情に心を打たれ、自身の中に芽生えた気持ちを自覚していく。
ライトな『ざまぁ』はありますが、愛され過ぎているので、婚約破棄など、虐げられる展開はありません♡折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 16:16:39
105771文字
会話率:30%
プレスティー王国の魔法学園では現在問題が起こっていた。
王太子や上級貴族の令息達が一人の男爵令嬢を囲ってチヤホヤしているのだ。
男爵令嬢も満更ではない様子。
王太子の婚約者であるロレッタは彼らを注意しに行くが聞く耳持たず。
更に彼らはロレッ
タや彼女の友人達が活躍するのを認めない様子だった。
王太子達を諌めることも出来ず、活躍も認めてもらえないロレッタは心を落ち着ける為に大聖堂に行った。
するとそこで留学に来ていた大国であるソルセルリウム帝国の皇太子イーノックと出会い、話を聞いてもらい……?
カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 11:40:00
7682文字
会話率:38%
ミスティアはある時ここが乙女ゲームの世界に酷似した世界であること、自分が婚約者に近づいた女に嫉妬し投獄、死刑になる悪役キャラだと思い出す。彼女は破滅回避に尽力し、ゲーム関係者に近づかないよう努めた結果、攻略対象たちはゲームに無かった病みや狂
気を現し、投獄死罪を回避するための学園生活は一歩間違えれば監禁バッドエンドの学園生活に変化していていた。
周囲の狂気を知らないミスティアは、使用人や家族を自分のデッドエンドに巻き込まないよう尽力するが、ゲームでは死者であり、ミスティアが救った人々の善意によって彼女の退路は絶たれていく。
全てが異常だらけの中、ミスティアは無事、ゲームシナリオ終了の一年間を終えることが出来るのか。
「選びなよ。選択権は君にある。君の意思でどちらを捨てるか選んで。ミスティア」
「ふふ……仕方ないなあ。いいよ。だってミスティアが俺にとって一番大事だもの」
「それじゃあお前はあいつのことが好きだと思われるだろ」
「違うんだ、これでいい。これでいいんだ。君を守ることで……俺は……」
「ひひ、お前にも見せてやるよ。人間が本当の地獄を見る瞬間をなあ!」
「ミスティアさんは、ずっと笑っていられる世界にいてくださいね」
「……お前は変わらないな、ミスティア……。今もなお、俺を助けたときと変わらない」
--悪役令嬢に ハッピーエンドはありますか?
※異録は他者視点です。
※正規の結末の他、攻略対象の個別エンド予定(ハッピーエンド、ifバッドエンド)
書籍化+コミカライズ中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-25 19:00:00
1212681文字
会話率:28%
めっちゃ満足した人生でした。
もう孫も抱けたし、言う事ないし。
なのに何でか異世界転生!?
しかも乙女ゲームの悪役令嬢!!?
もうお母さんゆっくりさせてよ!?
いやむしろおばあちゃんをゆっくりさせて!?
転生だの魔法だの恋愛だの婚
約者だの、も〜そーゆーの、ホント大丈夫なので。
親に迷惑かけず、若者見つめて第三者で生きていきたい。
むしろ結婚とか恋愛スッ飛ばして孫抱きたい。
なのに気が付けば国宝級イケメンに囲まれて、見てるだけで充分満喫ご馳走様です。
頑張れ若人。お母さんは…いや、おばあちゃんは温かい目で青春を見守ってるよ。
でもちょっとまって!あなたそれでいいのかしら?
人様に迷惑かけちゃ駄目でしょう?
人間我慢も大切よ?若いからって迷惑かけて良いわけじゃないのよ?
ちょっと人の上に立つ人がそんな態度じゃ誰もついてこないわ!!3Kやらすなら、まずは率先してやってからよ!…3K?あら最近は言わないのかしら?
わたしの夢には老婆心が仇となる。
はー…しば漬け食べたい…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-13 18:00:00
1777150文字
会話率:60%
「あなたは王国のために必要ない」――婚約者である王太子にそう言い放たれたアイリス・フォン・クラウゼル。王国を救うために尽くしてきたにもかかわらず、彼女に返ってきたのは婚約破棄と処刑宣告だった。
だが、処刑の瞬間――彼女の中に眠っていた「魔
王」の力が覚醒する。
「ふざけるな……この国ごと滅ぼしてやるわ!」
絶望と怒りに燃えるアイリスは魔王として覚醒し、裏切った王国に復讐を開始。
王国の精鋭部隊を壊滅させ、王太子を処刑した彼女の前に現れたのは――
「アイリス様、どうか我らをお導きください」
王国最強のイケメン騎士団が次々と膝をつき、アイリスに忠誠を誓う。
「貴女のためなら、この命を捧げます」
「……いいわ。ついてきなさい。全てを従え、私が世界を支配してあげる」
悪役令嬢? いいえ、魔王です。
これは、裏切りと絶望から這い上がり、最強の魔王として世界を征服しながら、最強の騎士団から命を懸けて溺愛される――そんな女の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-11 20:20:37
72060文字
会話率:45%
「お前には才能がない、今日限りで家を出て行け」
――代々、商才に優れた貴族の家に生まれながら、無能の烙印を押された主人公・レオン。彼は家族から追放され、無一文で異世界の路地裏に放り出される。
だが、それは間違いだった。
レオンは【経済操作
】という 異世界最強スキル を持っていたのだ。
物価を操り、投資を支配し、市場を動かす――現代知識とチートスキルを活かして、レオンはあっという間に成り上がる。
「どうして、こんなにお金を稼げるの!?」「貴方の才覚に惚れました……!」
商会の令嬢、没落貴族の美女、元婚約者の王女まで……次々と彼の元に集う才媛たち。
貴族社会を牛耳る経済戦争。
「この世界のルールは俺が決める!」
――追放された男の、復讐と逆ハーレムを兼ねた 異世界経済支配 が今、始まる!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-09 19:32:44
50164文字
会話率:44%
私の名前は、アリア・フルール。公爵令嬢。
ある日突然甦った記憶は、私の生きているこの世界が、とある腐女子向けBLゲームの世界であるということ。
公爵家の御子息と婚約?
――いえいえ、貴方が好きなのは、三年後に再会予定の主人公(美少年)のは
ずですよね!?
でしたら偽装婚約致しましょう。
だって、"私"が望むのは、イケメン同士のアレコレを、自分自身が見ることだもの!
"私"が恋愛したいわけじゃない!
だったらこんな美味しい立ち位置、他の誰にも譲れませんっ!
この物語は、BL大好き腐女子の少女が、自分好みのカップリングを作るべく奮闘していたところ、気づけばその婚約者から溺愛され、みんなに愛されていく恋愛ファンタジー。
▷▷▷三章展開中▷▷▷
「好きだ。愛してる」「お前は、オレのものだ」「誰にも渡さない」
その言葉、本当は、私に向けられるものじゃないのに――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 22:22:51
1389216文字
会話率:36%
「アリエス・アルハード! 国の宝である聖女ケミィへの暴行罪により、貴様を追放する! 当然、婚約も破棄させてもらうぞ!」
「本当に甘いな、義姉さんは。研究ばかりで周囲をおろそかにしてきたツケだ」
公爵令嬢アリエス・アルハードは、王太子の婚
約者として幼少期から厳しい教育を受けてきた。
勤勉で聡明なうえ、これまで例のない『回復魔法』を初めて習得し、その才能で国に尽くしてきた彼女。
姉に対して異様に冷たい義弟バンと、浮気性のクズ王太子、実の娘を駒としか思っていない両親など。
身内との人間関係以外はおおむね順調であったその人生は、突然の追放宣言により終わりを告げる……。
しかし!
「じゃあ、行くか。義姉さん」
「復讐するなら付き合うけど」
「義姉さんの魔法は、通常とは全く次元が違う……何にでも活用できるだろ?」
あんなに冷たかった義弟が……どういうこと!?
一体なんの思惑が……!?
(これは、神様がくれた千載一遇のチャンスだ……!一緒に国を出たら義姉さん、いやアリエスと……)
悪女認定された鈍感な少女とツンデレ義弟、すれ違いながらの復讐劇が開幕です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 23:29:35
45804文字
会話率:44%
不運な魔女は愛されたい!?
〜魔法の宝石が紡ぎ出す出会いの物語〜
★第1部★
【声を封じられた引きこもり魔女と、獣人にされたヤンデレ騎士のラブコメ逃走旅!】
①トアル獣人騎士
「お前を何者からも守ろう。誰からもお前を傷つけさせたりはしな
い」
②トアル猫獣人
「僕と恋人ごっこする?優しくするよ?」
③トアル皇太子
「愛しの婚約者よ。俺と共に帝国の未来を掴もうではないか」
引きこもり魔女アーリアは、師匠の屋敷を訪ねた先で師匠を脅迫する怪しい集団と遭遇した。咄嗟に師匠の危機だと判断したアーリアだったが、持ち前のどん臭さに加え空回りの言動の末、怪しげな魔導士に呪いをかけられて声を封じられてしまった。
頼りにしていた師匠からは見放され、しかも身代わりとして囮とされた挙句、屋敷から放り出されてしまったのだ。
声を出せぬアーリアは魔術も満足に扱えぬまま、怪しげな魔導士とその手下の獣人たちに追われるハメに……!
『うそぉ⁉︎ ヒドイよ、お師さまぁ……!」
逃走旅の最中、遭遇した獣人の騎士。更には、敵であるはずの獣人や味方となった獣人騎士からの意味深な言動の数々に、恋愛能力ゼロのアーリアもついうっかりトキメイテしまう事もあって……⁉︎
ラブコメあり、シリアスあり、逆ハーレム要素もあり⁉︎ ラブロマンス(?)ファンタジーを是非お楽しみください!
★第2部★
「魔女と北国の皇子」は81話からどうぞ!
またまたトラブルに巻き込まれたアーリアは北の帝国エステルで俺様皇太子や悪役令嬢に振り回されます。(※ラブコメ要素倍増中です!)
★第3部★
「魔女と塔の騎士団」は190話からどうぞ!
二年半もの間、放置していた『東の塔』を訪れたアーリア。しかし、そこにはアーリアを主と仰ぐ騎士たちが待ち受けていた。(※恋愛感情拗らせ中⁉︎)
★第4部★
「魔女と狂気の王子」スタートしました。
一話完結型ではなく、読み進み型の異世界ファンタジー小説です。設定はゆるゆるです。生温かい目でお楽しみください(*'▽'*)/
注意1:残酷表現が含まれる話があります
注意2:R15に引っかからない程度のイチャラブもあります(当社比)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-23 08:41:15
2871438文字
会話率:47%
──お前の笑い方は下品だと、言われた。
だから、笑うのをやめた。
──お前の涙は、鬱陶しいと言われた。
だから、泣くのをやめた。
第二王子の婚約者に、無機質すぎると婚約を解消され、公爵家から追放され、平民になったブレンダは、貴族も通
う全寮制の学校に特待生として、通うことになる。
そこで、感情を殺すことをやめた彼女は、無機質ではなく、とても感情豊かな少女で周囲を魅了していく。それは、元婚約者の第二王子も例外ではなく……。
※アルファポリス様でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 18:53:18
231940文字
会話率:43%
――全てが上手く行っているはずだった。その日までは。
学園への入学式当日、リリーが目を覚ますと、そこは2年後の世界だった。しかも、どうやらリリーはその2年の間に色々やらかしてしまったらしい。
婚約者に婿養子に入ってもらうはずだったのに、
家族から見放され、侯爵家は義弟が継ぐことになり、お払い箱となってしまった。
愛しの婚約者とも婚約を破棄され、そして更には、楽しみにしていた学園中で嫌われており、留年までしてしまったらしい!
なぜ、リリーは色々やらかしてしまったのか?リリーは果たして記憶を取り戻すことができるのか?
――自分の罪を償いながら、周りの人間関係を再構築していく令嬢の話。
※息抜きに書いているので、一話当たりの話数がかなり短めです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-22 23:04:31
3197文字
会話率:30%
王国で50年に一度選ばれる聖女――クロエ。
彼女は国民のために必死に働いていたが、婚約者の王子と義妹により、絶海の孤島への追放を命じられてしまう。
だが、港へ向かう途中に「魔術師団の師団長で、公爵家の跡取り息子」、「王国騎士団の精鋭部隊の第
三席で、侯爵家の次男」、「国営錬金術師ギルドの総支配人で、伯爵家の当主」という国中の令嬢が憧れる三人のスパダリに出会った。
三人はいずれもクロエのおかげで現在の自分があると言い、絶海の孤島にも「一緒についてく」とのこと。
そうして着いた絶海の孤島は十二歳の可愛い少年貴族が統治しており、クロエに「以前、一目惚れした」と求婚してしまう。
三人のスパダリと少年に挟まれたクロエはどうなるのか――!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 20:10:00
9696文字
会話率:37%
──そして、少女は運命に出逢う。
皇太子派か、反皇太子派か。 皇位を巡って世が乱れている最中で、中立派であるセルマーニ辺境伯の娘・ティターニアは、夜の森で瀕死の皇太子・アドニスと出逢う。臆病なアドニスに皇帝は不向きだと感じていたティターニア
だが、婚約者であるヴィクトルはアドニスを支持していた。
「貴方と息が合わないのよ」
「世界中のどんな男でも合わないと思うが。この一曲で三十二回足を踏まれ、二十六回フォローをした俺が断言しよう」
「乙女の過ちを数えるだなんて、嫌な男ね。私はこんな男と結婚しなければならないの?」
これは、のちに伝説となった少女と、少女を愛した男の物語。
※本作品は『夜明けの花』のスピンオフです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-12 21:54:37
10368文字
会話率:43%
婚約破棄だ!毒杯だ!と、邪魔な婚約者を始末しようとした、ある第一王子。そこから彼の転落人生が始まりました。
その間、毒杯を飲まされた令嬢は幸せをつかみます。
最終更新:2025-02-05 22:48:40
5705文字
会話率:50%
ざまあされたはずの王子、宰相の息子、騎士団長の息子、大神官の息子の4名が性懲りも無く、王子の元婚約者の公爵令嬢エリザベスの元にやってきた。
挙げ句の果てに「真実の刑に処す」と。
「真実の刑」それはすなわち自白魔法である。
「ララを誘拐
し、どこへ連れ去ったか包み隠さず白状するがいい!」
公爵令嬢は答える。
「知りませんけど」
突き付けられる“真実”という暴力……!
短編にするはずが、前後編に……それもできなかったので、短めの連載物です。
サクッと馬鹿っぽく終わります。
※小さくて賢いお姫様は出ません。
※笑い要素強めのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-03 18:15:19
44281文字
会話率:46%
伯爵令嬢として生まれたルイーズ・ド・レーヌは、5歳の時にこの世界に転生したことを自覚する。少しずつ前世の記憶を取り戻していくうちに、ルイーズは前世の弟がハマっていたギャルゲー『Princess of Roses』の中に自分と同じ名前のキャラ
がいること、さらにそのギャルゲーの元となった『君にバラの花束を』という乙女ゲームがあることを思い出す。
どこにでもいるモブ令嬢だと思っていたのに、生い立ちに秘密があったり、見目麗しい貴公子に溺愛されたり、チート級の魔力を持っていたり…と、いつの間にか色々フラグが立ってるのは気のせいじゃない……!?
自分では至って平凡だと思っているやや設定過多な主人公が、前世の因縁やらゲームのストーリーやらに振り回されながらも、大好きな婚約者との幸せを目指して頑張るお話。子供時代からスタート、後半は学園生活編、卒業で終了予定。のんびり、まったり更新ですが、どうぞよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 21:01:08
377443文字
会話率:59%
魔法が尊ばれる国アーベル王国の五大魔導爵家に生まれたエリザベートは、その魔力の多さから王太子の婚約者に選ばれる。横暴で自分勝手な王太子フランツに冷遇されながらも、憧れの天才魔術師ジュール・ポワティエに近づきたいと日々魔法の訓練を重ねること
がエリザベートの楽しみだった。
しかしエリザベートの人生は、ある一人の少女の登場によって大きく変わっていく。
「私が世界を滅ぼす邪悪な魔女だなんて、冗談じゃないわ!こんな国、今すぐ出て行ってやる!!」
王太子フランツから魔女の疑いをかけられて投獄されそうになったエリザベートは、神出鬼没の魔術師ジュール・ポワティエの足跡を辿る旅に出ることを決意。そんなエリザベートには、西暦2000年代初頭の日本から聖女として召喚された前世の記憶があった。
「僕の気持ちを知っているくせに……悪い女だね、君は」
「……僕は、思ったより君のことが気に入ったみたいだ。もう一度キスしたいんだけど……いい?」
自由気ままな一人旅になるはずが、同じく王太子に命を狙われて一緒に旅をする年下の第二王子、そして何故か行く先々で出会う謎多き魔術師ジュールからも迫られて、エリザベートの旅は前途多難……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-11 19:32:42
67890文字
会話率:57%
伯爵令嬢のアリシアは、ある日屋敷の前に倒れ込む男を見つける。目を覚ました男フレデリックはアリシアを見て涙ぐみ突然両手を掴んできた。
しかもフレデリックは驚くべきことを口にする。自分は未来の夫だと言うのだ。誰かに殺されそうになり、アリシアに会
いたいと願ったらここに来た、と説明する。フレデリックはアリシアやアリシアの家族しか知らないことを知っていて、信じられない気持ちと信じざるを得ない状況に混乱するアリシア。
婚約者として現れた現在のフレデリックと未来から来たフレデリックは、次第にアリシアを巡ってライバル関係になっていく。
さらに、妹のメリッサと未来の夫フレデリックには何か関係があるようで……?
「俺の方が好きだろ」
「俺の方が好きですよね」
二人の夫に挟まれてどうしていいかわからないアリシア。未来の夫は誰に殺されそうになったのか、ちゃんと未来に帰れるのか。
不思議な三角関係のラブファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 17:46:48
80014文字
会話率:50%
姉の婚約者を奪い贅沢極まりない暮らしをしたために愛想を尽かされて追放され、野垂れ死んだ令嬢メリア。
死に際に反省し次は誰かの役に立ちたい、存在するだけで誰かを幸せにできるようになりたいと願い目が覚めるとウサギのような見た目の不思議な生き物「
聖獣」に生まれ変わっていた。
美しく可愛らしい第三王子のイベリスに拾われアリアと名付けられたメリアは、魔法使いモルガと騎士サイシアに出会いイベリスを狙う悪者からイベリスを守るために奔走する。
人の姿に変身したアリアに騎士のサイシアは何か特別な感情を抱き始めたようで……。
第三王子のイベリス、そしてイベリスに仕える魔法使いモルガと騎士サイシアのイケメンたちにアリアは毎日モフモフなでなでされて生きていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-24 18:13:25
19589文字
会話率:35%