2020/2/14(金)バレンタインデー 公開
最終更新:2023-03-25 09:02:25
2804文字
会話率:10%
2020/1/11(土)鏡開き 公開
最終更新:2023-03-24 00:22:25
3535文字
会話率:26%
「おい、何とか言えよ。お前が、杉田の財布盗んだんだろ!?」
「お、俺じゃねぇ!ぜ、絶対違う、俺は杉田の財布を盗んだりなんかしてない」
「じゃあ、他に誰が盗んだんだよ、千佳も、お前が杉田のカバンを触っているところ見たって言ってるんだぞ!」
「
そ、そんなの、デタラメだ。お、俺は、ぜ、絶対に杉田の財布なんか盗んでなんかねぇ!!」
「はぁぁぁあああ?なによ、あたしが嘘をついたってあんたは言いたいわけ?ねぇ、どうなのよ?」
「べ、別に俺は秋山さんが、嘘をついたなんて、い、言ってるわけではない」
「はぁ、じゃあ、どう意味で言ったのよ!?」
「そ、それは……」
教室内に緊迫した空気が漂う。
誰も彼もが下を向き、私は関係ありません、といった顔をしている。
嫌な空気だ。
この空気を変えるには、昼休みが終わり、5時限目の担当教師が来るのを待つしかないだろう。
だが、この嫌な空気を打開したのは意外な人物だった。
「あっ、あっ、あっ」
息が詰まって、苦しそうな声が、沈黙した教室内に響く。
その声を発したのは、財布を盗んだ犯人だと思われている、次皿 掏摸(つぐさら すり)ではない。
まったく、話には関わっていない一人のモブキャラが声を発したのだった。
まわりからは、居ても居なくても変わらない、空気のような人物が、この空気を変えたのだ。
ちなみに、このモブキャラこと、空気田 茂夫(からきた しげお)十六歳がこの物語の主人公である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-12 16:55:34
4280文字
会話率:42%
あんまりです神様。楽しみにしていた観光初日に、財布をすられるなんて。しかも財布をすられたことに気づいたのが、注文した料理を全て平らげたあとだなんて。おまけに、料理の代金を払えず困っていた私に手を差しのべてくれた親切な男の子が、一年前まで刑務
所に入れられていた、スリだったなんて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-22 21:00:00
39434文字
会話率:35%
町方同心の次男・中村真之亮は「厄介者」として八丁堀の組屋敷で暮らすのを潔しとしないで家を出た。そしてその日のあることを見越していた手先の茂助は先代の病没と同時に中村家を暇乞いして、柳原土手の床店の沽券を手に入れて古手屋を開いていた。
真
之亮は茂助の店の用心棒として居つき、昼間は千葉道場に通っていた。その茂助の知恵を借りに界隈の岡っ引・弥平が解決の糸口すら掴めない奇怪な殺人事件を持ち込んだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-10 15:03:36
67628文字
会話率:33%
死ぬことが最悪の形だけど
形以外で最悪なことは存在します。
最終更新:2017-02-15 23:58:21
5554文字
会話率:9%
浮遊大陸アトランティス。
そこを舞台に活躍する「警邏員」(=町の治安を維持。主な仕事は、酔っ払いや掏摸、強盗等の対処、害獣の処理など)である『アルファ』の日常とちょっとバトルとちょっとラブコメ?なお話。
最終更新:2017-01-19 12:00:00
4869文字
会話率:48%
元天才スリ師の老後の趣味のお話
最終更新:2016-06-26 10:26:02
2006文字
会話率:16%
大型オタクイベントにて、御処野歩佳は自慢の巨乳を用いて掏摸を働いていたが、正義の味方気取りの三条康臣に見とがめられ、自分のものとは異なる掏摸犯の濡れ衣を着せられそうになったため、真犯人を見つけるために手を組む。
また会場内では別件で盗難
も発生しており、被害に遭った腐女子のヌルポとひょんな縁で巡り合った二人は、康臣の友人である幽霊を連れた佐倉朔夜と共に犯人探しに乗り出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-22 18:00:00
26836文字
会話率:73%
【真名(まな)】
――それは、魂の名前。普段名とは違う、唯一無二の己だけの能力。――
【真名】が支配し世界において紡がれる、和風ファンタジー小説シリーズ『龍王國譚(りゅうおうこくたん)』。その先駆けとなる一話完結の短編企画、第一弾!
===
===
龍王國が首都名並種(ななくさ)。
そこに、掏摸(すり)に手を染め生きる浮遊児の少年、クゼはいた。
首都の一角の掃溜めの街で、彼は今日も道行く人々から金品を盗み、集め、食料を得る。毎日がその繰り返し。
――そう、それが日常。それが、いつも通りのこと、だったんだ。……あの男に会うまでは。
長き物語のほんの片隅、断片の世界で、彼らは出逢った。
龍が守護し国、龍王國(りゅうおうこく)で紡がれる、クゼの物語。
======
◆pixiv・E★エブリスタでも同作品を公開しています。
◆龍王國譚公式サイト(http://utiagehanabi.webcrow.jp/ryuu/)にて世界設定・登場人物紹介などをまとめています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-04 19:37:56
30011文字
会話率:45%
わたし、記憶喪失した男が2009年から2010年にかけて2ちゃんねるに発表した読書感想文を載せておきます。わたしの著作として掲載します。
これは三十歳のおっさんならどれくらいの読書感想文が書けるかを参考にしてもらうために公開しているものです
。
読書感想文におすすめの面白くて短い本二十冊の長さを以下に書いておきます。
「怪人二十面相」275ページ。娯楽小説の名作。青空文庫で無料。
「インストール」192ページ。十七歳の女の子が書いた小説。
「かもめのジョナサン」140ページ。完全版ではない。旧版に限る。短いが深い。
「三島由紀夫レター教室」227ページ。王道娯楽小説。迷ってるならこれに。
「昭和歌謡大全集」220ページ。文体の面白い小説の極致。
「三姉妹探偵団」292ページ。ミスリードの上手な読みやすいミステリ。
「新釈 走れメロス 他四篇」272ページ。非モテ系の青春小説。
「ルンルンを買っておうちに帰ろう」238ページ。バブル期の女の子の本音。
「放課後の音符」193ページ。モテる女の子たちの連作短編小説集。
「星の王子さま」(青空文庫の題名は「あのときの王子くん」)160ページ。いわずとしれた名作。
「掏摸(スリ)」192ページ。神について。
「風の歌を聴け」168ページ。有名な村上春樹の処女作。青春劇。
「人間そっくり」183ページ。ライトなSF。
「人間ぎらい」(モリエール)161ページ。演劇文化の粋。
「0の殺人」235ページ。絶版品切れ中の変格ミステリ。
「老人と海」170ページ。不思議とさわやかな読後感。
「自殺について他四篇」107ページ。哲学的な文章がいい感じ。
「もてない男」199ページ。非モテの元祖にして究極。
「SPEEDBOY!」218ページ。アナーキーが好きな人向け。
「無門関」216ページ。禅問答でいちばん有名な本。
真面目にやりたい人はこれらがおすすめです。高校、大学、社会人にもおすすめです。どれも一日で読めるでしょう。本屋にはないのでアマゾンで買え。
学校の読書感想文の宿題はだいたい五分の一の生徒が満点をとり、五分の一の生徒は提出しません。
明日提出で本を手に入れる時間もないという人は青空文庫で太宰治「グッド・バイ」か泉鏡花「外科室」が短くて面白いので、それで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-10 22:28:08
21866文字
会話率:2%
世界と世界の接触によって生じた扉。そこに一人の男が落ちし時、世界は変わる。「黄昏の盗賊団にようこそ」「ねぇねぇ、いいことを考えたんだけど……今度のサバイバルで何人血祭りに上げられるか競争しない?」「お前の実力をオレは知りたい。今から剣の錆に
なれ」異世界早々、厄介ごとに巻き込まれた主人公は、お馬鹿で愉快で奇天烈な三人の盗賊に出会う。そして、成り行きで彼らと行動を共にすることとなるが―――。特技は掏摸、変装、そして戦闘。三人の最強に囲まれた最凶が我が道を行く、異世界盗賊ファンタジー!「自覚は無いだろうが、お前は和国の次期将軍なんだぞ?」「んなの知ったこっちゃねぇ。俺は自分の好きなように生きるだけだ。邪魔するんだったら親父でも殺すぞ?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-01 22:39:30
22021文字
会話率:55%