帝国最強といわれる騎士団と広大な領地を持つマルティオス辺境伯の娘、ディアーナ。
自身も「マルティオスの戦姫」と呼ばれ膨大な魔力を持ち剣を振るう。
そんなディアーナだが「マルティオスの閃光」の二つ名を持つ強くて美しい異父兄のリオンハルトのこ
とが好きすぎてたまにポンコツになってしまう。
そしてディアーナが十六歳になりデビュタントとして初めて上がった皇宮で会った皇太子は何故か兄とそっくりな顔をしていて…。
その秘密を知る母が何者かによって暗殺され、兄も出奔してしまう。
ディアーナは消えた兄と母の秘密の手掛かりを求めて旅立つ。
そしてディアーナとリオンハルトの運命が動き出す。
展開はゆっくりですがハッピーエンドを目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 23:33:09
103754文字
会話率:24%
公爵令嬢ステラは、聖女リナを虐げ、殺そうとした──というまったく身に覚えのない罪で、実の父・ディルドの手によって処刑されてしまった。
死んだはずの彼女が次に目を覚ますと……そこは十年前、六歳の自分の体の中。自分が“悪役令嬢”だというこ
とも思い出してしまう。まさかの人生三回目!?
自分を処刑した父ディルドと向き合うために、彼との冷えきった親子関係を修復しようと決意するステラ。
……が、なぜかお父様はあっさり修復完了。
不器用な愛情を向けてくる父に戸惑う日々が始まる。
さらに元皇子のアレスが家族に加わり、前世では決して得られなかった“家族のぬくもり”を知り、満たされたステラ。
「なんか幸せ過ぎて、もういつ死んでもいいかも」
生きることへの執着が薄れていく──。
「ステラ。お前が“生きること”に執着していないのは、見ていて危うい。……何か、やりたいことを見つけなさい」
──父に言われ、彼女が見つけた“やりたいこと”は……
「よし、恋愛しよう!できれば原作に出てこないようなモブキャラと!」
けれど、その前に立ちはだかるのは、
あの時ステラを処刑したはずの、最強で最恐の魔法剣士にして、今では私を好きすぎる父・ディルド!
「ステラは一生嫁に行かせる気はない」
父の愛が嬉しい、でも恋もしたい!
怖いものなしのステラが“生きがい”を見つけるために奮闘する!!、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 19:14:14
214882文字
会話率:35%
いつも通り仕事が終わり、幼馴染の高翔宇と帰宅した楊秀英。翔宇からの告白を受けていた時、突然激しい頭痛におそわれる。目が覚めると、昔の時代の高貴な令嬢となっていた。元の世界の自分は死んだのだと悟ったが、名前と前の世界の知識以外の記憶はなかった
。丞相の末娘、王玲莉として生きることを決意するが、秀英が転生した玲莉にはある秘密が隠されていた。秀英は三人の皇子と出会い、その出会いが秀英の運命を変える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 10:00:00
59483文字
会話率:36%
〘あらすじ〙
かつて世界の覇者であった、アナトルキア帝国。
しかし世界は新たな国を中心に、大きく動き出そうとしていた。
そんな帝国の首都である港町に、一人の姫と、第二皇子が後宮から抜け出し潜伏していた。
二人は自らの自由を勝ち取るために、
海の向こうにある大地へ行こうとするが……。
戦闘力が強めの箱入り踊り子娘×幽閉されて育ったひきこもり皇子の逃亡劇ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 00:15:23
19368文字
会話率:32%
戦火に揺れるエスペランド大陸では、女神ルクスを崇める魔術と騎士の国アドラシオン皇国と、
魔獣を操る猛獣使い≪テイマー≫の国サンクリッド王国が激しく対立していた。
皇国の軍人ナイトは、魔術・武芸に才がなく、飄々と軟派な性格も相まって「最
弱」「無能」と蔑まれている。
彼が隊長として率いる小隊「ヴェイン」も、訳アリの隊員で構成された〝お荷物部隊〟と認知されているが──。
その実態は、蔑称を隠れみのとした、皇国の第一皇子スレイン旗下の特殊部隊。
そしてナイトは、復讐に燃えた過去を悔い、罪を背負いながらも「恒久和平」実現のため暗躍する軍師である。
そんな彼が、スレインと共に戦場で見つけたのは一輪の華。
王国への復讐心を燃え上がらせて狂い咲く、エリート女騎士エレノアだ。
「憎しみは憎しみを呼ぶ」と学び無能を装うナイトと、「両親の仇を討ち、弟を守る」と誓いひたすらに刃を振るうエレノア。
出会った二人は、相容れぬ思想ゆえに衝突を繰り返しながらも、次第にお互いを知り、心に踏み込んでゆく。
果たして二人の行き着く先は破滅か、それとも新たな光か──。
剣と魔術、知略の織り成す戦記ロマンスファンタジー、いざ開幕。
※毎日17時頃更新予定※
※ネオページさんで連載中の作品です。
最新話はネオページさんにて先行公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 17:10:00
123392文字
会話率:27%
ジュエリアル帝国第二皇子レオンハルトの元に、皇太子である異母兄アデルバートの危篤の報せが届いた。
病床の兄の元へと急ぎながら、レオンハルトは兄と過ごした日々へと想いを馳せる。
兄と出逢った日、兄と夕陽を見た日、兄の腕の中で眠った日――
―。
幸せだった幼い日々を想い出すたび胸に刺すような痛みが走るのは、自らの犯した罪のせい。
償うことも赦されることもない罪を抱えたまま、レオンハルトは最愛の兄を見送った。
数ヶ月後、兄の葬儀のあと新たに皇太子となったレオンハルトの前に一人の侍女が現れる。
レオンハルトの異母妹たちに仕える彼女は元々、第六皇妃のローズマリーが祖国から連れてきた侍女だった。
かつて皇太子妃候補と噂されながらも皇妃として皇帝に嫁いだローズマリーは、レオンハルトにとって今なお忘れられない初恋の女性。
そしてアデルバートが最期に呼んだのも、彼女の名前だった。
妹姫の懺悔、侍女の昔語り、父による断罪。
最愛の兄の死後、次々に明かされる真実に、レオンハルトは自らの犯した罪の重さを知る。
※現代パートと過去パートが交錯して話が進んでいきます。
※最初の方は皇子とゆかいな従者たちが主ですが、最終的にはシリアスです。
※ざまぁは無いし、救いもないです。レオンハルトは終始どうしようもないです。
※ハッピーエンドがお好きな方はご注意ください。
※本編はすべてレオンハルト視点で進んでいきます。
※レオンハルトの半生をダイジェストでお送りしてる感じです。
※本編完結済です。
※現在レオンハルト以外の登場人物視点の番外編を不定期に更中。
☆或る側妃の献身
最愛の姉を喪ったセレスティアが色んな人に色んな人の面影を求めて依存していく話。
☆或る教育係の渇望
ブラコンとか初恋とか忠誠心とかいろいろこじらせたジャンが無い物ねだりして迷走する話。
☆或る侍女頭の内証 ※現在更新中※
自己肯定力低めのステラが様々な出逢いによって自分にとって一番大切なものは何かを考える話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 00:00:00
626113文字
会話率:26%
昊耀国は、天より賜った《力》を持つ者たちが統べる国。妓楼育ちながら強い《遠見》の力を持つ朱華は、とある家の姫の身代わりとして後宮に入る。そしてめでたく第四皇子・炎俊の妃に選ばれるが、彼は、実は行方不明になっていた朱華の幼馴染だった。
市
井で育ちながら強い《力》を持つ炎俊は、今や皇太子候補のひとりなのだという。とはいえ彼の出自ゆえに反発する者も多いとか。炎俊の思い描く国の未来に共感した朱華は、彼を帝位に就けるために共闘することにする。
妃同士の交流の中で友情も芽生える一方で、朱華と炎俊を快く思わない者たちもいて──
※異能要素ありの中華後宮ファンタジーです。
※ノベマ!にも投稿しています。
※全33話、毎朝更新で2025/7/14に完結予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 07:10:00
107016文字
会話率:37%
紀元前300年頃、奈良県桜井市の三輪山と初瀬川の湖を背景に、大倭日高見国と耶靡堆国の対立が繰り広げられる。豊かな米の国・大倭と、新たな志を抱く耶靡堆国の王・耶靡堆日子の野心が火花を散らす中、大倭の皇子・伊弉諾尊と耶靡堆の皇女・伊弉冉尊の婚姻
が両国の和平を約束する。二人の子、大日?貴、月読、素戔嗚は神々の子として未来を担うが、地震と疫病が耶靡堆を襲い、伊弉諾たちは大和盆地の湖の地へ遷都を決意する。大和で大日?貴は天照大神として即位し、新都を築くが、素戔嗚は侍女・替矢姫との恋ゆえに天照の怒りを買い、追放される。替矢姫は自責の念から命を絶ち、素戔嗚は悲しみを胸に出雲へ旅立つ。新羅の試練を乗り越え、出雲で櫛名田姫と新たな愛を見つけ、国を築く素戔嗚。一方、笠(大和)では天照の夫・八意思兼が病死し、末子・熊野久須毘の死が笠と出雲の緊張を高める。天照の孫・饒速日は、十種神宝を手に日本統一の使命を担う。出雲の大国主の娘・天道日女命、三嶋湟咋の娘・活玉依姫との婚姻を通じて、笠と出雲、九州を結び、耶馬臺国を建国。饒速日の娘・櫛玉姫と大国主の息子・八重事代主の結婚が最終的な和平をもたらし、三輪山の麓に新都が輝く。愛と喪失、争いと和解を経て、日ノ本は神々の祝福の下、統一された未来へと歩みを進める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 15:56:17
19613文字
会話率:49%
マグニシ王国の第一王女ミヤビは、美しく天才的な技術者でもある。
彼女は自ら設計した新人型蒸気のを引っ提げ、トラメリア帝国でデモンストレーションを行うがーーその場でまさかの婚約破棄!
「君はクビだ! 関税も10倍だ!」
ふざけるなトラメ
リア! バカ皇子! だったらこっちも、技術力で目にもの見せてやる!
婚約破棄と関税爆撃をくらったマグニシ王国だったが、姫君は泣かない!
政治? 経済? そんなもの、技術力でねじふせる!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 06:20:00
15319文字
会話率:19%
「俺と結婚しろ」
侵略軍を率いる皇子は傲慢に告げた。古き王国の姫は、ただ一人残った忠義の老騎士の助命を願い、征服者に従う。
だが、闇の底で残酷な運命を紡ぎ変えた彼女は、清廉な老騎士の優しさにただ包まれているだけだった子供時代に別れを告げるこ
とになる。
ーーー
と……非常にシリアスな展開ですが、なぜかちゃんとハッピーエンドタグが付いています。
どうぞ安心してお楽しみください。
ちなみに帝国の皇子。戦場で負った傷があるとかで顔の上半分を覆う仮面を被っています。仮面の男vsジジイ!……すみません。作者基準ではイケメンなんです。
姫はちゃんと銀髪美少女なのでお許しください。よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 18:00:00
10750文字
会話率:56%
転生したと思ったら、気がついたときには、国が滅びて戦争奴隷として売られていた。
ないわー。
せめて高値で買っとくれ!
ーーー
と、トンチキな主人公が自分のセリの会場でやらかす話が前編。
後編はその背景説明のお話です。
(後編は三人称)
2話
で完結です。
キーワードを順番に入れたら恋愛ジャンルに分類されましたが、どこが恋愛だ?!と言われたら「ら、ラブコメ?の可能性がワンチャン?」と自信なさげに答えます。ごめんなさい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-06 20:00:00
9011文字
会話率:36%
【悲報】宇宙の皇子から妃に選ばれましたが、プロポーズの言葉が「内臓の八割をください」でした。
どうやら私は愛でるお姫様ではなく、解体前提のようです。
逃げようとしたらタコ型宇宙人まで現れて「いや、彼女は“お造り”にする」と所有権を主張
し始めました。
私のモツを巡る争奪戦が勃発。助けてください!
※この作品は、AI(Gemini)にて出力した文章に加筆修正しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 01:18:52
6622文字
会話率:24%
【愛し合えないまま死に別れた二人のやり直し下克上ロマンス、開幕――!】
「最初に言っておくが、君と必要以上に親しくするつもりはない」
婚約者の第二皇子シオンに初対面で突き放されてからずっと愛されずに生きてきたアイシャは、父が身に覚えのな
い反逆罪で処刑され、さらなる地獄へ突き落された。絶対的権力者である聖下リヒトの手籠めにされ、最後は自身も惨殺されてしまう。
だがなぜか時は遡り、父が処刑される日に舞い戻った。
これから父は殺され、母は壊れ、家臣たちは吊るし首になり、友は謀殺されてしまう。今度こそ大切なものを守るため、アイシャは自国領の騎士たちを率いて戦うことを決意する。
その勇猛な戦いぶりからやがて「刃物姫」と揶揄されるようになった彼女の前に、元婚約者のシオンが突然姿を見せたのだが……。
「今まで伝えられなかった分、言葉と行動で尽くしたい。伝えないと俺の方がおかしくなってしまいそうなくらい、アイシャに溺れてる。初めて君を見た時から、ずっと」
それまでの冷たい態度が嘘のように、アイシャを溺愛するようになったシオン。
愛を知らずにいたアイシャは漠然とした不安から彼を遠ざけようとするが、秘められた真実を知って、心を開き始める。
三度目はない。ここでやり直す、全てを。
死を越えた先でようやく愛し合えた二人が、腐敗した皇家と女神の狂信者たちへ宣戦布告する――。
+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-+:-+:-+:-+:-+
こちらはカクヨムで開催されている「『その溺愛、過剰です!?』コンテスト」の参加作品になります。そちらでも掲載しています。
応募規定の6万字で一旦完結しますが、募集終了後に加筆予定です。
レイティングは念のため。直接的な表現はありませんが、苦手な方はご注意ください。
物々しい雰囲気に感じるかもしれませんが、根本は明るく楽しい異世界恋愛作品です(本当です、信じて下さい……!)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 07:31:38
119145文字
会話率:44%
中華ファンタジー。
雨を避けて立ち寄った古びたお堂。若き役人・恒簾は、そこで出会った老女と少女に食事を分け与えるが、やがて少女の正体が、隣国の皇子と婚約した王女・瑠衣姫であることを知る。しかし、瑠衣姫は妖女に姿を奪われ、仙師のところに逃れて
いたのだ。
人にさらわれた過去を持つ青年と、王座を狙われた姫。雨宿りから始まった邂逅が、二人の運命を予期せぬ方向へと導いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 00:48:06
7751文字
会話率:69%
ここは仙師達が住む世界。
仙師の冬氷は17歳、次代を期待されているエース的存在。
一方14歳の竹香は仙人と人間のハーフで、仙術が使えず、空も飛べない。
竹香は彼のことを意識しすぎて、へまばかりする。
竹香はあることがきっかけで、冬氷のこと
も、仙界で生きることも諦めて、ひとり人間界へ行く決心をする。
竹香は宮廷の洗濯部で働くことになる。
そこで遠音王子や、エリート役人の驪山が現れる。離山は冬氷に似ているところがあるが、もっと年上で、痩せていて、足が悪い。
離山は控えめながら、竹香にとても親切にしてくれる。
一方、遠音も竹香を気にいっている。王子として育った彼は、ほしいものは何でも手にいれられると思っている。
ある日、竹香りは離山が誰なのかを知ることになる。
主な登場人物:
竹香(チクカ・チーチー)、仙師と人間とのハーフ
冬氷(トウヒョウ・キャプテン)仙人界の若きホープ
永剣(エイケン・ケンケン) 冬氷の親友、仙術に長けている。
貴星(キセイ) 竹香の義姉
小菜(ナナ)人間の友達
中柿(チュウシ)おじさん 小菜の養父
遠音皇子(トドロキノミコ) 皇帝の寵姫だった女性の息子。
離山(リサン) トップで試験を通過してきた宮廷役人 足が悪い。何者?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-02 03:01:52
112673文字
会話率:55%
奇想天外な和風ファンタジー。遥か古(いにしえ)の昔。東方の国。人々は夜の闇を跋扈する百鬼夜行に恐れ慄いていた。
「百鬼の夜行は、人々の歪んだ心が生み出した、醜い魔物の群れだ」
そう語るのは、僕を育てくれた養父である。
実は僕は、
元々、帝の皇子の一人であった。だが、赤ん坊の頃に権力闘争に巻き込まれ、この村に送られて来たとうのだ。そして桃農園を営む養父母に育てられる。
こうして僕は成長したのだが、ある夜、村の竹林に火の玉が落ちた。この燃え盛る竹林の中に、絶世の美女の姫君が現れる。
やがて紆余曲折あって、その姫君が帝の側室になるのだが、この時、僕は朝廷より、姫君を都に送り届ける将の任務が下された。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 14:24:16
18728文字
会話率:41%
香の記憶は、筆より深く、私を導いた――。
私は燈香《とうか》。
平安のような異世界に生きる、内大臣家の次女。十四の春。
けれど本当の私は、かつて現代で暮らしていた、ごく普通の主婦だった。
趣味は書道。言葉を綴り、墨の香に癒されながら、静
かでささやかな日々を過ごしていた。
そんな私が、ある日突然命を落とし、目を覚ました先は――
香と筆と身分制度に包まれた、華やかな貴族社会だった。
与えられた新しい名と立場。
姉の華怜《かれん》は帝の妃候補に、私は内大臣家の跡取り姫として、
政と文化のはざまで慎ましくも大切に育てられてきた。
都では“美しき姉妹”と囁かれ、
やがて姉妹は、宮廷の目に留まる。
東宮から遣わされた家庭教師。
筆と和歌に優れた蒼き衣の青年――蒼倉 硯清《そうくら せきせい》。
その姿を見た瞬間、私は心を震わせた。
どこか懐かしい佇まい。かすかな香と、筆の癖。
そう――彼は、前世で私がもっとも敬い、想いを通わせた“あの人”に、あまりにも似ていたのだ。
けれど、彼はこちらを知らぬ顔で。
まるで出会ったこともないかのように、淡く距離を保つ。
それでも彼の教える書や和歌は、香のように姉妹の心に染み入り、
姉・華怜の胸に、やさしい恋の色を灯してゆく。
私は、“前世の想い”と“いま芽生えた気持ち”のはざまで揺れながら、
また筆をとる。
そして――
都に漂う、不可解な香。
名もなき第一皇子の死。
かつて亡くなった東宮・悠蓮《ゆうれん》の影。
隠された血筋。消えた跡継ぎ。
香が運ぶ“記憶”と“想い”が、やがてひとつの真実に繋がっていく。
これは、香と筆が紡ぐ転生宮廷ロマンス。
恋と政、家と血と秘密が交差する、少女たちの静かで激しい群像の物語。
香に宿る恋。
筆に刻まれた記憶。
そして――もうひとつの未来。
白と銀の香るあの屋敷、白銀香殿《はくぎんこうでん》から始まった
これは、私の“書き継ぐ物語”です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 04:51:12
50716文字
会話率:27%
かつて“奇跡の声”を持ちながら、裏切りと孤独に傷つき、命を終えた少女――リアナ。
転生した先は、剣と魔法が息づく異世界「ルヴェルタ帝国」の牢獄だった。
罪状はただひとつ。
絶滅したはずの“竜の子”を守ろうとした罪。
だが、彼女は嘆かない
。
牢獄でも仲間を癒し、希望を分け合いながら、ひそかに力を隠し続ける。
それは、誰にも知られてはいけない――世界を癒す“歌”の力。
そんなある夜、帝都を襲う炎の反乱。
混乱の中、リアナの歌が世界を照らす。
その歌声を聴いたひとりの皇子がいた。
冷酷と恐れられる、氷の帝王――クロヴィス=ラインハルト。
彼と彼女の運命は、まだ交わらない。
けれど歌は届いた。
傷ついた心に、小さな灯をともすように。
そして、物語は動き出す。
癒しと破壊。
愛と宿命。
命と代償。
少女は全ての“憎しみ”をその身に受け、
それでもなお歌う――
「それでも、世界は美しい」と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-29 18:19:07
81330文字
会話率:26%
神が彼に与えたのは、祝福か、それとも呪いか。
七歳年下の異母妹、アストリア──それは帝国に授けられた“純潔の器”。
彼女は花嫁として与えられた。
彼だけのものとして育てられた。
愛することは、支配すること。
恋い慕うことは、逃がさぬた
めに縛ること。
初めてその金の瞳の奥に、虹色の輝きを見た瞬間、
彼のすべては、彼女に染められた。
――これは、兄の狂った執着から始まる姫の運命の記録。
『にじひめ』本編へと繋がる、序章の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 18:27:16
1685文字
会話率:7%
三大陸に挟まれた小大陸。その中の熊獅国は隣国、宇關に侵攻されていた。宇關の呪術者が作った水のゴーレム軍。その巨体の中に戦士が入り槍を構えている。熊獅の剣士の刀も魔法団の火炎魔法も、ゴーレム表面に阻まれ中の戦士まで届かない。味方の死体が増え
ていく。額から血を流す黒髭の男こそ熊獅の君主、螺鈿。魔法団長が鼻髭を振るわせ馬を駆った。呪文を詠唱し火炎の大弓と二本の火矢を作る。水のゴーレムの拳を掻い潜り、中の戦士に火矢を放つ。穴が開くと突き出てきた槍を胸に受けながら二本目の火矢を放つ! 敵の喉に命中しゴーレムは水たまりとなった! 螺鈿王は困惑する。なぜ中の戦士を倒して、魔法が解除されるのか!? 団長は操作魔法の素材が敵の呪術者の魔力ではなく、戦士の生命力に由るものだと推理したのだ。魔力を持たない戦士に魔法戦をやらせるという驚くべき画期的な戦法。これこそ宇關の国が戦を仕掛けてくる動機となった事が明らかになった。熊獅の魔法団は団長の戦法を真似て犠牲となっていく。螺鈿王も愛馬に跨り剣を掲げて敵軍に駆けて行った。熊獅の勝利。
夜の盛大な酒盛り。螺鈿王も酒を飲み干している。そこへ黒髪の中年男が引きずられて来た。宇關国の国王、波多王である。彼の前に大樽が引き倒された。首の無い少年の死体が飛び出す。そこへ螺鈿が頭部を投げ寄こした。それは彼の息子、宇關の皇子、孔勳であった。咆哮し血涙を流す波多王。「熊獅を滅ぼす! 子孫を祟ってやる!」螺鈿が大剣を抜き、生々しい音と共に首を斬り落とした。
一年後。熊獅の王宮から産声が響き渡った。しかし赤ん坊を抱く助産師の悲鳴が。「これは悪魔の呪い!?」赤子の右腕は太く普通の四本分はある。戦士の様に褐色で傷だらけ。左腕は右腕の半分。しかし色白でしなやかだった。ただその顔は美しく姫の様な皇太子である。螺鈿王は一週間後、赤子を王宮から追放した。たった一人の世話係をつけて。
皇子は二十年間、苦労と愛情に包まれて成長する。そして三大陸の世界戦争の気運の高まりによって人生の大きな岐路に立たされる。デジタル科学力をもった新たなる敵の侵略。友好国だったはずの隣国からの宣戦布告。そして憎み続けた父、国王との死別。巨腕に憑りつきし呪いの力は果たして主人公・峻怜に何をもたらすのか。幼馴染み、年上の美女との恋や人工的に生まれた幻獣、更に地獄界をも巻き込む長編冒険譚が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 08:00:00
2157文字
会話率:11%
神々の祝福が国を守護する世界。
セルフィア王家は神から「浄化の力」と膨大な魔力を授けが、一滴の魔力も持たない少女セシリア。
生まれて間もなく王族の身分を剥奪されていたセシリアだったが、十六歳のある日父王に呼ばれ和平交渉中の敵国のゼルハイント
帝国の皇子ベルヴァルトの元に嫁ぐよう命令される。
セシリアが能力を持たない姫だとわかると冷たくなるベルヴァルト。帝国はセルフィア王家の祝福の力をなんとしても手に入れなければならない理由があった。それは帝国に十数年もの間、降りやまない大雪をやませるため、呪われた棺の姫君を浄化の力によって目覚めさせることだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 20:47:10
3184文字
会話率:19%
イニカ国の姫、ラナンは自身が転生者であると気づいてしまった。おまけにこの世界は昔ハマっていた乙女ゲームのような世界。
ざまぁはされたくないし、箱推しだったので誰とも結ばれたくはない——とは思っていたものの。
少なくとも1人の攻略対象と結
ばれなければ、世界は滅んでしまうという。
なので、攻略対象の中で最もマシ(※ラナン基準)なサラナを攻略することに決めた。
ヤンデレだけど!
恋愛に発展しなくても大丈夫なんじゃない? と思ったために目指せ、友情エンド!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 14:30:00
13142文字
会話率:37%