<孤独な科学者と、傷ついた異形の娘たちが再会し、すれ違いながらも、やがて家族になっていく…>
≪『家族とは何か』に悩むパパ・ママ・子供たち全てに届けたいハートフルストーリー…。それが……この物語≫
——以上の紹介文は
全てウソである——
この物語の正体は…
『サイコパパギャグ×モンスター美少女(びしょうじょ)×父娘交流譚』
これは、天才科学者を自称し、自(みずか)ら造り出したモンスター美少女(びしょうじょ)たちに、毎話ボコられ、拒絶され、命を狙われ、殺されかけながらも、
「わたしはパパだ」と言い張り続ける、サイコパス科学者(マッドサイエンティスト)の物語。
『このスバ』に笑顔をもらった日があるなら。
『ダンまち』の少女たちに心焦がしたなら。
『リゼロ』で心を灯した夜があるなら。
——その、おこぼれを。
パパのギャグが。魅力的な娘たちが。作者が。がんばって拾います。
ぜひ一度、読んでみてください。
—————
『三木なずな』や『雨川透子』と共に歩む読者を。
『西尾維新』に育てられた読者を。
“パパ”という暴力装置でぶん殴る。"パパころ迷文集"
「私のことを苗字で呼ぶな。私のことはパパと呼べ」コーナー
そんな前書きも、ぜひ読んで頂きたいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 21:30:00
56557文字
会話率:14%
平凡で目立たず、誰にでも当たり障りなく接する男子、笹本悠人(ささもと ゆうと)。
けれど彼は、少しだけ人とズレていた。
本当の実力を、誰にも気づかれないように隠している──まるで「脇役」を演じるように。
一方、誰にでも優しくて、いつも笑顔
を絶やさない美少女、水月紗夜(みずき さよ)。
けれど彼女は、悠人にだけ素直になれない。
なぜか話すたびに、トゲのある言葉が口をついて出てしまう。
そんな二人の距離は、ずっと「恋未満」。
だけど確かに、誰にも見えない感情がそこにある。
これは、恋じゃない。でもきっと、それ以上の、
ちょっとズレたふたりが、すこしずつ心を重ねていく物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 21:24:48
1068文字
会話率:14%
AIによる支配と秩序が全世界を覆い、人間たちもまた、安寧と引き換えに自由を手放しつつあった時代――。
王家の最後の生き残りであり、星の力を継ぐ少女・ユノは、仲間たちと共にレジスタンスの戦いを続けていた。
しかし、圧倒的なAI軍勢と人間の裏
切りによって、最愛の親友カティアをはじめ、仲間たちは次々と命を落とす。
絶望の中、ユノの中に眠る“時を遡る”禁断の力が目覚める。
「もしもう一度だけ、やり直せるなら――今度こそ、みんなを守りたい。」
星霊の魔法陣が夜空に輝き、ユノは自身の魂ごと数年前の過去へと送り返される。
再び与えられた時間の中で、彼女はカティア、ミア、フェリシア――大切な仲間たちと再会する。
AIと人間の同盟に抗い、自由と絆を守るため、未来を変える戦いが今、始まる。
「運命なんて、私が壊してみせる。」
失ったものを取り戻すため、少女は星の加護と仲間の笑顔を胸に、運命へと立ち向かう――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 21:19:27
4116文字
会話率:23%
「お前、ここで働かないか?」
その一言で働くことになった俺。喫茶店のスタッフは、なんと二人ともドラゴンが人間になった姿だった。なぜかは知らないが、二人はメイド服を着て喫茶店をしている。なし崩し的に俺も働くことになったのだがここにやってくる
客は珍しい客だらけ。異世界の勇者だったり毎日の仕事をつらいと思うサラリーマン、それに……魔王とか。まあ、いろいろな客がやってくるけれど、このお店のおもてなしはピカイチ。たとえどんな客がやってきても笑顔を絶やさないし、笑顔を届ける。それがこのお店のポリシーだから。
さて、今日も客がやってきたようだ。異世界唯一の、ドラゴンメイド喫茶に。
※挿絵アリ(◇とついている回にあります。)
※連作短編ですので、基本どこから読んでも楽しめるようになっています。(ただしエピソード8とエピソード9、エピソード13とエピソード14、エピソード27~29は一続きのストーリーです。)
※シーズン1:エピソード1~14、シーズン2:エピソード15~29、シーズン3:エピソード30~55
※タイトルを一部変更(~異世界メイド喫茶、ボルケイノの一日~を追加)しました。
※2017年からツイッターで小説連載します。http://twitter.com/dragonmaidcafe
※本編はエピソード55まで。それ以降はおまけです。
章の部分に登場した料理を記載しています。書かれてないときは、料理が出てないってことです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 21:00:00
345159文字
会話率:39%
王女アリシアに与えられたのは、“決められた未来”。
政略結婚。
仮面の笑顔。
そして、王家の象徴としての役割。
兄は甘すぎて、護衛は忠誠深く、婚約者は完璧すぎる。
一見すれば理想の王女生活──
けれどその裏には、歪んだ愛
と、静かな狂気が渦巻いていた。
「姫らしく在れ」
誰もがそう望む中で、アリシアはただ、笑顔を貼りつけて生きていた。
けれど、舞踏会の夜。
全ては、唐突に終わりを告げる。
黒衣の男が、招かれざる客として現れたのだ。
「この姫は、俺がもらっていく」
それは──魔王、レオナルト=アルセイン。
歓声が悲鳴に変わる中、
彼はただ一人、アリシアを“個人”として見つめ、
名前を呼び、手を差し出した。
奪われた姫の物語は、ここから始まる。
誰の脚本でもない、
自ら選び取る未来が、いま、動き出す。
※過去に投稿した同名タイトルを、完全に一から再構築した新作です。
※各ルートにより、登場人物の印象や展開が大きく異なる場合があります。
※甘さ・狂気・ざまぁ・溺愛・執着──各成分は話ごとに変動します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 21:00:00
43497文字
会話率:37%
進学校の生徒会室で繰り広げられるのは、冷徹で完璧主義な生徒会長・如月紅葉と、やる気はないが成績だけは全国トップクラスの問題児・桧山朽葉(くれは)の、歪で面倒くさい日常。
いつも他人には優しく笑顔を向ける紅葉だが、こと朽葉に対してだけは冷た
く刺々しい態度を隠さない。
一方朽葉は、そんな紅葉に挑発的な態度を崩さず、面倒な雑務もテスト勉強も“適当に”こなしてしまう天才肌。
――「なんで私、あんたにだけはこんなにイライラするのよ…!」
だが朽葉は知らない。冷徹な仮面の奥で、紅葉が誰よりも自分を意識し、誰よりも自分に勝ちたいと強く願っていることを。
期限ぎりぎりの仕事、テスト勝負、時折見せる素直すぎる涙、そして誰にも知られたくない本音――
ツンと冷たい会長と、飄々とした天才の恋とプライドの攻防戦が、今日も生徒会室で繰り広げられる。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-25 19:50:04
7389文字
会話率:61%
祓い屋の長女、高浜水喜(たかはまみずき)には祓い屋としての力がない。
そのため、両親からは罵詈雑言を浴びせられていた。
だが、水喜は全く気にしない。
水喜の目には、祓い屋としての力を強く持っている妹、高浜水奈しか映っていたいから。
水奈
は心優しい少女。
自身の力に驕らず、日々勉学などは怠らない。
力のない水喜にも普通に声をかけ、笑顔を向ける。
そんな妹を守るべく、水喜は筋トレをはじめ、ゴリラ並みの力を手に入れる事を決意した。
そんな中、急にあやかし一族を束ねる長、鬼である羅刹(らせつ)から縁談が舞い込んだ。
鬼は人を食料として食べてしまうという噂が流れている。
両親は、そんな鬼に水喜を追い出す形で送り込んだ。
絶対に死ぬわけにはいかない。そう強く願っていた水喜は、最初は逃げ出そうかとも考えたが、写真を見て考えを改める。
イケメンに弱い水喜は、好みなタイプの見た目をしている羅刹を見て会ってみたいと思ってしまった。
夜に羅刹に出会った水喜は、彼の迫力に圧巻。
だが、屋敷で一夜を過ごした水喜の目の前に現れた羅刹は、夜に放っていた迫力は見る影もなく、弱気な性格となっていた!?
朝と夜で別人のようになる鬼と、面食い祓い屋の、ちょっとクスッと笑えるような復習恋愛物語。
※アルファポリス、エブリスタ、カクヨムにも公開中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 18:38:29
21890文字
会話率:29%
元ラガーマンの九十九悠太は、異世界で料理スキルを手に転生!相棒のグリフォン・グレイと共に、食の力で世界を旅します。頑固な職人の村のパン問題から、すれ違う家族の絆まで、料理の諸説を駆使して様々な困りごとを解決!戦いはほとんどなし、心温まる交流
と、おいしい料理で、人々の悲しみや怒りを笑顔に変えていく、ほのぼの異世界お助け冒険譚!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 18:00:00
86485文字
会話率:37%
私が婚約したのは16の頃。お相手はまだ13歳のベンジャミン様でした。当時の彼は、声変わりすらしていない天使の様に美しくて可愛らしい少年でした。
そんな彼の第一声は、
「……でかい」
……それは身長が?それともお胸が!?
スレンダーが今の
流行りだけど、私だってウエストや足は細いんです!
それでも何とか笑顔を保っていました。
天使の素顔は気まぐれで、冷たかったり、優しかったり、私を翻弄するばかり。
あれから2年。天使様は素敵な男性へと成長しました。彼が18歳になり学園を卒業したら結婚する。
それまで、侯爵家で花嫁修業としてお父上であるカーティス様から仕事を学びながら結婚出来る日を心待ちにしていたのだけど───
設定はゆるゆるご都合主義です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 17:30:00
63259文字
会話率:52%
誰のもとに生まれるかよりも、何をするかで、生き様は決まる。──きっと。
貴族パーティを「無能」と追放された平民の少年・カイル。
ダンジョンに置き去りにされ、命を落とした彼が目覚めた時──体内で魔素を無限生成できる唯一無二の存在となっていた
。
魔法の特権は貴族のもの?
魔素の価値は金で決まる?
──そんな常識、全部覆してやる。
底辺から這い上がり、世界の魔法経済をひっくり返せ!
没落貴族の少女や、笑顔を失わない商人の娘たちと共に、
無限魔素で成り上がる、平民の大逆転劇が今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 17:10:00
22237文字
会話率:30%
もし、その思い出に値段がつくとしたら、あなたはいくらで売りますか?
楽器の音と強い風が吹き抜ける、湖畔の街。ここでは、人の記憶がデータとして売買されている。
少年は失くした過去の代金を稼ぐため、他人の記憶を査定する非合法な『忘却屋』になっ
た。
そんな彼の日常は、ある少女の奏でるフルートのメロディによって、鮮やかに揺さぶられる。
彼女は「幸福」を売って、笑顔を作っていた。
これは、偽りの値札を剥がし、本当の価値を見つけ出す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 12:00:00
13043文字
会話率:32%
「これって、あの『アホ姫』じゃない!?」 私が転生したのは、乙女ゲームで攻略対象との恋路を邪魔する、ネタキャラの男爵令嬢エスト。 やり直しから始まる新たな人生。 だけど、ここって本当にあの世界なの? ってくらい違う事だらけ。 悪役令嬢だと思
ってたローゼ公女とすっかり意気投合。 彼女は「世の中、レベルさえ上げておけば、大抵何とかなりますよ」と言う。 私たちは喜びも苦難も一緒に乗り越え、友情を深めていく。 私は前世でやりたかった事をこの世界で始めるけど、それが思わぬ反響で。 --周囲を振り向かせ始めたエストが、様々なアイデアをひらめかせ、笑顔を呼び込んでいく。 ほのぼの異世界ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 11:21:53
109717文字
会話率:27%
魔法が科学よりも発達した世界で、稀代の英雄とされる名月流の使い手である主人公は、ついに魔王を打ち倒した。しかし、壮絶な戦いの後、彼の日常は意外な形で一変する。栄光に浸るどころか、彼は**「魔王討伐の物語」を小説として執筆する**という、新た
な冒険(?)に乗り出すのだった。
ペンを握り、自らの体験を綴る日々は、剣を振るうのとは全く異なる困難に満ちていた。脳裏には、血生臭い戦場や、かけがえのない仲間たちとの出会いと別れ、そして強大無比だった魔王の姿が鮮明に蘇る。読者の心を掴むための脚色と、忘れ去られたくない真実との間で葛藤しながらも、彼は時に笑顔を浮かべ、時に苦悩しながら物語を紡いでいく。
果たして「笑う彼」は、自らの物語をどのように完結させるのか。そして、その筆の先には、どのような「月光」が差し込むのだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 08:34:27
7570文字
会話率:37%
ある街に、レイン・クレイトンという青年がいる。そんな彼には、人に言えない『ワンセット』というユニークスキルがあった。
それは弟の事故をきっかけにして発動したスキルであったが、そのスキルがまた厄介な代物で、1日をもう一度強制的に繰り返すという
だけの面倒なもの。自分が好き勝手に時を行き来できる訳でもなく、発動してしまったスキルを止める術もない。
その残念なユニークスキルに振り回されつつも、レインは一度目に知り得た知識でこっそりと危険を回避していく。
そうして過ごす日々のなか、ある時謎の男と出会い…。
人々の笑顔を守る影の立役者、レインの七転八倒の物語。 ©2025盛嵜柊折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 07:40:00
432298文字
会話率:44%
バトル×アイドル!?
今まででありそうでなかった新ジャンルのライトノベル、ここに誕生!
~あらすじ~
夢ノ原という都市に住む夢野勇(はや)は、
毎日好きな事をする、という生活を送っていた。
ある日、勇の元に手紙が届く。
それは、夢野学園と
いう学校からの入学願いだった。
初めて通う学校にワクワクしながら、かつての友人や父親と再会。
再び集まる事ができた勇達は、自分達の夢を叶えるため
「戦闘に関する修行と歌やダンスの練習を両立して行う」
という部活を立てた。
久しぶりに一緒に活動する事が出来る…
そんな喜びもつかの間、昔父が倒した、
「闇から生まれ闇に生き、光の滅亡を企む闇と邪の軍団」である、「邪龍軍」が復活した。
邪龍軍を再び倒すため、
音楽の大会で優勝するため、
そして、人々の笑顔を護るため…
勇達は「音戦人」となり活動をするのだった。
これは、夢を叶えるために進み続ける、とある人間達の物語である!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 06:18:36
91475文字
会話率:55%
創立100年の伝統を誇る陽向学園高等部に、春の新学期と共に一人の転校生がやってきた。太陽のような明るい笑顔を持つ照井陽斗は、生徒会長の月野美月と運命的な出会いを果たす。
冷静沈着で責任感の強い美月と、天真爛漫で人懐っこい陽斗。対照的な二人
だったが、生徒会活動を通じて次第に心を通わせていく。
そこに現れたのは、もう一人の転校生・嵐山颯太。かつて陽斗の幼馴染だった彼の登場により、平穏だった学園生活は一変する。美月を巡る三角関係が始まり、幼馴染の稲荷井豊、後輩の春日明、同級生の厳島麗奈もそれぞれの想いを抱えて物語に関わっていく。
文化祭、体育祭、修学旅行...青春の思い出を重ねる中で、彼らは自分たちの絆の深さと、この学校に伝わる不思議な言い伝えの意味を知ることになる。
果たして美月は誰を選ぶのか? そして、彼らを結ぶ見えない糸の正体とは...?
甘酸っぱい恋愛と友情、そして隠された秘密が織りなす青春群像劇。運命に導かれた少年少女たちの物語が、今始まる。
主題歌: https://soundcloud.com/yoshio-miyamae/hifjie3wgyhc折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 06:00:00
86095文字
会話率:45%
「神が救ってくれないのなら、悪魔に応えてもらおう。」
チャールズ・オーガスト・ミルヴァートン。
娼館で生まれ育ち、母の愛だけを信じて笑っていた少年は、
ある夜、目の前でその母を惨殺され、血と静寂の中で世界を失った。
やがて彼はある貴族に
引き取られ、温もりと名を得るも──
運命は再びすべてを奪い去る。
ミルヴァートン家は皆殺しにされ、チャールズは奴隷として売られた。
飢えと絶望の中、地下牢で彼が捧げた最後の祈りは神ではなく、
闇そのものだった。
その闇には名があった。
——ヴェスペラ。
煙と謎に包まれた悪魔。
彼女は契約を差し出す。魂と引き換えに、すべてを奪い返す力を。
七年後。
あの夜泣き叫んだ少年は戻ってきた。
貴族としてでも、乞食としてでもなく──
悪魔に選ばれし復讐の器として。
今、腐敗したロンドンの貴族たちはその罪の代償を知ることになる。
仮面は一枚ずつ剥がれ、裁きの時は訪れる。
……それは、捨てられた少年の笑顔を纏ってやって来る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 05:52:14
33786文字
会話率:24%
死ぬ前に、なんとしても彼女を見つけ出さなくてはならない。
この物語は「死のうと思った」で始まり、「私は窓から射し込む陽の光に照らされながら、密やかにそう決心した」で終わる。
舞台は二〇一四年の八月八日から、十月十五日にかけて。
重度
の精神障害を患い、自殺願望に苛まれながら、世捨て人同然の暮らしをしていた私は日々自宅と酒場を行き来する自堕落な生活を送っていた。そんなある日、夢の中のプールサイドでアッシュ・グレーの長い髪をした不思議な女と出逢う。
「人を探している」と彼女は唐突に、俯き加減に呟いた。
名前は二見れな。私は彼女と夢と現実のはざまでささやかな交流を重ねていくも、彼女はやがて、
「わたしを見つけて、あっち側の世界で」
と告げて、行方をくらましてしまう。
二見れなを探すことを決心した私は思いもよらぬ境遇に立たされ、解決しようと奮闘する中で、様々な人びとと出会うこととなる。
類まれなる美貌と財産を有しつつも、心に深い闇を抱えるサキ。その友人でいつも屈託のない黒崎彩夏。ずっと笑顔を絶やさずに図書館で働く気弱な吉名千那。そして両親に虐待されつづけた過去を持ち、今でもその影に怯えているハス美。
彼女たちの導きによって、私は失踪した二見れなの存在に少しずつ近づいていくことになる。またその一方で、海辺で出会った同世代の青年と親しくなり、徐々に友情を深めてもいく。
しかし突然にもその中のひとりが何者かによって殺害されてしまい、私はひどく困惑する。駅の多目的トイレによる密室殺人事件であった。さらに私はその被害者と親交が深かったことから警察にマークされる羽目になり、追われる恐怖、環境の変化、さらに身の内からくる懊悩により、次第に正気を失っていく。
「ケイコク、ケイコク、サガシビト、メイフニテマツ」とオウムは言った。
自らを痛めつけ、いつしかその右手の甲には青黒い不吉な痣がこびりついていた。それは段々と熱を帯びていき、私は世界のねじれの渦の中でアイスペールからアイスピックを抜き取り、その手に握り締める。
「永遠に醒めることのないような夢」と彼女は言った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 00:00:00
44449文字
会話率:46%
傷付いた仲間が横たわっていた。
先刻まで笑顔を見せて、今まで共に戦ってきた戦友だ。
背中に致命傷を受け、もう言葉を発することもない。
流れ出た血液が、懐かしい思い出と共に溢れ出る。
こんなはずではなかった。
いくら魔物が結集したと
ころで、
この城がここまで攻め入られるなんて、
誰が予想しただろうか。
己の剣の柄を握りしめる。
剣先を敵に向ける。
あれだけ研鑽を積んだ日々を裏切るように、
手の震えが止まらない。
恐怖にすくみ、足も重い。
眼前には、巨躯の魔物。
牛頭で鋭い双角をもつ。
両手には鍔のない刀を一振りずつ。
戦友の背中を心臓ごと貫いた刀を抜き、付いた血を払う。
光の無い双眸を、こちらに向ける。
ゆっくりと歩き出したその動作に
脈動する心臓が、凍てついた。
震える剣を振る間もなく、凶刃は体を引き裂いた。
凍てついたはずの血は、思ったよりも、暖かかった。
止めどない吹雪がふきあれるこの地より、遥か遠い場所。
とある教会で一人の捨て子が拾われた。
夜空の色をその目に宿し、
後に、目に映る全てを救ったとされる子ども。
混乱を収め、万世を平和に均した
彼の者たちと、同じ力。
この物語は、その少年が歩んだ軌跡。
魔王をめぐり、星を救う
少年たちの冒険譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 17:00:00
547381文字
会話率:20%
モトキス王国の王太子妃としての未来を約束された少女、リリエ・エーディット・クラヴァード。
彼女の婚約は王国の安定のために決められたものであり、自身の意思が反映されることはなかった。
顔も知らぬ王太子との結婚、王妃教育に明け暮れる日々。
そ
んな中、彼女の住むヴァルタリア領では鉱山の収益減少や不可解な金の流れが問題視されていた。
しかし、それは単なる財政問題ではなく、やがて彼女を巻き込む王宮の陰謀へと繋がっていく。
ある日、王太子から派遣されたという護衛騎士が彼女の前に現れる。
彼は常に人懐こい笑顔を浮かべ、誰にでも気さくに接する少年だった。
端麗な容姿と柔和な態度で、城内の者たちに自然と受け入れられていく。
リリエは彼を信頼するようになり、次第に領内の不正を共に探るようになる。
だが、それは単なる金銭の問題ではなかった。
彼女自身の存在が、ある者たちにとって"王国を揺るがす鍵"であると知ったとき、運命の歯車は大きく回り始める。
策略と陰謀が渦巻く王宮の闇の中で、リリエは**王妃としての未来か、それとも……**と、決断を迫られることになる。
***同名義でアルファポリス様(最速)、エブリスタ様で先行配信しています!***折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 12:00:00
79751文字
会話率:46%