【完結予定:7月20日(日)22:00】
禁術〈黄泉縫い〉によって、死者の命を縫いとめる少女・花鈴(ファリン)。
彼女は自らの寿命と引き換えに、愛する許嫁を蘇らせたが――。
「お前より、大義を選びたいと思う」
彼は皇位と別の婚姻を選び、
花鈴は宮中を去ることに。
心折れた花鈴の前に現れたのは、宮廷を去る直前に彼女が縫いとめた美少年。
その正体は、かつて許嫁と相討ちになった“妖の王”だった。
「他のため己をいとわないお前の輝きは、何よりも苛立つ……ゆえに惹かれる」
これは――
命の終わりを見つめる少女と、人として生き直したい異形の王が紡ぐ、
癒しと赦しの中華ロマンスファンタジー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 22:00:00
38747文字
会話率:43%
莫大な魔素を消費する召喚禁術――。
その儀式によって現れたのは、魔素ゼロ、汚れた泥のようなスライムだった。
鑑定不能、戦闘能力ゼロ。誰が見ても、失敗作。
あっさりと「処分」されたそのスライムは、しかし——
この世界に、誕生してはならない“何
か”だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 19:49:26
59741文字
会話率:32%
「婚約破棄です。君のような女とは結婚できない」
──乙女ゲームの断罪イベントど真ん中で、私は気づいた。
ここ、前世でプレイしてた“破滅ENDしかないゲーム”じゃん!
悪役令嬢に転生していた侯爵令嬢・アリステリア。
ゲーム通りなら、婚約破棄
のあとは“魔女として処刑”される運命。
……そんなバッドエンド、誰が受け入れるか!
「だったらこっちから最強になって、誰も私を裁けないようにしてやるわ!」
領地に引きこもったアリステリアは、魔法の研究に没頭。
気づけば、禁術すら操る“最強魔女”になっていた。
だがその影響で──
「我が国の魔力観測装置がすべて壊れた!?」
「最近、魔王が活動を停止した? 何があったんだ……」
「え、令嬢が一人で全部やったって……冗談だろ……?」
こっちは生き延びたかっただけなのに、なんか世界の方が騒がしくなってきたんだけど!?
ざまぁ? 無双? ギャップ? ついでに婚約者も土下座?
悪役令嬢、最強魔女として自由気ままに生きていきます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 08:08:47
18809文字
会話率:32%
悪逆非道な王妃(35)となってしまう元公爵令嬢のお嬢様にお仕えしていた老執事ヴィクター(54)。
彼は、突如巻き起こったクーデターのせいで、王族もろとも捕まり命を落としてしまう。
しかし、次に目が覚めたときにはなぜか時間が三十年も巻き戻っ
ていただけでなく、前世の記憶まで蘇っていた。
もしかしたら、白昼夢でも見ていたのではないかと錯覚したものの、結局は現実に起こった未来での出来事と結論づけ、行動に移す。
かくして、人生やり直しの機会を得た彼は、今度こそ失敗しないようにと、自身が仕える公爵令嬢が悪役令嬢、ひいては悪逆非道な王妃となってしまわないよう、日夜、奔走していくのであった……が。
え? あれれ?
知らない間にお嬢様に惚れられていた?
更には――
お嬢様をお守りするための力『禁じ手』に手を出そうとしたのだが……。
「バカなっ! このようなものが世に出たら、とんでもないことになりますぞ!?」
一人絶句するセバスチャ――もとい、ヴィクターだった。
★本作は執事目線でお送りする、宮廷貴族ファンタジー作品(こじらせ主従愛物語)にございます。
★お嬢様幼年期編からスタートし、青年期編へと移行していく次第にございます(予定)。
※魔導産業が飛躍的な発展を遂げた18世紀前後のヨーロッパを彷彿とさせる世界観となっておりますが、登場する歴史、用語、地名、人名、概念など、すべて実在するものとはいっさい関係ございません。ご承知おきください。
※都合によりタイトルを変更することがございます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 06:10:00
161151文字
会話率:30%
両親の結婚記念日にケーキを買って帰る途中だった私は、いつの間にか異世界に召喚されて気が付いたら異世界に居ました。その上、人型の”禁術魔術”に一目ぼれされたんもで、色々な国を旅をしながら帰る方法を探します!
でも、取り敢えずは、呼び出した奴
に一発入れる!
ただ、私の知らないところで、勇者や聖女、その上魔王が居る様ですが、勝手にやって下さい…って巻き込まないで!
これは、魔法と一緒に旅の中で幸福を見つける話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 02:28:20
8632文字
会話率:54%
魔王セレナーデは世界の悉くを焼き払い、破壊し尽くし、蹂躙した。最後には賢者達が発動した禁術によりセレナーデは倒されたが、もはや世界にかつての姿は残されてなく、世界は事実上滅びを迎えた。
そして世界を滅ぼし、満足して死んだセレナーデは――
その一年後、どういうわけか聖女シルヴィアとして生まれ変わった。そして生まれ変わった彼女に神は告げた。
『この滅びた世界を蘇らせるのです』
「え、無茶言わないで。どれだけ蹂躙したと思ってるの?」
そうしてシルヴィアは自分が滅ぼした世界を自分自身の手で蘇らせるという、マッチポンプな使命に身を投じた。大地を侵す瘴気を払い、滅びた国を立て直し、民達を導き――あまりの仕事の長に過去の自分の所業を後悔しつつも、遂にはシルヴィアは聖女としての使命を果たし、そして過労で倒れる。
死の間際、シルヴィアは願った。次があるならもっと平凡な人生がいい、というか次があってたまるか……と。
しかしそんな願いは叶わず、今度は四百年後の世界で天使アリスとして転生し、再び世界の命運を左右することになるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 22:17:07
302488文字
会話率:61%
スケルトンにされるはずが最恐のアンデッドに!?
三度の飯より骨が好きな少女・ドクロは聖女となるべく日々勉強していた。
しかしその趣向故に学校側からは死体愛好家と判断され、退学の危機に陥ってしまう。
途方に暮れた彼女は森へ散策に出かけるが.
.....
なんとそこで本来生息していないはずの毒蛇に噛まれたことで昏倒!
しかも怪しげな男達によって見知らぬ場所に連れ去られてしまい、人をスケルトンに変えるという禁術までかけられてしまう!
......スケルトンになるのなら、悪くないのでは?
そう思った彼女だが、なぜかスケルトンになることはなかった。
失敗したと判断した男たちは、ドクロを森へ捨てることにしたのだが......
この時は誰も知らなかった。
実は禁術の本来の効果が人をスケルトンに変えるものではなく、アンデッドの頂点であるとされる伝説上の存在、「|不死者《イモータル》」に変えるものであったことを。
そしてドクロは禁術に成功し、「|不死者《イモータル》」となったことを。
果たして不死身の肉体と底なしの魔力を得ることとなったドクロの運命やいかに!?
褐色白髪主人公です。
※主人公が恋愛をする予定はございません。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 21:08:02
59380文字
会話率:36%
魔法薬学者×孤高の吸血鬼がバディを組み、科学と薬学、魔術で謎解きに挑むダークファンタジー!
魔術師養成学校を退職したナプティアは、旅先で人狼の嫌疑を受け、収監されてしまう。同房の探偵を自称する男、フレレクスとともに、持ち前の魔術と薬学の
知識を駆使し無実を証明しようとするが、より大きな事件に巻き込まれていく。やがて、2人に友情が芽生えていく中、男が人類の討つべき吸血鬼だと発覚し……?
種族を超えた友情を築きながら、退職の原因となった禁術の研究や、失踪した師の行方、この世界の謎を紐解いていく。
※人外・ケモノ好きによる友情・冒険・ミステリーのダークファンタジー。
主人公にチート能力なし、無双・ハーレム要素もありません。
※この世界は厳密には異世界ではなく、1345年11月20日の天体の合で、異世界とのゲートが一時的に開いた結果、魔物や魔法が存在するようになった世界で、そこから80年ほど経った1430年代が舞台です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 18:39:18
119978文字
会話率:65%
念願のお花屋さんに就職したミアは、トラックに轢かれそうになっていた猫を助けようと飛び出し、命を落としてしまう。
目覚めたミアの前には、異世界の創造神セラフィーナと幼女ミーリアがいた。
「特別にチート能力を授けますので、転生していただけま
せんか?」
「ちーとだよ!」
「ええっ!どういうこと!?」
女神様曰く、王国のお抱え庭師だったミーリアの両親が王庭に毒花を植えた偽の容疑により一家投獄。
過酷な地下牢での生活によって息絶えるミーリアに両親が禁術蘇生を発動。
だが、蘇生は理に反するため、同タイミングで魂となった私に幼女として転生してほしい、ということだった。
「…ぐずっ……。私でよければ転生します!させてください!!」
「ありがとう。心優しいミアに天使の加護を与えましょう」
「ミアおねえちゃん、ありがとう」
「任せてミーリアちゃん!たくさん幸せに…ううん、一緒に幸せになろうね!」
お花を愛するミアの無双ライフ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 00:00:00
61711文字
会話率:22%
蛇帝ダイン、聖女ガラテア、霊王メフィスト。
三人の領主により三分され均衡を保つ世界「エデン」。
領主による優れた統治により大きな争いもなく、人々が平和に暮らす楽園──表向きは。
『屍霊術』。
かつて魔術士が魔力によって圧政を築いていた時代、
その王達の間でも禁忌とされていた、死者や魂を操る異端の魔術。
三人の領主によって魔術士の支配が崩れ、時代と共に忘れ去られたはずの禁術が、暗闇をうごめく者達により復活を遂げたのだ。
彼の者達は屍霊術士<ネクロマンサー>として、殺戮を材料とし、人道を外れた儀式や実験行為を幾度となく繰り返した。
禁断の力に酔いしれ、領主をも蔑む傲慢な彼らにも唯一、怖れる存在がいた。
『死神』──普段は人間として生活しながらも、その裏で凶悪な屍霊やネクロマンサーに終焉を下す、冷徹なる処刑人。
霊王領の一つの町「デイドリーム」で郵便配達をしながら魔術学校に通う子供──レオニード=トラファルガーも、その一人である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 21:02:18
2256文字
会話率:52%
ネクロハイヴ禁術書館──
魔界の深奥、永劫の闇に閉ざされたこの館を訪れた者には、魔王自らが遺した禁術書を手に取る権利が与えられる。
その書には、神の理に背き、万象の摂理を歪める術が刻まれている。
書を開けば世界は変わり、術者は欲するものを手
にするだろう。
──だが、禁術は必ず代償を求める。心、記憶、命、あるいはそれ以上の何かを。
それでもなお、人々は欲して止まない。
魔王の禁術書には、あらゆる代償が霞むほどの、完全なる力が宿っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 22:01:29
47839文字
会話率:28%
砂漠の大陸にあるオアシス王国の第三王女・イズミは、わずか3歳で隣の大陸の大国・アグナ・エル帝国の皇太子レオンハルトと政略結婚を果たす。
「若妃」と呼ばれながらも、彼女は帝国の宮廷で静かに、しかし確実にその存在感を育てていく。
15歳となっ
た今、皇太子には新たな恋人候補・クラリスが現れ、若妃は“哀れな政略の犠牲者”と見なされるようになる。
だが、彼女の本当の目的は――帝国の闇を暴き、王国の誇りを取り戻すこと。
若妃は王国の秘宝「砂漠の魔眼」と、王家に伝わる封印魔法を操る力を使い、クラリスの家系に隠された禁忌を暴く。
クラリスは禁術「氷の契約書」に手を出し、若妃との魔法対決に挑むが敗北。
皇太子は若妃の誇りと覚悟に心を動かされ、彼女を「第一妃」として迎える決意をする。
策略、魔法、誇り、そして愛。
砂漠に咲いた黒薔薇は、帝国の未来を変える存在となる――。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-07 11:41:50
4896文字
会話率:25%
王都ザル=フィエルの錬金術師クレイグ・ファーンのもとに、突如届いた一通の招待状。
それは、地図にも載らぬ絶海の孤島〈嶼(しま)〉で開かれるという、旧貴族主催の晩餐会への誘いだった。
錬金術にまつわる禁書の査定を名目に、クレイグは数名の招待客
とともにその地を訪れる。
外界から遮断された不穏な島。
姿を見せぬ主催者。
そして、招かれた者たちの中で始まる、説明のつかぬ「死」。
錬金術師は、何を見て、何を隠すのか。
そして、誰が最後まで生き残るのか。
異端の幻想と本格推理が交錯する、孤島連続殺人譚。
『王都ザル=フィエルの禁術師ギルド』シリーズ、衝撃の第4弾。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-06 15:45:41
5280文字
会話率:13%
王都ザル=フィエルの禁術師ギルドシリーズ第三弾。
禁術研究の深淵に沈む研究塔で、若き術師イルナ=メルクが謎の死を遂げる。
密室で起こった事件の真相を巡り、禁じられた記憶と秘められた感情が静かに紐解かれていく。
“澱(おり)”のように沈殿し
た想いが、やがて隠された真実の扉を開く――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 21:10:11
6631文字
会話率:19%
魔術都市ザル=フィエルを舞台に、禁じられた術をめぐる陰謀と謎を描く――
これは禁術師ギルドの若き術師たちが、“決して触れてはならぬ記録”に迫る物語。
一つの死がもたらしたのは、忘れられた過去と、視線の迷路。
何が真実で、誰が嘘を語るのか。
王都ザル=フィエルの禁術師ギルドシリーズ、第2弾。
“視ること”の意味が揺らぐとき、全てが静かに崩れ始める。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-04 22:54:15
5895文字
会話率:24%
過労死した社畜研究員が転生したのは、娘を虐待する冷血な悪役令息だった。しかも娘は禁術で生み出したホムンクルスで、このままでは親子揃って破滅確定!? ”――ならば、俺がこの子の本当の父親になる!”
前世で磨いた料理の腕を振るい、破滅フラグ回
避のため、感情のなかった娘の心と胃袋を掴んでみせる!
しかし、距離を取ろうとしても原作ヒロインは磁石のようにくっついてきて、悪事がバレる寸前どころか恋沙汰に? あの、君の親友が死にそうなのは、転生前の俺のせいなんだけど…。復讐破滅フラグさま、頼むから俺に近寄らないでくれ。
これは不器用なパパが、愛と贖罪と飯テロで、絶望の運命を書き換える物語。勘違いだらけの疑似親子ファンタジー、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 14:18:27
110797文字
会話率:21%
あるところに世界を救った者がいた。禁術を作った者もいれば、鳥とともに世界を駆け巡った者もいた。龍同士の戦争を終結させた者もいた。復讐を切に願った者もいた。崩壊する世界をどうにかしようと抗う者もいた。そして、誰よりもヒーローにあこがれた少年が
いた。これは物語のうちの一つ、世界を救った英雄の物語。
世界が残酷なことを俺は知っている。どんなに願ったって叶わない願いがあることも知っている。それでも、命をつないでくれた人のために足掻いてみたいんだ。
少年洋一と友人の葵、春香、宗次、鉄は謎の人物の襲撃にあい、逃げ込んだ先の古代遺跡から1000年以上も前の時代飛ばされ、さらにそこから離れ離れとなってしまう。
何もかもが理解できない中、目覚めた村で洋一は元の時代に帰るための方法を探し始める。
果たして無事に元の時代に戻ることはできるのか。
様々な思想と人間と関りながら混沌につつまれた世界を駆ける少年の物語が今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 21:44:37
378973文字
会話率:30%
異世界×裁判!
記憶を武器に、少年弁護魔術師ユウマが姉を救うため立ち上がる! 相棒はなぜか元戦国武将の藤堂高虎!? 封印された記憶、禁じられた魔術、声なき者の真実を“法廷”で暴け――。
最終更新:2025-06-29 12:08:14
14042文字
会話率:48%
五代続く平穏な王国。
その裏では、瘴気に覆われた大地を、名もなき一族――ノクスの民が結界で守り続けていた。
しかし今、人々の信仰は偽りへと堕ち、教会は禁忌の“瘴気もどき”を作り出しては、偽りの奇跡を演出していた。
そんな中、ひとりの少女
がひそかに育てられていた。
大聖女の骨と禁術から生まれた、白銀の髪と灰紫の瞳を持つ少女・セラ。
自分はただの捨て子だと信じていたセラの運命は、ひとつの“偽り”によって動き出す。
真実を祓うのは、神か、闇か――
これは、「終わりのはずだった存在」が“始まり”になるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 03:04:59
6457文字
会話率:19%
巨獣の体内に築かれた生体都市《グラン=レクト》。
下層に暮らす青年エルは、ある日、死んだ父が遺した“記憶骨”に触れたことで、都市の深層に隠された記憶と魔術の回路に巻き込まれていく。
感情を制御する少女ミュリと出会い、巨獣の声を聞く中で、都市
の支配構造、そして命の在り方を知っていくふたり。
記録か、解放か。
選ぶ先に、静かな恋と、世界の裂け目が待っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 08:00:00
14964文字
会話率:34%
人々が「天恵」と呼ばれる力を生まれながらに持つ王国《エルフェリア》。だが、主人公アリシアは「穢れの烙印」と呼ばれる呪いを背負って生まれてきた。それは人々から忌み嫌われ、婚姻はおろか、まともな仕事すら得られぬ運命を意味していた。
彼女はその
「烙印」を浄化する方法を探し、古代文献を読み漁り、禁術に手を出すほどの努力を重ねる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 13:17:14
8714文字
会話率:30%
吸血鬼×悪役貴族×禁術×神官×バトル!
オルゴ・デスタルータは伯爵令息である。
剣術に長け、魔術に精通し、政治や経済に関する造形も深く、デスタルータ家の次期当主として相応しい男子に実りつつあった。
しかし、彼は身に覚えのない悪評の流布によ
り民衆から疎まれ、挙句の果てに〈禁術破り〉の冤罪を着せられ投獄されてしまう。
「高貴なる我が血統が、この薄汚い獄中で潰えてよいものだろうか」
否である。そこはオルゴ・デスタルータの死に場所として相応しくなかった。
そして死を拒絶したオルゴは不死の吸血鬼に成り果て、覇道を邪魔する不埒者を千切って投げ、忌々しい思い出と共に故郷を捨て去った。
これは吸血鬼だと疑われて逮捕された元悪役貴族が、正真正銘の吸血鬼に生まれ変わり、新天地へと繰り出す物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 23:10:55
25905文字
会話率:39%