2030年9月26日
夏休みも明けて文化祭の準備が始まる頃。
テレビニュースではある話題で持ち切りだった。
他国の研究施設にて感染すればゾンビ化してしまうというウイルスが流出した、というニュースだ。既にゾンビとなった元人間の映像も多数出回
っており、この日本もいずれパンデミックが起こるのは時間の問題だと思われる。
スマートフォンから見れる映像コンテンスは多数あり情報収集は容易な時代だ。
ゾンビの大群は民衆を飲み込み、現在進行形で人が襲われている映像が流れてくる。感染経路は映画やドラマでよくあるような、噛まれるという行為がきっかけのようだ。唾液が体内に入ると瞬く間に人格が変わったように豹変し、数十分で完全にゾンビとなるようだ。
正直、気味が悪い。
まだ日本では一切の被害が出ていないので、現実味を帯びてはいない。流れてくるニュースも、今受けている授業が理解できないことも、俺に彼女ができない件も全部嘘だったらいいのに。
昼の12時。いつもと同じ時間に昼のチャイムが鳴る。
静かだった教室が昼休みの空気になり、一気に騒がしくなる。
俺も数少ない友人とお昼ご飯を共にすべく、屋上へと向かった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-26 01:49:55
486文字
会話率:0%
人口減少が進むところまで進んでしまった町。テレビは映らず、画面にはただ砂嵐が舞う。そんな町に唯一ある中学校にある日、驚くべきことに転校生が入ってきた。それは「八田怜」と名乗るロボットだった。同時期に町に伝わった感染症の「インフルエンサ」。
その感染症はどこから町に入ってきたのか? 感染経路不明の感染症、頻発する地震、傾いてゆく町――。八田は、町から脱出し、「外」の世界へ町民の記憶を残すため、町役場がつくったロボットだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-30 04:00:00
17002文字
会話率:34%
近未来、人々は人類に代わる労働力として、高度な人工知能を有するアンドロイドを製作した。しかし、突如として感染性を持つ新型認知症が出現。感染経路や感染源が全く特定できず、瞬く間に世界中に感染が広がる。そんな中、アンドロイド修理屋として働くサニ
ー・ブラックバーンはあることに気付くが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-29 19:32:00
80127文字
会話率:8%
今のコロナ(新型肺炎)と、ゾンビ(架空の感染症)の感染経路について。
最終更新:2020-04-06 01:18:52
1276文字
会話率:9%
死にたがりの彼女がコロナにかかった。
生きたがりの俺はそれを嘲り笑っていた。
最終更新:2020-03-02 10:16:25
7573文字
会話率:25%
ある候補者の行動。
エブリスタにも投稿しています。
最終更新:2019-07-03 14:14:13
404文字
会話率:64%
ある研究所で、日本脳炎をバージョンアップさせた病気のウィルスが開発された。
最終更新:2019-06-22 09:21:36
261文字
会話率:15%
英題“Case report on Fantasist Syndrome and matters considered from a scientific point of view”
西暦3027年現在において、
奇怪な病、と呼べばい
いのかわからないが、世界中で奇妙な現象が起こっている。
ある朝、朝食を食べた後に激しい吐き気と腹痛を訴え、病院に運ばれたある患者は、
それまで何気なく食べていた肉が食えなくなり、少しずつ耳が長くなり、鉄にアレルギーを持つようになった。
予後観察の結果、老化反応が限りなく遅くなっており、老衰までの推定寿命は理論上500年以上と診断された。
近年奇妙な形だが高品質で栄養豊富な人参を作ることで有名な農家がいた。
彼は最近人参が盗まれることに悩まされていたので、カメラを設置して警戒した。
カメラが捉えた映像の中で人参は盗まれていなかった。
人参は自ら土の中から這い出てきて、どこかへと歩いて行っていたのだった。
翌朝、絶叫のようなものを聞きつけた隣の牧場の畜主が彼のもとを訪れると、ほとんど人型の人参を握りしめて絶命している農家の姿があったそうだ。
この他にも動物、虫、果てには環境そのものまでもが変異を起こしている。
原因、感染経路、検体の関連性、ともに無し。
共通点は一つ「理解不能、現代科学の理論において説明不可能な非可塑性変化が起こっている」という点のみ。
私は、まるでファンタジー小説の世界が侵食してきているかのようなこの現象に「幻想症候群《Fantasist Syndrome》」と名付け、各種症例を記録するとともに、科学的な知見から解析を挑もうと思う。
たとえこれが徒労に終わると思いながらも、いずれ訪れるであろう感染拡大に向けて少しでも見識を深めることに意義はあると考える。
~引用 序論より~折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-29 14:58:30
635文字
会話率:0%
人類は驚異的な技術力で目覚しい発展を遂げた。
だが各国が競い合うようにして急速に発展しすぎた代償は大きく、母なる海を枯れ、空は黒く染まり、大地は痩せこけ純粋な自然の姿を残したかつての青い星は消滅、地球は灰色の人工物と化していた。
人類が自ら
の愚行を嘆いた時、それらは災害レベルの環境汚染という形で牙を剥く。
地球のキャパを超え、浄化不能と化した汚染を前に人類は試行錯誤の末、試験的ではあるが有害物質に抵抗を示す"ナノマシン"を開発、それを体内に組み込む事で環境への適応を試みた。
結果時代が進むに連れ、人類全体が体内にナノマシンを宿すようになり、それは環境汚染に適応する為だけにとどまらず外傷に対する瞬間的止血、いかなる状態でも精神を安定させ、循環するナノマシンを停止させる事で罪人を処し、逆に瀕死の重傷人を蘇生させる。
世界は遂に己の生き死にさえも技術により管理する時代を迎える。
だが42世紀末、世界中では老若男女総勢1万人超の相次ぐ不審死が発生。
国連の調査によると死因は体内のナノマシンが異常を起こした事と判明。
人為的なモノなのか単純にプログラムの異常なのか、一部メディアが死神の存在を謳った事からナノマシンに突如起こる異常動作、特に生死に関わるモノは通称"死神"と呼ばれるようになる。
それは"人間に感染するコンピュータウィルス"であり感染経路、発症条件、予防策などは依然不明。
神の裁きか或いは乗り越えるべく与えられた試練か。
徐々に広がりを見せる謎のコンピュータウィルス死神に対して日本政府も対策を発表。
時同じくして首相を含む一部の上級官僚達は秘密裏に、とある機関との接触を開始。
その機関の名は"社会福祉法人 技能開発研究所"。
表向きには環境汚染に対して、より高度な反応を示すナノマシンの開発及び、それに対する情報共有を目的とした民間法人企業だが、正体は政府公認の秘密機関にして非合法な研究、人の道に反した禁忌を行う国家の闇を具現化したような狂気の組織。
監視社会の手前、表立っての行動に制約を掛けられている今、動けるのは先進技術の闇に隠れた裏の組織として福祉技研に密命が下される。
究極の畜生道とも言える、その作戦名は──
"EscapeGoat(エスケープゴート)"折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-30 16:12:43
238110文字
会話率:31%
今や全世界で恐れられている「後天性変異症候群ーAVS」。感染経路や救済処置、全てが謎に包まれ、学者達は日々原因解明に励んでいたーーー
この物語は、AVS感染者の高校生達のもがきと決意の話である…とか言ってみた。頑張ります…。
最終更新:2016-12-01 21:00:00
5288文字
会話率:23%
1888年、イギリスに猟奇殺人事件が起きる。イーストエンド・オブ・ロンドン、ホワイトチャペルで売春婦を少なくとも5人殺害された。のちの切り裂きジャックだ。その後も事件は続き、結局未解決事件として終息した。
それから約100年後の1982
年、アメリカ合衆国では多数の売春婦が殺害された。犯人は捕まったものの、アメリカに一時期恐怖をあたえたのは間違いなかった。
それから更に100年後の日本。2016年の日本とたいして変化もない現在。勿論違いは幾つかあるのだろうけれど、日本の生活に大きな変化がなかったのは事実だった。唯一その時代と違うとしたら、それは謎の「病」だろう。
現代の医学では解明出来ない原因不明の「病」は、日本の恐怖をあたえた。ただ、「病」の出現(誕生)が分からないことからバイオテロとも噂された。
となれば、200年前のロンドン、100年前のアメリカでの殺人事件、そして、それから100年後に日本に殺人鬼が再びあらわれたことになる。
日本ではそれを病殺人鬼と呼称するようになった。
勿論、殺人鬼と呼べる事件は他にも存在するが、病殺人鬼と切り裂きジャックに、アメリカでの殺人事件の共通点は、最初の被害者が売春婦だった点である。
病殺人鬼の「病」には特定された症状はない。人それぞれ違った反応を示す。感染経路も不明。唯一、「病」かどうかを判別するには死後にあらわれるとされる青い液体が体内から出てきた時だけ判別できる。
ただ、危険な「病」に立ち向かう優秀な科学者や、医学、もしくは警察、探偵。他の路線では政治、悪と戦うヒーロー……まぁ、どちらもそんなものではない私は、自分がニュースの外にいる無関係な人間だと決めつけ、普通の日々を暮らしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-05 03:17:43
353文字
会話率:0%
皆瀬空太(みなせ そらた)は同じ高校の霧島千尋(きりしま ちひろ)に、どこか淡い憧れを抱いていた。ふたりは特に恋人らしいことはせず、ただ純粋に他愛もないやり取りをしながら、互いに想いを寄せていた。そんな折、サスペクトパシーなる感染経路不明
の感染性精神疾患の流行が報じられる。
その瞬間から、ふたりの変わらないと思っていた日常は、静かに壊れ始めるのだった。
サスペクトパシーという、感染性の精神疾患のお話です。パンデミックを扱ったパニックものではなく、怖くて痛々しくて切なくて、いじらしいラブストーリーです。アメブロに重複投稿。「短編21。琥珀」 http://ameblo.jp/fellow-again/entry-12122537147.html折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-01 21:44:42
59867文字
会話率:38%
2529年、世界は科学が進歩し、平和な世界になっていた。だがある奇病によって世界の様子は一変する。その奇病に感染し、発症すると約1年で死んでしまうという。治療法も、感染経路も分からない。人類はその奇病に対しなんの手も打つこともできなかった。
その結果世界の人口は半分以下に。
世界は崩壊しかけ、ぎりぎりのところで保たれていた。
これはそんな壊れかけている世界の片隅にある、静かで寂れた街で生きる二人の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-03 04:27:47
2578文字
会話率:23%
感染した人間を凶暴化させ、周りの人間を襲う化け物に変えるウイルス。
発生源のわからないそのウイルスは全世界の人間にあらゆる感染経路で取り付いていった。
非常に強い感染力、感染者を凶暴化させる症状。この2つに加え、大きな特徴をこのウイルスは持
っていた。
それは18歳以下の人間には感染しないこと。
絶望の世界に取り残された子供達は過酷な旅路で大きな謎に遭遇していく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-09 11:46:37
1365文字
会話率:3%
「蟻が毒を運んできた」
そう称されるのは一つの疫病の流行であった。蟻や感染者に触れると感染するという避け難い感染経路と方法に、人類に対応する間も無く、その9割は瞬く間に死滅してしまう。
人々は食料を奪い合い、殺し合い、騙し合う。そのよう
な世界へと変貌を遂げた。
そんな中、白沼路人は自らに疫病の抗体ができていたことに気が付く。
成り行きで女子学生三人を保護することになり、キャンプ場を拠点とした生活を始めるのであった。
終末世界を舞台としたどこかコミカルなサバイバル物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-13 20:10:18
304256文字
会話率:25%
翌年に日華事変がはじまるとは、誰も想像もつかなかった昭和11年は、戦前最後の平和な年であった。その年の五月、県下有数の名門校である浜松一中では、恒例の大運動会が開催された。校長はのちにサッカー王国静岡の礎を築いた錦織兵三郎であった。名校長と
して生徒や教職員からも深く慕われていた。
運動会が終了すると、全生徒や教職員に紅白の大福もちが土産として配られた。製作した菓子司は浜松で有名な人気店であった。ところが翌日から、その大福もちを口にした生徒や、浜松に駐屯する兵士の間で、食中毒の症状が現れる。市当局の必死の調査にもかかわらず、食中毒の原因や病名が分からない。県や内務省の名立たる研究者や衛生技師が調査に当たるも、感染経路や原因は不明のままである。二日目になると、生徒たちやその家族から、続々と死者が報告される。浜松市内は恐怖のためにパニック状態となり、医師会や看護協会が巡回診療を始めるも、統一した組織を作ることができず、行き当たりばったりの施策は、ますます混乱を深めていった。
一方で、陸軍軍医学校防疫教室の石井四郎軍医正を中心としたグループは、事件発生当初から、サルモネラ菌(当時の言い方ではゲルトネル氏菌)による集団食中毒事件と判断し、早め早めに感染拡大阻止と、患者治療にあたっていた。そのために軍人の患者からは一人の死者も出すことなく、また二次感染も起こることなく収束していった。それに反して民間では、名古屋帝大法医学の教授が解剖を行うも原因が判明できず、食中毒説、薬物中毒説、果ては人為的な毒物混入説まで現れ、恐怖と不信感は浜松全体に及び、当局の対応が後手後手に回ったことにより、二次感染、三次感染と犠牲者は増加する一方であった。
最終的に、陸軍の提供した血清によって、この大惨事がサルモネラ菌による食中毒ということが立証されたが、市民の間には行政機関に対する不信感が深かった。患者総数二千人以上、死者四十四名を数えた浜松毒大福事件は、こうして六月近くになって、ようやく終息したのであった。
この作品は重複作品です。本文は小荷田歯科医院のホームページにあります。http://www011.upp.so-net.ne.jp/konita/kouhakunosaturikusha.pdf折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-09 16:39:50
44705文字
会話率:2%