遺伝子異常により、人生の途中から羊水の中でしか生きられなくなった少女。
彼女の本当の願いとは。
最終更新:2025-06-18 17:09:43
1235文字
会話率:0%
異星からのスペースデブリ群が太平洋に墜落して二十年。かつて東京メトロと呼ばれた地下トンネル網は水没し、巨大化したブラッドワームの巣窟となった。
荒廃した東京の地下を、金属牙を持つミミズの怪物が高速で泳ぎ回り、夜になると生き餌を求めて地上
に這い出す。
討伐は、超常感覚を持つ少女たちと、彼女たちを支える各々の戦闘ユニットに託された。
“セブンス・センサーズ”
X染色体の突然変異によって網膜に第四の錐体細胞を持つなど鋭敏に発達した五感に加え、ミサイルに使われる加速度計とジャイロセンサーなみに発達した三半規管が、絶対空間把握という第六感をもたらす。
そして、短期記憶の欠如と正確無比な体内時計が感覚情報を統合し、位相感応と差分解析に基づく予知能力かと見紛う“第七感”を生んだ。
だが、能力の代償は大きい。
感覚情報の洪水と、“忘れられない”苦しみが少女たちを蝕む。その特殊能力や生存方法が発見される以前は、乳児のうちに衰弱死する運命にあった。
セブンス・センサーズと診断された胎児は、生後すぐに隔離され、その後の人生のほとんどを、一切の感覚を遮断する人造羊水で満たされたアイソレーション・タンクの中で過ごす。
彼女たちはタンクの中の暗闇を浮遊しながら、その脳はインターネットに接続され夢を見る。ネットワークの中に構築されたセブンス・センサーズが創り上げた共同幻想(メタバース)だ。
少女たちはエルフのアバターに転移し、静謐な森の中の村で、従順なドワーフたちにかしずかれ、満ち足りた共同生活を送る。
平和なファンタジー世界の仮りそめの日常が、現実世界でのブラッドワームとの苛酷な戦闘の記憶を癒やし、正気を保たせるのだった。
だが、“ファンタジア”を不穏な影が覆い、セブンス・センサーズたちが次々と夢(ダイブ)から醒めなくなる事態が発生した。
かつて半蔵門線と呼ばれた地下トンネルを活動エリアとする“七菜子”ユニットの戦闘員である“私”は、現実世界に戻れなくなった七菜子をブラッドワームとの闘いに復帰させるため、ドワーフのアバターに転移し、ファンタジアに潜入した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-13 19:36:25
29179文字
会話率:25%
コインロッカーベイビーのお話しです。父親がとんずらしても、赤ん坊は母親の心音や羊水、匂いなどしか知りようがないのかなぁとぼんやり浮かんできたホラー話です。
個人サイトにて掲載済み
最終更新:2024-05-30 21:44:12
911文字
会話率:11%
古き街で逢いましょう。
貴方の横顔、ブラウン管のトップスターの様。
羊水で満たされたグラスの中の、赤子に呪われしチェリーも酔っている。
泡沫。
チンチン電車は、風に吹かれて、過去へと旅に出る。
ちょっと其処の瀬戸物屋さんへ。
信楽焼のお狸さ
んを、買いに行くためにね。
坪庭に飾る、置物だ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-21 16:27:44
835文字
会話率:0%
雨粒、豪雨、川の流れ、のどの渇き、羊水、、、
時として人を助け、時として人を襲い、時として安らぎを与えてくれる。
そんな私たちの身近な存在である「水」があくまで主人公です。
最終更新:2021-05-30 22:00:00
6942文字
会話率:19%
大学2年の夏。私は湖の中に落ちて、気づいた時には羊水の中に。
生まれ変わった私はマーティとして新たな人生を。
え、マーティではなくてマーティナ? あれお兄様の名前も見覚えがある。
どうやら乙女ゲームの悪役になってしまったようだ。
しかも、魔法大国の学園を舞台にしたゲームで、最終決戦魔王との戦いに向かう中序盤で死ぬ役なんて。
冗談じゃない。
私だって戦力になってやる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-18 00:00:00
147617文字
会話率:36%
シュークリームってさ、優しい味がするんだ。愛されているような、羊水の中で抱かれているようなそんな優しい味が
そんな愛が欲しかったんだ。シュークリームみたいな愛が、欲しかったんだ。
彼女は口元を汚して、笑っていた。
■
シュークリームって聞いて何を思い浮かべましたか? 私がタイトル通りのもの作るわけないでしょう?(下衆顔)
私的にはこの短編のジャンルはエセエフです(似非SF略してエセエフ)。
※注!! この作品には以下の要素が含まれます。
・なんかいろいろ重いです。重いのが嫌な方には向かない作風です。ブラウザバックを推奨します。
・そうか、こんな簡単なことだったのか。シュークリームとは何なのか! 命とは何なのか! 男女とは何なのか! 宇宙とは何なのか!
・滅びる詐欺です。滅びてくれないと困る趣味の人に大変な不快感を与える可能性があります。ブラウザバックを推奨します。
・本作品はエセエフです。本格的なSFしか読みたくない人には大変向かない作風となっております。ブラウザバックを推奨します。
以上の注意事項をご了承いただける方のみ、お読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-04 08:00:00
6861文字
会話率:25%
肉体こそが暴力だ。眠るでなく起きるでなく溟い羊水に微睡みたかった。
最終更新:2019-05-13 01:13:41
221文字
会話率:0%
たゆたう羊水の海の中で、僕は自分が生まれ変わったことを悟った。
最終更新:2019-03-14 08:50:18
914文字
会話率:0%
感謝ってよく忘れますよね。雑巾がけしたあとの雑巾に対するものは感謝ではないですけど。
タイトルには意味ありません。
キーワード:
最終更新:2018-07-25 00:59:35
494文字
会話率:0%
双方と会い対峙して
自分の中に二人を持ち
人々を持ち
眠る
よって私を思考度が広がった時点で目を隠して孤独のままに生きるべきだった
それが、何もない方の言葉である
後初めは羊水の中に満たされることだったが、すでに不可能となっていたから否
定した
ついさっきが好機というと同時に存在するのである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-20 20:38:44
2514文字
会話率:0%
双頭児として産まれた月(ユエ)と焔炎(ファン)は、父親から疎まれ、塔のてっぺんに閉じこめられる。嘆き悲しむ月とは反対に、焔炎は塔からの脱出をもくろむが――。(コバルト短編、落選作です)
キーワード:
最終更新:2018-02-02 21:36:38
10187文字
会話率:37%
50%実際の話です。しかも、自分の話です。
怖かった。怖い経験はいくつもありますが、食べ物が喉を通らず、胃液ばかりが口に上がってくるという経験はそうそうありません。
7年前のクリスマス、お腹の子がダウン症かも知れない、でその子を堕ろすのかと
いう話をしました。
堕ろすのが悪いと言うことでは無く、堕ろさないのが良いというわけでもありません。
命と向き合う、大事なことですが、恐ろしい経験でした。
「ブラックジャックによろしく」の小児病棟編を読んだ時、私は自分の子を育てようとしない父親にイライラしたものですが、それは所詮他人事だからでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-08 00:53:53
12192文字
会話率:32%
ここは何処だろう。言葉に出来ない安心感に身体を包まれ、まるで羊水の中みたいだ。
「言葉は誰にでも使える魔法」
ある青年は朦朧とした意識の中『あの人』のある言葉を思い出す。
それが意味する事とは……
最終更新:2016-09-22 21:55:58
4004文字
会話率:8%
大学のサークルで投稿した小説です。またも荒廃した世界でドンパチしている。そして弟が増える
最終更新:2016-03-24 22:47:08
20680文字
会話率:56%
わたしたちは、あの頃、大きな羊水のようなものの中にいて、ずっとずっと、このまま一緒にいられると信じてたんだ。
そう信じることで、毎日を、なんとか歩いていけたのに。
この物語を、今、この瞬間、学校で、会社で、また、別のどこかで、つまらないと
、空を見上げてため息をついている、そんな全ての女性に送ります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-03 12:27:15
7535文字
会話率:32%
会社帰りの優香は聖也と待ち合わせの場所に向かう。今日は「付き合って五周年記念」のディナーの予定だ。途中、電話が入る。声は聞こえない。場所変更のメールだけ入るが、そこで優香は聖也からのサプライズの指輪を見つけ、5年の月日を思い出す。
喧嘩を
したことも、離れていた半年の期間もあったのだが聖也といると、惜しげもなく何でも話してくれて、もらったものは何か、恐竜の卵みたいだった。この人は傷つける声を持ってない生き物なんだな、と思った。体から湧き出るものが全て羊水で包まれているような。この人といたら私は傷つくことがないだろうと思えた。優しく静かに愛を育んでいく二人だったが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-03 08:37:01
23046文字
会話率:62%
涙袋の大きな先生に興味を持った主人公が涙袋の中身を探すことで、生きている意味を知る。
*作家でごはんというサイトにも投稿しました
最終更新:2014-09-09 05:07:24
16081文字
会話率:36%
翼の生えた猫の魔獣として産まれた、私はすぐに気づいた。どうやら親に捨てられたと。羊水に濡れたまま凍え、このまま死にかけていた私は、しかし、運良く人間の少年に拾われ命を取り止める。どうやら私のことを養うつもりらしい。拾われた命、この人間を《母
》(ただし少年)として彼のそばで生きていくのも悪くない――そう考えていた私の目論みは外れる。突如として《母》からも引き離されてしまった。今すぐに《母》のもとに帰りたいが、腹立たしいことに私は矮小な仔猫。雌伏するより他になく、屈辱に濡れながら身体が育つのを待つ。すべては再び《母》とまみえるために……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-06 10:00:00
26594文字
会話率:28%
羊水の中、僕は君を待つ。
キーワード:
最終更新:2014-03-11 16:10:25
639文字
会話率:0%