幼い頃の継母からの虐待が原因で、声を失った伯爵令嬢、レイリア。孤独と絶望の中でも、強く、美しく、誇り高く生きようとしていた彼女が、偶然出会い惹かれあったのは、次期公爵であるアイルだった。
騒ぐ継母を跳ね除けて、屋敷に保護され、恋人にな
り、甘やかされ、溺愛されて愛を知ったレイリア。だが同時に、声を失った自分に公爵夫人は務まらないとも確信していた。声を取り戻すため、虐待された恐怖の記憶と戦うレイリアだったが。
俺は、昔の彼女が好きだったんだ。
君を俺の屋敷になんて、連れてこなければ良かった。
静かに離れていく心を悟り、迷惑なのだろうと別れを告げたところ、優しかったアイルが豹変して……?
「他の男のものになるくらいなら、無理矢理だって、君を俺のものにするから」
愛する人に幸せになって欲しい誇り高き令嬢と、彼女を決して手放せない愛が重すぎる次期公爵の、もがくような切ない恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-21 20:30:26
161696文字
会話率:43%
マリアンヌ・マディニアは、マディニア王国の王弟殿下の次女に生まれた。
幼い時から好きだったローゼンシュリハルトと婚約をすれども、彼は冷たく、仕事仕事でかまってくれなくなった。
悲しみにくれるマリアンヌ。
そんな時に婚約を白紙にされ、ローゼン
はフォルダン公爵令嬢フローラと婚約してしまう。
悲しみにくれているマリアンヌの元へ、とある男が…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-09 13:43:14
7973文字
会話率:34%