満月の夜、我が国の皇太子と観衆達が集まったのは大広間ではなく、廊下だった。
そこで行われたのは皇太子グリスとその婚約者フローレスの婚約破棄だった。
しかし、肝心のフローレスは五年前から部屋に引きこもっていた。その為、グリスはフローレスの部
屋の前で婚約破棄をしたが、思ってもいなかったことが起きる。
「引きこもりを卒業します。」
一つ目はフローレスの引きこもり卒業宣言。
そして、二つ目は、
「わたくし、エルレイン殿下と再婚約いたします。」
隣国の皇太子、エルレイン・フレイアスとの再婚約決定の知らせだった!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-12 06:00:00
20053文字
会話率:57%
時は平安。
魑魅魍魎や妖が跋扈する時代。国は対妖がの術者で討伐部隊を結成し、連夜、民の暮らしを守っていた。
満月の夜。美しいひとりの女が術師の前に降り立つ。その額には黒曜石のような一本の角。
「3万の鬼をすべる鬼神」であると告げ、術者の
国に居を構えると言う。
為すすべなく受け入れるしかない国と、鬼神の国は共存できるのか。
鬼神とは何か。長の目的とはなにか。
すこしずつ明かされる、鬼神たちの過去には、それぞれに物語があった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-10 20:53:19
1158218文字
会話率:46%
リリアはアレクとの思い出を胸に、星降る夜の伝説に希望を見出していた。星降る夜に特別なメロディーを奏でることで、失われた魂と再会できるという伝説。そのメロディーを奏でるための鍵が「星の鍵」と呼ばれる古代の楽器だった。リリアはその鍵を探し求め、
満月の夜にアレクと再会することを願っていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-10 01:01:15
4167文字
会話率:39%
とある村では満月の夜に近くの三角山に登ってはならないという掟が存在する。
満ちた月が夜空に浮かんだその日、村人たちは互いを監視するためにひろばにあつまるのだった。
最終更新:2024-07-08 18:53:47
29100文字
会話率:53%
死は常にその背に寄り添い、生に対して甘美な夢を囁く。
生まれた時から私の存在は生きていても死んでいてもそう大して代わり映えがなく、今となっては死んだ方がましという有り様だ。
私はもうずっと、どちらつかずのままその中間に佇んでいる。
その間にも生と死との境は曖昧に滲み続け、手を伸ばしたそこで私はいつでも死を掴むことができた。しかしながらこの死は触れた途端に嬌声を上げて身を捩り、まるで陽炎のごとくするりと私の手から逃れ去ってしまうのだ。そしてこの手の中には虚ろな生だけが残され、まるで陽光に晒され乾いた砂のようにさらさらと儚く零れ落ちていく。
私という存在は色もなければ味もない。音もなければ香りもない。
ただそこにあり、ただここで澱のように沈んでいる。
そのように鬱屈した日々を過ごしていたある日のことだ。私は古びて朽ちかけた教会でひとり夜を明かすはめになった。今では村人でさえ顧みることのない、森の奥の名もなき教会の、その中で。
あの日の私は、今となっては理由さえ思い出せない些細なことでウドと諍いし、煮えたぎる怒りを冷ますためがむしゃらに馬を走らせていた。そしていつしか森の魔性に捕まり、気付けば帰り道を見失い、情けなくも途方に暮れていたまさにその時、その教会は何の脈絡もなく、まるで影の隅からぬるりと抜け出すような不快さと唐突さで私の前に立ちはだかったのだった。
何とも妖しい教会だった。
その悍ましい外観を見つめるだけで私は身震いし、人の業では成しえない何かを感じて思わず息を飲み、そして胃の底から湧き上がる悪寒の前に戦慄した。しかし何の矛盾か、その姿は私の中に筆舌しがたい敬虔な気持ちも同時に掻き立てたのだ。私はただ、その異様の姿を前に立ち尽くすことしかできなかった。
何とも不思議な教会だった。
入り口の扉はすでに時の彼方へと消え去り、置き去りにされたように開いた暗い穴が静かな闇の息遣いを反射する。
しばらくして我に返った私は馬を降り、余計な音を立てぬようそっと中に足を踏み入れた。恐怖や畏敬の気持ちよりも、その瞬間だけは好奇の気持ちが勝っていたのだろう。
数歩を歩けばすぐに、聖堂の僅かな広がりが私を迎え入れた。
満月の夜だった。
月明かりが失われた天井から煌々と降り注ぎ、歳月に沈む過去を柔らかく照らし出していた。
私はそこで、見つけたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 20:02:00
11742文字
会話率:8%
この中学校には、へんな子がいっぱい。『赤い糸』が見える女の子。満月の夜に吠える男の子。
それに、……プールには、人魚が出るとか。
※毎週土・日の昼ごろ更新します。
(Twitter版 https://min.togetter.com/Kq
MsKKX)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 12:10:00
43498文字
会話率:34%
満月の夜に
煌びやかな‥月光の矢
カラダいっぱいに降り注ぎ
光の矢とともに
わたしにだけ逢いにキテくれル
ちょっぴり工ッチな風猫さま
最終更新:2024-07-06 23:32:15
1834文字
会話率:27%
この作品は小説家になろうとpixivに投稿した物です。
あらすじ
高校2年生の上山さくらは満月の夜に桜の下に佇む美しい少女を見かけたがその少女に惹かれる。
少女の着ていた制服から同じ制服とわかり、その少女を探す事にした。
作品の舞台は
「百合にはさまる女の子シリーズ」と同じですが、百合に挟まる女の子の話も
この作品の登場キャラが登場します。
作品としてはこちらの方が先ですが、こちらはpixivに投稿したリメイク版となっております。
オリジナル版はpixivのみとなております。
更新頻度は月1ぐらいですが、ほぼ不定期です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-06 19:40:00
22330文字
会話率:46%
昭和XX年八月の日本。
満月の夜、血液銀行員の男性はタクシーに乗り、とある村を目指していた。
男性の目的は“人魚”と会い、不老不死にしてもらうこと。
うわさ通り森の外れで人魚が棲む池を見つけるが、それは新たな悲劇の幕開けだったーー
妖しくも
美しい、日本の辺縁の地を舞台にした物語です。
※公式企画『夏のホラー2024』参加作品です。
※R-15は保険です。残酷描写はありませんが、痛みに耐える表現が含まれます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-04 20:16:44
1388文字
会話率:37%
幼馴染のエドは学校のみんなから、気味が悪いと避けられている。
けれどサラはそんな彼を心から愛していた。
いつの日か死が二人を分かつと知っていても。
ハロウィンの夜を舞台にした、ダークファンタジー風味の恋愛ストーリーです。
最終更新:2022-10-30 21:09:26
2873文字
会話率:44%
「Eclipse of the Silver Moon」
あらすじ:
人間界と幽界の境界が曖昧な世界で、幽霊や魔物を見る能力を持つ高校生、藍井美月は、満月の夜に負傷した幽界の守護者・リクと出会う。
ストーリー:
藍井とリクは、学校が人
間界と幽界のゲートとなっていることを発見する。
彼らは藍井のクラスメイトで幽界の知識を持つカイトと協力し、ゲートを閉じ、暗黒の力の脅威を阻止するために古代のアーティファクトを集める旅に出る。
彼らは様々な試練に立ち向かい、世界の裏に隠された謎を解き明かしていく。
最終決戦は暗黒の城で行われ、彼らは自らの信念と犠牲を通じて両界の平和を守る決意を固める。
彼らの絆と勇気によって、藍井、リク、そしてカイトは両界のバランスを守り抜く。
結末:
多くの試練に立ち向かいながらも、藍井、リク、カイトは両界の平和を守り抜き、真の友情と絆の力を示す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-22 14:05:30
10783文字
会話率:41%
満月の夜、ひとりの少年の前に現れた美少女
彼女は何をしに来たのか…
引きこもりだった主人公が彼女を通して変わっていく物語。
最終更新:2024-06-17 20:51:24
2671文字
会話率:40%
百鬼行列の夜、猫は忽然と姿を消した。秋風の吹く、満月の夜だった。幼馴染の手を固く握って、行列の中をひたすらに走っていた。手のひらから伝わる体温が熱い。彼女は真夏の太陽のよう。鬼たちの間をするする駆ける、かわいい背中を追いかける。提灯や屋台
から漏れる薄ら明かりが、その輪郭をだんだんと曖昧にした。暁に似ていた。そういう夢を見ていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 14:42:50
12032文字
会話率:58%
私たちの通う高校にはある噂がある。
満月の夜の深夜2時22分、旧校舎の屋上へ向かう階段の踊り場にある鏡の前で願い事をすると1つ代償が必要だが願いが叶えられる、というどこにでもありそうなものだ。
高校1年生の恋愛に疎く、男子が苦手な橋元彩智
は幼馴染3人とこの噂を検証したところ、性別が逆転し男になってしまう。
次の日女に戻れたと思っていたが、そう簡単に終わるはずもなく身体だけでなく周囲の様子や心にも異変が…?!
噂と性転換の謎を解明しようとする中で、彩智は様々な問題に巻き込まれていく。
初小説です。慣れていませんがよろしくお願いしますm(_ _)m
2019.1.1追記 設定をいくつか変更し、本文も加筆・修正しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-19 11:29:47
50306文字
会話率:53%
長男じゃないということと変なものが見えるという理由で冷遇された『私』。普通の人には見えないし成長しない『幼なじみ』と自由な生活を夢見ていた。けれども高校卒業間近でバツ3の五十代のハゲ、デブ、バカの大財閥のアホ息子と結婚させられることになる
。さすがに泣いていたら『幼なじみ』からどこからも見つからない場所に逃げないか? そういわれる。満月の夜に合わせ鏡の間にできた扉を通ったらそこは異世界。『幼なじみ』と偶然に出会った訳あり新米商人と共に夢だった喫茶店を営むのだけれど、ふしぎな存在に気に入られて折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 09:40:23
81603文字
会話率:25%
【「ちゃんと、つかまえていて」 女の子はそう言うと、俺に手を伸ばした】
就寝時刻を過ぎた寮の共有スペース。ふと外を見ると、人のいないはずの場所に女の子の姿が。
満月の夜の、不思議な出来事──
最終更新:2024-05-10 17:22:44
3800文字
会話率:22%
満月の夜。私(ノーラ)は第一王子のレオナルトに婚約破棄を言い渡されてしまう。
どうやら彼は「真実の愛」とやらを見つけて、エリーザ令嬢と婚約するらしい。
しかも私はそのまま、冷酷無比と噂の第七王子アシュトンとの婚約を押し付けられてしまった。
怖い人……と聞いていたけど、私の前に現れたのは漆黒の美しい男。
さらに私は決闘でアシュトンを負かしてしまい、彼に気に入られる。
どうなることかと思ったけど、アシュトンはすごく優しく、街の人々から慕われている王子であった──。
彼に溺愛され、充実した日々を送っていたある日。エリーザ令嬢が「話が違う!」と怒鳴りにきた。
え? 知らなかったの? 彼は……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 18:22:14
223109文字
会話率:36%
2019年春、大学受験を終えて千葉に引っ越した青年、高山慶太。特にこれといった取り柄もなく、生真面目で平凡な彼の胸中にあったのは、作家へのあこがれとエリート家庭に生まれながら一流路線から逸れていく自身への寂しさであった。
優秀な両親、それよ
りさらに優秀な祖父母に囲まれ、耐えがたい劣等感と共に生きる慶多。その彼の目の前に転がった、商学という現実の厳しさを教える学問、下宿と大学とバイト先を巡るありきたりな生活。しかしある満月の夜、とうとう耐え切れなくなった彼の下に美しい一匹の仔猫があらわれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-20 02:20:59
63688文字
会話率:30%
祐美は高校時代から片想いしている先輩を追いかけて同じ大学に入学した。
しかし先輩は祐美と同じ学部の友香と交際をする。
正反対な見た目をした友香を一方的に恨んだ祐美は満月の夜になると彼女の死を願う。
そんなある日、ひょんなことから友香に話しか
けられた祐美は彼女と親しくなっていく…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-01 00:00:00
52924文字
会話率:19%
王立美術学院に通うシャーロットは、画家になる夢を抱く十六歳。
彼女の悩みは「淑女である女性は、男性の裸を見てはいけない」と教授に告げられ、デッサンの授業から締め出されること。
さらにシャーロットは満月の夜に参加した舞踏会で、媚薬に侵された
第二王子殿下に遭遇。彼は彼女の事を「ツガイ」だと言い出す始末。
一方、シャーロットは知り合った若手画家の魅力に惹かれ始めてしまう。
けれど殿下を放置すれば、彼はツガイ狂いになってしまうかも知れない。
そんな中、新作発表された絵の具にまつわる事件が起こり、シャーロットは恋と事件に巻き込まれることになるのであった。
この物語は全80話くらいで完結予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 18:09:19
286884文字
会話率:43%
アルビエン・グロッサム伯爵──通称ドクロ伯爵は読書が好きだ。
だが大好きな読書ができない夜がたまにある。それはドクロになっている間。
彼は満月の夜になると、呪いでドクロになってしまうのだ。ちなみに体はどこかへ消える。
そんなドクロ伯爵の楽し
みは、ドクロの時だけできる行為、領地内の人々の様子を見ること。
「ああ、彼女は今夜もまた来ない彼氏を待っているのだな」
「幼い子供が夜更かししてるぞ」
「あそこはまた夫婦喧嘩か、やれやれ」
それをけして覗きと言うなかれ。ドクロ伯爵はそれを高尚な趣味と信じて疑わないのだから。
そして今夜も彼は目にする。ドクロ伯爵はそれを目撃するのだ。
「……また人が死んでいる」
それは連続殺人。殺人鬼による無差別殺人。
全てを見通せるドクロ伯爵の目からすら逃れるその者を……犯人を捜すべく、ドクロ伯爵は今日も目を光らせる。
──目、無いんですけどね
===
※筆者より注意書き※
本作品はホラーや推理物っぽいですが、気楽に読めるラノベです。(難しい推理物とか書けないので…)
特別深い話はございません、淡々と話は進みます。
あらかじめご理解いただきました上でお読みいただきますようお願い致します。
※注2※
舞台・年代は近世ヨーロッパ(イギリス)風な感じ(1800年~1900年くらい)、でもオリジナルで実在しない世界となります。パラレルワールド的な。
あまり時代考証とか考えずに気楽に読んでいただければと思います。
(つまり、筆者が細かいあれこれ考えるのが面倒、と)
※他サイトにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-27 21:10:00
89804文字
会話率:42%