かつて、最強の勇者が最凶の魔王に挑んだ。しかし、激しい戦いの末に何が起きたか? それは——勇者が魔王に一目惚れしてしまった! 戦いを捨てた二人は恋仲となる。そしてその愛の結晶として生まれたのが、勇者の血と魔王の力を受け継ぐ少女、ヴァミリア
!
だが、そんな世界の平和など彼女には関係ない。退屈な魔王城で玉座に座りながら、日々を持て余していたヴァミリアは、思いつきで人間界への「遠足」を決意。部下のグロムを振り回し、無理やり旅をスタートさせる。
しかし、その道のりは一筋縄ではいかない。武術や魔法の訓練、道徳の授業(!?)を経て、ようやく人間界へ出発したヴァミリア。果たして彼女は人間界でどんな大騒動を巻き起こすのか?
最強の血筋を持つおてんばお姫様が、平和な世界に新たな波乱を巻き起こす異世界冒険譚、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 18:01:03
54032文字
会話率:53%
Chinese translation Japanese using weblio translation software
斬新な題材ファイティングゲーム(Fighting Game)は軽い小説は正式に除幕します!
「私は尼の伯龍国
から来て、名前は彼の莉上品な独と呼ばれます。」
「私の男性の婚約者は2代傭兵で、彼は猛者の息子です。下りた話をつないで、各位に心に謹んで記入することができることを希望します。私たちの今回は東方大陸に来て、目的は東方の大きい魔王を探し当てて、そしてそれを滅ぼしてしまって、東方人民に返してもう期待する長い平和。みなさんは東方の大きい魔王関係情報を得ることがあって、私たちに直ちに知らせてください。」。
もし十年あるいは20年前にあれば、この種類の自己紹介は全便を引き起こして起きることを騒がせることができます。
これは生まれつき一端イエローオークルの頭の髮があって、呼び名は黄色であり毛と呼ばれて私は話しに来て、たとえクラスと、卒業に到達することは同じく集めた金の髮美少女を渡すことを生じることができなであっても。
私はそれから毎日頼りにすることができて家を借りている女子学生リーナは一緒に生活して、同じく甚だ彼の莉上品な独に気がつくことができないと言います。
偶然の情況下にあることを知らなくて、私は目撃することができて一人で教室の泣いた彼の莉上品な独に座ります。彼女が意外にも私に聞くことができるとは考えつかないです。
「女の子は甚だ訓練して、男子学生は覇王がやっとできて堅くチェックすることに上がりますか?」
よりで彼女のこんなに1の質問後に、私の人生軌跡は恐らくすぐある個人がやや種類を改竄されて、きわめて重大な変化が発生します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 07:31:12
687272文字
会話率:26%
「私はニーベルング王国の出身で、私の名前はイーリアスです。」
「私の婚約者は勇者の二代目、勇者の息子です。次の言葉を心に留めていただければ幸いです。今回は東方の大魔王を探し出し、滅ぼし、 「ああ。東方の民に返せ。待望の平和だ。東方の大魔王に
関する情報があれば、すぐに知らせてくれ」
10年か20年前なら、このような自己紹介はクラスを騒がせただろう。
生まれつきカーキ色の頭髪で黄毛というあだ名を持つ私にとって、同じクラスにいたとしても、卒業するまで金髪の美少女と出会うことはなかった。
私も借家に毎日住んでいる女の子・レナと同居しており、イリアスに気づかれることはありません。
たまたま、イリアスが教室で一人で座って泣いているのを目撃したことを誰が知っていましたか.彼女が私に尋ねるとは思っていませんでした。
「男の子がエサに釣れるようになるには、女の子はどんなトレーニングをすればいいの?」
彼女が私にこの質問をして以来、私の人生の軌跡はおそらく誰かによってわずかに変更され、地球を揺るがすような変化を遂げました.
ノベルがテーマの格闘ゲーム(Fighting Game)のライトノベルが正式解禁!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 07:30:06
551318文字
会話率:34%
三國志に登場する英雄のひとり、劉備玄徳の嫡男・阿斗こと劉禅を主人公に迎えた物語。史実に登場する人物は数多く登場しますが、話の内容は必ずしも史実には沿いません…残念ながら悪しからず!これは主人公・劉禅が面白可笑しく人生を歩んで行く過程で、偶然
と必然を味方につけて、国を導いて行けるかのIF戦記物です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 05:00:00
1350587文字
会話率:44%
冷静で常に敬語で話す妖怪退治専門の女の子、甲斐あまね。同じく妖怪退治専門として働くのは鬼である禅と犬妖怪の紫陽。
彼らは東西南北に分かれた「鬼ノ門組」と言う組織に所属する副長達だ。
そんな彼らが起こした事件。
それは会議に持ち出された
”呪われた僧侶の即身仏”を壊してしまった為に起きたタイムスリップだった。
巻き込まれただけに過ぎないあまねが目を覚ました時代は、自身の中学生時代。
数々起こる不可思議な事件を解きながらあまね、禅、紫陽三人の即身仏の体集めが始まった。
消えた体の部位は全部で六つ。
全て集めて即身仏の呪いを絶ち未来へと戻れ!
トリップ×ホラー
※ホラー要素あるお話には「※」を振ります。飛ばして読んで頂いても分かりやすいようにお話を進めるので、ぜひ見てみて下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 03:05:28
25909文字
会話率:61%
【表紙は平川禅先生の秀麗描き下ろし】
稀代の悪女にされ、断罪寸前の公爵令嬢、かつての宿敵と皮肉な再会!
沢山の伏線×予想外の展開×感涙のラストが待ち受ける!
天才魔法使いミレアは、魔王討伐パーティに参加し、遂に魔王を倒す――!
と思った
ら、「クレアお嬢様! また悪い夢を見たのですか!?」と侍女に言われ、泣きながら目覚めた。「大丈夫よ。心配しないで」と答えると、頭から冷水をかけられ、今度こそ覚醒。
牢屋の中、裸足で起立している現実。異様な状況に絶望的になると、落ち着いた高音の男性の声が聞こえ……。勇気を出したクレアは、運命の宿敵と今、向き合う――。
◆模倣・盗用・転載・盗作禁止◆
(C)一番星キラリ All Rights Reserved.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-11 22:12:21
212961文字
会話率:32%
日本とよく似た異世界に産まれた牙禅は、人を自由に操ることが可能な【使役】能力を持つ。だが幼少期から悪人に目を付けられ、別世界からの突如転移してくる『異訪人』に悪用させられていた。しかし突然神様の成りそこないと言われる化獣と接触、心と身体が影
響を受け半人半神として覚醒してしまう。一方、娼館近くに転移したての日本人聖菜は怪しげな白髪の男と出会い、異能力を使える人間だと告げられる。しかもこの世界の住民はみんな欲しがる力らしい。その力に目を付けたのは異彩を放つ謎のガスマスク集団で――。牙禅の【使役】を中心にさまざまな思惑がぶつかり合う和風ファンタジー、ここに開幕。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-09 15:01:32
50777文字
会話率:44%
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、
城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※アルファポリス、Nolaノベルにも投稿中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 21:50:00
21267文字
会話率:43%
龍神様への生贄にされた幼い女の子は神の世界で穏やかに暮らしていた。
しかし、十五歳の誕生日を前に大きな決断を迫られ……
最終更新:2024-12-30 19:12:18
3291文字
会話率:38%
とある森の中に古びた祠があった。
その祠の神は神無月にある神々の寄り合いのため出雲へ。
森へ戻ると祠は壊され、自身は消失寸前。
このままでは疫病神にならないために動いた神だが、話は意外な方向へと進んでいき――――――
※X(旧Twitte
r)でのタグで6500~7000字の短編を一週間以内に書くというお題で書きました
※ノラノベルにも投稿中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 19:27:55
6926文字
会話率:47%
これは時を超えた呪いによって紡がれる、縁を巡る物語。
第1部・黎明編
東京都内に住むふつうの高校生・禅院(ぜいん)サトルは不思議な夢から目を覚ますと、背中に大きな口が取り憑いていた。
口は自らを空妖(くうよう)という、妖怪のような
モノと言う。
サトルはそれにバクと名づけ、新たな日常を過ごすコトとなった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 21:00:00
451925文字
会話率:65%
現代のテクノロジーの進化は目覚ましい。スマートフォンやドローン、自動運転などがその代表例だが、中でも革新的なのはAIの発展だ。
ただ、高度なAIは便利さをもたらす一方で、深刻な悩みも生み出している。しかし、その悩みを解決するのもまたAI
なのかもしれない。
ある日、『AI和尚』というアプリがリリースされたと聞き、おれはさっそくスマートフォンにダウンロードしてみた。荒波を越え、情報の海を渡りやってきたこのAI和尚は、経典を六千冊以上も習得し、葬儀でお経を読んでくれるだけでなく、人生相談にも応じてくれるという。
なんとも近未来的だが、果たしてAIが人間味のある応対をしてくれるものなのか、少々疑問だ。もっとも、生臭坊主とは違って余計な煩悩がない分、理想的な僧侶なのかもしれない。
アプリを起動すると、禅寺の庭が広がるアニメーションが流れ、鈴の音が静かに響いた。続いて障子が開き、後光をまとった和尚が姿を現した。
『こんにちは。ご相談はなんでしょう?』
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-18 11:00:00
3420文字
会話率:87%
高2の春にフランスからの帰国子女として私立真蔵谷高校に編入した丈弦禅吉。
フランスでのおよそ10年間、根暗で引っ込み思案な性格と虚弱体質改善を目的に柔道とパルクールを学び、特に後者はアマチュアトップレベルの実力を得るに至った。
しかし日本の
若者文化が全く分からず、どう接して良いか分からない為、帰国後の高校生活には大いに不安を抱いていた禅吉。
そうして寡黙なぼっち生活が始まろうかという新学期直前の或る日、クラス随一の美少女で読者モデルをこなす夢咲羽歌菜が、大好きだった祖母の形見である大事なアクセサリーを川に落としそうになったところを、超人的且つアクロバティックな技で拾ってやったことで、その存在が彼女に認知される様になった。
★R15と残酷描写は念の為につけてます。
★本業微妙に忙しかったり、PBWのマスター業やライター業で時間取れなかったりで、かなり不定期な更新になるかと思いますが、良かったらお付き合い下さいませ。末永く読んで頂ける物語を目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 20:09:33
12677文字
会話率:26%
かつて村一番の名猟師と称えられたアルタイルは、老いとともに孤独と嘲笑に苛まれていた。失われた名誉を取り戻すべく、伝説の「黄金の森猫」を狩るため、満月の夜、神秘の泉「モンドシュピーヒェル」へと向かう。しかし、森猫と対峙した彼は、その神聖な輝き
に圧倒され、狩るべきか否かの葛藤に揺れる。最終的に弓を下ろしたアルタイルは、狩猟者としての人生を終え、自然への敬意と自己の限界を受け入れる。彼の行動は村に新たな伝説を生み、森と泉を神聖視する新たな信仰が生まれるのだった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-30 16:59:41
1182文字
会話率:20%
リナン湿地は村に豊かな恵みをもたらす神聖な大地であり、父なる神アールドゥ、母なる神ブリード、そして狩猟神ファーランの調和によって保たれていた。しかし、村人たちが湿地を農地化しようとした過去の行いが原因で湿地は荒廃し、洪水や干ばつが頻発するよ
うになる。村人たちは「神々の怒りだ」と恐れ、湿地を救うためには聖泉「トバール・アールドゥ」で儀式を行う必要があると知るが、誰もその役目を引き受けようとしない。
そんな中、かつて湿地の開発を主導した罪人とされる若者ブレンが名乗りを上げる。村人たちは彼を非難するが、ブレンは「自らの罪を償うため」として湿地へと向かう。荒れ果てた大地と枯れ果てた植物の中を進む彼は、やがて狩猟神ファーランの試練を受け、聖泉へとたどり着く。そこで彼は崩れた祭壇を修復し、儀式の準備を始めるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-30 16:33:50
1584文字
会話率:41%
村では、川を神格化した「サクラリウス」が生活の基盤を支えていた。サクラリウスは「山神オロス」と「雨神ユドール」の子として信仰され、村に肥沃な土壌と水をもたらす恵みの象徴だった。しかし、山と雨の調和が乱れるとき、川は洪水という「怒り」を顕現さ
せる。
主人公フォティウスは、過去の祭壇崩壊で洪水を招いた罪人とされ、村人たちから忌み嫌われていた。再び川が荒れ始めたとき、彼は自らの贖罪のため、危険な源流「神の座」へ向かった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-30 15:09:11
1379文字
会話率:20%
──お前はもし転生したら何になりたい?
寝不足社畜だった前世、親友の何気ないその質問に俺は迷いなくドラゴンと答えた。
「来世はたくさん寝てたくさん食べられるドラゴンになりたい!」
その数日後に過労死した俺は、まさかの異世界転生を果たして
ドラゴンになっていた。
前世の記憶はなく、ひたすら本能の赴くまま、念願のぐうたらライフを謳歌する日々。
そんなある日、災厄阻止の使命を抱く勇者と出逢った。
俺と勇者は意気投合すると共に、同時に前世の記憶を思い出す。
なんと目の前にいる勇者は、かつてあの質問をした前世の親友だったのだ。
寝てばかりで世間知らずだったドラゴンの俺は、勇者からこの世界の色々なことを教わる。
そして自分が何者かに狙われていることと、
自分自身が世界に災厄をもたらす存在かもしれないということを知る。
このままではぐうたらどころではない。
快適なぐうたらライフと災厄阻止のために、ドラゴンは勇者と一緒に旅に出ることになったのだった。
※このドラゴンは後に人の姿を得ます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 22:10:17
84578文字
会話率:25%
【あなたの知らない三国鼎立の物語の異端な世界にようこそ】
①夢想家で自意識過剰の次男は、いらんことしいに、そそのかされ、ある日、突然、宮廷事件の中心人物に!!
②偏狭で小柄な人材収集家は、不必要につき、その男は、即返却も!?
③仇討ち
もくろむ自意識過剰家は、切れ者の極悪人に嵌められ、あえなく天に召される!
④入蜀に臨むも、内部には、兄のスパイ!?
⑤兄様の顔はロバの顔!果断弟のひな鳥粛清に、嘆息する兄!!あぁ、弟の才は、それまでか…
⑥夏の甲子園五連続敬遠と、劉備の関係は?私は、どっちもどっちだと思う!
⑦父の猿芝居、ぶちこわすのは、息子による美女処刑!!
⑧上司に嵌められる名将は、犬死に!?
⑨その後四十年、国を保ったバカ殿は、血を保ち、街亭処分に怯え、作者は、筆を大きく曲げる!!
⑩かなり真面目なお話です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-13 08:00:00
149460文字
会話率:9%
2070年。人々は死後、自身の記憶をデジタル霊廟に保存できる時代となっていた。
終末期医療施設で、父は娘の美影に告げる。
「私の記憶を、消してほしい」
デジタル霊廟の開発者でありながら禅寺の住職である蒼幽。
彼女もまた、大切な人
の記憶を消去した過去を持っていた。
記憶は残すべきなのか、消すべきなのか。
テクノロジーは人の死をも超越できるのか。
そして、本当の「別れ」とは何なのか。
静かに、しかし確かな足取りで、美影は答えを探してゆく—。
これは、記憶と存在の本質を問う、魂の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 12:00:00
15617文字
会話率:48%
今様というのは、当時の流行のことで、伝統を重んじる宮中では、新し物好きは警戒される。まあ、速記が奇異な目で見られるのも、同じようなことである。
最終更新:2024-10-15 00:00:00
231文字
会話率:0%
物の怪っていうのは、物の気ですよね。
最終更新:2023-09-04 20:17:33
217文字
会話率:0%
禅の心って、こんにゃく問答ですよね。
最終更新:2023-08-17 19:15:37
827文字
会話率:0%
「啐啄同時」とは、禅宗の教えで、ひな鳥が外に出ようと卵を内側からつつく時に、親鳥が卵を外側からつつくことで、生命が生まれるというものです。
この短編はそれを踏まえたものになります。
キーワード:
最終更新:2024-10-05 22:47:52
1509文字
会話率:5%
主人公小滝久志(こたきひさし)は、大卒で勤めた会社で精神を病んで退職した。
自分がこうなったのは、遠回しに中学生時代に加担していたいじめが原因ではないかと考えながら生きている。
罪悪感と悔恨に苛まれながら、久志は教育委員会一般会計年度
学校事務職員として、障害者雇用で働いている。ただ新しい職場でも、久志は苦悶の日々を送っている。
久志は障害者雇用の仕事の単純さにかえって疲労し、しかも赴任校は偶然にも自分が卒業した母校であり、いじめの現場だったのだ。特に校内の見回り中に、中学生の夏に体育館倉庫で集団強姦した女子生徒のことを思い出して、久志は吐き気が止まらない。
久志はある日、心療内科の帰りに近所のペットショップに立ち寄る。
しかし偶然にも、このペットショップは、久志が覚えている限り、もっとも凄惨ないじめを加えていた同級生が経営していたのだった……。
この小説は、エブリスタ様にも投稿されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-24 18:10:00
42872文字
会話率:25%
佐藤碧(さとうあおい)は、絶世の美貌を備えた、芸術品の彫像のように美しい青年である。もっとも、その計り知れない美貌は同時に冷淡で冷酷で、周囲の人間をまともに寄せ付けないほどであり、彼自身は無口な上に殆ど人間関係にも疎く、またその美貌が重要
な環境では育たなかったために、自分の天稟(てんぴん)の美貌にことごとく気付いていなかった。
そんな碧には、唯一信頼の置ける伴侶、精神と肉体の両方で碧を支え続ける田中日葵(たなかひまり)がいたが、日葵は生真面目で理知的だが鈍感なために、碧と七年余りの生活の中で確かな不和を数々経験してきながらも、それほど碧のことを心配せずにいた。
碧は大学四年生の夏に自宅で倒れ、大学病院に緊急搬送されたのをきっかけに、自身が中度の精神障害に犯されていることを知る。碧はそれまでの人生で、自分の精神障害を散見させてはいたものの、それに気付かないまま生きてきたのだった。
以来一年間自堕落で無活動な生活を送り、最初の冬を迎えた碧は、日葵の提案で就労移行支援施設に入所し、社会復帰の準備をし始める。
だがいよいよ始まった新生活もつかのま、障害者社会の現実を知ってゆくなかで、自身の生き方、生きる方法など様々な不安を覚え、施設での入所生活にも少しずつ影が差し始める。
丁度そんな碧が施設から帰ろうとしていたある日、碧はとある醜い身体障害者の男、松風(まつかぜ)と出会う。松風曰く、碧の絶世の美貌が有れば、碧は常人には得難い『精神的勝利』を得ることができ、今の碧にはそれこそが必要であると言う。松風に唆され、彼の提案に応じるまま、碧は精神障害の美青年として、夜の街で異常性癖の女や痴女たちを相手に自分の体を売り始める。
希代の美青年に翻弄され、踊らされ、碧を弄ぼうとして逆に碧に手玉に取られる女たち。日葵を裏切ることにうしろめたさを感じつつも、自分自身の本当の才能と自信に気付き始める碧と、その裏で密かに動き出す松風の本当の目的。
碧の昼と夜の二重生活が彼に齎(もたら)す、異常者に許された勝利と幸福の結末とは……。
※エブリスタ様でも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-20 19:00:00
106012文字
会話率:24%
前半部(第一章〜第三章)
真戸善生(まとよしき)は屍体性愛者である。
善生は幼少時から、自分自身と宗教にのめり込む家庭環境に疑問を覚えながら、極めて自己否定的な、猜疑的な、もしくは歪曲的な自己愛を持った、神経質な人物として育つが、或る日
を境に始まった性徴の過程で、善生は自分自身が屍体にしか情慾を感じない倒錯者であることを悟る。
彼の存在の根源的理由、または価値、個性そのものであるべき性癖は、社会では到底受容されるはずがないと知りながらも、善生は自己洗脳的に社会からの不当な疎外感と孤独感を背負わずにはいられない。
このような奇異な精神世界を持つために、善生は「人生とは壮大な自殺である」という信念を持ち、究極には自殺してでもいいから、自分自身がそうなりたいと思うほど、屍体に憧れを寄せる。
しかしそんな善生が高校2年生になった春、彼は人生で初めて、僅かにでも魅力を感じる女生徒と偶然知り合うことになる。彼はこの出会いを表面的、自己洗脳的に半ば受け入れながらも、しかし彼女との情緒的接近の度に、自分が本質的には彼女を愛することが出来ないことを悟り、その瞬間を皮切りに、善生の運命は坂道を滑落するように動き出す。
後半部(第四章〜第六章)
未公開
***
主人公善生の主観的、日記的、独白文的な構成で、この物語は進行する。 人間の破綻、愛の破綻、そして幸福の破綻を、正常者と異常者の狭間の視点から記した、この世の暗がりを歩むことしかできない孤独な少年の物語。
※本作品は完全なフィクションであり、ストーリー設定の都合上、現実世界に即する時代背景・情勢・描写を含みますが、本作品に登場するキャラクター、団体、組織、機関等は全て架空のものであり、また作中に登場するあらゆる表現についても、表現の自由の範囲内において、筆者は如何なる責任も問われないことを保障されます。
※本作品は、他小説サイト上にも掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-31 21:00:00
80015文字
会話率:21%
中国が経済発展を始めた一九九〇年代初め、投機マーケットの先兵として北京を訪れた青年はやがて人生の転機を迎える。膨張する中国経済の渦中でマネーゲームに翻弄され、日本の企業戦士はどこに向かうのか。
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・
事件などとは一切関係ありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 13:24:57
86146文字
会話率:31%
ま、一言で言うと、浜崎洋介氏。最高!って話になるんだけどね。
最終更新:2024-08-30 17:15:58
1715文字
会話率:0%
人類社会が魔族に圧迫されている世界ーー。
この世界では、魔王を討ち果たせる〈勇者〉の登場が待望されていた。
ところが、百年以上経っても、神様の召命を受けた〈勇者〉は現われない。
そこで、岩場に突き刺さった〈聖剣〉を抜き放てば、自力で
〈勇者〉になれる、と噂されるようになった。
その噂を信じた冒険者ルークは、ザゼン道場で熱心に精神修養に励み、ついには、人類社会の重鎮たちが見守る中、〈聖剣〉を抜き放とうとするがーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-08 17:10:00
6251文字
会話率:11%