道具屋の甚兵衛さんは商いが下手で、売らなければいけないものを売らなくて、売らなくてもいい物を売ってしまうという有様。
市で仕入れて来たというより押し付けられてきた太鼓、これがあんなことになるとはだれも予想していなかった。
最終更新:2025-06-14 15:10:41
12052文字
会話率:1%
京都の伏見を発った左甚五郎は、あっちへふらり、こっちへふらりしながらやっと江戸に入った。藍染川のあたりまで来ると丁場がいくつかたっている。
そのうちの一つをのぞいたが、江戸の大工は形は勇ましくても仕事がぞんざいで下手だ。
ついそれを口に出し
てしまい、聞いた江戸の大工たちに寄ってたかって殴られる。そこへ棟梁である政五郎が来て場を鎮めた。
ここから噺がトントントンと進んでいくわけでございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 17:45:23
20063文字
会話率:1%
明治・大正時代は人力車というものがまだ街のそこここにいたものです。
ここに上野駅まで急いで行きたい男がいる。
車屋を見つけて早速上野まで急ぐよう頼むが…?
最終更新:2025-05-28 06:50:08
6652文字
会話率:1%