いつものようにアパート出入り口に設置された郵便受けを確認していると、一通の手紙が入っていた。差出人の名前も切手も消印もなく、僕への宛名が書かれているだけだ。
封を切り、中身を見る。
『会いたい』
おどろおどろしい赤文字で書かれてい
た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-07 19:44:46
855文字
会話率:30%
ある日、未来の子供から届いた一通の手紙。その手紙は明らかに封筒に書かれた宛先の文字から読み取れるのは幼き子からのものだった。封筒に押された消印は2035年、地元の郵便局で押されたものだった。それは時たま送られてきた。
書かれていた内容は、今
生きている私たちへの感謝を込めた言葉ばかりが記されていた。しかしそれはまた、私たちにとっては残酷なほどに、厳しい現実と向き合い、とてつもない勇気ある決断を迫られていることを暗示するものであった。
今こそ、私たちはその感謝の想いを真摯に受け止め、行動に移してくださいと悲痛な悲鳴にも近い嘆きにも聞こえてきた。私たちが何気なく暮らしているこの便利な日常が、どれほどの深刻な現象を引き起こしているのか、強く考えさせられるものであった。
地球は今も刻一刻と大気中の温室効果ガスの濃度は高まるばかりであり、年間平均気温は上昇を続けている。このまま平均気温が上昇を続けると、地球上に生存している3/4以上の生物は絶滅の危機に晒されると言われている。ましてその前に食糧危機により各地で紛争が勃発する可能性が差し迫っている。
私たち今を生きる人間は、もはや戦争などやっている暇はなく、直ちに未来の子供たちにこの地球を素晴らしいものとして、また輝く未来を描ける社会を残してあげるための手立てを今すぐにとらねばならない。
感謝という言葉の裏に決めた大いなる現代社会への警鐘であり、生きる責務なのかもしれない。そして未来の子から送られた感謝の真の意味を現代社会を生きている私たちに、もう一度原点に立ち返って考えるきっかけを与えてくれたのだった。
小さな島のある男の小さな想いと生きざまを通して、それを改めて深く、真摯の考えさせてくれる物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-07 17:19:58
32711文字
会話率:19%
ある日届いた猫模様の消印の「魔女」からの手紙。
心当たりのないサッカー少年柚木香は訝しむ。
「魔女契約の有効期限は一年間です
失効と再契約につき後日お伺いします」
そして出会う魔女と名乗る少女、高天早紀。
なかった才
能が開花した一年前、何があったのか。
それを知った香はどうするのか。
魔女の願いを聞き入れなかった香になにが起きるのか。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-20 03:46:12
9485文字
会話率:34%
太宰のような人間くさい文章で、太宰のように書いてみました。
二次創作になりますか?初の投稿なので分かりません。どなたか教えていただけると嬉しいです。
模倣こそが、愛の集大成。完全たるものではないけれど、太宰の世界観に少しだけ便乗し、私自身の
世界観を打ち出した短い小説です。宜しくおねがいします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-08 21:50:38
3427文字
会話率:0%
「消印集めやりたいから、お前収集よろしく」
高校時代の親友、田村から一方的にそう頼まれた斉藤は、田村から定期的に来るハガキを律儀に取りためている。ハガキの文面を介する思いとほんのりミステリ。
(一ヶ月で完結を目標にしています)
最終更新:2018-10-24 01:46:35
3570文字
会話率:36%
母が亡くなり四十九日も過ぎていないのに、父に見知らぬ女性から手紙が届く。父はその手紙を恋文でも受け取ったかのように楽しみにし、返信を書こうとする。気になる息子である主人公はその差出人が誰なのか、娘が消印のない父宛ての手紙を持っていたことを切
っ掛けに知ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-11 22:10:05
1935文字
会話率:9%
切手は貼られているが、消印は押されていない純白の封筒。
それはアイツからの手紙だった……
高校時代好きだったアイツ。でも俺はアイツに酷い言葉を吐いて別れていた。
この手紙の中には、一体何が書かれているのか。
まだ上げていませんが、pixi
vにも文体と文章の一部を変更して上げる予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-27 09:18:50
3455文字
会話率:19%
誰もが生涯の仕事を持っている世界。そんな世界の押印という女性の話。
最終更新:2016-08-25 22:48:01
2598文字
会話率:46%
とあるアパート、神在解(かみあり かい)のポストに悩みが書かれた手紙が届く。
宛先、差出人、消印も切手もない、届くはずのない手紙が忽然と現れる。
これは、不思議なポストと手紙による物語。
最終更新:2015-05-28 12:37:00
1129文字
会話率:0%
彼女からの手紙は「やり直したい」。
お笑いぐさだ。本人は昨日、亡くなったばかりだ。
手紙の消印を見ると、3日前。郵便遅配でもあったのだろう。
彼女とは、甲羅にハートマークのあるカニで一儲けしようとして失敗したところで終わってるんだ。
もっとも、そのカニから愛の深さを思い知らされることになろうとは——。
他サイトに発表済みの旧作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-29 12:16:45
1057文字
会話率:0%