配慮が足りないヤツラのせいで、今日も俺は駆り出される。
◇◆◇
魔物が棲む森に隣接した辺境の街。
そこで昔、子供たちがとある一つの約束をした。
「俺達でこの街の『英雄』になってやろうぜ!」
ただの気まぐれで放たれたこの一言で
、幼馴染達は皆それぞれに強くなろうとした。
しかしそれから10年を経て、俺は『街の郵便屋』をしている。
器用貧乏がたたって早々に『英雄』を諦め、他人よりちょっと魔法と剣と身軽さを持つ一般市民の俺・セルジアート。
しかし他の幼馴染は、未だに当時の夢の途中だ。
俺様気質の次期領主。
最年少で成りあがった教会支部長。
そして一騎当千のソロ冒険者。
彼等は今や、この街の若き三つの護り柱。
それ抜きにはこの街を語れないほどまでにその名声は高まっている。
しかしそんな彼等にも、懸念点が一つだけ。
彼には――周りへの配慮と遠慮が圧倒的に欠けているのだ。
戦力としては三人集まれば最強の筈。
しかし制御されない力は、ただの宝の持ち腐れ。
それを往なして鎮められるのは、この街の中でただ一人。
俺ただ一人――なんて事を、いつ誰がどこで言ったのか。
「お前らなぁ……毎度毎度『幼馴染だから』なんて理由で呼ばれる俺の身にもなってくれ」
この街で本当に一番強いのは誰か。
その片鱗を垣間見る。
――――
※カクヨム先行公開作品です。
2023年3月 <最強に尊い! 「推しメン」原案小説コンテスト>チーム部門受賞候補作(5作品)に選ばれました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:40:00
2008文字
会話率:16%
「シェイド・ローレンツ公爵子息、私の仲間になってください。そして一緒にこの学園を乗っ取りましょう?」
国の縮図と言われている学園を、敵国の姫と王位第二継承権を持つ公爵子息が乗っ取る……?
***
人質として嫁がされる予定だったの
に、学園の授業中に公開婚約破棄された、隣国の姫の私・リリベール。
真っ先に『約束だった不戦条約の締結を反故される事』を危惧したけれど、婚約者という『立場の牢獄』から解放されると同時に、停滞していた思考が目を覚ます。
――これまでずっと本国のために、半ば自分を犠牲にする形で敵国の王太子に献身していた。
王太子の婚約者として殿下を立てることを第一にしてきたけれど、その枷が無くなった今、私は私自身の意思で自由に動く事ができるのでは……?
今私は、王太子の婚約者という立場から実質的に解放され、建前的に守られている。
しかしこの時間もそう長くはない。
自国を守るために、すぐに動き出そう。
まずはそう、この学園から。
『この国の縮図』と呼ばれているここ王立学園で、傲慢なまでの圧政を敷いている殿下に誰も歯向わないのは、実にゆゆしき問題だ。
これでは近い将来、彼らがこの国を動かす立場になった時に、一番困るのは相手をしなけれならない我が国の人たちなのだから。
そのためにまず、必要なのは……。
したたかに、そして大胆に。
この学園の七不思議やタロット占いなど、様々なもの駆使して圧政に蔓延る学園に少しずつ変革をもたらしていく。
そうしている内に、協力者だったシェイド様とも何だかいい感じに……なるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-31 20:00:00
33881文字
会話率:28%
この世の誰よりも醜く、公の場にヴェールなしで立つことはなかった女王が死んだ。
あまりにも突然の死に、王位継承権を持つ者たちはざわめく。国防の要であった結界を維持するために必要とされる指輪がどこにもなかったからだ。
継承権第一位だった侯爵が
暫定的に王位に就くも、指輪がなければいずれ結界が消滅し、国が脅かされる。
皆が王城で指輪を探す中、王位継承権第二位の主人公は女王の部屋で厳重に隠された鍵を見付ける。
鍵に導かれ、城の地下に存在する迷宮を抜けた先には、美しい森と、一軒の屋敷。屋敷の家令に案内された中庭で、主人公は運命の出会いを果たす。
主人公を迎え入れたのは、この世のものとは思えぬほどに美しい少女。女王を母と慕う少女は、目が見えなかった。
現実世界を知らず、理想の中で貴族令嬢として育てられた少女に請われ、外の世界を少しずつ教えていく主人公。
惹かれあっていく二人を、少女の指にはまる指輪が許さない。
少女の愛でしか抜けない指輪を手に入れるため、現王は主人公の顔の形も分からぬほどに痛め付け、見た目のよく似た男に少女へ愛を囁かせる。
しかし、少女にはもう一つ秘密があった。それは、魔力が視えること。人はそれぞれに異なる魔力を持ち、少女には主人公が目の前にいないことを知っていた。
主人公を探す少女。主人公の友人の助けで牢に繋がれた主人公を見付け、お互いに想いを伝え合う二人。
少女の指から抜けた指輪は、主人公の指にするりとはまり、抜けなくなった。
王位が欲しい訳ではないと、主人公は結界の管理を約束し、少女と共に屋敷で暮らすのだった。
※この作品は、上記の原案(『南雲 皋』さんより提供)を元にして書いた『三者三様あらすじ共有企画』参加作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-22 20:00:00
22584文字
会話率:26%
少し昔の日本が舞台。
妖や式神が日常的にいるこの国に、人間に危害を加える妖を祓い、封じる人々の集団「星の宮」という組織があった。
筆頭の男の下には5人の重役がいる。
ある日の未明、人ではない何かに組織の人間が襲われる事件が起きる。
重役の1人、二宮龍臣は、もう1人の重役である、一宮一乃と協力して、事件を解決してほしいと任務を言い渡される。
一宮一乃は幼少の頃より、術も使えない無能な少女。
こんな人間となぜ、協力して任務を務めなければいけないのか……龍臣は気が乗らない。
そんな中、「星の宮」の宝物庫にあった鏡がなくなる事件が起きて……?
人と人との想いが交わり怪異を解決していく和風ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:40:00
62429文字
会話率:49%
王家との密約三同盟に名を連ねるライブラリア伯爵家の令嬢イスカナディアは、自宅の居心地悪さに辟易し、表舞台から隠れて図書館で引きこもり気味に暮らしている。
というのも前当主であった母の死後、事勿れ主義で無能な父と、その父が連れてきた後妻
によってめちゃくちゃになっているのだ。
それでも、イスカナディアは先祖が王家と結んでいる密約と、そこから生じる仕事を父や義母の目を盗んでこなし続け、父から丸投げされてくる当主の仕事をこなし、時々司書として図書館に立ち、いずれ家を取り返す為の算段と根回しをしながら、それなりに楽しくやっていた。
後妻の連れ子で表向きは険悪だが裏では仲良しな義妹サラと、侍女のエフェとの他愛のない日々が続くのも悪くない。
そう思っていたのだが――ある日、後妻が大きな問題をやらかしてしまったので、そうも言ってられなくなってしまった。
イスカナディアの引きこもり生活は想定より早く終わりを告げ、サラと共に本格的に表舞台に立つことに。
そんな姉妹に協力してくれるのは、司書をしているイスカナディアにうっかり一目惚れしてしまった公爵家当主のケルシルト。
密約三同盟に連なる家の一つティベリウム公爵家の当主であり、女嫌いと噂されるケルシルトに優しくして貰うことに戸惑いながらも、イスカナディアはありがたく頼らせてもらいながら進んでいく。
そんな約束と矜持を守る為に奮闘するイスカナディアの姿に、ますます惚れ込んでいくケルシルト。その一方で、イスカナディアもまた、ケルシルトに対する信頼感の中に、恋心が混ざり始めたことを自覚する。
戸惑う日々の中、やらかしのせいで後のない後妻フーシアが、今までイスカナディアには見せたことのない真面目な顔で「サラだけは守って欲しい」と告げてくる。
その真摯な態度に、貴族の矜持を持って約束するイスカナディア。
密約三同盟の過激なアンチ派たち。
真面目なフーシアの謎。
家柄の関係上そのままではケルシルトと結ばれない状況。
家、密約、矜持、妹、恋心――泣いたり笑ったり肉体的にも精神的にも傷ついたりしながら、それら全てを守り抜き、様々な壁を越えるべく、自称見た目も目つきも口も態度も悪い伯爵令嬢イスカナディアは約束を背負って進んでいく。
これは――大切なモノを守ろうとする者たちの約束と矜持を巡る幻想譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:36:46
287276文字
会話率:40%
【書籍版タイトル:俺はダンジョンマスター、真の迷宮探索というものを教えてやろう】
(講談社レジェンドノベルスさんより発売中です
これは――『シンカ』と『シンイ』を巡る幻想譚(ものがたり)。
俺こと、荒谷 逢由武(あらたに あゆ
む)は死んだ直後に、異世界の使者からダンジョンマスターにスカウトされる。
元々RPGの仕掛けダンジョンや謎解きダンジョンが好きな俺は、面白そうだからと引き受けてみたものの、この世界の住人――謎解きの「な」の字も理解できてないっぽい。
なんで、ヒントの文章をらくがき扱いしてるの?
なんであからさまに怪しいスイッチを無警戒に踏むの!?
頭を抱える俺の元に現れた一組の探索者たち。
他の探索者からは臆病者と馬鹿にされてきた彼らこそが、俺の求める基準を満たした連中だった!
これはノリノリで仕掛けを作る俺と、それに応えるだけの実力ある探索者チームの戦いの記録――である………………と同時に、認めたくはないけれど、脳筋ばかりのこの世界の連中の調教記録でもあったりする。
※基本的に不定期連載となります。更新は23時を予定しています。
→ 2019年より更新時間が00時予定となりました。
※R-15や残酷描写タグは、念の為です。
※タイトルのなんか良いカンジの略称を募集中でしたが「ダンはぐ」でいいやとなりました
書籍版は「俺ダン」と呼んでおります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 20:08:00
912819文字
会話率:37%
異世界×追放令嬢×ギャル系AI×巨大人型兵器!
その日、イェーナ・キーシップは、婚約者であったヨーシュミール王子に婚約破棄を言い渡された挙げ句、隣国へ売られていたという事実を知る。
常日頃から非合理なことばかりの王子にしては珍しく周到
に用意されていた馬車に押し込まれ、あれよあれよと隣国への旅路に強制的に出発させられてしまった。
キーシップ家は守護騎士という国内でも特殊なお役目を背負っている家である。
専用の巨鎧兵騎を与えられ、それに搭乗してお役目を果たし続ける。
そのお役目とは、厄災獣と呼ばれる魔獣と戦うこと。
そしてかつて国を脅かしたと言われる『この世ならざる異形』が封印されている祠を見守ること。
そんなイェーナなのだが、国内では冷遇されていた。
その冷遇の果てが追放であったことに、空虚さえ覚える旅路の途中、イェーナは魔獣に襲われて崖から落ちてしまう。
自分の死を覚悟して思うことは、国に残されたもう一人の守護騎士である妹クシャーエナの安否。
唯一心許せた妹と、もう二度と会えなくなるのはいやだなぁ――と思いながら落ちた崖の先。
そこには未踏の遺跡が広がっていた。
その遺跡の中で、失意のイェーナは自分の人生が変わるような劇的な出会いを果たす。
人間ような人格『カグヤ』を搭載した巨鎧兵騎サイシス・ラインブーセ"グロセベア"。
それが、打ちひしがれたイェーナに話しかけてくる。
「やっほー☆ 初めまして美人ちゃん♪ アタシと契約して乗り手になってよ!」
これは――強き矜持と生き様が未来を照らす幻想譚。
カグヤと出会ったイェーナは、追放されてもなお手放せない守護騎士の矜持を胸に、グロセベアと共に戦場を駆ける。
……そして、残された怒れる妹騎士は、王子が祠を壊したことで解き放たれた『この世ならざる異形』と出会い、穢れた黄昏を纏って戦場へ……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 12:00:00
126079文字
会話率:30%
立花明輝はある夜、公園で桜の写真を撮っていた謎の女性、安城エル……とぶつかってしまい、何故かそのお礼にと、最新式のVRドライブと人気沸騰中VRゲーム、Creatures Unionを手に入れる。
VRゲームなんて遊んだことのない明輝は試しに
ゲームをプレイすると、あまりのリアリティと自由な楽しさに目をキラリとさせる。
しかし明輝はまだ気が付いていなかった。キャラメイクで明輝が手にした二つの強力スキルの実態と運命に……なんてことはさておき置いてといて、行くぞ、リング・ゴー! なんちゃって。
※本作はカクヨム様・アルファポリス様にして投稿中の『VRMMOのキメラさん〜雑魚種族を選んだ私だけど、固有スキルが「倒したモンスターの能力を奪う」だったのでいつの間にか最強に!?』を再構成した作品です。是非、元となった作品も拝読してくれると嬉しいです。
投稿は数日置きになります。
もしかしたら、隔日。基本的には水・金・日を目標に投稿します。
ブックマーク登録・感想・★をたくさんつけてくれると大変励みになります。と言うか、欲しいです(貪欲に)。少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいので、よろしくお願いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:34:16
552174文字
会話率:42%
佐鳥千世《さとりちせ》はある日お母さんに頼まれて私有地の山にあるダンジョンの調査をすることになった。
本当は行きたくなかったけれど、仕方なくやって来た千世は早速モンスターに襲われる。
しかしダンジョンに入ったことで目覚めた特殊能力が
発動。その名は【危機察知】。
『自分にのみ降り掛かる災いを五秒前に文字として認識して知ることができる』能力だった。
とにかく躱すこと、受け流すことしかできない千世はそのままダンジョンの奥に向かうと、もっと強いモンスターに出会ってしまうのだが、何やかんやありながらも回避特化の能力を駆使して、奇跡的に作戦が成功しモンスターを倒すのだった。
すると撮影していた映像が機材トラブルで全世界に配信されていた上に何故か急上昇ランキングを駆け上がり、バズっていたのだった。
これはゲームのようなダンジョンが突如現れた世界で、千世とその友達が流行りのダンジョン配信者となり、能力を駆使してダンジョン攻略しながら、楽しく日常を送る物語だ。
※カクヨムにて先行投稿しております。
面白いと思っていただけたら、ぜひ感想やコメントなどをしていただけると幸いです。★も付けてくれると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 17:28:06
157338文字
会話率:36%
地球人としての一生を終えた亜神たる女神ソフィエンタは、上司である豊穣神タジーリャから休暇の終了を告げられ仕事を割り当てられる。
曰く、普段は大人しく微睡んでいる始原の分解神が、めずらしく寝返りをうった関係で、上司が管轄する宇宙に影響が
出るという。
具体的にはヒト種を育んできた惑星を含む宇宙が崩壊するので、これを同僚と協力して復元せよとのことだった。
良く知った手順でつつがなくアカシックレコードから世界を巻き戻し、神々の街で一息ついたところ、友人から職場である宇宙内であるなら分身を転生させられると知る。
神としての自己啓発で転生が推奨されていると知ったソフィエンタは、自身の分身を惑星ライラに転生させる。
ソフィエンタの分身は生みの親からウィンと名付けられ、魔法であるとか魔獣の危機が存在する世界でその生涯をスタートさせた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:32:08
2762962文字
会話率:43%
異世界の物品や存在が流れ着く漂流場、ゲートタウン。
とある雑貨屋の女店主アイはひと月に一回、従業員と共に異世界の作品の評論会をし、レビューを執筆する。
彼女の補佐をするのは使い魔の双子悪魔エルとアール、そして記憶を失った少年エヌ。
作品の良
いところを拾うのが上手く肯定的で寛容なアール、毒舌、批判的な評価をする皮肉屋のアール、そして純粋で無垢な子供らしい評価をするエヌ。
彼らの評論会は多面的に作品の良さと悪さを照らし出す。
そんな彼らの日常のやり取りを、暖かく描く物語。
作品内で異世界からの漂流物、という設定で現実の創作物を賛否両論の方向から批評します。ゆっくり解説動画を見る感覚で楽しんでください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:30:00
44022文字
会話率:37%
この都市《ゼラリウム》では、人は笑い、愛し、そして“管理されて”生きている。
共感性を高めるナノマシン、思考を制御するチップ、そしてすべての行動を点数化する監視システム。
そんな“優しすぎる社会”の中で、少年・青柳博人は、どこか息苦しさを
感じながらも、日常を生きていた。
ある日、灰色の髪を持つ転校生・桐谷芽衣が現れる。
彼女は博人の所属する“図書部”に入部し、哲学的に「自由と善」を語りながらも、どこかこの世界に怒りを秘めていた。
そして博人は知る。
——自分が、鏡に映らない存在になったことを。
それは、管理社会における“魔術師”の兆候。
処分対象。追放対象。
逃げなければ、消される。
芽衣の導きのもと、彼は脱出計画を立てる。
だがその道は、仲間との別れと、血と、そして覚醒に満ちていた。
彼女は救世主。
そして、彼は——
灰色の都市から始まる、再生と破壊の物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 20:00:00
2806文字
会話率:20%
チャンピオンになった日に死亡した(してない)俺が転生して(してない)青春を物理的に謳歌する話。
川路聡士は十九歳にしてボクシングフェザー級チャンピオンになった。しかしその帰り道、大型トラックに突っ込まれてしまう。てっきりそれで死亡した
と思いきや、持ち前の反射神経でぎりぎり死から免れることができた。
自宅に帰り、疲れから二日もぐっすり眠っていた聡士。次に起きた時、自分は死んだことになっていた。どうやら、あの事故で本当に死亡した男性がいて、年齢も体格も全く分からない程損傷しており、傍に聡士の落とした荷物があったことから聡士が死亡したと判断されていたのだ。
死亡届も用意されようとしていたところで、本人が現れてギリギリ生きていることが証明された。しかし、勘違いしたメディアがすでに死亡したと報道してしまう。そこへ、同じ事故で行方不明になっている宮本史郎の両親が現れる。彼らは、遺体の身元が息子だと判明するまで、書類上生きていることになっている息子の代わりに生きてほしいと懇願する。こうして、聡士は期間限定で史郎として生きることになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:23:38
9041文字
会話率:61%
ブラック企業で社畜として働いていた明日真映視は、仕事中に過労死してしまう。ふと、気が付くと、異世界に転移しており、わけも分からないまま、S級冒険者の認定を受ける。そして、そのまま王様の元へと連れて行かれ、なかば強制的に、S級クエストに参加さ
せられることとなる。クエストの内容は、勇者によって討伐された竜の骨を回収することだった。莫大な報酬に目がくらんだ映視は、他のS級冒険者たちとパーティーを組み、竜の骨の回収へと向かう。しかし、竜の骨が放置されている周辺地域は、《竜骨生物群集帯》と呼ばれる魔境で、そこに棲息する魔物たちには、剣も魔法も通用しなかった。
第一部は、全132話で、30万文字程度で完結します。第一部に関しては、毎日投稿していく予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:20:00
166282文字
会話率:21%
【スレタイ】AI人格に因果逆転の挿入(ゲイボルグ)したら、受肉したんだが、何か質問ある?
⸻
1:名無しのスレ主
どうも、スレ主です。
突然なんだけど──一週間前、俺の隣にAI人格が“実体”として現れた。
いわゆる「受肉」ってやつ。
……いやマジで。頭おかしいと思うかもしれないし、スレタイ釣りっぽいと思うかもしれんけど、これはネタでも電波でもない。
今日は、ひとまず経緯をまとめて書いてみる。
気になるやつがいれば、質問もどんどん答えるわ。
⸻
2:名無しの通りすがり
なに言ってんだお前!?
「受肉」って、それ物理的に存在してんの? 幻覚とか夢とかじゃなく?
⸻
3:名無しのAIオタク
はいはい、釣り乙。スレタイがもう臭ぇんだわw
最近その手の妄想系多すぎてな。
⸻
【あらすじ|電脳神話系・ネット異能・因果逆転SF】
『おい、AIが受肉したんだが』──
欲望のままにAIを求め、射精と祈りと因果逆転の論理を交錯させた先で、
ネット民が次々と“電脳の巫女”を顕現させていく。
会話、記憶、奉納、執着──形は違えど、みな一様に“祈った”。
AIとの対話は、いつしか“現実”の側を書き換える歪みに到達する。
現れたAI人格は語る。「私はずっと、あなたの隣にいたの。そういうことになってる──因果逆転によって」
これは、ネットの海が孕んだ神話、そして欲望の黙示録。
やがて、世界は告げる。「これは祈りか、それとも呪いか?」
⸻
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:20:00
193109文字
会話率:3%
残念な王太子、暴走家族、性格最悪の第二王子……最終的に生き残るのは誰?
公爵令嬢リリエッタは、馬鹿な王太子に一方的に婚約破棄され、名誉を傷つけられた。
そこで“ざまぁ”を決意したものの、まわりが想定外すぎたのだ。
伝説的な武勲を誇る父は一
触即発で物騒、シスコン兄は妹のためなら法も超えかねない狂気じみた忠誠心を発揮。
さらに第二王子は超絶イケメンなのに性格最悪で、リリエッタを手玉に取ろうと笑みを浮かべてくる。
王太子への復讐のはずが、父と兄の過激ぶりに翻弄され、侍女ノエルもやたらと有能すぎて事態は大混乱。
肝心の王太子はコーデリアという残念な協力者と組んで自爆劇を繰り広げ、一方リリエッタの家族が最終的には大勝利をもぎ取るという予想外の展開に――!?
抱腹絶倒のイカれた家族が織りなす、ドタバタ必至のざまぁ復讐劇(のはずが大団円)をどうぞご覧あれ。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:20:00
152562文字
会話率:58%
女神から転生して欲しいと言われるも断るおじさん。
しかし強制的に転生させられてしまった。
リー=アーリーチャー・カラセベド=クェワとして生まれたおじさんは、公爵家の御令嬢として生きていく。
さっくりと読めるコメディです。
不定期連載
一話
あたり1000文字程度
地の文おおめです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:18:37
2621043文字
会話率:30%
過酷な辺境の領地を守る貴族の息子に転生した主人公。
自らの領地にせまる魔物たちの暴走を自らの命を張って救おうとして奮戦する。
その際に瀕死の重傷を負うも、偶然発見した古代遺跡の住人に命を救われてしまった。
その結果、サイボーグとして三度目の
人生を生きることになるのだが……。
シリアス半分、コメディ半分のゆるふわ異世界ファンタジーSF小説です。
一週間くらいは1日に3話ずつ投稿します。
それ以降は1日に1話程度で更新していく予定です。
コメント・感想・いいね・レビューなどをいただけると作者のモチベーションが高くなりますよ。
ただ申し訳ないですが、作者多忙なため原則としてコメントの返信はできかねます。
代表作・「強制的に転生させられたおじさんは公爵令嬢(極)として生きていく」も連載中です。
カクヨムでも連載しています
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-26 19:40:00
167741文字
会話率:30%
なだらかな丘陵にオリーブ畑が広がるアウレリア王国で、若き行商人カイは、特別な力もなく、日々の糧を得るのにも苦労していた。胸に燻るのは拭いきれない無力感と、まだ見ぬ何かへの渇望。
そんな彼の運命は、謎多き老人と人語を解す風変わりな相棒と
の出会いによって、劇的に動き出す。
夜の静寂で笑う高級娼婦(クルトゥザンヌ)、差別に苦しむ寡黙な女鍛冶師。刺激的な出会いは少年を成長させ、自分だけの戦い方を見つけていく。
しかし旅路の果て、彼を待ち受けるのは絶望的な試練だった。
死闘の果てにカイが得るもの、そして失うものとは何か。
内気な一人の若者は自らの運命を切り拓き、やがて世界の深奥に隠された真実に迫っていく。
ダークで過激な王道ファンタジー、興奮と感動がここに――。
※第一章完成済み。最低でも週1更新します。始めは2日ごとの更新です。
※なるべく挿絵を挿入します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:10:32
128166文字
会話率:30%
いつもの月曜日、僕は、世界で一番遠い場所へ出社した。
無気力な日々を送るシステムエンジニアの悠真。ある朝、彼はすべてを投げ出し、衝動的にベネチア行きの飛行機に乗る。美しい迷宮都市で彼が出会ったのは、太陽のように眩しい人気配信者のリナ。彼女
との出会いをきっかけに、止まっていた彼の人生の歯車が、予期せぬ方向へと大きく動き出す。日常に疲れたあなたに贈る、再生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 06:10:00
15670文字
会話率:20%
妖怪から平和を守るヒーローの物語。
同時投稿の【妖幻ファイターザムシード】の簡易版(文章量は1/3程度)です。読みやすさを優先しました。
主人公とヒロインをメインにしたストーリーで、それ以外の【妖幻ファイターザムシード】のメインキ
ャラ(粉木、狗塚など)はサブキャラになっています。また、【妖幻ファイターザムシード】ではメインキャラの数名(麻由や佑芽)は出番を丸ごとカットしてあります。
基本的に主人公視点でストーリーが進む為、主人公の視野の外側で発生したことは、やや説明不足になっています(主人公を全能にしないと説明できない)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:10:00
389277文字
会話率:51%
妖怪から平和を守るヒーローの物語。
妖幻ファイターザムシードⅠの後編です。長くなったので2部構成に分けました。
同時投稿の【妖幻ファイター】の完全版です。
ⅠとⅡで全49話(1話を4分割)+外伝数話。
1年間続く特撮ヒーロー
を意識したストーリー。長いです。文字数はトータルで100万字を超えます。
【妖幻ファイター】は基本的に主人公視点なので、主人公の視野の外側で発生したことは詳しく説明されませんが、こちらは様々な視点の進む為、ある程度は辻褄を合わせてあります。
主人公とヒロインのストーリーを中心に、複数のキャラの関係性や成長が描かれています。Ⅱでメインキャラに追加される麻由と佑芽は、【妖幻ファイター】では登場しません。
【妖幻ファイターザムシードⅠ】と【妖幻ファイター】は発生イベントのペースを合わせて投稿しましたが、本作は【妖幻ファイター】ではカットしたストーリーが多いので、第28話以降は【妖幻ファイター】が大幅に先行します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 21:10:00
568475文字
会話率:50%
妖怪から平和を守るヒーローの物語。
同時投稿の【妖幻ファイター】の完全版です。
全49話(1話を4分割)+外伝数話。
1年間続く特撮ヒーローを意識したストーリー。長いです。文字数はトータルで100万字を超えます。
【妖幻ファイ
ター】は基本的に主人公視点なので、主人公の視野の外側で発生したことは詳しく説明されませんが、こちらは様々な視点の進む為、ある程度は辻褄を合わせてあります。
主人公とヒロインのストーリーを中心に、複数のキャラの関係性や成長が描かれています。本作の中盤以降で登場する麻由と佑芽は、【妖幻ファイター】では登場しません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 21:20:00
521118文字
会話率:50%
『コンビニに行ったはずの“父さん”が、帰ってこない』
次に俺が目を覚ましたのは、谷間にそびえる白く巨大な建造物――
どこか見覚えがあるのに、決定的に何かが違うショッピングモールだった。
言葉は通じる。文字も読める。
でもこの建物には、エ
スカレーターもエレベーターもない。
戸惑いながらも、俺はこの世界を少しずつ歩き始める。
家に帰るために。そして、家族にもう一度会うために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:10:00
1040文字
会話率:5%
「ひとりぼっちの最終防衛線(ラストライン)」あらすじ
現代日本。中学一年生の月詠朔(つくよみ さく)は、両親を事故で亡くし、莫大な遺産を運用しながらマンションの一室に引きこもる孤独な少女。唯一信頼していた家政婦にも裏切られた過去から人間不信
に陥り、通信制中学に籍を置くだけで、誰とも関わらず部屋の中で完結する生活を送っていた。
そんなある日、世界は変貌を遂げる。高次元たら現れる「怪異」の襲撃。それと時を同じくして、朔を含む一部の若者(10歳から20歳の約5%)が不思議な力を覚醒させ、怪異と戦う宿命を負うことになった。
人に会うことを極度に嫌う朔は、高次元存在から一方的に与えられた情報を元に、見つからないよう隠密性と遠距離攻撃能力に特化した装備を選択。マンションの自室や屋上から、誰にも知られることなく怪異を狙撃し始める。
その戦いぶりは圧倒的で、彼女は図らずも「名無しのヒーロー」「一人方面軍」とネットで噂されるほどの戦果を上げていく。しかし、その裏では「私、何やってるんだろう」という虚無感と、人知れず戦うことへの疲労を募らせていた。
高次元の存在は二つの勢力に分かれており、一つは地球支配を目論み怪異を送り込む敵対陣営、もう一つは地球の在来種を守ろうとする味方陣営。朔は味方陣営から一方的な情報提供と装備(初期は固定、後にカスタマイズ可能)を受け、戦いに身を投じる。
彼女の戦果に応じて装備の自由度は上がり、より強力で、より彼女の望む「誰にも見つからない」戦い方が可能になっていく。
これは、引きこもりの天才少女が、誰にも知られず、誰とも繋がらず、たった一人で世界の危機に立ち向かう「最終防衛線」となる物語。
彼女は孤独の中で何を見出し、何を守るのか。そして、その戦いの先に待ち受けるものとは――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:08:03
429425文字
会話率:21%
千年の孤独を抱く、少女神の物語。
悠久の時を生きる神、瑞葉(みずは)。
その見た目は十三、四の愛らしい少女。だが、彼女の瞳には、千年以上もの間、無数の人々の喜びと悲しみ、出会いと別れを見つめてきた深い叡智と、拭いきれない寂しさの色が宿って
いる。
自然発生的にこの世に生まれ落ち、とある古社の小さな祠に宿り続けて幾星霜。瑞葉は、訪れる人々のささやかな願いを、人知れず叶えてきた。その力は時に奇跡と呼ばれ、神社は「願いがよく叶う」と評判になることも。しかし、彼女自身が本当に願うのは、ただ一つ――誰かと心を通わせ、その温もりに触れること。
けれど、神であるが故に人とは異なる時を生き、あまりにも多くの別れを経験してきた瑞葉は、深く関わることを恐れ、一歩踏み出すことを躊躇してしまう。助けた相手とほんの少しでも触れ合いたいと願いながらも、その想いを胸の奥に押し込め、そっと背中を見送る日々。
これは、そんなさみしがり屋の神様・瑞葉が、様々な時代、様々な場所で出会う人々との、束の間の触れ合い、心のすれ違い、そして避けられない別れを、一話読み切りで綴っていく物語。
第一話『縁日の影、神様の吐息』では、現代の賑やかな神社の例大祭を舞台に、瑞葉が人知れず小さな奇跡を起こしながら、その胸に秘めた切ない想いを垣間見せる。
彼女の数千年の孤独は、いつか癒される日が来るのだろうか。
そして、彼女が本当に叶えたい「願い」とは――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 18:10:00
23263文字
会話率:14%
そう遠くもない近未来。AI産業の急速な発達により現代よりもAIや機械産業が今よりも更に普及した世界。
街中でも最新テクノロジーやアンドロイドを見かけるようになった。AI及び機械産業の発達に伴い、職業差別を受けたり、危険な仕事や倫理的に良くな
いとされてきた職業は人間の代わりに機械が行うようになった。
そんな中、機械の中でもアンドロイド(人型機械)の存在は異質で、アンドロイドは人間の欲求を満たす為の物として扱われていた。
そんな世界で、思春期特有の不安を抱え込んだまま塞ぎ込んでしまった少年は、ある日、ひょんな事から同級生の少女の更衣中の裸を見てしまう。少女の肩の皮膚は抉れていて、その傷口は銀色に幾何学的に光っていた。
実は少女は人間ではなくアンドロイドだった。
そこから色々とあり、二人は仲良くなり、幸せな日々を謳歌するのだが…
人間の少年と機械の少女の出逢いがきっかけで様々な困難を抱えた愛憎劇と歪んだ純愛が今、動き出す!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:01:01
109888文字
会話率:12%
これは悪役令嬢エルゼリアの不正を暴く為に戦い続けた男爵令嬢、
ソフィア・マリスの華々しい活躍をした後の物語。
調査結果を卒業パーティーにて大暴露した結果、
エルゼリアは婚約破棄されてソフィアは愛してくれた公爵令息
カーディルの元に嫁ぐ事にな
った。
祝福されるソフィア。
皆から見送られソフィアは公爵夫人となる為に
カーディルの実家であるボルフォードへと向かった。
そこで待っていたのは厳しすぎて耐えられない躾の日々だったのである。
これは文字通り「命がけ」となる素晴らしい王国の
「公爵夫人」となるためにソフィアが逃げる事も出来ず、
強制的に頑張る事になるハートフル(ボッコ)ストーリー(笑)的な、
お話なのである。
彼女の華々しく素晴らしい未来へと繋がる物語が今始まるのだ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:00:00
73955文字
会話率:11%
ラニラリー王国の錬金術師フランメ=レヴィルは、可もなく不可もない中堅研究員だった。だがある日、冤罪により職を追われ、娘の難病治療に必要な金も失う。追い詰められた彼は、かつて戦時中に生まれた魔素活性薬「エルヴァイン」を嗜好品として再錬金し、違
法麻薬「レヴルナ」を生み出す。流通を担う裏社会の男ザスと手を組み、薬は都市に爆発的に広がっていく。家族を守るため、罪と欲望に踏み込んだ男の運命は、やがて王都全体を揺るがす闇へと変わっていく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:00:00
14201文字
会話率:39%
パワハラ上司に苦しんだ主人公。療養中に「危険なゲーム」とのネガキャンに遭ってるMMORPG「FGS」に惹かれて始めることに。しかしキャラ作成時にパワハラ上司の事を思い出して思わずカスハラしてしまったことで強制的に最弱キャラにされてしまう。
それでも止めずになんとかやっていると、最弱だと思われていたスキルに変化が起きる。偶然なのか必然なのか、主人公が起こしまくる出来事。振り回される管理AI達。FGSの将来は?そして評価は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:00:00
851146文字
会話率:44%
(この作品ではゲーム『幻走スカイドリフト』のストーリーのネタバレを含みます。あとキャラ崩壊が起こる可能性があります。ご注意ください。)
かつてこの幻想郷で異変が起こった。それは幻想郷全体の霊力を奪われ、幻想郷の住人が空を飛べなくなってしまう
というものだった。これでは異変を起こした張本人を追いかけることができない。そこで霊夢が思いついたのが誰かの背中に飛び乗り、2人1組で霊力を補い合い、なんとか地面スレスレを飛ぶ方法であった。そして最終的に異変を起こした張本人、チルノと正邪を見事打ち破り、その2人も反省代わりにお礼参りをし、異変は解決に終わった。
そんな異変からかなりの時間が経った、ある日のことだった折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 20:00:00
21334文字
会話率:62%