「この俺が婚約者になってやるのだから、光栄に思え」
初顔合わせで侯爵子息ハーネルドに言われた言葉に、伯爵令嬢のフォルティアナは齢十歳にして『結婚に必要なものは忍耐』と悟り、結婚に理想を抱かなくなった。
そんなフォルティアナが十五歳を
迎えた頃、大人の仲間入りを祝う華々しいデビュタントの日、婚約者のハーネルドを巻き込み盛大にダンスホールで転倒してしまった。
この失態をきっかけに、怒鳴り込んできた侯爵により婚約は破棄され、『どんがめ姫』という不名誉な汚名を授かることに。
その汚名を返上しようとひたすら二年努力するも、誰もフォルティアナとダンスを踊ってはくれない。
パーティ会場で元婚約者のハーネルドに暴言を吐かれ、その場にいるとみっともなく涙をこぼしてしまいそうになったフォルティアナはそっと会場を抜け出した。
人気のない庭園で、フォルティアナは普通の人には見えない『光る人』に声をかけられる。いつもなら両親の言いつけを守り、気付かないフリをして相手にしないのだが、その日はそれが出来なかった。誰でもいいから、話を聞いて欲しかったのだ。
フォルティアナの話を静かに聞いていた『光る人』である青年は、跪いて手を差し出す。
「僕と一曲、踊ってくれませんか?」
青年にリードされ、フォルティアナは失敗する事なくダンスを立派に踊りきり、苦手だったダンスの楽しさを知った。
自分が何者かも分からないという青年に、フォルティアナはリヒトと名前をつけてあげた。
それから王城でリヒトに秘密のダンスレッスンをつけてもらうようになり、いつしか彼に淡い恋心を抱くようになっていた。
そこへ元婚約者のハーネルドが現れて、あの時のリベンジをしたいと言う。
見事汚名を返上することに成功したものの、その日以降、リヒトは庭園から姿を消してしまった。
実はその青年、療養中の第二王子で――
※これは、婚約者に皮肉を言われ続け結婚に理想を抱かなくなった伯爵令嬢と、初恋を拗らせてやらかした過去を挽回しようとする侯爵子息と、その二人を面白おかしく眺めながら隙あれば横からかっ攫おうとする王子様の三角関係なお話です。
アルファポリスでも掲載中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-18 07:34:01
210544文字
会話率:45%
普通の人には見えないモノ、妖怪や幽霊の類が見える少女、仁南《にな》はその能力ゆえ、妖怪に狙われて困っていた。見かねた祖母は、その分野の専門家である僧侶、重賢《じゅうけん》の元へ、高校の三年間、預けることにした。
しかし、京都に到着したと
たん、迎えに来た遥とともに、妖怪に誘拐されてしまう。その先にいたのは、鬼と吸血鬼、さっそくトラブルに遭遇して前途多難の予感。
平安時代から妖怪退治を生業としている綾小路家の人たちや、縁のある妖怪たち、鬼の珠蓮《じゅれん》と出会う。強い霊力を持つが故に、妖怪がらみの事件に巻き込まれていくが、その過程で、自分の出生の秘密や、右目に宿る悪魔の正体を知っていくことになる。
この物語は、前作『金色の絨毯敷き詰められる頃』で書き切れなかった鬼の珠蓮のエピソードを完結するための物語です。
前作を読んでなくても楽しんでいただけますが、興味を持っていただいたなら、是非、読んでみてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 22:00:00
117447文字
会話率:50%
未来に対して何も興味がなく、ただ生きていれば何でもいいという思考を持つ星川 光影(ほしかわ みかげ)はある日口調が少し古臭く様子のおかしい少女柴野 雪葉(しばの ゆきは)に脅されて魔法少女になるという約束をしてしまった。
怖い雪葉とずっと一
緒に戦っていく恐怖と日常生活にも雪葉の監視の目が入るという絶望で何度も逃げ出したいと思っている光影は赤い水晶(ミカエル)の主人であり、魔法少女ルビーとして報道されない自然災害を止めたり普通の人には見えない天からの刺客を倒すという任務を与えられる。
戦闘特化型なのに戦闘したくないというルビーと青い水晶(ラファエル)の持ち主であり守護特化型なのに戦闘特化型スタイルで戦うサファイアの2人は果たしてどうなるのか…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 18:39:41
7902文字
会話率:76%
ボク、山霧 旭(やまぎり あきら)は小さな頃から普通の人には見えない存在が見えて、勝手に巻き込まれて困っている。
さらに実家の近くに霊道が通っているもんだから面倒で外を出歩かなくなったんだ。
なので、高校を卒業する事を機に実家を離れ、極
力過ごしやすい地に移った。
ウェルカムボクなりの楽しい生活!!
...だったんだ、つい最近までは...。
いとこのオカルト研究部の人数合わせで引っ張り出された先はなんといわく付きの廃村...そんな事だと思ったんだょね。
そんな廃村でボクはひとりの巫女と出逢って、中身の無い謎の鈴をもらった。
事件はその夜に起きた。
ボクは無知な人間が最も怖い事を知った。
その地に縛られていた魍魎と廃村になる原因にボクらは目をつけられていたんだ。
迫る魍魎達に、なす術なく立ちすくむ。
ボクは『今日が最後の日』という言葉が頭の中をよぎった時、鳴らないハズの鈴が鳴ったんだ。
突如現れたのは朱色の狩衣を纏った昼間出会った巫女、そして天狐の面を着けたもう1人の巫女。
妖怪大決戦が目の前で始まった。
ボクは攻撃を受けて意識が暗闇の中へと遠のいた…
意識が戻ると、そこはボクの知らない世界が広がっていた…
「えっ!?貴女達も知らない場所なの!?」
違った形で『最後の日』を迎えたボクは巫女達と共に『始まりの日』も迎えていたのだった…
チート級の神通力と戦闘力の巫女達と妖精が見えるだけの人間が送る異世界わちゃわちゃ冒険記ここに開幕…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-11 20:21:54
730225文字
会話率:32%
時は大正と昭和の境目。
帝都一の歓楽街 浅草に、一人の少年が住んでいた。
彼の名は銀次(ぎんじ)。
口八丁だけで芸を売る根っからの香具師(しょうにん)だ。
この頃の浅草には関東大震災で家を失った
多くの少年・少女が住んでいた。
彼らは人
さらいや悪徳警官など汚い大人たちから身を守るために、
浅草黒団(こくだん)、浅草紅団(くれないだん)などの徒党を組んで、力を合わせて日銭を稼ぎ、暮らしていた。
そんな中、銀二は一人、誰とも組まずに
元浅草十二階下のさびれた地区で暮らしている。
彼は二つの商いをしていた。昼間は古臭い覗きカラクリ屋。
そして夜は——誰にも言うことのできない仕事——探しモノ屋だ。
探しモノ屋。それは、人々が失ったモノを取り戻し返す仕事。
当時の日本は大震災の影響で、誰もが何かを失って生きていた。
家族、恋人、仕事、家、命……。
銀次はそんな人々の依頼を受け、なくしたモノを探しに
十二階跡地の奥にある浅草裏町へと日々、通っていた。
浅草裏町——幻橙町(げんとうちょう)。
普通の人には見えない、奇怪なモノたちが集まるこの町では、
代償さえ払いさえすれば手に入らないものはないという。
「ここには自分の取り戻したいものも、きっとあるはず」。
そう思いながら、銀次は探しモノ屋の商いを続けていた。
そんなある日、銀二のもとに、
失踪した浅草紅団団長の紅子(べにこ)を
探して欲しいという依頼が入る。
ひょんなことから黒団団長で幼なじみでもある
辰政(たつまさ)と幻橙町で一緒に紅子を探すことになった銀次。
果たして紅子は見つかるのか、
そして、銀次の探しているモノはどこにあるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-20 22:00:00
35913文字
会話率:36%
長男じゃないということと変なものが見えるという理由で冷遇された『私』。普通の人には見えないし成長しない『幼なじみ』と自由な生活を夢見ていた。けれども高校卒業間近でバツ3の五十代のハゲ、デブ、バカの大財閥のアホ息子と結婚させられることになる
。さすがに泣いていたら『幼なじみ』からどこからも見つからない場所に逃げないか? そういわれる。満月の夜に合わせ鏡の間にできた扉を通ったらそこは異世界。『幼なじみ』と偶然に出会った訳あり新米商人と共に夢だった喫茶店を営むのだけれど、ふしぎな存在に気に入られて折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 09:40:23
81603文字
会話率:25%
どうも初めまして。
悪霊ハンター事務所 【鬼ヶ島】を営む
カリスマ悪霊ハンターのふみたかファイナルフラッシュです。
世の中には普通の人には見えない【モノ達】が存在します。
【霊】や【妖怪】【神」や【仏】など。
どうやら俺様の家系は代々そうゆ
う(モノ達】が見えるらしい。
この物語はそんな【モノ達】と俺様の熱くデンジャラスでファンタジーな様子を記録していく。
▶登場人物紹介
ふみたかファイナルフラッシュ
・鬼ヶ島の社長兼悪霊ハンター
・ちょっとビビりだが、戦闘能力は世界トップレベル
・アイドルオタク
・天パー
ハッピーK(通称こうき)
・鬼ヶ島のNo.2
・会計士。鬼ヶ島の経理担当。
・カジノで負けて世界中の大富豪から借金をしている
・コスプレイヤー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-14 16:19:40
498文字
会話率:23%
風間大介は、不登校気味の高校生。彼には、普通の人には見えない「鬼や怨霊」を見る特殊な能力がある。
この能力は、ある日、考古学者である父親が発掘した古代の護符をうっかり割ってしまったことから目覚めたものだった。
護符に封印されていた狐の式
神「影織」が大介に取り憑き、彼に霊界の存在を見せるようになる。しかし、この能力は彼にとって常に恩恵とはならず、時には大きな負担や危険をもたらす。
一方で、大介は服部敬斗という少年と出会う。敬斗は、見た目は普通の中学生だが、実はある秘密を持っていた。
二人は偶然にも、京都の地下に眠る古代の陰陽師に関する謎に巻き込まれていく。この謎解きを通じて、大介と敬斗は不思議な力によって起こされる怪奇現象の真相に迫っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-21 23:02:48
2186文字
会話率:21%
霧深い夜に伊達家の屋敷で未来の大名、伊達政宗が生まれた。彼の誕生は家臣たちに歓喜と希望をもたらし、彼には多くの期待と責任が託された。政宗は風格と知恵に恵まれていたが、幼少期に天然痘により右目の視力を失う。この挫折は、彼が夢の中で龍に「龍眼」
と囁かれた不安な夢に魘された夜に更なる意味を持つ。目覚めた後、政宗は失われた視力が実は特別な力、「龍眼」の始まりであることを理解し始める。この力で、彼は普通の人には見えないものを見ることができ、人々の真の感情や運命を見通すことができるようになった。虎哉宗乙の下で厳しい教育を受けながら、政宗はこの新たな力を使いこなし、自分の運命を掌握する道を見つけ出そうと決意する。しかし、その道は危険と陰謀に満ちており、政宗は自分と国の運命を変える壮大な物語の中心に立つことになる。
この作品は下記サイトにも掲載しています。
■アルファポリス:
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/960437777
■ほっこりファンタジー小説
https://dream-eagles.com/fantasy-novel
■YouTube
https://www.youtube.com/@zundamon_fantasy折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-18 08:00:00
6710文字
会話率:0%
普通の人には見えないものが見える園崎修哉。人とは違う『普通』に生きられないことに苦しみながら、全てを諦め生きていた園崎。そんな時に霧谷怜穏という男と出会う。霧谷と共に人に纏わりつくモノを解きながら、色々なものに触れて人生の意味を探して行く。
最終更新:2023-12-27 02:39:06
46993文字
会話率:63%
領主の屋敷で働くルシニアには妖精が見える。普通の人には見えないが、妖精たちはいつもそこにいて、ときには助けてくれるのだ。
屋敷や領地の人々のため、無表情メイドは今日も奔走する。
最終更新:2023-08-25 01:03:40
20093文字
会話率:55%
ねえ、みんなは、魔法って信じる?
ほうきに乗って空飛ぶやつ。
・・・まあ、信じないよね。
でも、魔法は確かに、存在するんだよ。
嘘じゃないもん。
ほら、あの空の上に・・・って、そっか、普通の人には見えないんだった。
・・・ふざけるのも大概に
しろって?
まあまあ、そう言わずに~。
行けばわかるから。
ちょっと覗きにおいで!
あっ、ごめん。名乗ってなかったよね?
あたし、松本亜夢!
どーぞよろしく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-14 18:15:31
3534文字
会話率:42%
吉崎良には幼い頃から普通の人には見えないモノが見えていた。
そんな彼が小学生の頃に入院した病院で同い年の少女と出会う。
彼女の名前は雪野遥、彼女は産まれながらにして神様の花嫁だった。
そしてそんな彼女と愛を育む事になった良と遥。
しかしお
互いに高校生になった頃、唐突に遥から別れを切り出されてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-25 10:12:56
10526文字
会話率:32%
世界には、普通の人には見えない世界がある。それらに対抗する存在、『魔術師』。自然を操る「魔法」と人の『感覚』から生まれる「黒魔法」。ある事件で魔法の世界を目にし、その世界に憧れた主人公は黒魔術学校『クロ・マギノ学園』の入試を受けることなる。
そこから、世界の時計は動き出した。
『来るべき日』へと向かって...折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-24 18:45:38
152794文字
会話率:43%
アンノウンに生まれ落ちた1人の少年カルカトス。
容姿のせいで忌み嫌われ続けた彼は、普通の人には見えないとあるものが見えた。
それは精霊だった。
そして、同時に、分不相応な夢も抱いてしまった。
『英雄』に、強く憧れてしまった。
そんな
彼が、英雄になるべく、前人未踏のダンジョンの最奥を目指すのは当然の事だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-16 21:02:43
847804文字
会話率:48%
普通の人には見えない存在ーー精霊ーー
それを見ることができる者を祈祷師と呼ぶ。祈祷師は、迫り来る自然災害などから世界を守るため日々戦っていた。
幼い頃から精霊を見ることができた主人公ーーオオトリ タイヨウは大雨の日、祈祷師との出会いを果た
す。
その出会いから、タイヨウが祈祷師見習いとなり世界を救う物語。
初投稿となります。あえてテンプレ作品にしないことで差別化をはかろうと思っています。
文章は拙いかもしれませんが、結構しっかりプロットを練ってますので、ぜひご覧いただけると嬉しいです。
ブクマ、評価のほどよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-27 09:01:07
36655文字
会話率:37%
精霊と妖精が実在する世界。普通の人には見えないが、ルカはその存在を見る事ができる「ニッパー」だ。日々小さな、妖精がらみの事件を解決しているルカの元に奇妙な依頼が入るが・・・。
最終更新:2022-07-09 09:46:19
146552文字
会話率:49%
神様、妖怪、悪霊が未だしっかりと存在している現代。普通の人には見えないだけで、すぐ側に――。舞台は京都。ある日、神様の仕事を代行する“代行者”となった、十六歳高校一年生の花村タエ。一年前に亡くなった飼い犬のハナと一緒に、闇夜にはびこる妖怪
達をぶった切ります! 強くなる為に地獄の鍛錬、鴉天狗とのガチ勝負で日々邁進!! 他の代行者と共闘したり、安倍晴明の末裔の恋の応援、忘れちゃいけねぇ自分の恋も! 魔界と近い古都京都。今夜も戦闘に恋に大忙し! 新章、平安時代編に突入しました。
※残酷な描写がありますが、あまりグロテスクな表現は致しません。作者が苦手です。
※神様、土地、歴史等に着想を得て創作していますので、実際にある建物や歴史上の人物の名前が出てきます。完全なフィクションですので、史実とは違う事をご容赦下さい。その土地を題材にした物語として楽しんでいただけると幸いです。
※145話では、性的表現があります。気になる方は、サラッと飛ばして下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-24 13:25:42
986197文字
会話率:57%
岡崎紫には普通の人には見えないモノが見える。
高校に入学した彼女はそれを消し去った人物に会う。
それは同級生の田口君。
彼女は彼に話を聞こうとする。
最終更新:2021-11-11 13:23:51
1238文字
会話率:22%
両親を生まれてすぐに失った少女は、物心ついたときから普通の人には見えない人外が見えていた。
小さい頃から妖怪が寄り付いて来る体質で、自分の身を守るために祖父のもとで修行を重ね、強くなった。
少女は両親は妖怪に殺されたことを知り、妖怪に
復讐するために安全とされていた三好山を離れ、18歳の誕生日前にある土地に引っ越して来る。
そこで出会う人、妖怪、そして鬼ーー
彼らとの出会いの中で、少女の生きる意味は変わるのか、少女は何のために生きることを願うのか……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-05 02:33:30
57240文字
会話率:48%