世界の異常である『歪み』によって命を奪われた少年・蓮と 少女・朔
理由もなく、抗うこともできなかった二人は――目を覚ますと、『異世界』にいた。
それは神々が定めた運命とは無関係に、異常な存在が跋扈する世界。
「あれ、俺らのステータス(表
示画面)だけ、違くね?」
「というか、私ら弱くね?」
死んだはずの二人は、『数多の世界を渡る』旅の中で、自らの死の意味を知ることとなる。
けれど、その運命の中で彼らが選ぶのは、戦うことでも、復讐でもなく――
『幸福に生きる』ことだった。
死んだはずの少年と少女の旅は、世界にとっての不運か、それとも……。
神々すら知りえぬ『歪み』の先で、二人は何を見るのか。
「あいつデケぇー」
「よし……とりあえず建物ごと燃やすかっ!!」
「外に穴も掘っとこー」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 03:00:00
35680文字
会話率:30%
記憶と存在を奪われた勇者、ルイ。自分が何なのか誰なのか分からず、完全に世界から存在を忘れられ、ルイという勇者は完全に世界にとって死んだ。
死んだ英雄を生き返らせる為の旅が始まる。
最終更新:2025-04-17 01:47:22
57324文字
会話率:50%
許せない!!!
暴力で人を抑えつけようとか問題を解決しようというその思考が許せない。それに会話の内容からどう考えても男尊女卑の古くさい風習がまかり通っているらしいことも許せない。そして何よりきっとこれは多分間違いなく異世界に召喚されたのだろ
う。だとしたら、今まで平和な国で平穏に暮らしていた生活のすべてをここにいるこいつらに突然奪われたのだ。考えれば考えるほどに悔しさが沸々と湧き上がり腹立たしい思いが込み上げる。
「許せない!」
「まだ逆らうか!!」
蹲っていた体をさらに蹴り上げられた。
何なの何なの何なの。私に簡単に暴力を振るうコイツが許せない。だいたい男尊女卑なんてカビくさい考えがはびこるこの国の風習が許せない。それに召喚なんて考え出したヤツが許せない。そして何より召喚なんて横暴を許しているこの世界が許せない。この世界に神様がいるのなら絶対に許せない! みんなみんな滅びればいい!! こんな世界ごと滅んでしまえばいい!!! 葵はキツく唇を噛みながら湧き上がる怒りにだんだんと我を忘れていった。
ここが誰かを召喚できる場所だというのならどうかお願いこんなくだらない国を滅ぼせる悪魔を呼んで。平和な世界で平和に過ごす人たちがもう二度と召喚されないように、こんなくだらない世界を壊してしまえる力をどうか私に与えて。
葵は昔読んだ漫画の一小節呪いの言葉を思い出し、口の中で何度も繰り返しながら一心に願った。
葵の体がさらに蹴られた瞬間に堅く噛んだ唇から一滴の血が床へと滴り落ちた。瞬間床に描かれていただろう紋章が光り始め、葵の口から滴り落ちた一滴の血がその紋章をなぞるように広がっていく。
『我を呼んだのはそなたか。望みを叶えるには生け贄を捧げよ』
「ここに居る人たち全員を生け贄にして。それで足りなければこの世界の人たちも気が済むまで好きなだけ好きにすればいいわ」
『気に入った。では好きにさせてもらおう』
薄暗闇の中、血の色に不気味に光る紋章から徐々に姿を現したのは、黒い翼を持ち山羊のような角を携えた人型の葵の持つイメージのままの悪魔だった。
「ちょっと待った!! どうかどうかこの世界を滅ぼすのだけはお許しください!」
土下座せんばかりの勢いでいまだに床に倒れ蹲る葵の目の前に現れたのは、頭には天使の輪を持ち背中には白い羽を広げている見るからにイメージ通りの天使だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 01:00:00
72172文字
会話率:60%
女たらしの幼馴染み「三原優斗」に好きな人を奪われたーーという誤解を受けた「由良夏樹」は、居た堪れなくなって逃げ出したところを異世界に勇者として召喚されてしまった。
その日から六年。最悪な異世界で殺伐とした日々を過ごし、ついに魔王と背後にいた
魔神を倒して地球に帰還する。ところが、時間は六年前の幼馴染みに好きでもなんでもない女子を紹介された場面だった。
異世界に比べて快適な日本の日々を満喫していると、幼馴染みによって洗脳気味で悪態をついてばかりだった義妹、幼馴染み、近所のお姉さんが、今さら夏樹に「実は好きだった」と告白してくる。しかし「あなたたちに興味ないんで」と一蹴。
そんな折、夏樹の力に気付いた霊能七家の「一ノ瀬家」から監視が送られてくる。知り合いに霊能関係者が多数いることに驚き、トラブルに愛されているのか戦いに巻き込まれていく。
妖怪、悪魔、魔族、神族果てには宇宙人とも邂逅し、夏樹の日常は混沌と化していくのだった。
異世界で勇者として戦い帰還した「由良夏樹」が、地球で勇者の力で無双し、魅力的なヒロインと出会って青春を満喫するお話です。
※カクヨム様、アルファポリス様でも公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 23:37:18
1614927文字
会話率:53%
アライブ勇者様!
ある日、世界に一つ目の魔王城が出現した。そして一人目の魔王は、異世界から召喚された一人目の勇者一行に倒された。
半年前、世界に二つ目の魔王城が出現した。一つ目の魔王城に家族を奪われ、二つ目の魔王城に当時のパーティー
メンバーを奪われた魔法使い、サイカ・ワ・ラノは、異世界から召喚された二人目の勇者、千歳アヤメに出会う。
しかし、魔法使いサイカの正体は、女神に予言された勇者アヤメの恋人候補にして、三人目の魔王候補だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 22:55:45
1816文字
会話率:60%
『魔王戦隊ダークトリニティ』
― 正義が正義である限り、“悪”は立ち上がらなければならない ―
異世界ノクタリア。
闇と魔力に満ち、人知れず悪と共存してきたこの世界に、突如として現れたのは――
地球から来た「聖断戦隊ジャスティスフェイス」
と名乗る“正義”の戦士たち。
彼らはこう断言する。
「この世界は、悪で染まっている。我らが浄化し、正しき秩序をもたらすのだ」と。
だが、その正義は、村を焼き、声を奪い、色を消していく。
それは、価値観の押し付けに他ならなかった。
その侵略に、かつて“正義にすべてを奪われた者たち”が立ち上がる。
炎の魔王・グリム。
氷の賢者・ネビュロス。
幻と毒の舞い手・ヴェルミリオン。
彼らは「魔王戦隊ダークトリニティ」を名乗り、“悪”を背負うことで、自由と表現、そして多様性を守る道を選んだ。
信じる者同士が刃を交える、“正義 vs 正義”の戦い。
そこに真の悪は存在しない。あるのは、信じる道を譲れなかった者たちの衝突だけ。
魔王戦隊は問い続ける。
「お前の正義は、誰の声を黙らせた?」
これは、
“正義”に苦しめられた者たちによる、
“悪”を演じる覚悟の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 22:39:17
51186文字
会話率:29%
2011年、東日本大震災と原発事故が福島を壊した――ならば、自分たちで作り直すしかない。
原発事故からわずか1年後の2012年。福島県沿岸部は日本からの分離独立を宣言。事故処理と復興費用を資源とし、科学を国是とした前例なき国家「福島国(フ
クシマ)」が誕生した。
それから13年。2025年、東京の記者・市川早紀は福島国を初めて訪れる。「国境のある日本」に困惑しながらも、次第に彼女はこの小さな国家が歩んできた異質な未来に触れていく。
科学者が政治を行い、AIが憲法をアップデートする国。放射線と共に暮らす都市。国連が設立した国際研究大学には、世界中の若き英才たちが集い、ウクライナやガザへの技術支援を通じて福島国は“人道科学国家”として国際的な地位を築きつつあった。
しかしそこには、感情の置き場所を失った社会、祈りの居場所を奪われた人々の葛藤もあった。
国家とは誰のものか。復興とは何のためにあるのか。
そして、科学だけで人は未来を築けるのか――。
一つの災厄が生んだ、もう一つの日本。
これは「科学にすべてを託した国」の記録であり、私たちが選ばなかったもう一つの現実の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 22:30:00
4135文字
会話率:25%
辺境近くの村に住む木こりは、平民でありながらも貴族と同じくらいの膨大な魔力を秘めていた。
そして、木こりの腰には常にレイピアを帯刀し、貴族や王族にしか操ることが出来ない魔力を操って、木こりは守りたいものを守る為に剣を振るう。
例え、王国
から全てを奪われて悔しい思いをしてた過去があったとしても。そして、木こりの正体を国民の誰一人として覚えていなくても。
『私は、守りたいものために剣を振るうわ!』
これは、全てを奪われた人物が傷つきながらも全てを取り戻そうと奮闘する物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 22:00:00
806955文字
会話率:52%
「魔力が低い奴は死んでも仕方ない」――
そんな貴族の横暴がまかり通る世界で、
幼馴染の命を奪われた少年・ユイスは前世の“プログラマ知識”を武器に立ち上がる。
血統頼りの旧来魔術を“数式解析”で徹底的にデバッグし、
魔力量に依存しない
革新的な魔法理論を次々と完成させるユイス。
“最底辺”の〈問題児クラス〉から始まったその逆襲は、
やがて学園だけでなく貴族社会の根本まで揺るがしていく。
だが彼の行動原理は――「幼馴染を救えなかった復讐」。
“数式魔法”が照らす新時代は、理不尽を覆す希望か、それとも憎しみの炎か…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 21:24:44
347869文字
会話率:40%
魔導研究を生きがいとする魔女ルシア・ガルブレイだったが、ある日突然、魔女至上主義を掲げる魔女によって、魔女の王『魔王』だと勝手に世界に宣言されてしまう。
身の危険を感じたルシアは即座に逃げる準備を始めたことにより、魔女に対抗する国によって異
世界から召喚されたという勇者と対峙した際、魔力の大半を失うことで勇者に魔王討伐完了を勘違いさせ、逃げることに成功した。
奪われた魔力は勇者が魔力を解放する、あるいは死亡することによって取り戻すことができるので、ルシアは身を潜めてその時を待つことにした。
しかし何年、何十年待っても魔力は戻らない上に、勇者は行方不明となってしまった。
仕方がないので、自分が魔女、そして元魔王だと悟られぬよう各地を回り魔力を取り戻す方法を探すことにする。
それから500年。
未だに奪われた魔力は戻らない。
そのためルシアの目的は変わらず、魔導研究を行いつつ、魔力を取り戻すための旅を続けている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 21:11:04
35278文字
会話率:16%
王弟暗殺の濡れ衣を着せられ、
家も名誉もすべてを奪われた令嬢、レイナ。
裏切った友、偽証した恋人、家を売った親族たち――
地に堕ちたその日、彼女は誓った。
「この美しさが、あの者たちの破滅を飾るのよ」
魔導と策略を武器に、“黒薔薇”の令
嬢は再び王都へ。
微笑の裏に刃を隠し、社交界という舞台で“処刑の幕”を上げるために。
奪われたものは、ただ取り戻すだけでは足りない。
美しく、徹底的に――跪かせてあげるわ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 21:00:00
15322文字
会話率:12%
今から28年前、空から生命体が飛来した。後に天使と名付けられたソレは、一瞬にして世界の在り方そのものを変えてしまう。圧倒的な力をもつ天使と愚かな人類は、世界地図を大幅に変えてしまうほどの戦争を行った。そして最後に残った国はただひとつ、統一
国家アドナイ。
戦後に訪れるはずだった平穏な日常はなく、実態は倫理観の欠落した国家による非人道的な行為。
これは、その国家と天使に異能力で立ち向かう青年たちの戦いである。すべてを奪われた彼らが行き着く先には、平穏な日々は待っているのだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 20:00:00
35744文字
会話率:49%
「フラヴィニー侯爵家息女マリリーズ、お気の毒だが私に貴女と婚約する気はない!」
夜会で侯爵家次男から突然そんな宣言をされた14歳のマリリーズは、一歳下の妹ミュリエルの謀にはまったことを知る。
マリリーズが4歳のとき侯爵の父が死亡し、国の
決まりで長女が15歳で成人するまで叔父が暫定爵位についていた。
しかし再婚した叔父と母は、ミュリエルが長女であると偽って国に届けてしまった。
以後マリリーズは三人から虐げられて生きている。
このままではミュリエルが15歳で爵位を継ぎ、マリリーズは放逐されることが予想される。
10歳のとき加護を賜る儀式で、ミュリエルは強力な火魔法を、マリリーズは聞いたことのない『ブンカン』という加護を得る。いろいろ事務仕事に役立つが、極め付きは読める場所にある文書を書き換えられることだ。
文官に役立つ能力を得たということで、それからマリリーズは男装をして叔父とともに王宮に通い、執務を手伝うことを命じられた。
ほとんど使用人と変わらない扱いの日々が続く。
そんな中でマリリーズは領地の窮状を知る。当てにならない叔父には秘密に、家宰の協力を得て、マリリーズは加護の能力をさまざまに利用して領地の立て直しを目指すことにした。
「この現状を捨て置くわけにはいかない、ここで目を逸らしたら絶対後々に悔いが残る!」と。
領地救済と成人後の自立を目指して、マリリーズは行動する。
「カクヨム」にも同時掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 20:00:00
103330文字
会話率:42%
ある日、満員のコンビニで働いていた蓮司は、ほんの数秒の目眩を感じた後、目を覚ますと世界から人が消えていた。
誰もいない街。止まった交通。動かない通信。空は、何かに覆われている。
それは「収穫」だった。
空に現れた巨大な存在たちは、人類の“
技術”そのものを刈り取っていた。機械、知識、記録、そして文明。すべてが失われた。
だが、蓮司だけが、覚えていた。
消えた知識を、再び蘇らせる術を。
これは、科学技術を奪われた人類が、知の火種を手にした最後の一人とともに、失われた世界を再構築し、空を奪い返す物語。
“空は、ただ見上げるだけのものではない。取り戻すために、立ち上がるものだ。”
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 19:30:57
497文字
会話率:0%
『レ・ミゼラブル:翼の革命』――鳥たちの哀歌と希望の物語
本作は、ヴィクトル・ユゴーの名作『レ・ミゼラブル』をモチーフにした二次創作であり、登場人物をすべて鳥に置き換えた独自の物語です。飛ぶことを許されぬ鳥、自由を奪われた鳥、そして空を支
配する鳥たち。「飛ぶ者」と「飛べぬ者」の間に引かれた掟の中で、白頭ワシのガルクは自由な空を求めて戦いに身を投じる。
これは、翼を持つ者たちが空を奪還するための革命の物語である。
かつて魚を盗んだ罪で監獄の檻に閉じ込められた白頭ワシ、ガルク。5年の時を経て、ようやく空へ放たれた彼だが、どの鳥たちからも追われ、どこへ行っても餌場を奪われる。
そんな彼に一切の偏見を持たず、木の実を分け与えたのが、優しき老いたフクロウ司教だった。
「自由な空を信じなさい。お前の翼は、まだ飛べる。」
ガルクは決意し、己の名を捨て、新たな翼を得るため飛び立つ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 18:53:54
35937文字
会話率:37%
――私、セラ・デ・ファンネリアは念願の軍人になる事が出来た。
しかし将軍の怒りを買い、更に妹の策略で除隊させられてしまう。
セラは全てを失って戦術学園に戻るが、そこでコーネル・V・レイバックという不思議な男性に出会う。
「僕はね。セラを
将軍にしても良いと思っているんだ」
「はぁっ!?」
彼との出会いでセラの運命は大きく動き始める。
「私、この国と愛する人の為に頑張ります!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 19:23:34
101323文字
会話率:50%
かつての大戦時に呪われし製法で生み出された禁断の兵器、魔剣。
魔剣に魅入られし魔剣士は例外なくその身に狂気を宿し、殺戮に至るという。
幼き頃に狂気の魔剣士によって全てを奪われたダミアンは復讐を決意し、狂気の道と知りながら自らもまた魔剣士と
なった。
ダミアンがその身に宿した狂気は魔剣士狩り。この世界から全ての魔剣士を狩り尽くす日までダミアンの狂気は止まらない。
彼は決して正義の執行者などではない。これは狂気と狂気の共食いの物語だ。
〇カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 19:20:00
392388文字
会話率:57%
17歳、伯爵令嬢、そして“悪役令嬢”。
王子との婚約、宮廷での暮らし、そして冤罪――
すべてを奪われた少女は、名を変え、顔を変え、魔法だけを頼りに生き延びた。
彼女の新しい名前はティナ。
平民として生き直せと命じた神の言葉を、彼女は静かに
拒む。
「黙って終われる人生なんて、いらない」
王宮に舞い戻ったティナは、誰にも気づかれぬまま策略を張り巡らせる。
だが、唯一その正体に気づいたのが――
黒髪の第一王子、シリウス・フェルナンド。
冷徹なはずの彼が、なぜか彼女にだけ優しい理由。
過去の誤解、胸の痛み、消えない罪。
ティナは「悪役令嬢」としてではなく、“自分”として未来を歩むために、真実と向き合っていく。
復讐、再生、そして赦しと恋。
これは、名前も立場もすべて失った少女が、
ひとりの女性として“人生を選び直す”物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 19:10:00
3155文字
会話率:22%
奪われた体を取り戻せ。あの夜の続きを生きるために――
ファッション好きな19歳のアパレル店員、夜見環《よみ・めぐる》。
ある冬の夜、橋の下で目を覚ます。
橋から飛び降りたようだったが、その記憶がない。
意識が遠ざかる中、自分の体が勝手に動
き出す。
なんと、月の魔物に体を奪われてしまったのだ!
死んでもいないのに、魂としてあの世へ飛ばされた環。
体を取り戻すためには、あの世の神々から武器を借りなければならない。
神々は曲者揃いで、武器を借りるだけでも大変な苦労だという。
環には愛する恋人がいた。
彼と離れ離れになるなんて嫌だ。
困難が待つと知りながら、環は武器集めの旅に出る。
あの世に集う死者の協力を得ながら、なんとか武器を集めていくが……。
気がついていたら橋の下に倒れていた環は、どうして飛び降りてしまったのかを忘れていた。
やがて環は、その理由を思い出す。
彼女にとって、残酷な真実を――。
苦難を超えてまで、自分の体に戻りたいか。
環の戦いは、武器集めから己との闘いへと変貌していく。
さらに魔物と環の因縁が明らかになり、環は自分の人生に立ち向かうための決心を迫られる。
あの世を駆けめぐる環は、無事武器を集め、体を取り戻すことができるのか!?
現代日本とあの世が交錯する、現代ファンタジー。
※カクヨムにて完結している作品です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 18:23:18
47248文字
会話率:57%
『エメラルドの姫』とうたわれた、王立学園の高嶺の花、公爵令嬢エスメラルダ・ロデリッツ。
文武両道で完璧令嬢の彼女はこの国の王太子、アルフォンスと婚約して王妃としての輝かしい未来が約束されていた。
しかし突然転入してきた男爵令嬢リリエッタ・フ
ローレンスによって彼女の栄光は奪われる。
偽りの罪の断罪劇の最中にて、彼女は見た。
舞台裏でほくそ笑む、もう一人の存在に……
これは全てを悪意で奪われたエスメラルダの断罪と復讐、そして救済と再生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 18:00:00
190304文字
会話率:43%
はるか昔のこと。
世界には魔法が溢れていた。
あらゆるものが魔力を持ち、人間も当たり前に魔法を使って生活をしていた。
しかし、ある時奢った人々が神々の怒りを買い、人間は魔力を奪われた。
それから長い何月が経ち、魔法がなくなり、魔法があったこ
とすら忘れ去られた世界に大きな魔力を持った子が生まれた。
彼女の名前はクラリス・グリーヴス。
これは彼女が世界の秘密を見つけ、失った光を取り戻す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 18:00:00
85427文字
会話率:37%