彼は、赤黒くなった周囲に、そっと溜息をついた。戦乱の終結に一役買った英雄のようには到底見えない程にやつれた顔や、ボロボロの軍服だが、傷一つ付いていない肢体。いびつに絡み合っており、この世のものではないような威圧感を振りまき散らしている。
周囲には、彼以外誰もいない。それもまた可笑しいことだ。軍人なら、周囲に味方がいるのではないのだろうか?
では、敵や味方はどこに行ってしまったのだろう?
答えは周囲にある。最初に述べた通り、周囲は『赤黒く』なっているのだ。それは何故か?日の出や日の入りみたいな状況なのか?
否!
見る影もないほどのミンチとなった敵兵の身体である。
それらは、顔などが確認で来るものはそう多くない。生き残っているのは十中八九いないのではないだろうか?
そんな状況を彼が、、、彼は作り出してしまった。
だが、規模は違えど、彼の所業と同じことを相手も行っていた。
その規模は、敵国は、1個大隊。対して彼は、2個旅団。
彼は歯噛みしながら、その手を握り締めた。まるで、小さい子供が親に叱られているように。
だが、何かを思い出したのか少し笑い言葉をこぼしていた。こちらからでは何と言ったのかは、確認できなかったが、楽しそうに言っていた。
だが、彼は不服そうに顔を顰めて、報告書を纏める為に、ゆっくりとトーチカへと歩み始めた。
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ギャグがよくわかってない作者、投稿とても遅い作者、絵をかかないとと焦っている作者。
カクヨムでも投稿しています!(誤字脱字報告お願いします!)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 23:58:18
1197文字
会話率:25%
地獄の悪魔達が天界を滅亡させて幾星霜――その狭間の大地に生きる人間は、生まれてから死ぬまで悪魔の奴隷となることが運命づけられている。
先天的に魔力が弱かった青年カイルは、最下級の労働奴隷に選別された。日の出から日の入りまで、大規模農場で
肉体を酷使する毎日。さらには悪魔の気まぐれで、隣人の命があっけなく奪われる剣呑な日々。幼い頃から想い合うハンナの存在だけが、心の支えだった。
そんなある日、領主フーシュラが視察に訪れ、ハンナを含む人間の従僕奴隷達を夜伽の相手として求める。人が悪魔の子を宿せば、体内におびただしい瘴気が生じて命を落とす――二人は生き延びるために街を抜け出そうとするが、密告により捕らえられてしまう。目を覚ましたカイルが見たのは、凌辱の限りを尽くされて既に息絶えたハンナだった。
憤怒と憎悪に駆られたカイルは、悪魔を滅する銀の炎を顕現させる。それは失われて久しい、かつて天使達が使っていた力だった。対魔の力に目醒めたカイルは、復讐を誓う。
生き延びていた天使、自由を求める人々との出会い、悪魔に魂を売った人間、そして悪魔達との戦いを経ながら、カイルの旅は紡がれていく。
※大人向けダークファンタジー
※毎日更新
※各話2000~3000字程度
完結保証
第1章 復讐の光 ←今ココ
第2章 ??の空
第3章 ??の歌
第4章 ??の輪
第5章 ??の徒
第6章 ??の翼
第7章 ??の楔
第8章 ??の鬨
第9章 ??の刃
最終章 ??の焔折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-17 06:31:14
67036文字
会話率:39%
主人公の暮らす街の近くには、「浮遊町」と呼ばれる町がある。それは、日の入りになると浮かび上がり、日没と同時に戻って行くという不思議な町。主人公の青葉とその幼馴染、優鶴は二人で深夜浮遊町に行くことにするが――――――。
最終更新:2023-01-08 08:59:53
12805文字
会話率:48%
山へ遊びにやってきた若い男女が、森の中の町へ辿り着く。
その町では、食べ物や飲み物、発電に至るまで全てを自給自足で賄っているという。
また、町には独自の風習があって、日の出を誕生に見立てて東に産婦人科病院、
日の入りを死没に見立てて西に墓
地というように、重要施設には意味が割り当てられていた。
では、町にある太陽光発電所や風力発電所にはどんな意味があるのだろう。
そうして見つけたのは、使い込まれたギロチンだった。
ギロチンの意味とは、そして町に込められた意味が明らかになっていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-28 05:13:14
6183文字
会話率:14%
夏至の日の出から日の入りまでの間に、自力で淡路島と琵琶湖をそれぞれ一周、合計300㎞を走破すれば、どんな願いもかなう。古事記に隠された伝説のパワー、いのちと時間を操る資格を得る者は誰か?
異世界ファンタジーに飽きた方、生きづらい日々
を頑張っている方、そして、取り返しのつかない大切なものを失った方に贈る、アラサー女子激走、本格ロードバイク小説の決定版!
この作品は、カクヨム、アルファポリス、セルバンテスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-29 01:00:00
179955文字
会話率:39%
家が近所で幼馴染の二人の女の子がいる少年の青春の一ページを切り取った物語。
進藤憲・・・自習の時間もしっかり勉強する真面目。小学校では毎日出席し、学校を休むなんて考えもしなかった。
岡本充希・・・幼いころから体が弱い。そのため、「周りに迷
惑を掛けない」をモットーにしている。
吉川奈央・・・三人の会話の起点は基本的に奈央。二人の前に立ちながらも二人をよく見ている。
*補足情報
5月の日の入りは午後6:30頃
入学式から憲の誕生日までは一か月程折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-23 19:00:00
6310文字
会話率:39%
かの魔王を怒らせてはいけない。
その脚力は、日の出から日の入りまでに大陸を一周できるほど。
その腕力は、一撃で山を砕くほど。
魔王に怒りに触れないよう、かの魔王の逆鱗をここに記す。
――かの者の前にて、生半可な気持ちで理系用語を
口にするべからず。
※間違いがあれば報告して頂けるとありがたいです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-02 19:00:00
4649文字
会話率:62%
「プロローグ」
その日、長谷川秋史は見知らぬ部屋で目を覚ました。
部屋を埋め尽くすほどのぬいぐるみに、天蓋付きのベッド。そして一際目を惹くのは、秋史の背丈と変わらないほど大きく、気味が悪いくらい精巧に作られた女の子の人形。
明らかに部屋の
主は女性と思われたが、悲しいことに彼には昨晩の記憶がない。
すると突如として動き出した女の子の人形に、得体の知れない鎧の大男の襲撃に、訳も分からぬまま部屋を飛び出した秋史は、追い詰められた先で銀色の髪を携えた美しい女性に命を救われる。
それが秋史とテトの出会いだった。
彼女と出会ったことで大きく変わってしまった秋史の運命は、やがてこの世界をも巻き込んで廻り始めるーー。
ーーそう、これはとある転生者に纏わる祝福と呪難に満ちた物語。
「第1章 虚の姫と胡座地蔵」
そんなこんなで始まった異世界での生活は意外にも悪くなく、と言うよりむしろ、実に心地の良い速度で流れていった。
秋史と共にこの世界へと転生してきたレニ、そして2人を保護してくれた魔人のテトは、それぞれが大なり小なりの問題を抱えている。
しかしレニはそれを受け入れて前向きに、テトは一時自らの宿命も忘れて純粋に、この唐突に始まった共同生活をたのしんでいたのだが、穏やかな日々は長く続かない。
その日、テトを訪ねてきた来訪者の存在によってまたしても唐突に終わりを迎えたのだった。
ある理由からテトを付け狙う来訪者は、胡座地蔵と呼ばれるこの世界でも指折りの殺し屋だった。
恐るべき異能の力を容赦なく奮う男に、身体中に裂傷を作って平然とするテトに、秋史はこの世界の苛酷な現実を知る。
それと同時に、何も出来ない自らの無力さも。
そして三度に渡る死闘の末、闘いに巻き込まれて気を失っていた秋史が目を覚ますと、視線の先には腹に穴を開けて横たわる自らの姿があった。それを何故か、秋史は自身の目で見つめていた。
次の瞬間、あることに気が付いた秋史が悲鳴を上げる。
「嘘だ!!!!!」
自らの瞼にかかる髪は、夏の終わり、日の入り直後の空に見られるような紅碧(べにみどり)色を薄っすらと帯びた"銀髪"でーー。
以上、第1章「虚の姫と胡座地蔵」のあらすじでした。
是非あなた自身の目で物語の行く末を見届けて下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-10 20:24:04
119464文字
会話率:36%
1973年。津ノ南島の団地に住む少女イーリスは、日の出と日の入り時の海上に現れる謎の巨大都市蜃気楼〈逆さ都市〉の観測を始めた。ある時、島の図書館で『日本沈沒』という"ファンタジー"小説を手に取った。そこに描かれていたの
はフィクションとしての「東京」という都市や、「桜」という木花の存在だった。それは〈逆さ都市〉の観測の中でイーリスが見知ったものと酷似していた。
イーリスは、マリアKやマーフといった新しく島に結晶化した子供達と共に〈逆さ都市〉の謎の解明に挑み始めるが、いつしか世界と自らの謎めいた関係にめざめ始める。
――悪魔憑き、人工衛星シマウマ、教団A、日本沈没、悪性人工知能、HAL9000、シンギュラリティ、1973年・1995年・2048年、虚構と現実の対決を辞さない近未来SF小説。恥かし。。。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-27 09:52:07
84646文字
会話率:42%
食料品店の従業員エイタは、うまく仕事が出来ない女性従業員に苛苛していた。そのとき、同期のシンゴはあるものを渡す。三題噺、お題は【日の入り】【春】【クローバー】。
最終更新:2012-04-08 18:58:31
893文字
会話率:65%
三月の空の下、瀬戸雪華は幼馴染だった後川春之のことを思い出しながら、川沿いの土手を散歩する。手渡された四つ葉のクローバーのしおり。彼はそのしおりに、どんな願いを込めたのか。勘違い三題噺、キーワードは【日の入り】【春】【クローバー】
最終更新:2012-04-08 18:13:17
8414文字
会話率:48%
マックドナルホドに来た四大天使ちゃんたち。修学旅行に行きたい結ちゃんに、ガブリエルは床をスライディングしてゆく。果たしてガブリエルは日の入り前にマックドナルホドに帰って来れるのか?!
最終更新:2009-09-21 10:48:45
2175文字
会話率:30%
泥棒のジュニアが主人公、通信が可視化電波(目に見える電波)によって行われ、感覚としてわかる部分もあるが、通信機にたよって文字化される。日の出、日の入り時間も現代社会とは大きくずれている。家族に危機が起こった時にジュニアは…
最終更新:2008-01-26 23:18:46
6423文字
会話率:48%