父親に恵まれず不遇な幼少期を過ごした光は、11歳の時に母を父に殺されてしまう。それでも持ち前の負けん気の強さで剣道やフェンシングに打ち込み、世界選手権大会で優勝するまでに成長する。その栄光も束の間、光は強盗に襲われた女性を助けようとして反
撃され命を絶たれる。
そして何故か日本での記憶を持ったまま異世界に転生した。そこは7つの魔法属性のマナが漂う魔法の世界。美しい世界でありながら怨みの獣である怨獣《おんじゅう》が人に襲いかかる恐怖の世界でもあった。
光は帝国の皇子エリアスとして生まれたものの、その世界で誰もが当たり前に持つ魔力を全く持たずに生まれてしまった。何故自分はこれ程までに不幸な人生の下に生まれるのかと絶望する。
それでもと思い直し自分にできる限りのことをしようと前を向くエリアスの前に謎の黒髪の少女アニエスが現れる。
これは人間の欲と怨念に満ちた世界で、自分の運命に翻弄されながらも人々の希望ある未来を模索し奮闘する無能皇子エリアスの物語である。
*この作品は96話完結済みのものを毎日一話ずつ掲載しております
*この作品はカクヨム様にも掲載させていただいております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 17:00:00
315676文字
会話率:75%
中央ヨーロッパのとある都市。この街には、人間の濁った魂を食らう悪魔が現れていた。その悪魔を祓い、濁った人間の魂を救う特別な力を持つ『使徒』と呼ばれる者たちは、人々にヒーローのように慕われていた。
ある日、使徒の戦いに遭遇したペトロはユダ
に声を掛けられ、仲間になってほしいと誘われる。使徒にはなれる条件があり、それを自覚するペトロは使徒になることを決意する。
使徒の一員となったペトロは、仲間たちと共同生活を始める。世間に存在を認められている使徒は企業のイメージキャラクターを生業にするモデルの一面もあり、事務所も立ち上げていた。戦いの経験を積み、使徒とモデルの二足のわらじが始まると、記憶喪失でありながらも社長を務めるユダが自らマネージャーとなり、二人三脚で仕事をしていく。ペトロに恋愛感情を抱くユダは少しずつ思いを伝え、優しいユダにペトロも次第に心を許していくが……。
ある時、悪魔とは違う存在が現れる。その名前は『死徒』。この世に彷徨う怨念の集合体で、『ゴエティア』という悪魔を使役する彼らの存在は新たな戦いを呼ぶとともに使徒の精神を脅かし、ユダとペトロの運命を動かし始める。
ユダの記憶喪失と関係する、彼に課せられていた“責務”と、死徒との“因縁”。それが明らかとなった時に突き付けられる現実とは。
使徒は亡き者たちの思いを受け止め、未来を切り開けるのか。そして、ユダとペトロの未来は……!?
この世界はいったい誰のせいなのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 13:10:00
3287文字
会話率:55%
吉原大門の落とす陰には悪鬼が棲むという。
吉原の遊女達を閉じ込める象徴の大門。
毎夜の春をひさぐ女達の哀しみと怨念は、渦巻く波となって毎夜吉原大門に向かって怒濤の如く押し寄せる。
しかし大門に棲む悪鬼はその渦巻く波を悉く跳ね返すのだ。
そし
て跳ね返された渦巻く波は再び濁流となって吉原の中之町に流れ込んで行く。
その渦巻く波と悪鬼が棲む吉原大門を楼閣の二階からいつも眺めている一人の遊女が居た。
本編の主人公、松ノ尾太夫である。
彼女が吉原に売られてきたいきさつとは?
どのようにして太夫の地位まで登り詰めたのか?
当時の吉原のしきたりや文化、そして吉原で生きる遊女達の様々な運命と共に、力強くしなやかに生きていく松ノ尾の姿を描き出します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 13:31:15
45564文字
会話率:44%
「お父上を救いたいのです。そのためなら、命でも――」
飯山藩に人質として送られた堀田珠緒は、祠にて“人身御供”として捧げられる。
珠緒の生き血によって目覚めたのは、かつて神に仕えながら封印された狐の化身、白嶺命《はくれいのみこと》。
契
約により妖を従えた珠緒は、己を犠牲にした父の仇を討つため、〈狐の嫁入り行列〉を仕立てて城下に乗り込む。
だが、父を追い詰めた元婚約者・岡野の背後には、さらなる陰謀と怨念が渦巻いていた。
これは、妖と共に歩む少女の復讐譚。
やがて、それは――
妖と人との、契約以上の絆へと変わってゆく。
※全4話+エピローグの短編連載となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 18:20:00
32694文字
会話率:19%
異世界召喚、それは次元に穴を空けてひとを移動する技術。
その技術の形成のために、犠牲者になったものたちがいた。
犠牲者たちの怨念はデマルカシオン帝国を築き、ティアーズ大陸の人々に襲いかかる。
ティアーズ大陸の危機を救うため
、フードデリバリーの配達員である仙石空人は召喚される。しかし空人は思っていた。
「前々から思っていたんだよな。体よく勇者として召喚するとかいうけど、拉致だよね」
空人は交渉のすえ、世界を救った成功報酬として百億円と自分を召喚した姫ををもらい、元の世界に戻る契約をする。
これはフリーランスが命を賭けて、世界を救う物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 23:39:31
210968文字
会話率:34%
隆盛を極めた古代の王国は、次元の壁を開いて現れた邪神とその眷属たる闇の軍勢によって滅ぼされた。
善なる神々とその使徒達は長き戦いの末に邪神を封印したものの、自らも多くの力を失った。
生き残った人々は邪神との戦争、外神戦争で活躍した英雄達を王
として国を作り、かつての隆盛を夢見て広大な荒れ地の開拓を始める。
外神戦争より300年。
エルフに育てられた猟師の青年ベンウッドは、師であり養父でもあるエルフの賢者イシリオンの言いつけにより、成人の日を境にエルフの森から人の街へ移り住んだ
森での生活に未練を残すベンウッドだが、エルフの住む深い森において自身が異物であることも理解していた。
森への想いを引きずりながらも街に馴染もうとするベンウッドは、やがて人々の怨念にからめとられ、古い戦争に起因する争いに巻き込まれていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 18:00:00
30366文字
会話率:25%
【悪女】×【人畜無害】×【後宮ミステリー&グロ!】×【冷酷無比な皇帝陛下】
十二の属国を従え、十三神を祀るシン国。その後宮を支配し「狼妃」と恐れられた臘月は、20年前に皇帝暗殺を企てた悪女として処刑されたが、「なぜこの妾が!ちょっと酒池肉林
しただけなのに!」と全く反省していなかった。怨念が愛用の鏡に宿り、復讐の機会を待っていた。ある日、下働きの娘、羊々がその鏡を発見し、狼妃にとりつかれる。周囲に「人畜無害なお人よし」と呼ばれるほど大人しいやさしい気質の羊々を「操りやすい羊」と見なし、狼妃は自分を陥れた敵への復讐を果たす道具として利用しようとするが……それはそれとして「こんな芋を後宮に……?妾の矜持が許さぬ、そなた、美女になれ」「む、無理ですがッ
!!!!?」しこたま狼妃に鍛えられ、羊々は後宮の妃入りを目指す。
そんな二人に、皇帝たる靑劉が現れ、狼と羊の二面性を持つ不思議な宮女羊々に、「死にたくなければおれの密偵になれ」と、陰謀埋めく後宮のスパイになれと要求するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 21:19:30
15540文字
会話率:33%
【簡易あらすじ】
浮遊大陸と浮遊島で形成される世界、天空界オルスティアでは、かつて竜と呼ばれる古代生物と戦うために造られ、ソードと名付けられた人型の巨大兵器による国々の戦乱が続いていた。
エリギウス帝国の見習い騎士、ソラ=レイウィング
はひょんなことから、神剣と呼ばれるソード アロンダイトの核となる大聖霊石を盗んだという濡れ衣を着せられ、エリギウス帝国から離反する。
しかしある目的の為に騎士になる事を諦める訳にはいかないソラは、とある小さな騎士団に入団し、エリギウス帝国との戦いの渦に巻き込まれていく。
※現在七章部分まで書き溜めてあるので暫く毎日投稿致します。
※メカデザイン:Shimbo Hanako様
【長尺あらすじ】
聖霊の意思により構築された世界。その世界はかつてラドウィードと呼ばれる地上界に存在し、そしてそこには竜と呼ばれる君臨者が存在していた。
人は竜に対抗するために、聖霊の意思の結晶体である聖霊石と、騎士が体内に宿す聖霊の意思による力……刃力を基にして駆動する人型の巨大兵器、騎士型駆動竜殲器(ソード)を開発し、遂には竜属を滅ぼす。
しかしそのソードを手にした国々による戦乱、羨血の七剣と呼ばれる災厄戦争が始まった。そしてその戦乱の中で多くの民が死に、その怨念は、やがて聖霊の意思を介し怨気と呼ばれる猛毒となって世界を包み込んだ。
怨気の毒により崩壊しかかった世界……すると突如、空の聖霊神カムルの意思が世界を構築する大陸や島々を浮遊させ、地の聖霊神ラテラの意思が地上界と新たに出来上がった天空界を隔絶させる。
こうして人々は怨気から逃れ、オルスティアと名付けられた天空界で生きる事となった。
しかし過ちは再び繰り返される。オルスティア唯一の大陸国家であるエリギウス帝国が、オルスティア統一のため各群島国家に戦争を仕掛け、統一戦争が開始、ソードによる戦乱が巻き起こった。
統一戦争開始から十年。続く戦乱の中、エリギウス帝国の見習い騎士、ソラ=レイウィングはひょんなことから、神剣と呼ばれるソード アロンダイトの核となる大聖霊石を盗んだという濡れ衣を着せられ、エリギウス帝国から離反。
目的を果たす為騎士になる事を諦める訳にはいかないソラは、とある小さな騎士団に入団し、エリギウス帝国との戦いの渦へと巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 12:13:49
1010651文字
会話率:47%
かつて、世界を導いた“ささやき”は、英雄たちによって封じられた――はずだった。
しかし、封印の残滓は完全には消えていなかった。
その微かな声は、時空を越えて再び目覚める。そして、新たな継承者として選ばれたのは、異世界に転生した青年・悠聖と
、異なる時代から召喚された少女・紗江。
異世界エルヴァリア――
魔法とスキルが支配するこの世界では、“ささやき”と呼ばれる不思議な声が時折、人々の耳に届く。
それは未来を示唆するかのように囁き、時には破滅すら導く存在。
悠聖は「未来のささやき」というスキルを持ち、
紗江は「心のささやき」で人の本心を読み取る力を宿していた。
だが、その力の裏には、遥か昔に葬られた“神々の記憶”と“異世界転生者の怨念”が絡みついていた。
ふたりは出会い、反発し、支え合いながら世界の真実へと迫っていく。
王国と帝国、そして魔族が入り乱れる政治の渦。
仲間の信頼、敵の裏切り、心を試されるささやきの罠。
「未来を知る力」が導くのは希望か、それとも破滅か。
そして、二人の心が重なったとき、
“真実のささやき”が世界の運命を変える――。
これは、「誰かに決められた未来」に抗い、
「愛する人と選ぶ未来」へと進む、ひと組の男女の物語。
静かな声が導くのは、
あなたの心か、世界の終焉か。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 07:30:08
130661文字
会話率:37%
異なる歴史を歩んだ近代日本で悪鬼羅刹と学生である少年少女達が命をかけて戦う異能バトルローファンタジーです。
幽導灯とは交通誘導棒を模した神籬であり、言うなればライトセイバーから必殺技を放つ対妖魔用武器です。これを装備した灯士のみが妖魔
と戦う事ができます。
主人公の光太郎は妖魔を滅する灯士となり上京して学校に通いつつ任務をこなしながらも鬼に拐われ行方知れずになった姉を探します。
基本は勧善懲悪の学園生活バトルものなので友情を育む中でライバルが出てきて試合したり、修学旅行に行ったり文化祭したりする中で怪異と戦っていきます。
予告なく内容を修正、改変する事があります、ご了承下さい。更新は不定期です。宜しくお願いします。
※舞台は2020年ですが、第二次世界大戦中に起きた妖魔の世界侵略のせいで50年ほど技術が進歩していないため、およそ1970~90年代の事物が混在している世界観です。
出典: 霊界物語 大本神諭 深見東洲氏の著書、講演録より多数 その他神典仏典より引用あり
1943年昌和18年 第二次世界戦争の最中、いがみ合う人類の前に突如として新たな共通の敵が立ちはだかった。血と怨念によって魔界の門が開き、古より忌み嫌われてきた魑魅魍魎らが大挙として押し寄せたのだ
もはや世界は戦争どころではなく、剣も銃も効かない敵に人類は滅亡の危機に瀕した
しかし、やがてその中から希望の光が現れる
神仏よりもたらされた幽導灯と呼ばれる神器を灯火として、人々は辛くも生き延びたのだった
大戦より77年後(2020年)、未だ妖魔の影に脅かされる霊和3年に主人公の少年、日之出光太郎は愛猫の福と共に東京へと上京する
過ぎし日の大火により故郷を焼き出された後に修行を積んだ彼を首都で待ち受ける運命とは如何に
ああ汝光太郎、天の命数はまさに君にある、宜しく希望の灯火を振れ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-20 05:20:43
140172文字
会話率:59%
この世界は、見えない理を中心として、あらゆるものが流れ、流転している。
川の水が、その場に留まれないように。
同じ日が、二度は訪れないように。
生と死が、輪廻の下に循環するように。
その流れに身を置く限り、決して避けることはできない、見え
ない力の奔流。
僕たちは、その奔流の中で、日々を生きているーー
戦国の時代、影なる陰陽師として多くの妖怪を屠ったとされる存在、陰祷師
その存在が、歴史上から姿を消して400年以上の歳月が流れていた
これは、古の時代より存在したとされる妖怪が、想像の産物として認知されるようになった現代に生きる、どこか現代離れした陰祷師の少年「秋葉るい」の移ろいゆく日々を綴った物語
※この作品は「エブリスタ」にて同名義で掲載している作品の二重投稿作品です。
※基本的には日常を題材にした作品なので、余程のことがない限り過激描写は登場しない予定です。が、設定上一部過激描写に含まれる表現が登場することがあるため、念の為R15指定を付けさせていただいています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 13:42:00
86331文字
会話率:36%
ソフィーは、チェシーヌ王国で「統括者」となる運命を背負った少女。まだその役割に慣れない彼女は、ある日、薬師シルファによる毒殺未遂事件に巻き込まれる。偶然とはいえ命を救われたシルファは、ソフィーに好意を抱きつつも、自身の罪を償うため奔走する。
一方、統括者の一人であるリードは、ソフィーを街に案内しながら、彼女の「巻き込まれ体質」を指摘しつつも、その純粋さに信頼を寄せていく。ソフィーの首に巻きつく蛇神ウエルは、普段は眠そうにしているが、実は強大な神力を秘めた存在だ。
旅の途中、北の国で二人は「聖女セフィロア」が信徒たちを導く神殿にたどり着く。リードは、セフィロアが偽物であると確信しており、その正体を暴くべくソフィーを連れて神殿に乗り込む。セフィロアは未来を予見すると称しソフィーの手を取るが、彼女の未来が見えないことに動揺する。その時、ウエルの神力が発動し、セフィロアの仮面が剥がれる。彼女はかつて聖女に憧れた純粋な少女だったが、怨念と瘴気に乗っ取られ、偽りの聖女として人々を惑わしていたのだ。
リードの策とソフィーの機転でウエルを目覚めさせ、彼女は神力で瘴気を打ち消す。解放されたセフィロアは老いた姿に戻り、静かに息を引き取る。信徒たちは聖女の記憶を失い、神殿は混乱に包まれるが、死にゆくセフィロアの魂はソフィーに感謝を告げ、空に消える。彼女の悲劇的な運命に心を痛めつつも、ソフィーは統括者としての責任を改めて感じる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 19:03:10
13648文字
会話率:93%
異世界。と聞いて思い浮かべる物と言えば魔物や魔法エルフ、ドアーフなどの言わば現実では考えられない未知の希望や欲望によって作られた幻想が全てである。
しかし、それは異世界の全てではない。
どれだけ発展し、どれだけ現実離れしようとも怨念は
必ず存在する。
そして、泥臭く醜い“復讐”は未だに存在し、殺し殺され怨念は循環をしている。
僕もまた、そんな循環の一部品。そして循環に取り残された、世界を跨ぐ怨念である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-09 21:53:46
22027文字
会話率:36%
新庄寺つづりは、可愛がっていた野良猫エビチリを捜しに、野良猫界隈で有名な県内有数の猫の溜まり場"旧玉野邸廃墟"を訪れた。そこは廃墟という事もあり流石のおどろおどろしさ。つづりも常時身を震わせる。怯えながらも愛するエビチリ
のために探索を続けていると、足元に落ちていた錆びた指輪を見つけ、途端に意識を無くしてしまう。
しばらくし目を開けるとそこは廃墟だったはずの玉野邸も活気づく明治時代だった。困惑している時、ふとつづりは身体に違和感を覚えた。やがて自分の身体の中にもう一つの"意識"がある事に気づく。そのもう一つの"意識"は少年らしく名をウルリと言った。話してみるとどうやら彼もタイムスリップしてきたらしく。二人困惑するまま流れに身を流していると、ある日亡き人間の怨念が集まり出来るという"怨鬼"に襲われ、追い詰められる。そして死を覚悟した彼らは目の前に一枚の紙切れが落ちている事に気付き、、、?
深い悲しみを抱える元気な少女と訳あって幽体離脱を有効利用するおかしな少年が今、神器"千願の短冊"を武器にあちらこちらの時代で大暴れ!
タイムスリップ系ラブコメファンタジー今ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-02 23:40:19
7644文字
会話率:43%
隠岐へ流された後鳥羽院の前に、亡き式子内親王の霊が現れる。彼女は後鳥羽院の従姉にして和歌の盟友であり、また霊界の導き手として、後鳥羽院に三途の川の存在を示す。川には、清らかに渡る者、橋を渡る者、舟に乗る者、そして怨念に囚われ溺れる者がいる。
「地上での思いと行いが、渡る道を決めます」
式子はそう告げ、後鳥羽院に和歌を詠むよう促す。彼が魂の清らかさを取り戻せば、道は変わる。月光の下、後鳥羽院は己の宿命と向き合うのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 08:47:08
1675文字
会話率:37%
隠岐へ流された後鳥羽院のもとに、崇徳院の怨霊が現れ「憎しみこそが力」と告げる。後鳥羽院は崇徳院の過去を幻影として追体験し、都を追われた彼が怨霊となるまでの絶望を知る。
その時、新たな幻影が広がる——鎌倉を巨大地震と津波が襲い、幕府が一夜に
して崩壊する光景。もし自らが怨霊となれば、この未来は実現するのか?
しかし、すべてが滅びた後に残るのは 空虚な残骸だけ だった。
「これが本当に私の望みなのか?」
後鳥羽院は和歌を詠み、怨念を振り払うのだが・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 08:01:23
2636文字
会話率:20%
女陰陽師を嫌った派閥に呪い殺されてしまったものの、それを憂いた五大明王様の加護を持って生まれ変わった先は……なんと伯爵令嬢!
陰陽師の能力で、貴族の『呪い』を祓ったり『方位』を占ったりする宰相付き『お見舞い係』として働くルシアは、ひょんなこ
とから近衛騎士のジョスランと組むことになり、いつの間にか大きな事件に巻き込まれていく。
元陰陽師の伯爵令嬢、なにやら異世界でも貴族特有の怨念や未練に囲まれ、綺麗さっぱりお祓いする羽目になっています(相棒は、剣狂です)。
-----------------------------
短編『元陰陽師の伯爵令嬢は、呪いは祓えても求婚の手は振り払えないらしい』の長編化です。
長編執筆にあたり、キャラ文芸へシフトチェンジしています。
カクヨムにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-25 17:17:40
159692文字
会話率:56%
エグランティーヌ・ド・ファンドレ公爵令嬢には前世の記憶があった。そこは乙女ゲームという世界のなかで、ヒロインが貴族令息たちと恋愛を繰り広げていた。
自信の優秀さあまり、必要のない人間を切り捨てていくエグランティーヌは、最初は出来損ないの
ヒロインに冷たく接する。しかし、努力を重ねる度に成長を見せる彼女にエグランティーヌも段々と絆されていった。
そんなある日、ヒロインがエグランティーヌの婚約者である王太子に誘拐される。王太子も、過去にエグランティーヌが切り捨てた人物の一人であった。誘拐も、その頃の怨念を晴らすためだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 11:23:00
20408文字
会話率:35%
浦島太郎には女房がいた。
夫が失踪し、残された女房は辛酸をなめる。
50年の時を経て再会するが……。
最終更新:2025-02-22 09:17:12
10103文字
会話率:23%
西暦2049年から205-年へ境界を日本がまたぎ始めた頃、相変わらずこの世界では上っ面の平穏な日々と
その裏で怨嗟と怨念にまみれた欲望が渦を巻いて人間達を掻き回していた。
主人公「大木順兵」は自死し、新たな世界で魂を食らう悪魔と呼ばれた
球体として異世界に転生
そこで前世で得た金の知識を最大限に使い、今度は自身が世界を掻きまわす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 12:15:15
5518文字
会話率:30%
両親と血の繋がらない妹には全てを奪われ、愛していたはずの幼馴染の和正に裏切られた少女陽子。
家族や使用人達に虐げられる日々を送っていた彼女な唯一の味方が不思議な白鷺だった。
ある日、陽子は無実の罪を着せられ住んでいた村を追放された挙句、妹が
放った刺客達に襲われてしまう。
命が尽きようとした時、白鷺は美しい銀髪の男の姿に変身する。
男の正体は龍神・信。
彼は傷ついた陽子を治し求婚。陽子も困惑しながらそれを受け入れる。
雪九尾のつららや化け狸の紅葉達に囲まれながら、他の妖と仲良しになったり、信の好物を作ったりする等、実家では味わえなかった幸せな時間を過ごす。
だが、そこにも玲奈の魔の手が忍び寄る。
龍神の噂を聞いた玲奈は強引に顔合わせの儀を行い接触を試みたのだ。
陽子は、また和正のように奪われてしまうのではないかと恐るが信は必ず帰ってくると約束する。
当日の朝、不安がる彼女に海で見つけた擦り硝子の桜をお守りとして渡す。
いざ玲奈に会ってみると信は彼女に不快感を感じ「お前のモノにはならない。俺には大事な花嫁がいる」と告げて玲奈をへこませるがそんなことで諦める女ではなかった。
泣き縋る玲奈の為に継母は式神を使って龍神の花嫁を探る。
何も知らない信と陽子は二人でお出かけという名のデートに向かう。
だが、その時、玲奈の継母が放った式神により陽子は攫われ信と引き裂かれてしまう。
龍神の花嫁が陽子だと知った玲奈と継母は彼女を拷問を加えながら攫い信と離縁しろと迫る。信に幸せを与えられた陽子はその脅迫に必死に抗う。
自分の目の前で愛する陽子が攫われたことに怒った信は玲奈の元に突撃。
和正に襲われかけていた陽子を間一髪のところで救い出した信は、玲奈達に罰を与え、亡き父親との約束である蛇神の復讐を遂に果たす。
蛇の怨念の呪いを受けた玲奈は、壮絶な痛みに耐えきれず絶叫しのたうち回る。他の者も罰せられ絶望のどん底に堕ちていった。
陽子は信の鼓動を感じながら、再びこの人に会えた喜びと、この人の妻になれたことを心の底から喜んだ。
陽子は無事、玲奈から龍神の巫女の名と癒しの異能、そして、母親の形見である紅珊瑚の簪を取り戻すことができた。
周りの状況と陽子の心身を考慮して婚姻の儀は一年後の桜が咲き誇る春に執り行われることになった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-14 07:55:39
90186文字
会話率:36%