この世界には魔法と呼ばれる技術が存在している。
無から火や水を産み出し、空を駆けることもできるそんな技術が存在する。
元々はエルフと呼ばれる種族が精霊の力を借りて行使していた、人から見れば摩訶不思議な能力を解き明かし、人種はおろか全て
の種族が使えるようにと広めた一人の人物がいた。
大陸はおろか世界の果てと呼ばれる大地にまで赴き、その技術の種をまき続けた人物がいた。
そしてその魔法は幾多の戦乱と共に発展し、只人の生活の中にまで浸透していった。
しかし、その人物が本当にいたのか。それは誰にもわからない。
遥かな昔、昔々のそのまた昔のお話。
それは、……あなたに続く物語なのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 12:02:37
473814文字
会話率:23%
精霊の力を借りて奇跡を起こす、それが精霊術。
雪に閉ざされた村に住むステラは、精霊術士に憧れつつも、自分にはその素質がないと諦めていた。
――だが、旅の精霊術士から一縷の希望がもたらされる。
「君は精霊に怖がられているせいで術が使えない。怖
がられている理由が分かれば使えるようになるかも」
素質がある者を見つけて術士として育てるために各地を回っているというその男によれば、精霊術士の都市『レグランド』へ行けば理由がわかるかもしれないという。
貧しい村とは違って、精霊の恩恵で豊かなレグランドなら仕事にありつけて家族に仕送りも出来ると聞いたステラはレグランドに向かうことを決意する。
そこで出会ったのは、精霊に愛された美少女――ただし、小声で暴言を吐く――だった。
(R15、残酷描写は念のためです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 08:07:49
546479文字
会話率:47%
「平和な世界を創る」
与えられた神としての役目を終え、能力を使い果たし、死を受け入れ、瞳を閉じた。
……が、なぜか光を感じ、目をもう一度開いたら━━そこはなんと、新世界!?
神様としての能力はそのまま……むしろ精霊として生まれ変わった、
かつての仲間のお陰でパワーアップ!
「万物創造」「絶対再生」「完全破壊」の三つの神様の力に加えて「地」・「水」・「火」・「風」・「氷」・「光」・「闇」・「時」の精霊の力も自由に使えるようになり、天下無双!
創ったはずの「平和な世界」とは違うけれど、真の「平和な世界」を創るため。
新世界の観光を楽しむため。
はたまた過去のしがらみを断ち切るために。
もと神さまは、自由気ままに第二の人生を謳歌する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 23:00:00
129413文字
会話率:6%
精霊が当たり前に存在する世界ユグリエル。
この世界では精霊と契約を結ぶことで精霊の力を借りて悪魔や邪霊と戦う精霊師と呼ばれる職業が存在していた。
精霊師育成学校ユートレア学院に所属する2年生ローク・アレアスも精霊師の一人として将来を
期待されているが、彼には少しばかり不思議な点があった。
精霊師になる上で欠かせないもの、それは契約の儀によって繋がる己の相棒たる契約精霊の存在だ。多くの精霊師たちが契約精霊と絆を深め、己の技量を磨いていく中で何故か彼だけは一向に自らの契約精霊を呼び出さないのだ。
けれども契約精霊を呼ばず、その確かな実力で多くの精霊師たちを倒していくロークの姿に気付けば学院内で様々な憶測が飛び交うようになっていた。
曰く、契約精霊が強大過ぎて呼び出すと周りに被害が及ぶから呼び出せない。
曰く、今彼は自分が本気で戦える相手を探しており、契約精霊を呼び出す機を窺っているのだと。
曰く、契約精霊を呼び出せれば学院最強の姫様にすら勝てるのでは無いかと。
そして気付けば隠れた実力者なんて呼ばれるようになったロークだったが、本人は決してそんなことは無いと否定する。
果たして真相は如何に?
この作品はハーメルンにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 21:50:07
440318文字
会話率:54%
「黒竜様、どうか我らに魔法少女の力をお与えください?」
「なんて?」
闘病の果てに別の世界へと転生した、シノザキ・タツキが転生した世界にはすでに先達がおり、その意志によって、だいぶ個性的な世界となっていた。
魔法は、年若い乙女とそれと契
約した精霊の力によって
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 12:00:00
63111文字
会話率:58%
どんぐり精霊リーフと、その守り人の少女ティエラ(テラ)が織りなすファンタジー。
地球でいうと欧州の中世頃の雰囲気と、精霊はいるけど魔法は無い(精霊の力は魔法とは言わない設定)、精霊と人間が共存する、架空の優しい世界。
主人公であるどんぐり精
霊リーフの心の成長を中心に、周囲の人々との繋がり(絆)とその未来を描く物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 02:00:00
233788文字
会話率:47%
※この作品は一応「主人公最強」という最近多いジャンルのものとなります。またキーワードに「異世界転生」がありますが、完全な記憶を持ったまま異世界転生した人物は1人も登場いたしません。ご了承を。
異世界の知識と、この世界に元々あった錬金術
そ
して武器の姿をした精霊の力を合わせて誕生した
人によって生み出された、人の姿をした巨人
人々を魔獣の脅威から守るため誕生した巨大な鎧「メイル」
それはいつしか、人同士の争いにも使われるようになった
そんな世界にある一つの大陸に、巨大な組織があった
人々の様々な依頼を受けて活動する者たちを支える組織
異世界の知識より、その組織に所属する者たちを「バウンサー」と呼ぶようになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 23:36:25
338044文字
会話率:37%
故あって精霊と契約し、異世界に転生する道を選んだ主人公
その記憶を失い、なんでもない村人として日々を生きていたが……ある日のこと危機を前にして記憶を取り戻す
更には契約相手である精霊まで現れて……精霊の力である武器を手に入れた主人公ヴィ
トーは、その武器を手に極寒の白銀世界を生き抜いていく
そしてヴィトーの暮らす村にはサウナがあって……サウナもまたヴィトーに様々なものを与えてくれる
狩猟とサウナとちょっとお馬鹿な仲間達と……そんな転生先での生活をのんびりと楽しむ主人公の物語
【しばらくの間は毎日、12時ちょい過ぎに更新予定です】 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:42:50
477279文字
会話率:20%
大森林と呼ばれる広大な森で、青年タイカは《物語り》として村々を巡っていた。生きる知恵を伝える役割を担う彼には秘密があった——全ての精霊と意思を交わすことができる、異能の力を。
精霊と意思を交わせる《祝り》と呼ばれる者たち。しかし彼らとて、
想いを共有するのは番いとなった精霊のみ。しかし、タイカの力はその常識を覆すものだった。
この力の正体は何なのか?
なぜ自分だけが?
答えの見えない日々が続く中、タイカは精霊の力を借りながら村々の事件を解決していく。
旅の途中、森の奥でタイカは血まみれの少女と出会う。奴隷の身でありながら火の精霊の《祝り》となった彼女は、ある陰謀に巻き込まれ命を狙われていた。タイカは少女を救い、明けの明星の名「シュト」を与える。
旅を続けるふたりの前に立ちはだかるのは、殺人事件の嫌疑、自然災害、そして過去の亡霊たち。特に、シュトの過去に関わる謎の男の出現は、ふたりの運命を大きく変えることになる。
ふたりが辿り着く旅の終着点に待つものは——?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 10:02:49
102369文字
会話率:35%
魔物がはびこる世界で最弱クラスの少年ギルは、郵便ポストに入っていた『神剣ゼミ』の封書を目にする。そこには勉強も恋愛も魔王攻略さえも上手くいく不思議な魅力を持った漫画が載っていた。
ある日、巨大リザードマンの大群が襲来。誰もが恐れる中、ギル
は持ち前の予習力と精霊の力で孤軍奮闘し、その名を知らしめる。
しかし、噂は波紋を呼び、学園の推薦枠争いに巻き込まれ、強敵たちとの激闘が始まる。
「弱くても、準備さえすれば、誰だって英雄になれる。」
これは、地味で目立たない少年がゼミの知識と精霊の力を武器に、真の勇者への階段を駆け上がる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 11:36:39
24359文字
会話率:62%
―世界は「土」から奪い合う時代に突入した。
かつて窒素肥料の安定供給を支えた“ハーバーボッシュ法”は失われ、
今や限られた技術と資源を独占する一企業が、世界の食料供給を牛耳っていた。
そんな時代、各国は古来の農耕儀式を“神事”へと昇華さ
せた。
それが――「田剣ノ儀(でんけんのぎ)」。
その中心に立つのは、国家を背負い、大地と機械の力を宿す少女たち。
彼女たちは「機巫女(きみこ)」と呼ばれた。
◆
舞台は“日輪国”。
この国には、かつてから農を司ってきた三つの名家があった――矢那家、久保田家、井関家。
彼女たちは時に競い合い、時に力を合わせ、
国家の田畑に“地力”をもたらすため、他国の機巫女と神聖なる戦いを繰り広げる。
機巫女たちが操るのは、トラクターに宿る精霊の力。
彼女たち自身が「農機」の化身であり、時に「作業機娘」と呼ばれる神器を召喚して戦う。
◆
世界の食料、農業事情を背景にAI完全執筆!
伝統、技術、そして少女たちの絆が交差する、もう一つの農業ファンタジー。
国家間の農地争奪戦を舞台に描かれる、
美しき“農機少女”たちのバトル×成長×土への愛を綴った物語――
その名も『地鎮ノ機巫女』、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 07:30:00
44898文字
会話率:35%
5000年を生きたエルフ、ルナリアは、深い森の隠れ家で孤独に暮らしていた。彼女の得意な「料理の魔法」は、食材に魔法の言葉を囁くことで心を温める極上の料理を生み出し、食べる者に忘れていた記憶や感情を呼び起こす力を持っていた。さらに、森の精霊
との対話、風や水、土を操る魔法、時間を遅くする魔法など、多様な魔法を操る彼女だったが、人間たちに「禁忌の魔女」と呼ばれ追われる身となっていた。
ある日、ルナリアの小屋に二人の孤児、カイとリナが現れる。彼女の料理に惹かれた二人はたびたび訪れるようになり、ルナリアの孤独な心に温もりを与える。トマトとバジルのスープや野イチゴのタルトなど、彼女の魔法で作られた料理は、カイとリナに「家庭」の温もりを思い出させた。
しかし、村の衛兵による追跡が迫る。ルナリアはカイとリナを守るため、風や時間を操る魔法を使い、森を逃げ出す。旅の途中で、彼女は二人が危険に巻き込まれることを恐れつつも、彼らの「ルナリアは家族」という言葉に心を動かされ、一緒に旅を続けることを決意する。
一行は小さな街にたどり着き、ルナリアは市場で食材を調達し、チキンと野菜の煮込みシチューを作る。カイとリナの笑顔に、彼女は本物の家族のような絆を感じる。旅を続ける中、ルナリアは二人に簡単な魔法を教え、彼らの成長を見守る。山間の村では、汚染された水源を水の魔法で浄化し、癒しのスープで村人たちを救う。
しかし、衛兵たちの追跡は止まない。魔法封じの鎖を持つ衛兵に追われたルナリアは、精霊の力を借りて逃げ延びる。カイとリナの「どんな危険も怖くない」という言葉に励まされ、彼女は二人を守り、温かな「家庭」を築く決意を新たにする。ルナリアの料理の魔法と絆は、どんな困難も乗り越える力となり、新しい街、新しい食材、そして新たな希望を求めて、旅は続く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 20:33:17
5209文字
会話率:40%
草むしりしかできない最弱スキル『草むしり』
そんな無能扱いされていた少年ユノは、ついに冒険者ギルドを追放されてしまう。
しかし、ユノは別に追放されてもどうでも良かった。
ユノには家族もおらず、生まれた時から孤独に過ごしてきた。今更追放されて
も、どうでも良かったのである。
しかし、そんな彼が日々草に触れてきたことには、大きな意味があった。
それは精霊たちに『大地を愛する者』として認められる『準備』だったのだ。
森で出会った小さな光――それは風の精霊との出会い。
ユノはやがて、火、水、土、すべての精霊に選ばれ、精霊王としての道を歩み始める。
追放された少年が、精霊の力と絆で世界を救い、そして、初めて『家族』が出来る。
これは、最弱スキルから始まる、成り上がりとスローライフが交錯する冒険譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 20:00:00
27176文字
会話率:29%
精霊と共に生きる世界――イヴェルシア。
その森深くに隠れ住む“純血”のエルフたちにとって、異なる価値観は「異端」とされ、受け入れられることはなかった。
人間とエルフの血を引く少年――ユアン・リュシオンは、そんな掟の村で疎外されながらも、亡
き父の遺志を継ぎ、“精霊の力を技術で制御する銃”――〈精霊銃〉の完成を夢見ていた。
だがその探究は「自然への冒涜」と断罪され、ユアンは村を追放される。
旅立ちの朝、彼にそっと寄り添ったのは、幼馴染の少女フィーリア・ルクステラただ一人だった。
そして――
旅の先で出会うのは、鍛冶の才に長けながら“ハーフドワーフ”ゆえに迫害されてきた少女――ティナ・グロヴェン。
異端と呼ばれた二人が出会い、ぶつかり、支え合いながら、
精霊と技術が織りなす【精霊魔導銃】を、世界を変える“希望の力”として築き上げていく。
敵は、差別と偏見。
敵は、未知なる魔物と、崩れかけた世界の均衡。
――これは、精霊と共に歩む“新たな可能性”を信じた、異端者たちの旅の記録。
希望は、撃ち貫け。
二人の想いと銃弾を乗せて――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 09:34:44
8931文字
会話率:23%
――さて、自己紹介といこうか。
オレの名はバ=リーアス。由緒正しき(自称)大精霊である。
それなりに長く生きてきたが、まさかこんな契約相手に呼ばれる日が来るとは思わなかった。
契約主はアギス――冴えない少年、努力は認めるが、どうにもツメが
甘い。
しかも契約書の内容はグダグダ、オレの自由時間まで奪っておいて、
「精霊の力で人生逆転!」なんて夢を見ているらしい。
はっきり言おう、この契約――
最初から間違ってる。
力を貸せと言われても、契約条件は謎だらけ。
おまけに、毎日なぜかトラブルだけは一流。
それでも、まあ、オレにもヒマつぶしは必要だ。
どうせなら、とことん付き合ってやるさ。
――かくして始まった、
ポンコツ契約主と皮肉屋精霊バ=リーアスの、
なんちゃって“冒険”譚。
さて、今日はどんな面倒ごとが待っているやら――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-12 02:05:00
18008文字
会話率:18%
天日の国には『悪禍』が古来より存在した。
そして、現世にいる者は、善人、悪人に関わらず『悪意』を有するものである。
悪意は犯罪を生み出し、人を傷つけ殺す。
悪禍は厄災を生み出し、人を傷つけ殺す。
神天山という地に『精霊士』と呼ばれる者た
ちがいた。
彼らは悪意と悪禍などを視認する能力があり、精霊の力を使用し悪禍を討伐する。
悪意の罪は、法の下で裁く。
悪禍の罪は、精霊士が裁く。
春を迎えた頃、神天山に新たな道を歩き始めた女性が訪れる。
彼女の名は『大川いちる』
新たに派遣された『監察官』だ。
監察官とは、悪禍討伐を精霊士に依頼すること、現場に同行して任務を見届けること、任務の報告をすることである。
彼女は任務に臆することなく、精霊士と共に悪意、悪禍に触れていく。
その中で多くの凄惨な事件と向き合うことになる。
悪禍討伐の裏には、人間の持つ悪意があるからだ。
耳を塞ぎたくなるような犯罪の実態、被害者側の涙を忘れないために、彼女は監察官として、一人の人間として、悪意、悪禍、犯罪と向き合い戦っていく。
カクヨムにも掲載しています。
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この物語はフィクションであり、実在する人物、国、団体とは一切関係ありません。
この作品に暴力、性暴力、虐待などの表現が含まれますが、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 20:25:55
11195文字
会話率:34%
かつて帝国に栄えし名門の子として生まれながら、陰謀によってすべてを奪われ、流刑地に追いやられた少年・ライグ。
飢えと寒さ、希望の欠片も許されぬ極寒の地で、彼はただ生き延びるために牙を研ぎ続けてきた。
そんな彼の前に現れたのは、一匹の瀕死の白
い子犬――それはやがて、人の言葉を話し、精霊の力を宿す“神狼”バルへと目覚めていく。
精霊を否定し、異端を排除する帝国。
名誉と血筋を失い、何者でもない“無冠”の剣士。
忘れ去られた契約と、断絶された精霊との絆。
すべてが交錯する中で、ライグは問われ続ける。
「剣を抜く理由は何か」「力の行き先は誰のためか」
偽りの巫女と出会い、獣人の国にて希望と畏れを背負い、宿命のライバルと再び剣を交える――
かつては「ただ生きる」ために剣を握った少年が、やがて「誰かを守る」ためにその刃を掲げる時、世界は静かに変わり始める。
これは、“冠”なき者たちが繋ぐ、再生と誓いの物語。
忘れられた精霊の声と、誰にも支配されぬ誇りの剣が、滅びを越えて未来を切り開く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-18 15:30:27
49969文字
会話率:21%
小学五年生の女の子、美月の家のそばの丘には『おてんばさん』と呼ばれる小さいさくらの木が生えている。隣の大きいさくらの木とぶつかりあってアーチを作っている。ママと仲たがいしたおてんばな女の子が、月夜の晩に、そのアーチをくぐり、時空を超えて、や
さしいママさがしに消えてしまうという言い伝えがある。
ある晩、自分より仕事を優先するママとささいなことで口論となった美月は、家を飛び出し、そのアーチをくぐってしまった。
気がつくと、美月はジージとチャーチャン(美月のおばあちゃん)の家のそばのさくらの林の中に立っていた。そして同い年の朋子に出会うが、それがこどもの頃の自分のママだと言うことを知る。
朋子には姉や妹がいて、ひとりっ子の美月にはうらやましい。しかし、朋子は、チャーチャンが、「どうして、朋子だけ、あんなふうに生まれちゃったのかしら」と漏らすのを立ち聞きしてから、バカでガサツな自分は、いらない子なんだと感じるようになっていた。朋子の落ち込む姿に次第に同情する美月。
そんな朋子が、美月のマネをして、やさしいママを探してあのアーチをくぐりたいと言う。日暮れ時、そのアーチに『おてんばさん』の精霊が現れる。精霊が朋子をやさしいママのところへ送り出そうとしたそのとき、チャーチャンが散歩に連れて行ったはずの犬、コウタロウが急変を知らせに駆けつける。チャーチャンがバイクにはねられ、重体だというのだ。
病院ではジージが朋子のことを待っていて、美月と朋子に、朋子が極度の未熟児で生まれ、生死の境をさまよっていたこと、それを乗り越えて育っている朋子を、チャーチャンは一番愛しく思っていることを告げる。
誤解をさとったふたりは、精霊の力を借りて時間を遡り、チャーチャンを事故から救出する。
こどものころのママに共感し、チャーチャンとママと自分という命の連続性を感じ取った美月は、現在のママの元へもどることを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 17:10:24
37376文字
会話率:32%
精霊の力を借りて、人々の怪我や病を治す魔女のお話です。
魔女と精霊の力を巡る、短く拙いお話ですが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
最終更新:2025-05-13 18:07:08
7403文字
会話率:44%
魔法がすべてを決める国で、「無能」と蔑まれた名門貴族の少年――ルシエル。
炎ひとつ灯せぬその身は、家族からも見放され、使用人たちにすら侮られていた。
しかし、絶望の夜、彼は“魔族の少女”と出会う。
「お前、人間のくせに人間向きじゃないな
。だったら、魔族のやり方を教えてやるよ」
黒翼の少女・リリシアが教えてくれたのは、人間には禁忌とされる“感応魔法”――
それは、世界と繋がり、精霊の力を借りる魔族の秘術だった。
そして、ついにルシエルは“精霊魔法士”として覚醒する!
「魔力がなくても、世界と繋がれば、俺は戦える!」
“無能”から“最強”へ――
禁断の出会いは、少年の運命を変え、やがて世界の理すら覆すことになる。
裏切り者か、救世主か。
これは、魔法に見放された少年が“世界を変える英雄”になる物語――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 23:11:31
1912文字
会話率:40%