スキルなし、チートなし。Fランク冒険者の僕にできるのは、生き延びることだけ。
武器は木の棒一本。最初の仕事はスライム掃除、次はカラス追い、そして老犬の散歩。
地味な依頼をこなしながら、少しずつ街に馴染み、仲間と信頼を築いていく。
一流な
んて遠い夢。それでも諦めず、一歩ずつ強くなる。
これは、最弱の冒険者が努力で道を切り開く物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 21:00:00
42104文字
会話率:21%
香りは嘘をつけない——そう言ったのは祖母だった。
帝都の香老舗〈瑞花香堂〉で祖母と暮らす香司見習いの少女・ソウカは、香りの記憶と観察眼に秀でた無口な変わり者。
ある春の日、後宮の妃へ香の納品に訪れた際、若い侍女が突然死する事件に遭遇する。周
囲が混乱する中、ソウカはただ黙って地面に木の棒で香の成分と犯人像を書き残し、静かに立ち去った——。
やがて「香に込められた違和感」が後宮の耳目を集め、帝の命により、ソウカは後宮香司見習いとして召し上げられることに。
香りが告げる嘘、香炉の底に沈む秘密。少女は香の痕跡から静かに真実を嗅ぎ取っていく。
これは、香りで語る推理譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 10:55:44
21857文字
会話率:36%
どこにでもあるお話。
ある日、男が死んで、何処かの誰かに導かれ、全く知らない場所で目が覚めて、そこで新たに生きていく。
多分、そこら辺に本当にありそうな話。
ここら辺なら、割りかし在り来りな話。
ただ、唯一大きく違う点が………
主人公が50過ぎのおっさんである事。
ついでに、コテコテの大阪のおっさんやってん。
んで、初期装備が木の棒ってどやさっ!
ドラ◯エ1かっ!
責任者(神)出てこいっ!
疲れた心を抱えた大阪のおっさんが、今日も健気に生きてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 05:50:00
233328文字
会話率:27%
俺、空田広志(そらたひろし)23歳。
何故だか気が付けば、見も知らぬ世界に立っていた。
何故、そんなことが分かるかと言えば、自分の目の前には木の棒……棍棒だろうか、それを握りしめた緑色の醜悪な小人っぽい何か三体に囲まれていたからだ。
そ
れに俺は少し前までコンビニに立ち寄っていたのだから、こんな何もない平原であるハズがない。
そして振り返ってもさっきまでいたはずのコンビニも見えないし、建物どころかアスファルトの道路も街灯も何も見えない。
見えるのは俺を取り囲む醜悪な小人三体と、遠くに森の様な木々が見えるだけだ。
「えっと、とりあえずどうにかしないと多分……死んじゃうよね。でも、どうすれば?」
にじり寄ってくる三体の何かを警戒しながら、どうにかこの場を切り抜けたいと考えるが、手元には武器になりそうな物はなく、持っているコンビニの袋の中は発泡酒三本とツナマヨと梅干しのおにぎり、後はポテサラだけだ。
「こりゃ、詰みだな」と思っていると「待てよ、ここが異世界なら……」とある期待が沸き上がる。
「何もしないよりは……」と考え「ステータス!」と呟けば、目の前に半透明のボードが現れ、そこには自分の名前と性別、年齢、HPなどが表記され、最後には『空間魔法Lv1』『次元の隙間からこぼれ落ちた者』と記載されていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 08:00:00
444354文字
会話率:79%
《ファンタジー・魔法・転移なし》
《書籍化打診受付中》
《第11回アルファポリス歴史時代小説大賞・読者賞を獲りに行く予定作品》
「おいおい、目が一つなくなったくらいで騒ぐなって!俺、独眼で仙台まで登り詰めたるわ!」
天正元年、奥州の米沢城
。小大名・伊達家の跡取り、5歳の伊達梵天丸(後の政宗)は、疱瘡で右目を失った日から「独眼竜」への道を突き進む――はずが、熱でフラフラ、拗ねモード全開のちっちゃな暴れん坊。
「病気なんかに負けるか!俺は天下獲る男だ!」と木の棒を振り回すも、家臣の片倉小十郎には「寝てろ!」と怒られ、侍女メグには「殿、カッコいい!」と癒され、父・輝宗には「まぁ頑張れ」と苦笑いされるドタバタなスタート。
それでも諦めない梵天丸は、小大名出身のハンデを跳ね除け、戦国の大物・豊臣秀吉や徳川家康と渡り歩くハチャメチャな旅へ!秀吉には「遅刻したけど派手な兜で誤魔化したぜ!」と切り抜け、家康には「関ヶ原でどっちにつくか迷ったけど勝ち馬に乗ったぜ!」と軽快に立ち回り。
奥州統一、仙台の街づくり、そして大大名への華麗な昇格――何だかんだで成功しちゃう政宗の成長譚が爆誕!
この隻眼の5歳児が、豊臣や徳川を出し抜き、仙台を東北の雄に仕立て上げるまでの笑いと熱血の戦国渡り歩き劇。
小大名から大大名への第一歩が、今、軽快に幕を開ける!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 00:00:00
151446文字
会話率:39%
《ファンタジー・魔法・転移なし》
《令和6年能登半島地震・復興応援ライトノベル》
石川県に大大名加賀藩を築いた前田利家をライトなタッチで描く物語
《書籍化打診受付中》
《第11回アルファポリス歴史時代小説大賞・読者賞を獲りに行く予定作品
》
全体のあらすじ
2024年1月1日、能登半島を襲った大地震から1年後の2025年春。能登町で復興に奔走する若者・佐藤悠斗は、壊れた故郷を立て直すため、がれきの中から漁港を蘇らせようと汗を流す。亡くなった祖父から聞かされた「槍の又左衛門」前田利家の物語――槍一本で乱世を貫き、能登を守った武将の魂――が彼の胸に響く。ある日、地震で壊れた蔵から見つかった利家の直筆の書状「我が槍は乱世を貫く。能登の民を守り、未来を切り開く」を手にし、悠斗は謎の「影」を目撃。それは兜をかぶった武将で、「お前が守るべきもの、貫くべきもの」と告げる。同じ頃、1538年、尾張の荒子城に生まれた犬千代(前田利家)は、やんちゃな四男坊として自由に育つ。父・利春の槍の話に憧れ、母との「生きて帰る」約束を胸に、織田信長(吉法師)と出会い、木の棒と木刀での勝負で絆を築く。信秀に小姓として仕え、桶狭間の戦いで初陣を飾り、まつと結婚。信長の「天下布武」に従い赤母衣衆として名を馳せるが、非情さに反発し一時離反、まつの説得で戻る。本能寺の変で信長を失い、秀吉に仕えて山崎、賤ヶ岳、小田原征伐を戦い抜き、加賀百万石の大名に。秀吉の死後、家康と対峙し、1599年に病没するまで家族と能登を守る。「影」は利家の夢に現れ、「お前が殺すもの」「お前が守ったもの」と語り、彼の内面と運命を映す。時を超え、2025年の悠斗は復興を進め、利家の遺志を継いで能登の未来を切り開く。「影」が微笑み、「お前が貫いたもの」と告げ、過去と現在の絆が結実する。利家の槍と魂は、乱世と復興の両方で能登を貫き、後世に語り継がれる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 06:30:00
165543文字
会話率:28%
魔法を愛する全ての人たちへ……
──魔法が使えないのに、魔法学校に入学しました。
第一志望の高校に落ちた僕に、中学の先生が勧めてきたのは
「湖のほとりにある、全寮制の無料公立高校」 だった。
「なんか怪しくないですか?」と聞いた僕に、先
生はこう言った。
「君は、魔法が得意だったよね?」
魔法? 得意? いやいや、魔法なんてあるわけが——
「洞爺公立ウィンザード魔法学校」
——魔法学校????
かくして、僕は魔法が使えないまま魔法学校に入学することになった。
杖は木工店のただの木の棒。
魔法薬は、漢方薬店のただの生薬。
開門の呪文を唱えれば、普通に自動ドアが開く。
しかし、誰もそれを「魔法じゃない」とは言わない。
——なぜなら、全員が「自分だけが魔法を使えないのでは?」と疑っているから。
誰も魔法を使えないのに、誰もそれを指摘できない魔法学校。
この不可解な環境で、僕は“魔法使い”として生き延びなければならない。
「……これ、魔法がバレるとかじゃなくて、魔法がないことがバレたら終わるのでは?」
魔法がないのに魔法を極める。
“魔法のない魔法学校”でのサバイバル生活が、今始まる——!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-16 16:51:03
7934文字
会話率:32%
これは後に、拾った木の棒で、魔王を討伐する異世界勇者が、召喚される前の悲しいお話。
最終更新:2024-10-16 22:14:52
15477文字
会話率:44%
勇者パーティの探索師を務めるレイクスは、突然クビを言い渡される。仲間たちから罵倒され、リーダーが持つ聖剣に宿る精霊・アウローラからも突き放されたと思い、失意に沈むレイクスの前に、なぜかアウローラが現れる。
これまでレイクスを見守ってきたアウ
ローラは、他人思いで努力家のレイクスこそが勇者にふさわしいと主張し、精霊の加護を与えるために勇者パーティをこっそり抜けてきたのだという。
アウローラから規格外の加護を受取ったレイクスは、木の棒で神の使いやドラゴンを一撃、小石で城壁を粉砕するなど、数々の武功を上げて勇者としての名声を高めていく。
一方、精霊の加護を失った聖剣が鉄くずと化したことをきっかけに、勇者パーティは急激に落ちぶれていくのだった。
この作品はカクヨム様にも投稿しております。
https://kakuyomu.jp/works/16818023211793518925折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 22:45:48
69173文字
会話率:39%
どうもどうも、えー、騙し騙されっていうのは世の常、人の常でありますが、おっとっと。専売特許とまでは申しませんがねぇ元祖、騙す動物と言えばそう、タヌキとキツネですねぇ。
この二匹、昔から競い合ってきたもんでね。そりゃもう人間なんて手首を捻
るようなもんですよっとね、へっへっへ。
そう、昔々のこと。とある少年がおつかい帰りに山道を歩いていました。
片手にはお母さんにお土産に、と叔母に持たされた蜜柑を包んだ風呂敷。もう片方の手は道中で拾った長い木の棒。
おっと今、棒を捨てて、また新たに木の棒を拾いました。先程のよりも長いかなと地面に置いて見比べ、むむむっとまあ退屈しのぎですな。道のりはまだまだ長いですのでね。
さて、そんな彼に朗報。何やら先のほうで物音がしました。はてさて猪だろうかそれともイタチ?
そっと近づき様子を見ると、はい、お待ちかね。ここで登場でございます。タヌキとキツネであります。
おや、喧嘩かな? と少年は思いました。両者睨み合い、何かを喋っているようでしたが人間には獣の言葉はわかりません。ええ、ええ聞かせようとしなければね。
でも、想像がつきますよね? そう、どっちが上手く化けられるかって話だと。
と、その二匹、動きをピタリと止め、次いで耳だけをピクピク動かし始めました。
少年は自分のことがバレたのかなと思いビクリとしましたが、そのまま見ているとどうも違ったようです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-02 11:10:00
6498文字
会話率:30%
くせ毛がチャームポイント(悩み)のユウキの前に、突然女神を名乗る女が現れる。
ハイスペックな9人の男性を攻略し、心をひとつにする逆ハーレムエンドを迎えないと
女神の世界が崩壊してしまうという。
ユウキは恋愛経験もないのに、なぜかヒロインのお
助け要員として送りこまれる。
ヒロインは、砂糖菓子のように可愛い少女。
しかしその中身は、声がでかい、とにかく明るい高校球児だった。
「お~い、野球しようぜっ!」
木の棒片手に誘いに来る、天使の皮をかぶったゴリラは野球のことしか頭にない。
「逆ハーとか……無理じゃね?」
野球をしたいゴリラヒロインが、イケメンたちを巻き込んでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-31 23:00:00
3837文字
会話率:58%
福岡に住む平凡な高校生、皐月 音は不運な列車事故で命を落とした。
しかし目覚めると貴族の赤子クリシェに転生しているという王道パターンに巻き込まれていた。
順風満帆の幼少期を過ごしたが父親の死後、借金苦に悩まされながらあるスキルを習得する
。
それは無機物なアイテムを専用の袋に入れて放置するだけで勝手にアイテムのレベルが上がる優れもの。
このスキルを駆使し、わらしべ長者の如く借金を返済するが、借金の苦しみから心と体を壊してしまった最愛の母親までも亡くなってしまう。
失意の中、没落した貴族の肩書きを捨てたクリシェは長年『袋』で放置していた最低ランク武具を取り出すと凄まじい成長を遂げており……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-28 21:13:02
144198文字
会話率:50%
特に問題が起きている訳でもない世界の
少し力が強い15歳の青年アンドレスの楽しくてのんびりした冒険の物語、、、
と思っていたら森の中には、不思議な
木の棒が、、、
のんびりしながら冒険者ランクを上げていく物語となっております。
最終更新:2023-07-22 21:53:32
1739文字
会話率:50%
脱サラした男と、木の棒を投げる女子中学生の出会い。モルックしたり、遊んだりする話です。
最終更新:2023-01-17 16:23:38
16960文字
会話率:54%
パパの都合で、夏休みに引越しをした「ぼく」。
新しい友達もいないし、かといってすることもないので、河童が出てくると噂の「河童淵」に行くことにした。キュウリとスーパースペシャルな釣り竿(ただの木の棒)を持って。
そしたら、河童が出てくるじゃな
いの!?
※つっこみ不在のギャグコメディ(ほのぼの系)のつもり。
※もちろんのことフィクション。変な人しか出てきません。
※ユウちゃんが好き。推してください。
※1月2日で完結します。毎日21時更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-02 21:00:00
4901文字
会話率:56%
世界で唯一魔力がない主人公ルクス・ヴァールニアは、過去の出来事から騎士を目指すことを決意し、世界有数の魔術師と騎士を育てる学校ライディール魔導騎士学校の入学試験を受ける。
その途中、貴族最高位の公爵の娘アイリア・ヴェースタン・ディ・ラ
イノアに出会い、同じくライディール魔導騎士学校の入学試験を受けることを知る。
魔力がないと言うハンデを背負いながら、落ちこぼれだと罵られながら、愛用する木の棒一本で試験に挑む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-11 23:43:20
690126文字
会話率:45%
ちゃっす
木の棒です!なんか?目が覚めたら?
少年にブンブン振り回されてる木の棒でした!
え?なんなん?嘘やん!
ほら、あれでしょ?
今流行りの転生ものでしょ?
いいよね〜!僕も好きだよ!転生もの!
でもさ、木の棒はなくない?
普通さ
?女神的なの出てきてさ!
チートなスキルをもらったりとかさ!
不遇なスキルだと思ったら覚醒したりさ!
あんじゃん!?え?ただの木の棒なん?
そんなん、そんなん…
嘘だろぉぉぉおおおおおお!
そんな僕の木の棒ライフが今はじまる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-25 00:00:00
67588文字
会話率:55%
スキル「ガチャ」を持って異世界に立つ!
ガチャから排出されるのはスキル、道具、素材と様々なものであり、特殊な才能のスキルや伝説級の武器、災害クラスの魔物の素材も手に入る!!なんなら、誰でも持ってるスキルやその辺の食器、素材になるかすら怪しい
木の棒とか葉っぱとかも出る!!!クソッタレ!!!
闇鍋ガチャで異世界無双できるのか?当分は無理です!!(血涙)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-26 20:06:32
48784文字
会話率:34%
次の赴任先は子どもの頃に住んでいた懐かしい思い出のある町になった。引っ越してから最初の休日に、昔住んでた家のある場所に行ってみた。そこは随分と様変わりしていた。今は無い公園には、小学生だった頃の苦い思い出がある。あの日、長い木の棒を持った6
人くらいの見たことの無い小学生集団に、僕の公園は襲撃を受けた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-23 18:56:33
3356文字
会話率:54%
身に宿る魔力の量を、唯一無二の価値に置いた種族がいた。
その種族の名はエルフ。
そのエルフたちが暮らす集落に、「無価値」と蔑まれた少女が一人。
族長の娘であるルシアである。
世界に数多の人種と呼ばれる種族が存在するが、エルフの
身に宿る魔力は他を圧倒していた。
しかし、当代最大の魔力量を持つ族長の血を宿すルシアには、一粒ほどの魔力すら存在しない。
文字通り、魔力ゼロ。
里の大移動の際に無駄な荷物と一人置き去りにされた彼女は、ただひたすらに生きる続けることに、永劫ともいえる自らの人生を費やしていた。
魔力はゼロでは彼女は間違いなくエルフ。
その寿命は千とも万とも言われている。
危険な魔物がはびこる大森林で千年を費やしたルシアの肉体は、歴史上誰も到達のしたことのない高みに至っていた。
千年間誰とも交流を持つこともなく、ほとんどの常識を持たないままに。
この物語は、天然フィジルカルモンスターのルシアと、幸か不幸か、そんな彼女と出会い旅をすることとなった、苦労人気質な女魔法使いエマの笑いあり涙ありのドタバタ冒険記である。
他サイトでも公開しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-16 12:27:36
19238文字
会話率:41%
農家の三男坊に産まれた僕は、将来的に家を継ぐ兄たちと違って外の街に働きに出なければならなかった。
特に得意なことも無く、畑を耕すのも森で狩りをするのもどちらかというと苦手な僕は、やがて家族からお荷物扱いになってしまう。
そんな僕だったが、あ
る日狩りに出かけた森の奥で不思議なほこらを見つけた。その中には人の頭ほどの岩があり、中央に一本の何の変哲も無い木の棒が突き刺さっていた。不思議に思った僕は、とりあえずその棒を抜いてみることにする。
思ったより簡単に棒を引っこ抜けた僕が拍子抜けしていると、僕の頭の中に男とも女ともつかない声が響き渡り、その棒が『わからせ棒』という伝説のスキルで編み出せる武具だということを告げ、その使い方も教えてくれた。
その後『わからせ棒』の使い方を動物相手に訓練して習得した僕は、この力を使って冒険者となろうと決意して村を出ることにした。
僕は『わからせ棒』の拡張スキルである相手の動きを封じ込めるスキル『テリトリー』を駆使して、盗賊たちを『わからせ』たりしながら町へ向かう。
だけど僕はまだ『わからせ棒』の本当の力を理解してなかった。
それが人間やモンスターだけでなく、様々なものを……世界をも『わからせ』るスキルだということを。
聖剣よりも遙かに強力な木の棒の伝説が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-10 07:53:13
4411文字
会話率:40%