京都の伏見を発った左甚五郎は、あっちへふらり、こっちへふらりしながらやっと江戸に入った。藍染川のあたりまで来ると丁場がいくつかたっている。
そのうちの一つをのぞいたが、江戸の大工は形は勇ましくても仕事がぞんざいで下手だ。
ついそれを口に出し
てしまい、聞いた江戸の大工たちに寄ってたかって殴られる。そこへ棟梁である政五郎が来て場を鎮めた。
ここから噺がトントントンと進んでいくわけでございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 17:45:23
20063文字
会話率:1%
左甚五郎利勝、朝廷から左官を許された、数々の逸話を持つ伝説的人物。
この人が宮城仙台藩方面へ旅で通りかかると、幼い子供の客引きが是非自分の宿へ泊って欲しいという。部屋が狭くて汚いが大丈夫かと聞かれるが、雨露がしのげればよいと甚五郎は快諾。鼠
屋と呼ばれる小さな旅籠、そこに着くと腰が抜けて動けない亭主が出迎える。聞けば客引きをしていた子供の父親だという。わけを聞く甚五郎に亭主は語り始めた…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 00:58:26
13041文字
会話率:1%
かつて、朝廷から左官(ひだりかん)を許された人物に左甚五郎利勝という者がいた。変わり者で金を積まれてもやる気が出なければ仕事は受けない、などの数々の逸話を持つ、実在を疑われている伝説的人物である。
ある時、甚五郎は江戸へ向かったが、あっちへ
寄り、こっちで遊びしているうちに路銀を使い果たしてしまう。困った甚五郎は神奈川宿の旅籠、大黒屋に何とか泊まり込むことに成功するが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 16:21:18
19246文字
会話率:1%
天下泰平の世の中に現れる物の怪。
神官の祈りによって鎮めれ事なきを得てきたが突如現れた魔物に手も足もでなくなる。もうこれまでかと死期を悟ったその瞬間に現れた男、左甚五郎に助けられ一命をとりとめる。
その男は大工の力をもって魔物と対峙し、世界
を旅していると聞く。
男に助けられた子供、正志は大工となり、甚五郎との再会を決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-12 10:00:00
42707文字
会話率:43%
左甚五郎が京都は禁裏の大工、与平次かたで五年修行して女房おきよとともに江戸へ出て、伝説の大工職人になるまでを描いた作品です。
最終更新:2009-04-01 22:16:23
19089文字
会話率:56%