語り手が映画館で不思議な女性に出会うお話。
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最終更新:2025-01-09 00:04:37
2769文字
会話率:0%
私がまだ幼かったあの日、病床の祖母の魂を迎えに来た死神と出会った。
何も知らない私は、名前が無いと言うその死神にーーーーと言う名前を付ける。
幸運にもと言うべきか、名付けた死神と私はそれから十年以上会う事は無く、故にあの日の記憶は薄れ
次第に自らが付けた彼の名前も、会話した事実さえ頭の中から消え去ってしまっていた。
時が経ち、ただの映画好きの女子高生に成長した私は、心待ちにしていたお気に入りのシリーズの新作を観に、学校帰りに映画館へと足を向ける。
変わり映えのない地続きの道。
知らない誰かの、内容の聞こえない話し声。
シネコンの暖房の効いたロビー。
新作映画の宣伝を繰り返すモニター。
昔からお世話になっている安い牛丼並盛。
あまりにも文句無しの平凡だったのは間違いない。
だから、あの音が聞こえた時、私は心底嫌な予感がしたのだ。
音の正体が何なのか分からないまま咄嗟に駆け出すと、今度は声が聞こえる。
「逃げろ」
味方だと言うその声に導かれるままに私は走った。
そして私は、映画よりももっと不条理な、鏡合わせの世界へと半ば強制的に投げ出されていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 02:15:02
84908文字
会話率:30%
少女は世界をあまりにも知らなかった。
否、自分を取り巻く環境について何も知らなかった。それに異議を申しだてる人間はだれもいなかった。
難しい話でもなかった。だって彼女は特別だから。大切にされるべきで、だれにも奪われてはいけなくて、だから宝物
を丁寧にしまうかのように大事にされた。その代償として、彼女は独りになった。ある程度の自由は許された。でも、図書館には行けなかった。映画館にも。もちろん、ショッピングモールにも。そして、学校に行くことでさえ、阻まれた。だから友達なんてもの、今はいない。彼女が読む本はあらかじめ誰かが目を通したものだった。なぜか?彼女がとあることを知ったら大変なことが起こるから。
否、大変なことが起こる可能性があったから。
__『可能性』________ただ、それだけで選択を奪われた。そんな、少女の物語である。
そして、そんな少女の世界への反抗期を記した物語り。
P.S.
まぁ、これが終わったら、もっと大変なとこに放り入れられるけどね…(次回、転生?)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 00:00:00
178247文字
会話率:47%
気が付くと人形ばかりが、観客席で動いている
奇妙な映画館に。他の人形たちが話しかけてきて・・・
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最終更新:2024-12-22 20:56:04
3369文字
会話率:32%
バイト先の映画館のご縁で不思議な古本を手にした平凡な予備校生の寒月の前に現れたのはアリスと名乗る不思議な青年。
どうやら古本の力で幻想にすぎなかったはずの物語たちが現実にカタチをもってしまった。
現実の世界でさまざまに生きる幻想の登場
人物と向き合い、寒月は少しずつ自分の人生を生きていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 09:41:06
2408文字
会話率:16%
自分が何者だったかすら思い出せない主人公。
ただ覚えているのは意識が遠のき、さいごの瞬間まで聞こえていた水滴の音だけ。
意識が回復した時目の前にあったのは、映画館のような大きなスクリーン。
眺めていると、音の聞こえない映像が流れ始める……
。
この物語は何もかも失った主人公が失ったものを思い出す物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-30 22:00:47
15124文字
会話率:48%
主人公は、現実から逃げるように日々を過ごしている。家庭の問題に悩まされ、心の中でその問題から目を背けることばかり考えている。ある日、近所の映画館「ラ・ヴィ映画館」に足を運ぶ。ここでは、チケットが無料で、映画の中に入り込むような不思議な体験が
できる。最初はただの逃避だったが、次第に映画の中の出来事と現実が交錯し、自分の置かれた状況を見つめ直さざるを得なくなる。しかし、主人公はその感情を受け入れることなく、ただ現実と映画の世界を行き来するばかり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-21 16:30:00
2173文字
会話率:24%
短編。実際に歩んでいて面白い人生と、映画として見る分には面白い人生。
そのどちらでもない、つまらない人生を歩んでいる人間のつまらない物語。
最終更新:2024-10-14 01:44:33
13563文字
会話率:56%
僕は今までになくワクワクしていた。
全てが終わるんだ。その気持ちと安堵の思いでいっぱいになっていた。
チン、とエレベーターが鳴って、6階で止まった。エレベーターの扉が開く。開いた先には赤いカーペットが張られた床と、壁に〝作品〟のポスター
が貼ってあるのが見えた。僕は厳格たる足取りでエスカレーターから降りた。エスカレーターの扉が閉まる。人の声は聞こえない。僕は、今降りたエレベーターから逃げるように、フラフラとした足取りで前へと進み始めた。
〇折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-09-28 17:47:23
2842文字
会話率:64%
赤字映画館のオーナー絹子はこの状況を打開すべく、流行を取り入れた恐ろしい奇策を実行する。
最終更新:2024-09-24 00:55:32
392文字
会話率:6%
半端な知識を持つオタクによる映画時評集という名の単なるレビュー集です。言うなれば映画の「紹介」であり「感想」です。あれが好き・これが嫌いと、好みで語る傾向があるので「批評」に近いかもしれませんが、罵倒を前提とした「批判」や、偉ぶって特定の思
想を押し付ける「評論」ではございませんので、ご了承ください。全体的にダメな映画でも、たった一つでも面白いと感じた部分があったらレビューするように心がけています。
この映画時評集を御覧になられた皆様が、少しでも映画の良さを知ってくださったら幸いです。そして、実際に映画館へ足を運んでくださったら、なお嬉しく思います。
皆様を映画館へ誘導する。その一念の下に執筆していきますので、よろしくお願いします。
なお、本作品は不定期連載でございます。
※ネタバレを含む内容には、タイトルの横に『★』をつけています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 12:10:00
884223文字
会話率:4%
映画館で満足した男の末路とは
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最終更新:2024-09-21 16:13:58
818文字
会話率:63%
映画館。モザイクがかかった少年が映っている。病院。白い壁。現実と非現実が交差する。『真理はこの世に赤裸々な形で来たのではなく、類型とイメージの形で来た』。少年は新しい世界を見るために、会話を始まる。
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最終更新:2024-08-24 20:56:11
28490文字
会話率:29%
フィクションを交えた、エッセイっぽい何かです。
日本最古級の映画館のひとつへ、遊びに行ってきた話です。
友人とのやり取りは、大部分がフィクションです。
友人の許可は得ています。
最終更新:2024-08-17 23:17:26
2532文字
会話率:16%
映画フリークの高校二年生神崎慎は映画鑑賞という趣味と、受験という現実の擦り合わせに難儀していた。
ある日の映画館からの帰り道、神崎はクラスメイトの黒江ナナが橋から飛び降りようとする現場に居合わせてしまう。
「死ぬ前に映画観ない?」
咄嗟
に彼女の手を掴み、彼はついでにそんなことを口走った。
一緒に映画を観るうちに二人はお互いのことを少しずつ理解していく。共通点、意外な内面、夢や目標、そして黒江が飛び降りようとした理由——。
大人でも子どもでもない。社会を知っているようで知らない。必死に自分のアイデンティティを探っている。そんなどこにでもいる二人の高校生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-29 18:00:00
114508文字
会話率:40%
映画館で出会った親子、
騒がしいと嫌だと思って様子をうかがっていたが、ただの取り越し苦労だった。
最終更新:2024-07-27 23:19:18
1417文字
会話率:2%
あるショッピングセンターに来た。
最終更新:2024-07-10 13:55:22
1887文字
会話率:25%
車から降りると、暑さに襲われる。
―今日は映画館に来ている。
最終更新:2023-05-16 18:15:57
1959文字
会話率:23%
目の前で繰り広げられる、
非現実的な世界。
この箱部屋が好きなのだ。
最終更新:2022-04-25 16:40:32
698文字
会話率:11%
雨の中、バスに乗って映画館へと向かう「ぼく」と「盟友」。だが、途中で面倒事に巻き込まれてしまう。
果たしてぼくらは映画の上映時間に間に合うのか?
最終更新:2024-07-07 02:52:32
4967文字
会話率:37%
映画館はきっと大切なものを映していると思うんだ。
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最終更新:2024-06-20 10:25:47
838文字
会話率:0%
主人公は小さい頃の夢をいじめや家庭の状況によって叶えることが諦めきれずにいた。
主人公は映画館でアルバイトをしていたとき映画監督を目指す大学生の青年と出会い変わっていく。
最終更新:2024-06-20 09:55:40
3576文字
会話率:15%