会社の同僚に俺は殺され、学校の建設予定地に埋められてしまう。その縁もゆかりも無い地で地縛霊となり移り変わりを眺めることとなった。
最終更新:2024-08-29 00:00:00
3543文字
会話率:39%
とある名門校の寮で、1人の少女が殺害された。
被害者の名前は相良 凛(さがら りん)といい、頭に2箇所の傷、身体には複数の打撲痕があった。
誰が彼女を殺害したのかは分からない。凶器や物的な証拠は見つからず、もちろん犯人の殺害動機も
不明である。
そのような状況の中、殺害された少女の幼馴染である結城 綾麿(ゆうき あやまろ)の元に、差出人不明の赤い封筒……通称『赤紙』が届く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-14 03:13:53
4951文字
会話率:40%
土岐明調査事務所に調査の依頼が入った。用件は佐藤加奈子から亡夫の死亡原因が他殺であることの証拠を探してほしいということだった。未亡人の話では、警察が自殺で処理する方針で、自殺の場合、死亡保険金が下りないばかりか、東京メトロから多額の賠償金を
請求されるという。地下鉄で轢死したのは廣川弘毅という元総会屋で、八十歳を超えた老人だった。所轄署の海野刑事から事件の詳細を聞くと他殺の可能性があった。しかし警察は自殺で処理する方向だという。海野の話では調査の依頼者は廣川の内縁の妻で遺産相続で子供たちともめているという。土岐は事件の目撃者、見城仁美に接触しようとするが失敗する。廣川が会長を務める開示情報社の編集人岡川桂やサイドビジネスの協力者相田貞子とその事務員長谷川正造にも動機がありそうだ。廣川の長女金田民子と長男廣川浩司、運転手武井孝にも多少の殺害動機があるが確証がつかめない。廣川の総会屋当時の関係者を調査するため、かつてのマル総担当の元刑事吉野幸三にあって、四十年近く前のインサイダー取引疑惑を聞き出す。同時に仁美にアプローチする目的でその母親に接近するが、若年性痴呆症でらちがあかない。運転手武井の証言から廣川が業界雑誌を自ら配布していたビルで、公認会計士の長瀬啓志、八紘物産名誉相談役の馬田重史、一級建築士の船井肇、玉井企画の玉井要蔵らが事件と何らかの関係を持っていると踏む。調査依頼から一週間後、佐藤加奈子に調査の継続を依頼される。そのとき廣川が事件直前に『学僧兵』という小説を読んでいたことを知る。小説を借りに図書館に行った際、廣川の長女民子が加奈子の浮気調査を依頼した私立探偵澤田英明に会う。澤田から離婚裁判で別居中の民子の夫金田義明と加奈子が不倫関係にあり、金田と競売関係の仕事仲間の金井泰蔵と民子が不倫関係にあることを知る。さらに金井は若いころ廣川の下で総会屋をやっていた。土岐はインサイダー疑惑の廣川の共犯者と疑われた坂本茂に会うために大阪に行く。その車中で『学僧兵』を読み、そのモデルが見城仁美の祖父長田賢治らしいことを知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-30 18:00:00
241134文字
会話率:60%
マダムXが殺害された。その犯人と名乗り出たのは屋敷の者全員だった。一体どうしてそうなったのだろうか。
最終更新:2010-05-24 23:24:47
624文字
会話率:28%
物語はほんの数時間での出来事。米国帰国した主人公が実の父親を殺害し、大阪市内を逃亡する。現在と過去、さらには空想の3世界が交互に殺害動機の事実に迫る構成。失望と挫折、生きる気力を全て削り取られた主人公が行き着いた末は、キリスト教伝道をして
いる米国人宣教師の「教会」だった。
この主人公を通し、人が抱く空しさ、悲しさを光が見づらい現代社会と絡ませながら、生きる希望と真正面に向かい合う。屈折した文章や難解な表現をすべて排除し、荒々しくはあるが、「生きる」とうい意味だけに焦点を絞った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-04-03 01:33:54
13328文字
会話率:3%