15歳、高校1年生になったばかりの藤城雅臣は訳あって東京から名古屋へ引越してきた。
仕方がなくこの山王学園入るも通う意味を未だ見出せていない。
入学式のため学園まで足を運んだはいいが参加せずに帰ろうとするも、聞こえてくる喧騒につい足を止
めてしまう。
そこにいたのは同級生の2人組。
何かと騒々しい小柄な柊夕太。
態度も口も最高に悪い蓮池楓。
この出会いが、自分の運命を大きく変える事になるとも知らずに______
そんなある日。
雅臣は夕太が発案したサークルに人数が足りないからと無理やり名前だけ貸すことになってしまう。
嫌々ながらも参加させられるも、雅臣はそこで出会った4人の先輩を通じて自身の人との関わり方や考え方を思いがけず見直す事となった。
生きることにままならない子ども達は、山王学園高等部で出会う人々の価値観に触れ傷つきながらも自分の心を整理する。
「言葉にしなきゃ伝わらないだろ__!!」
言いたいことが言えるように。
自分の言葉で伝えられるように。
自分の考えを理解し、理解されるまでの成長物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 19:45:13
113708文字
会話率:33%
世界は無数にある。同じ様な世界でも、どこかが違う。
他人からすれば、その世界は歪かもしれない。
けれども、その世界に住むヒトたちにとってはそれが当たり前で、それが現実だ。歪だなんて思わない。
誰かが言った。『誰もが主人公』なのだと。
な
ら、歪な世界ではどうなるのだろう。
これは、どこかの世界の物語。歪でおかしくて、壊れていて、語呂の悪いお話。
助けて。誰もが言った言葉。誰もが見て見ぬ振りをした言葉。
それでも『助けて』を言えなかった少女がいる。そんな言葉を知らなかったから。
だから少女は『助けて』と言えない。
ならば誰かが手を差し伸べれば良い。『助けて』という言葉を教えてやればいい。そうして少女も『助けて』を言えるようになる。
少女は優しかった。少女は強かった。少女は魔性だった。
少女の善意で、人が狂ってしまった。狂ってしまった人は少女を手に入れるために全てを壊そうとした。
果たして誰が悪かったのか。少女が悪かったのか。それとも別の誰かなのか。
けれども、ひとつだけ言えることがある。
世界が、その少女を愛している。
それが、その少女にとっての幸せとは限らないけれど。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-09 08:00:00
75711文字
会話率:33%
仮面に隠したモノを、解き放て。
最終更新:2024-11-25 00:00:00
301494文字
会話率:53%
「えへへー♪ アキトくん、どうどう? 新しい制服似合ってる?」
届いたばかりのまっさらな高校の制服を着たひまりちゃんが、ファッションショーでもしているみたいに、僕――神崎暁斗(かんざき・あきと)の目の前でくるりと回った。
短いスカー
トがひらりと舞い、僕は慌てて視線を上げる。
「すごく似合ってるよ。まるでひまりちゃんのために作られた制服みたいだ」
「やった♪」
僕とひまりちゃんは血のつながっていない義理の兄妹だ。
僕が小学校のころ、クラスに母子家庭の女の子がいた。
それがひまりちゃんで、ガリガリに痩せていて、何度も繕ったであろうボロボロの古着を着ていたこともあって、
「貧乏神が来たぞ~!」
「貧乏が移っちまう! 逃げろ~!」
心ない男子たちからは名前をもじって貧乏神なんて呼ばれていた。
「うっ、ぐすっ……」
ひまりちゃんは言い返すでもなく、いつも鼻をすすりながら俯いてしまう。
そして当時の僕はというと、自分こそが神に選ばれし特別な人間だと思い込んでいたのもあって、ひまりちゃんがバカにされているのを見かけるたびに、助けに入っていた。
そして父さんが食堂を経営していたこともあり、僕はひまりちゃんを家に連れ帰っては一緒にご飯を食べた。
それはいつしか、ひまりちゃんのお母さんも含めた家族ぐるみの付き合いになっていき。
ある時、僕の父さんとひまりちゃんのお母さんが再婚して、ひまりちゃんは僕の義妹になったのだ。
「これからは毎日一緒にいられるね!」
そんなひまりちゃんは年々綺麗になっていき、いつしか「女神」と呼ばれるようになっていた。
対してその頃には、ただの冴えない凡人であることを理解してしまった僕。
だけどひまりちゃんは昔助けられた恩義で、平凡な僕を今でも好きだ好きだと言ってくる。
そんなひまりちゃんに少しでも相応しい男になるために。
女神のようなひまりちゃんの想いに応えるために。
もしくはいつか、ひまりちゃんが本当にいい人を見つけた時に、胸を張って兄だと言えるように。
高校進学を機に僕はもう一度、僕をがんばってみようと思う――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 07:20:00
112396文字
会話率:44%
ハロルドと婚約して五年後。リリアナは、ハロルドに好きな人が出来て婚約破棄を宣言されてしまう。だが、リリアナの反応は、「まあ! 婚約破棄をご自分で言えるようになったのですね! ご立派です!」「……へ?」
☆さらっと読めるショートショートです。
最終更新:2024-10-29 07:01:02
1579文字
会話率:33%
五回目の浮気を目撃したら別れる。
カイトが巽に宣言をしたその五回目が、とうとうやってきた。
「関心が無くなりました。別れます。さよなら」
✔︎ 攻めは体格良くて男前(コワモテ気味)の自己中浮気野郎。
✔︎ 受けはのんびりした話し方の美人
も裸足で逃げる(かもしれない)長身美人。
✔︎ 本編中は『大学生×高校生』です。
✔︎ 受けのお姉ちゃんは超イケメンで強い(物理)、そして姉と婚約している彼氏は爽やか好青年。
!ATTENTION!
このお話は『浮気野郎を後悔させまくってボコボコにする予定』で書き始めたにも関わらず『どうしてか元サヤ』になってしまった連載です。
そして浮気野郎は元サヤ後、受け溺愛ヘタレ野郎に進化します。
そこだけ本当、ご留意ください。
また、キーワードにはない設定もあります。ごめんなさい。
➡︎ 作品や章タイトルの頭に『★』があるものは、個人サイトでリクエストしていただいたものです。こちらではリクエスト内容やお礼などの後書きを省略させていただいています。
✔︎ 完結後設定の番外編は『小説の更新順』になっています。
✔︎ 『時系列順』になっていません!
➡︎ 『番外編:愛していると言えてから』の中に入っている作品は『番外編:本編完結後』よりも未来、『カイトが巽に「愛してる」と言えるようになったころ』になっているので、『番外編:本編完結後』よりも比較的甘めです(たぶん)。
個人サイトでの連載開始は2016年7月です。
これを加筆修正しながら更新していきます。
ですので、作中に古いものが登場する事が多々あります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 21:20:00
93543文字
会話率:36%
イレーネ・ファレスト公爵令嬢には、ロディス・ハルク伯爵令息という婚約者がいる。しかし、彼は引き取られてきたイレーネの義妹マリーアと恋に落ち、あっけなくイレーネとマリーアとの婚約者の入れ替えを、ファレスト公爵に提案するのだった。マリーアは美人
で、イレーネは冴えない令嬢。美人と結婚したいからという理由で。悲しむイレーネ。しかし、事態は更に悪い方向へ……そんな自分に自信がないイレーネが、愛する人に励まされて、しっかりと「貴方達は必要ない。消えて頂戴」と言えるようになるまで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 14:34:06
6848文字
会話率:33%
主人公(作者)は昔の頃の思い出に浸っていた。
現実か夢かも分からない記憶を…
キーワード:
最終更新:2024-06-17 16:56:46
310文字
会話率:20%
「答えは――”NO”だッッ!!」
この一言が、異世界の運命を変えることになるとは、誰も予想しなかった。
ノーマンは、地球で働く平凡なサラリーマンだった。彼は「イエスマン」で、上司や同僚、家族や友人からの無理難題にも「はい」と答えてし
まう性格だった。
しかし、そのせいでストレスが溜まり、心臓発作で死んでしまう。
その後、彼は異世界に転生する。そこは、魔法と剣が支配する中世風の世界だった。
彼は、自分の過ちを反省し、今度こそは自分の意志を貫き、嫌なことは嫌だと断ると誓う。しかし、その決意が彼にとんでもない能力を与えることになる。
彼は、相手に「NO」と言うことで、最強の力を手に入れることができるのだ。また、断り続けることで更に強くなることにも気づく。
これは、神からの贈り物なのか、それとも呪いなのか。ノーマンは、この能力を使って、異世界で生きていくことになる。
しかし、彼の能力は、やがて異世界に大きな影響を与えることになる。
彼は、王国の姫や魔王の娘、竜の巫女や妖精の女王など、様々な美女たちに迫られるが、彼は「NO」と断らなければならない。
彼は、彼女たちの心を傷つけずに「NO」と言えるのか。はたまた「YES」と言ってしまうのか。彼の行動が、彼女たちの国や種族との関係にも影響を及ぼす。
彼は、自分の能力が引き起こす混乱や争いに巻き込まれていく。
果たして、ノーマンは異世界で「NO」と言い続けることができるのか?
彼は、自分の能力の真の意味や目的を見つけることができるのか?
彼の冒険が始まる。 この小説は、魔法と冒険、そして「NO」の力の物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-02 20:27:46
29749文字
会話率:49%
好きなものを心から
好きだと言えるようになったよ
キーワード:
最終更新:2024-04-04 00:27:46
237文字
会話率:0%
農作に長けたブリッジ家に生まれた、フォトア・ブリッジという女性がいた。
フォトアは、国の中でも有力貴族の幼馴染、エインセ・エーデンブルグと婚約していた。
しかし、エインセはフォトアに婚約破棄を告げる。
エインセは、エーデンブルグ家と同じく
、国の有力貴族の、エリス・エーデンブルグと婚約すると言うのであった。
フォトアは無惨にも捨てられ、エインセはフォトアのことなど、気にも止めない。
フォトアは、悲しみに暮れて過ごすことになる。
しかし、とある日、彼女が市場に出向いた時に、ある男と出会う。
彼女はその男と、偶然多くの話をして、少しその男に心を開いた。
男の方はというと、慎ましげなフォトアに好感を持ったのだった。
その男が、国一番の貴族と呼ばれる、ツヴァイ・ローレンであると、フォトアは知らなかった。
二人は惹かれるように恋に落ちる。二人の恋は止まらず、運命の導きか、二人はお互いの存在に手を伸ばし、結ばれる。
一方、エインセの新たな婚約者、エリス・クラーレは、悪意の塊だった。
しかし、エリスは挫折を知り、人生を歩き直すことになる。
人への感謝、ボランティア、そういった行動が、悪役だったエリスを変えていく。
エリス・クラーレは、最後には優しさを手に入れる。
「ありがとう」「ごめんなさい」「おめでとう」。
そんな、当たり前の事が言えるようになる。
「ざまぁ」ではなく、「改心」へと向かう、善意の主人公、フォトア・ブリッジと、悪意の主人公、エリス・クラーレの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-10 05:14:44
151356文字
会話率:31%
空の青と海の青と水平線をながめてて、言えるようになった強がりのはなし。
最終更新:2024-01-14 07:00:00
231文字
会話率:0%
僕を作ったマスターはとても優しかった
マスターは人間を教えてくれた
「お前はいずれ、人間と共存するんだ。」
でもね、僕は
「人間と共生します。」
って自信持って言えるようになったよ
最終更新:2023-12-26 20:34:35
982文字
会話率:50%
今日は、新村 光(にいむら ひかる)の転職先への初出勤日。前の会社でいろいろあって、傷ついて退職した光は、なるべく人と関わらないでいられる警備会社のコールセンターの仕事に就こうとしていた。
だけど、配属されたのは、個性的な男性ばかりの警備
現場だった。
彼氏・後輩・前社の人々・毒母親と光を傷つけた人々、何よりも自分自身に「転職して良かった」と胸を張って言えるようにと、新生活を頑張る女の子のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-02 12:00:00
52319文字
会話率:44%
夢が叶わなかったのは残念ですけれど、結果オーライです☆
最終更新:2023-09-02 10:14:15
3886文字
会話率:0%
「────あたしは、あたしを好きなアキが大好きなの」
高校入学前に失恋した「彼女」はいつも、まるでボクのことなんて見透かしてしまったかのようにそう言って微笑んだ。その言葉に、声に、自分はきっと彼女しか好きになれないのだと思いこんでいた─
───そうであって欲しいと、心の何処かで願っていた。
過去の失恋がトラウマとなり人と深く関わることを恐れる少女・塩瀬晶は、星花女子学園で自分に自信が持てない少女・川蝉弥斗と出逢い、様々な人の協力を経て友人関係を築いてゆく。人と関わることを怖がりながらも穏やかで誠実な弥斗と関わってゆく中で、晶は彼女に対する自分の感情が友情とは異なるものであることを知ってしまい────
***
柔い花の香りと、熱い夏の風の香りが鼻腔を擽った。目の前に呆然と立っている彼女は酷く悲しそうな顔をしていて、その表情に結局最後まで君を困らせることしか出来なかったな、なんて考えて自嘲する。それでもこうでもしなければ君をますます傷つけるだけなんだ、なんて頭の中で呟いた自分の声が、やけに言い訳めいて聞こえた。
どうして、と夏の風に紛れて彼女の細く澄んだ声が聞こえた。この関係の始まりはボクだったのに終わらせるのもボクなのかなんて、どうしようもないそんなつまらないことを考えてしまう。
ボクは「さっき言ったとおりだよ」なんて呟いて彼女に向かって笑いかける。彼女の目に映る自分が酷い人間であるようにと願いながら、何度も何度も練習してやっと上手に言えるようになったその言葉をゆっくりと舌先にのせて「川蝉さん」と名前を呼んでから、出来るだけ彼女に冷たく聞こえるように呟いた。
「────今まで、本当にありがとう」
***
主催:楠富つかさ様、星花女子プロジェクト
協力:星花女子学園、星花女子学園写真部、園芸部、空の宮市
キャラクター原案:桜ノ夜月(塩瀬晶)、今際ヨモ様(川蝉 弥斗様考案)
星花女子プロジェクト概要:架空都市S県空の宮市に建つ、中高一貫型私立女子高等学校「私立星花女子学園」を舞台とする世界観共有日常系学園百合小説企画の第7期参加作品。現在は10期まで開催中
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
※不定期土曜更新(時々日曜更新)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-16 01:43:18
244981文字
会話率:29%
初詣で『堂々と兄のことが好きって言えるようにしてくださいっ!』とお願いしたら異世界転移して聖女になった。兄のいない世界に行けばいくら「好き」と叫ぼうが構わないけど神社で願って転移するなんて異世界マンガでもありえない。
一度は帰るのを諦め
たミエルだが王立魔法学院へ編入を勧められたとき『お菓子な国のおかしな聖女様』という短編マンガの世界だと気づいた。
それなら聖女の力を超える神の力で元の世界に帰れるかも!
ミエルは地味な平民学生を演じながら秘宝収集にとりかかる。舞踏会の夜、秘宝の隠し部屋の鍵を盗むため公爵家に忍びこんだミエルだったが、そこで出会ったのは燕尾服に仮面をつけた怪しい男。
男がクラスメイトのタルトだと気づいたミエル。本来の姿を隠してミエルに近づいたタルトの本当の姿とは――。
※エブリスタにも掲載
※カクヨムにも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-01 09:47:54
21426文字
会話率:41%
さよなら、さよならを言えるように。
最終更新:2023-03-28 22:37:44
777文字
会話率:10%
後悔をした、と思った時にはもう既に手遅れ。
後悔しないように生きていますか?毎日を大切にしていますか?1日は24時間です。長いようで短い。いや、短いと感じることが多いですよね。自分が死ぬその瞬間まで最高な人生だったと言えるように、毎日を
大切にして生きていきましょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-26 22:56:11
1659文字
会話率:50%
送り出すことも
迎えることも
繰り返せることこそが
幸せなんだって
分かってるようで
分かっていなくて
信じたいから
信じさせてほしい
また明日も繰り返せるように
最終更新:2023-03-23 12:35:27
776文字
会話率:0%