剣と魔法の世界は既にサイバーパンクで塗り潰された。
英雄を唄う吟遊詩人はまとめサイトに、民衆の喧騒はSNSに、古代の強大な魔法はお手軽サイズの道具に封じ込められた。剣を持ち、馬を駆る人々はたった数100年で銃を片手に戦車を乗りこなす。
し
かし。
文明は煌めけど、ヒトはヒト。
これは異世界に国土ごと転移し数百年、国土の6割を既に手放し「未踏地」と化してしまったニホンコク。そんな未踏の大地を拓く開拓者に憧れた、一人の少年の物語───折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 14:14:24
1768259文字
会話率:40%
エルディア王国の王子アレスは、人の感情が色で見える【魔眼】を持つがゆえに家族から疎まれ、民衆に嘲笑われながら15歳で処刑される。
しかし彼は、強い憎しみを胸に敵国ヴァールハイト帝国の英雄【黒騎士】クレストとして転生を遂げる 。転生によって【
魔眼】は鑑定、石化、毒殺といった万能の力に覚醒し、クレスト自身の最強の剣技と合わさり無敵の存在となった。
そして彼は自分を裏切った祖国エルディアとの戦場へ。そこで祖国の非道な実態を目の当たりにしたクレストは血塗られた復讐の戦いを始める――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 12:10:00
55346文字
会話率:34%
ヘルデンと呼ばれる大陸に、千年に渡り君臨してきたタウゼント帝国。
この旧き国家は、変革を強いられようとしていた。
産業革命と、国民意識の醸成によって生起した西の隣国・アルエット王国での民衆蜂起は王政を打倒し共和制国家を樹立させた。
平民による新国家を中心とする共和主義の熱狂は膨張し、封建制社会から脱却できずにいる帝国を危機にさらしつつある。
大量生産の開始と、国民国家の形成により達成された、以前は不可能だった規模での大量動員。
共和国建国の英雄であるムナール将軍に率いられた強大な国民軍は胎動し、その支配地を拡大しつつあった。
その一方で、帝国貴族たちは権力闘争に明け暮れていた。
千年以上もの間続いてきた帝国は、今後も無条件に続くという傲慢。
ほとんどの貴族たちは時代が変わりつつあることに気ず、あるいは黙殺していた。
この状況を憂いたのは、帝国に五つ存在する被選帝侯の一つ、ノルトハーフェン公爵家を継承した少年・エドゥアルド。
彼は自国だけでもと改革を行い、富国強兵、議会の設立などの政策を実施し、公国を帝国でも随一の精強な国家に育て上げた。
そして帝国貴族たちが己の利益を最大化することに奔走し内乱を引き起こしたのを機に、自身が新たな国家指導者となるべく立ち上がり、盟友、オストヴィーゼ公爵・ユリウスと共に勝利をつかんだ。
だが、エドゥアルドの進む道は茨の道。
勝利を得たとはいえ、三百を超える諸侯の意識を変え、旧態依然とした帝国の在り方を刷新するのは、簡単なことではなかったのだ。
そんな彼を影となり支える存在があった。
メイドのルーシェ。スラム街で育ち、人知れず消え去ろうとしていた命を救われたことをきっかけに、彼に仕えることとなった少女。
これは、若き皇帝となった少年と、メイドとなった少女の物語。
〇作者他作品紹介
・殺陣を極めたおっさん、異世界に行く。村娘を救う。自由に生きて幸せをつかむ
異世界に転生した元時代劇の役者、立花 源九郎。本物の[サムライ]となったアラフォーのおっさんが、自分の生き方を見つけていく物語。
・星屑拾いのステラ
終末世界。[星屑]を拾い集めながら暮らす少女、ステラが、[楽園]を探し求める物語。カクヨムコン参加作品(カクヨムのみの公開です)
他掲載サイト:カクヨム、アルファポリス、ノベルアップ+折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 11:00:00
818839文字
会話率:15%
歴史とは、忘れられた未来の夢である。」
——伝承詩篇《光より昏きものへ》より
彼の名を今なお記す者が、銀河にはいくらか残っている。
だが、彼の“意志”を語る者は、もはやいない。
我々が知る歴史は、勝者によって編まれた「物語」である。だが
、この物語は“勝利”では終わらない。
この叙事は、あるひとりの男の《理想》が、世界の重力を変えた瞬間の記録である。
それは剣による革命であり、言葉による戦争であり、血と数字が交錯する冷たい神話だ。
かつて、「銀河連邦」と呼ばれる秩序が存在した。
それは百六十九の惑星系、三千八百の有人衛星、数億の種族と宗教、思想、矛盾を束ねた、銀河最大の政治共同体であった。
その統治機構は、地球旧世紀の「ローマ共和制」を模した《惑星代表議員院》によって運営され、民衆の名のもとに、秩序が維持されていた……と、記録にはある。
だが、真実は異なる。
連邦の中枢では、腐敗した貴族階級が《ゼロライト》資源を独占し、属星市民は法の名の下に沈黙を強いられていた。
議会は腐り、軍は宥和に疲弊し、商業同盟は密かに利を漁る——そして、辺境では飢えた民が銃を取った。
この歴史の頁は、そこから始まる。
《レオニス・アル=ヴァレンティア》。
辺境の星に生まれ、軍事の才を以て連邦に登用された若き将軍。
彼は正義を求め、力を持ち、やがて秩序そのものを敵に回す。
だが、彼の進軍には、常に“正しさ”があった。それは彼自身が定義した正しさであったにせよ。
本書は、彼の手による「戦略報告」と、彼を敵と見なした議会の記録、そして彼に忠誠を誓った者たちの詩編をもとに構成されている。
我々が語るのは、“帝国の興亡”ではない。
それは《人間の正義》と《国家という怪物》の相剋の記録である。
剣を取った理由は、誰のものだったのか?
民を救ったのは、彼か?それとも、誰か別の《帝》だったのか?
光の時代は終わった。
だが、この物語を読む者よ。
もし君が、“秩序”と“自由”の間に立ち尽くしたことがあるのなら、
レオニスの生涯に、かつての己の影を見いだすだろう。
それが、星々に刻まれた最初の問いであり、最後の応えである。
——銀河歴1520年、帝政書記官庁《記録局・第五室》より抜粋
再構成・文責:エレウシア・ダーン(惑星オルディア・学芸評議員)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 00:10:00
53688文字
会話率:26%
物語は、玄龍国の成立から、その拡大と内外の挑戦を描いています。主人公である皇帝・楊天虎とその側近・李玄策は、国内外の難題に直面しながら、国を発展させていきます。物語は、玄龍国が強大な国となり、政治的な改革や戦争、外交の駆け引きを通じて大陸
全体の運命を左右するまでの過程を描きます。
第1部では、玄龍国の誕生を描き、王座に就いた楊天虎が、国を統一しながら強固な基盤を築いていく様子が描かれます。彼の右腕である李玄策と共に、戦乱や反乱を鎮圧し、徐々に国の安定を図ります。
第2部では、国の拡大がテーマとなり、他国との連携や衝突が始まります。新しい同盟国と共に、玄龍国は経済や文化の発展に力を注ぎますが、反発する旧貴族や外敵の干渉によって、内外で緊張が高まります。
第3部では、内部改革に焦点が当たり、楊天虎は民のための新たな政治体制を導入します。しかし、貴族たちの反発や他国の圧力が強まり、政治的な危機が深まります。外交と内政のバランスを取ることに苦労しつつ、改革を進めます。
第4部では、交通革命を推進し、大規模な運河建設を通じて国を繋ぐ計画が進行します。玄龍国の発展は大陸全体に影響を及ぼし、他国との競争や協力が展開されます。しかし、環境問題や不満を抱く民衆、さらには外部からの侵略など、さまざまな課題が浮上します。
最終的に、玄龍国は大陸全体の未来を担う重要な役割を果たし、楊天虎と李玄策は、変革の波の中で新たな時代への道を切り開いていきます。国の発展と民の幸せを追求する彼らの戦いは続き、玄龍国の物語は壮大な結末を迎えることとなります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-08 11:06:14
131372文字
会話率:42%
混沌の時代、英雄エイドリアンは鉄の意志と類まれな軍事力で大陸を統一し、強大な帝国を築き上げる。彼の右腕として、商人の娘セリアが経済的才覚を発揮し、帝国の繁栄を支える。二人の手腕により、帝国は未曾有の安定と繁栄を謳歌する。
しかし、その栄華の
裏で、民衆の不満が徐々に高まっていく。エイドリアンの厳格な統治と、セリアの富の独占により、格差は拡大の一途を辿る。そんな中、若き理想主義者マーカスが台頭。彼は民衆の声を代弁し、帝国の体制に異を唱え始める。
マーカスの運動は瞬く間に広がり、帝国は内部から揺らぎ始める。エイドリアンは軍事力で、セリアは経済力でこの危機に対応しようとするが、もはや手遅れだった。帝国はその巨大さゆえに柔軟性を失っていたのだ。
激しい抗争の末、エイドリアンは腹心の裏切りにより倒れ、帝国は崩壊の危機に瀕する。最後の瞬間、彼は自らの理想と現実の乖離に絶望する。一方セリアは、富の儚さを悟り、民衆のための政策へと舵を切る。
マーカスの導く革命は成功し、新たな共和制が敷かれる。しかし、権力の座に就いたマーカスの心にも、次第に変化が現れ始める。彼もまた、かつてのエイドリアンと同じ道を辿ろうとしている折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-16 08:42:35
17713文字
会話率:43%
尊敬してやまない兄『ルイス』を探し旅に出た見習い騎士『ローダ』
アドノスという悪い噂が絶えない島に居るらしい情報を
つきとめ渡る。
そこで彼は黒い剣士『マーダ』に乗っ取られていた兄と再会を果たす。
マーダはアドノスを支配する絶対的な存在であ
り、民衆の敵であった。
兄と戦う理不尽に苛立ちを感じながらも、戦いに身を投じてゆく。
神竜戦争 儚き愛の狭間に…心優しき暗黒神の青年と愛する少女達の物語
マーダ『森の護り人・ファウナ』-ローダ第零章-
の連載後、本編である当作をどうしても書き直したく
敢えて旧作を消さず始めてみます。
じっくりと楽しみながら書く予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-29 00:00:00
82269文字
会話率:25%
魅力ある人物達が織りなす群像劇、扉の真の力とは?
≪あらすじ≫
義理の兄「ルイス」を探し旅に出た見習い騎士「ローダ」
アドノスという悪い噂がたえない島にいるらしい情報を
つきとめて渡る事に。
そこで彼は黒い剣士「マーダ」に乗っ取られてい
た兄と再会する。
マーダはアドノスを支配する絶対的な存在であり、民衆の敵であった。
兄と戦う事に苛立ちを感じながらも、戦いに身を投じてゆく。
頼もしいローダの仲間達
精霊魔法を拳に宿す事が出来る拳闘士「ルシア」
示現流を使う侍「ガロウ」
14歳の天才司祭「リイナ」とその父である戦斧使い「ジェリド」
民衆軍の総指揮者でありエンジニアでもある「サイガン」
ジャベリンとハルバードの使い手「ランチア」
ランスによる特攻を得意とする「プリドール」
ローダには『扉』という秘められた力があった。
扉には10の封印がかけられており、
他の人間との意識を共有する事で、その封は解かれていく。
ローダは封を解くカギになった人間の能力を得る事で
次々とその力を開花させてゆく。
全ての封を解いた時、彼はこの世のみならず
空想上の力すら操り、全ての人間達と意識を共有出来るという。
マーダ率いる黒の軍団「ネッロ・シグノ」には10人の
精鋭部隊『ヴァロウズ』が存在する。
ノーウェン(ネクロマンサー)
ドゥーウェン(学者、相手をハッキングする)
トレノ(エストックの剣士、元は武士の出)
フォウ・クワットロ(女魔導士、マーダに心奪われて情婦になる)
ティン・クェン(女拳闘士、密かにトレノを慕っている)
セイン(女オーガ、相手に化けるだけでなく、その相手の能力すらコピーする)
セッティン(巨人、重力のスペルが使える)
オットー(ダークエルフの魔導士、魔法のみならず顔や腕のギミックで戦う)
ノヴァン(完全燃焼の炎と絶対零度の冷気を吐くドラゴン)
レイ(二丁拳銃使い、自らを法(スペイン語のRay)と名乗る)
彼らとの戦闘は熾烈を極めつつも、ローダとの邂逅で心揺れ動く者も現れる。
果たしてローダは完全な扉の力に目覚め、兄ルイスを取り戻す事が出来るのか?
数多の登場人物が、ファンタジー世界、現代世界、SFの世界、
ありとあらゆる力を使って戦う、異色のファンタジー
ローダとルシアの大人の恋愛にも注目
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 17:26:23
733375文字
会話率:33%
苦闘の末、ユダとの戦いに勝利した弾正府。
日ノ本に平和が戻るかと思われたが、
オーソドクス教会の侵攻は続いていた。
政治不信から日ノ本の国内で起こった民衆の蜂起を皮切りに、
北のサハリン共和国、西の満州五族共和国軍の侵攻を受け、
時の日ノ本
政府は超法規的措置として、
世界最大の軍事力を持つアメリカ南部連合国が牛耳る
国際同盟の委任統治領になるという決断をくだし、
自衛隊のほとんどは、急展開した在日米連合軍に即時解体、
武装解除された。日ノ本は再び占領された。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 23:11:45
48639文字
会話率:22%
17歳の高校生、緋山狂士(ひやまきょうじ)。
天涯孤独の狂士は、ある事情から他人に興味が持てず、冷めた目で世の中を見ていた。
その目付きの悪さから、毎日のように絡まれていた狂士は、まるで憂さを晴らすようにケンカに明け暮れる。
夏休みのあ
る日、狂士はガラの悪い男達に報復を受け、ついには海に放り込まれてしまう。
(なんて呆気ない……くだらいな、俺の人生)
薄れる意識の中、死を覚悟する狂士。
しかし、次に目が覚めると、そこは見知らぬ海岸。そして何故か、着物姿の人集りに囲まれていた。
混乱のまま慌てて起き上がると、突然耳に残る大声が響く。
「動かないでっ! もう描き終わるから!」
目の前には、熱心に何かを描き写す一人の少年が。
狂士は少年が描く絵を覗き込むと、まるで死体の様におぞましい自分の姿があった。
軽蔑するような目で少年を見つめ、狂士は無言でそれを破り捨てる。
「あぁぁー! なんて惨いことを!」
「惨いのはテメェだろーが! 人の事、死体みたいに描きやがって!」
「だって、死体なんてなかなかお目にかかれないし」
「死んでねーし! こんなん描く前に助けろや!」
「あぁー、確かに!」
この珍妙な男の名は周三郎(しゅうざぶろう)。
画鬼と呼ばれ、後世に名を残す日本画家となる男である。
現代の荒くれ高校生《狂士》と、未来の有名日本画家《周三郎》は、民衆や《妖怪》までも巻き込んで、江戸の町を賑やかに騒ぎ立てる。
喧嘩上等、ドタバタギャグコメディー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 21:10:00
97480文字
会話率:49%
オルスランド王国の王女キジカは王と妾との間に産まれた、婚外子であった。
しかし、それは民衆には知らされておらず。
それだけならばここまでの迫害を受ける事は無かったのだが。
彼女の身に起きた『とある事情』と、数年前に唯一の後ろ盾であった母
を失った事でキジカは。
『辺境伯の子息との結婚』という名の事実上の追放を受けてしまい、窮地に立たされてしまっていたのだ。
しかも不幸な事に、それだけではなく……
だがそれでも、キジカはまだ自分の人生を諦めてはおらず。
冒険者達を金で雇い、国の南東にある大森林の中を歩き続ける……
しかし、道中で魔物と遭遇した事で。
冒険者達は逃げ出し、キジカは魔物の前で孤立するという、そこでも大ピンチに陥ってしまう。
そんなキジカの前に現れたのは、白馬の王子様……
ならば良かったのだが、そうではなく。
酒を少し引っ掛けられたくらいでいつまでもしつこく相手に執着し。
相手への復讐を果たすためならば手段も厭わず、またそれによって他者がどうなろうが構わず。
だから当然、キジカに手を貸そうともしなければ謝りもしないという……
随分と性格の捻じ曲がった、最悪なゲス男であったのだ。
しかもその男は、キジカが命の危機を感じる原因となった魔物をどうにか手懐けていた張本人……つまりこの騒動の黒幕とも言えるような存在であり。
それを知ったキジカは激怒し男と口論になる、も。
護衛のいなくなってしまった今、そうするしか為す術の無かった彼女は仕方なくも、その男に森を抜けるまで同行を求めるのだった……
これはそのようにして、数奇な運命(?)によって巡り合う事となった性格の悪い男と王女キジカとの奇妙な冒険を描いた物語……
もう少し詳しく言わせてもらえば。
大半はキジカが男にキレて終わるしょうもない争いや、価値観の合わない二人がやっぱりしょうもない言い争い等をしながら紡ぐ冒険の物語である。
※こちらは他小説投稿サイト様にも掲載しております(予定)
※作中に登場する一部キャラクター設定等にはおーるぼんの過去作、『異世界魔物大図鑑』のものが流用されています。なんたって同じ世界のお話なんですからね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 21:01:06
79773文字
会話率:20%
帝紀2000年ザルマン帝国ではかつての大戦で建造された巨大な環状防壁(アーチ)によって守られた帝都の臣民(壁内者)らによる壁外者への差別や圧政が行われていた。 壁外者らは反抗して民衆をも巻き込んだクーデターが発生する。
これを受けて皇帝
直属の近衛師団及び帝政派(帝国軍)による鎮圧を試みたが、帝国が開発した自立型機甲化歩兵、通称ドレッドノート及びその生産設備を持つ壁外にある陸軍工廠を鹵獲され、旧式装備での戦闘を強いられた。
そんな状況下で帝国軍はかつての大戦で帝国が追い詰められ、帝都防衛最後の砦として建造されたアーチ付近まで後退を余儀なくされることになる。
追い詰められた帝国はファミリアと呼ばれたメイド型アンドロイドを利用し、逆境を打破しようと考えた。
目には目を、ロボットにはロボットを……
確かに合理的な理論かもしれない。
しかし問題があった
「彼女達には『心』がある」
彼女達は自分で運命を決めることすら出来ずに戦場に赴いていく。
最初こそ論争を巻き起こしたが迫り来るドレッドノート達を前にすぐに立ち消えた。
これはそんな彼女達の戦いを書き記した物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 19:06:44
12125文字
会話率:58%
聖女フラフレは地下牢獄で長年聖なる力を搾取されてきた。
しかし、凄惨な扱いを受け続けてきたフラフレはついに聖なる力を失ってしまう。
国王に利用価値がないと判断されたフラフレは、民衆の罵倒を一身に受けながら国外追放された。
衰弱しき
っていたフラフレは荒野に捨てられ失意の中で目を閉じたが、隣国のフォルスト国王に間一髪で救われる。
目を覚ましたフラフレは、フォルスト王国で手厚い待遇を受ける。
その結果、聖なる力を取り戻すが本人は気がつかない。
無自覚に聖なる力を解放しまくって国が救われていく。
一方、追放した国はフラフレの聖なる力を失ってしまうが貴族にも聖女がいるため、フラフレの代わりを任せる。
だが、フラフレの規格外の聖なる力にかなうはずもなく、国はどんどん衰退していくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 17:10:00
220507文字
会話率:50%
軍事と貿易に力を入れ、厳格な伝統と格式がすべてを支配するノルトハルデン王国。名門貴族の娘として育ったエリザベート・フォン・ローゼンハイネは、格式あるオペラよりも、下町でひっそりと息づく“民衆歌劇”に心を奪われていた。
「いつかきっと、私もあ
の舞台に……」
しかし庶民の歌劇文化は、貴族社会では低欲なものとして忌避されていた。
貴族の嘲笑、家族の失望、社会の拒絶———。
それでも夢見ることを諦めなかった彼女の決意が、やがて王国の歌劇文化そのものを揺るがしていく———。
これは、歌劇に魅入られた令嬢の革命譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 17:02:00
292366文字
会話率:32%
聖なる時代、人々は神を信仰し、恩寵と奇跡の力が万象を支配した。
超常の奇跡を行使し、世界に均衡と秩序をもたらす人々を民衆は聖人と崇めた。
聖人はその圧倒的な力で魔を打ち滅ぼし、災厄を跳ね除けて人々を守護した。
まさに神の加護を受けし救世の英
傑である。
しかし、ここにひとつの細やかな疑問が生まれる。
では、彼ら聖人は誰が救うのであろうか?
科学が世界を支配するよりも昔、世界は現代よりもはるかに不平等であった。
国家は血統によって治められ、力は才ある者の特権であった。
しかし我々は忘却してはいないだろうか?
いつも力とは、人々に呪縛を与える存在であることを。
頂きに立つ彼らこそ、最も救いを必要としていたことを。
この物語は、神によって全てを与えられ、それゆえに全てを喪失せざるを得なかった、ひとりの少女の人生の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-28 15:29:32
3924文字
会話率:24%
待ちに待ったその日の到来に、全人類が歓喜に沸いていた。
ついに史上初めて、宇宙人が地球にやってくるのだ。
事前の交信によって、相手に敵意がないことは確認されていた。むろん、偽装である可能性も排除せず、軍は万全の態勢で待機している。だが
、民衆にとってはそんな裏事情など知ったことではない。
宇宙船の着陸が予定されている場所には世界中から大勢の人々が押し寄せ、誰もがその瞬間を今か今かと待っていた。
歓迎の準備も抜かりはない。発着場にはレッドカーペットが敷かれ、音楽隊が所定の位置に整列し、会場の至る所に色とりどりの花で飾られたオブジェがずらりと並ぶ。各国が我も我もと、まるでおもちゃ箱をひっくり返したかのように、ピラミッドやピサの斜塔、凱旋門など、自国の文化を象徴するモニュメントを次々と設置していた。
さらにその熱気に乗じて、出店や屋台が軒を連ね、会場全体は一大フェスティバルの様相を呈していた。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-27 11:00:00
2275文字
会話率:30%
とある国の王様は、民衆に深く敬われ、慕われていた。
だがある日、その王様が「う~ん」と唸り、実に悩ましげな表情を浮かべていた。重く沈んだ顔には、いつもの威厳がない。その様子を見た忠実な臣下が、心配そうに声をかけた。
「王様、いかがなさ
れましたか? どこかお身体の具合でも……?」
王様はゆっくりと首を横に振り、ぽつりと答えた。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-06 11:00:00
1565文字
会話率:48%
嘲笑めいた笑い。怒声、罵声、早く早くと急かす声。
嬌声、これは尻を撫でられた女。煽る煽る。触った酔っ払いが囃す声。
すすり泣く声、そしてまた笑い声。
その中、最初の魔女が笑った。
火刑台に括り付けられ、足元には積み上げられた薪等、可
燃物。
もうすぐ燃える、燃やされる。
月が隠れた夜。松明の篝火によって照らし出される民衆の醜く歪んだ顔。
そして、死が目前だというのにその魔女は笑った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-02 16:00:00
3097文字
会話率:7%
現代中国の大学研究室。若き歴史学者、林暁は、魏晋南北朝時代の複雑な歴史と、その時代の「不老」の思想に憑かれたように没頭していた。彼は自身の集大成となる論文を書き上げ、最後の筆を置いたその瞬間、過労により静かに息を引き取る。だが、それは終わり
ではなかった。神のいたずらか、彼の魂は、最も深く研究していた時代――天下統一を志す若き日の司馬炎が台頭する乱世へと転生する。
目覚めると、林暁は知識と記憶を持ったまま、見知らぬ乱世の只中に放り出されていた。現代の常識が通用しない世界で、出自不明ゆえに彼は剣闘奴隷として過酷な日々を送る。文献知識として知っていた血生臭い歴史の現実を、彼は文字通り肌で体感することになる。民衆の苦しみ、人間の欲望、そして命の軽さ――これまで紙の上でしか知らなかった時代が、生々しい現実となって彼の目の前に広がる。
当初、林暁は未来の知識を活かし、持ち前の知恵と洞察力で司馬炎の統一事業を支え、二人は固い友情で結ばれていく。林暁の協力もあり、司馬炎はついに中国を統一し、西晋王朝を築き上げる。しかし、平和が訪れたのも束の間、林暁の体に異変が起き始める。彼だけが歳を取らず、若々しい姿を保ち続けるのだ。
親友だったはずの司馬炎は、自らが老いる一方で変わらぬ林暁の姿に、次第に怪訝な感情を抱くようになる。やがてその感情は深い警戒心へと変わり、遂には毒殺を試みるまでに至る。林暁は奇跡的に一命を取り留めるものの、不老の秘密が露見したことで居場所を失い、世をさまよう中で貴族に拾われ、剣闘奴隷として過酷な日々を送ることになる。
血と砂埃にまみれた闘技場で生き抜く林暁の目の前で、司馬炎が築いた西晋は、八王の乱という内紛によって急速に瓦解していく。かつての友の王国が崩壊する様を、林暁は皮肉にも最底辺から見つめる。そして、西晋の終焉を決定づける永嘉の乱が勃発。戦火から必死に逃げ惑う林暁は、偶然にも安楽公 劉恂の屋敷へと転がり込む。
林暁は、剣闘奴隷としての過去を隠しながら、この新たな場所で生き延びようとする。彼の「不老」の体は、乱世を生き抜く術となるか、それともさらなる不幸を招くのか。そして、彼はこの時代で、歴史の傍観者となる「楽塵」としての、長い旅路へと足を踏み出していくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 02:15:05
103256文字
会話率:29%
現代日本で、楽観的でリアリスト、合理主義者の官僚として生きてきた主人公は、ある日突然、身に覚えのない冤罪によって全てを奪われる。家族、キャリア、友人、そして未来。絶望の淵に沈み、自ら命を絶とうとした瞬間、彼の意識は遠のく。
次に彼が目覚め
た時、そこは紀元二世紀末の中国、後漢末期の洛陽だった。そして、鏡に映る自身の姿は、紛れもない若き日の曹操——まだ「乱世の奸雄」と呼ばれる前の、北門都尉としての曹操だった。
現代の知識と官僚としての経験、そして冤罪で全てを失った絶望から生まれた「もう失うものはない」という境地を胸に、転生した曹操は、腐敗しきった漢王朝の現実を目の当たりにする。かつて自分が信じた「法」や「秩序」がいかに簡単に踏みにじられるかを身をもって知った彼は、この混乱の時代において、真の秩序と平和を築くことを決意する。
彼はまず、北門都尉という小さな足場から、現代的な合理性と効率性を駆使して洛陽の治安改革に着手する。無駄を排除し、的確な判断力で既存の不正や非効率を次々と是正していく彼の姿は、史実の曹操の片鱗を見せつつも、どこか奇妙に映る。彼の目は、未来に起こるであろう黄巾の乱や董卓の横暴、群雄割拠といった大乱を見据えていた。
転生した曹操は、史実の知識を武器に、後の名将や謀士となる若き才能たちをいち早く見出し、彼らの血筋や名声ではなく、その真の能力と適性を見抜いて登用していく。現代の組織論や人事評価の視点を取り入れながら、従来の価値観にとらわれない独自の軍事・内政改革を推し進め、来るべき乱世に備えていく。
しかし、歴史の流れは一筋縄ではいかない。彼が避けようとする悲劇、あるいは回避しようとする史実の事件は、予測不能な形で彼の前に立ちはだかる。冤罪によって人間不信に陥りかけた彼の心が、乱世の中で人々との出会いを通じていかに変化していくのか。そして、合理性を追求するあまり、時に冷徹な判断を下さざるを得ない葛藤と、それでも「民衆を救う」という使命感を両立させられるのか。
これは、絶望の淵から蘇った一人の男が、歴史を動かす「曹操」として、混迷の時代に秩序と平和をもたらすべく奮闘する、壮大な転生歴史群像劇である。彼は乱世の救世主となるのか、それとも、新たな「奸雄」として歴史に名を刻むことになるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 19:10:09
193840文字
会話率:34%
中国四大奇書のひとつ「水滸伝」をリライトした小説です。
百二十回本をベースとして、オリジナルの解釈も加え、原典ではあまり活躍しなかった登場人物にもスポットライトを当てております。
時は北宋、徽宗皇帝の御世。政治の腐敗が極まり、民衆が悲鳴が絶
えない時代。運命によって梁山泊に集まる百八人の好漢たちの戦いを描いていきます。
下記のサイトでも連載中。
http://goemondo.wix.com/suikoden折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-26 14:19:00
1247347文字
会話率:28%
現代から異世界の名門貴族の悪役令嬢に転生した主人公リリアナ。
前世の記憶と知識を活かし、腐敗しきった貴族社会の政治を根本から改革しようと奮闘する。
しかし、その改革は既得権益にしがみつく者たちの反発を招き、陰謀と暗殺の危機も…。
だがリリ
アナは、正義と民衆のために悪を断罪し、真の政治と平和を取り戻すべく立ち上がる。
悪役令嬢としての烙印を跳ね返し、世界を変える物語が今始まる――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 17:00:00
41801文字
会話率:22%
書籍版:1~6巻発売中。
コミックス:1~2巻発売中・WEBにてコミカライズ連載中!
舞台版DVD1月29日に発売。
「なぜ、こんなことに……?」
大国ティアムーン帝国の皇女、ミーア・ルーナ・ティアムーンは断頭台(ギロチン)の上でつぶや
く。
彼女を取り囲む観衆の顔には、例外なく怒りの色があった。
重税に耐えかねた民衆の革命、その手にかかって、ミーアは断頭台で処刑されてしまう。
けれど次に目が覚めた時、彼女はベッドの上に寝ていた。
八年も前、まだ子どもだった頃の姿で……。
一瞬、夢か? と安心しかけるミーアだったのだが、その枕元には彼女自身が綴った血染めの日記帳が転がっていた。
豪奢な皇女の部屋に、ミーアのあられもない悲鳴が響いた。
これは、やり直しの物語。
それほど悪辣ではなかったけれど、他人の痛みにも空腹にも思いを致すことができなくて……それを知った時にはすべてが手遅れだった姫殿下。過去の自分へと逆行転生した彼女は、血染めの日記帳と自らの記憶をもとに、西へ東へ奔走する。
斜陽の帝国の未来を救うため?
内戦により命を落とす多くの兵士のため?
民衆を飢饉から救うため?
否、彼女の目的はただ一つ。
「すべてはギロチンの運命を回避するために!」
TOブックスさまより書籍化決定いたしました。
※COMICOチャレンジ http://novel.comico.jp/challenge/21171/
に投稿している「ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる姫の逆転ストーリー~」を、吹き出し無しの小説形式にリメイクして投稿して来ましたが、COMICOさんの方は完結。その後、書籍化に伴い削除いたしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 12:00:00
3874165文字
会話率:34%
現代日本で生きていた歴史オタクの会社員が、目覚めると――そこは戦国時代。しかも、自分が織田信長として生まれ変わっていた。時は1560年、桶狭間の戦い直前。うつけと呼ばれていた信長が、突如として覚醒する。
だが、これはただの「歴史通りの信長
」ではない。現代の知識、AI時代の統治理論、心理学、地政学、経済戦略を武器に、戦国という混沌を塗り替えていく。
◆教育改革で読み書きの町民を育て、
◆上下水道を整えて疫病を防ぎ、
◆帳簿制度と五人組で年貢徴収を制度化、
◆市場経済を開き貨幣流通を掌握、
◆僧侶と商人すらも味方につける。
今川義元、斎藤道三、浅井長政、比叡山延暦寺――次々と現れる強敵に対し、**武力よりも知力で捻じ伏せる“新しい信長”**の姿がここにある。
「天下布武とは、力ではなく秩序である」
そう語る彼の野望は、“史実を超えた日本統一”だけでは終わらない――
その先にあるのは、“民が主役の国家”、そして“世界を見据えた大改革”だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 16:37:49
50581文字
会話率:31%
ある日、クリサンセマム家の長女アリエッタの世話係として、レオナという侍女がやって来た。
礼儀作法、貴族令嬢としての所作など。
厳しく、だが優しくアリエッタを教育するレオナには、誰にも言えない秘密があった。
『アリエッタ・クリサンセマムを
、稀代の悪役令嬢として育て上げること』
アンデシュダリア国王の密命により、元・暗部の構成員であるレオナは、アリエッタを聖女の宿敵として育成するという使命を与えられていた。
高貴であるが故に高慢、誰よりも完璧な悪役令嬢として聖女の前に立ちはだかり、最後には民衆の前で正当な断罪をするために。
この国では代々、ある一定の周期に従って悪役令嬢を用意し、悪の限りを尽くさせてきた。
そして最後には神の名の下に公開処刑することで、民衆からの支持率を操ってきた忌まわしき因習。
その名も「悪役令嬢断罪計画」――。
今回選ばれたアリエッタも例外なく、レオナの手により悪役令嬢として育てられ、聖女の敵として憎まれ役となり断罪される運命にあった――はずだった。
「あたちはアリエッタ、よろちくねレオナ」
『はああん、なんですかこのくそほど愛くるしい天使様はあああ!?』※レオナの心の声。
アリエッタお嬢様はこの私が幸せにしてみせますわ!
例え世界を敵に回したとしても!
アリエッタの可愛さに、完全に本来の目的を喪失させた侍女レオナによる、アリエッタを幸せにする計画が勝手に始動される。
その名も「悪役令嬢救済計画」――。
大切なアリエッタが幸せに暮らしていけるよう、自ら進んで手を汚し、全ての罪を背負う覚悟を決めたレオナ。
全てを騙し、欺き、国家転覆を目論んだ首謀者としてレオナ一人が断罪されるように――。
しかしレオナは知らなかった。
アリエッタもまた、レオナのことを大切な家族として一緒に幸せになりたいと願っていたことを……。
過保護で脳内が可愛いアリエッタだけで埋め尽くされている盲目的愛執が強すぎる完璧最強侍女レオナによる、一方通行な暴走溺愛ファンタジー。
ちなみにハッピーエンドです。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 07:16:55
20582文字
会話率:28%
誘拐事件で視力を失った王女パルマ。
三年後、魔眼によって視力を取り戻した彼女が見たのは、
愛する幼馴染が周囲から「醜い豚公子」と蔑まれている姿だった。
しかし——魔眼が映し出す真実は違っていた。
真に醜いのは腐敗した貴族たち。
真に美しいの
は「豚公子」と蔑まれる彼だった。
「醜い豚が見えます」
愛する人を守るため、パルマは嘘をつく。
魔眼の秘密を隠すため、彼を醜いと偽る。
一方、アグー大公子は誰も知らない二つの顔を持っていた。
昼は「豚公子」として貴族派を率い、
夜は美青年の姿で腐敗貴族の証拠を集めていた。
そして、商人に変装したパルマもまた、
民衆のために動く謎の「若旦那」として暗躍していた。
彼女だけが知っている——「豚公子」の真の美しさを。
彼だけが知らない——「若旦那」の正体を。
「君の商会は面白い。協力しよう」
「ありがとうございます、お客様」
愛する人を守るため、パルマは嘘をつき続ける。
アグーは愛する人が男装していることに気づかぬまま、美しい「若旦那」に心を奪われていく。
秘密の結社「豚とバラの会」、分身スキルを駆使した変装術、
房中術で魔力回復を行う謎の女性——
全ての謎が明かされるとき、二人の愛は真実となる。
腐敗した王国を救うため、新しい時代を築くため、
運命に翻弄された二人が最後に選ぶのは——折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 06:59:16
9615文字
会話率:49%