夕方、妻に頼まれ、夕食の支度の間、騒ぐ幼い息子を近所の公園へ連れて行った。辺りはセピア色に染まり、一枚の古い写真のように静かだった。カラスの鳴き声だけが響き、どこか遠い世界にいるような気分になる。
夕日を見ながら一日の終わりを感じつつ、
息子と少し遊んだあと、「そろそろ帰ろう」と声をかけた。すると、息子は唇をとがらせ、ぐずり始めた。
「ほらほら、帰るぞ。おなかすいただろ?」
「やーだ!」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-01 11:00:00
1123文字
会話率:71%
百年前の写真に色をつけるというのどこかで見て
キーワード:
最終更新:2024-09-14 09:14:06
244文字
会話率:0%
地方都市郊外のどうということのない町にある小鳩写真館。
閑古鳥が鳴く古い写真館に、小窓という名前の若い女が証明写真を撮りに現れる。2週間後、就職試験に落ちたと言って、また現れる。今度はヌード写真を撮ってほしいと言う。
写真館の主人は50歳。
父親から店を継ぐ前は東京の出版社で働くカメラマンだった。その頃、芸術的なヌード写真を投稿して受賞したことがある。
小窓は、それと同じように撮ってほしいと言う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 13:14:39
74768文字
会話率:68%
母とともに、母の実家で暮らすことになった深谷野薫は、入学した高校で風変わりな教師と出会う。その教師は、何故か薫が住んでいる嶋田家のことを知っていた。
十年前に嶋田家で起きた事件に囚われている人たちの、心の再生の物語です。
最終更新:2024-04-01 21:03:09
34825文字
会話率:49%
古い写真について、老人が探偵に調査を依頼した結果の掌編小説です。
懐かしい感じを目指しました。ホラーですので苦手な方はお気を付け下さい。
最終更新:2023-02-14 18:01:49
975文字
会話率:0%
その時、私、大多扶久子(おおたふくこ)は何が起こったのか全く分かってはいなかった。
だって、そうでしょう?
まさか今いる此処が『平成』ではなく『平安』の世界だったなんて!
そんなの漫画かドラマでしか思いつかないよ!しかもなんか微妙に?いや、
けっこう歴史と違うっぽいし?
***
修学旅行で私と親友の真理亜は十二単体験が出来て写真も撮れるという『泡沫夢幻堂』という古い写真館に来ていた。
その時、起きた大きな地震!建物は崩れ私達は離れ離れになりお互いを探し合った。
そして気が付くと私のまわりには沢山の平安装束の公達や女房たちが!え?こんなに撮影のお客さんっていたっけと首を傾げる。
どうも様子がおかしい。
なんと!その世界は平成の世ではなく平安っぽい異世界だったのである!まさかのタイムスリップと思いきや?パラレルワールド?そして何とぽっちゃり残念女子の私が『絶世の美女』でアイドル顔負けの真理亜が『不細工』って一体なんの冗談なのか?
わらわらと寄ってくる下膨れのなまっちろい貴族男子に興味はございません!えっ?あれが美男子?堪忍してくれ!
えっ?あの美しくて男らしい公達(素敵男子)が不細工なの?え?惚れてもいいですか?
***
てな感じの、そんなこんなのドタバタラブコメ平安ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-25 09:46:36
177613文字
会話率:23%
アメリカの古いメリーゴーランドと少女が写った古い写真を、お守りのように持っている。ある日、とある遊園地を訪れたら、その写真と同じメリーゴーランドが目の前に現れた。
最終更新:2020-08-09 23:17:56
2305文字
会話率:29%
17歳の白石美彩都は、父の俊樹と母の今日子と平穏な日常を過ごしていた。俊樹は育ての父である。本当の父は神田蒼真。美彩都が生まれて間もなく行方不明になっていた。あるとき、空き家となっている蒼真の実家を処分するため、荷物の整理をしていた兄が、蒼
真の手帳と古いアルバムを発見。蒼真と俊樹の友人でもある週刊誌記者の真田に、その手帳とアルバムから蒼真の行方の手掛かりが掴めないかと相談を持ち掛けた。美彩都は、俊樹や真田らとともに、その手帳と古い写真の謎を解きながら、蒼真の軌跡を追う。写真の風景や人物はこの世界のどこのものでもなかったが、同じ写真を持つものに辿り着いた。そこは蒼真も訪ねたフランスの田舎町、蒼真の曽祖父の歴史を知る場所だった。蒼真の行方と美彩都の運命には、大きな関わりがあった。額の記しと身体の異変は、美彩都がある異世界の王の即位が近づいている事を意味していた。その世界はフランス中世の影響を受けた消滅の危機に瀕している異世界、それらを管理しようとする、もう一つの文明の発達し異世界。そして現世界の三つの多元界が絡み合い、夢か現実か、敵か味方か、謎の解明が進むにつれ、周囲の人々を巻き込みながら、運命の渦に呑まれていく一人の少女。本当の父は生きているのか、苦難を乗り越えながら、強くなっていく姿がそこにはあった。
この作品は、LINEノベル、カクヨム、アルファポリスにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-31 12:37:37
129443文字
会話率:65%
会社の荷造り運搬作業の仕事をしている拓は、ある朝一枚のセピア色の写真を見る。その写真の裕福な人々と自分の立場の違いにいらだちを覚える。この状態から抜け出そうと思うのだが…。
最終更新:2017-08-05 14:19:20
1720文字
会話率:30%
亡くなった姉の部屋を片付けているとき、古い写真を見つけた。
姉と仲良しだった写真の少女はどこへ?
「わたし」の記憶は、姉の埋めた過去を暴き出す……。
最終更新:2017-05-22 06:00:00
7864文字
会話率:4%
私は両親と一緒に裏野ハイツに引っ越してきました。
大家さんは意地悪なおばあさんで、私たちのことをいつも無視しています。
一階に住む男の子だけが、私にあいさつをしてくれます。
ここに引っ越してきてから、お父さんもお母さんも家でぶらぶらしていま
す。私も学校に行っていません。
すっかり退屈していた私はある日、鍵のかかっていない大家さんの家に忍び込み、古い写真を持ちだしてしまいます。それは、私より少し小さい男の子の写真でした・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-23 00:04:51
6694文字
会話率:28%
引っ越しの準備をしていると娘が一枚の古い写真を見つけて来た。懐かしい写真だ……
娘はその写真の由来を尋ねて来たので、わたしはその写真の主の露子と新太郎の命をかけた恋の物語を語って聴かせることにした。
そう、今でも昨日のように思いだす。あ
の二人の命をかけた恋を……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-07 07:00:00
67997文字
会話率:45%
才能とは、何か。
創作好きだが創作の苦手な「彼」とその友人の「彼女」は、冬手前に温泉旅行に向かった先で古い写真と出会う。
その写真から強いイマジネーションを受け取るが描写ができない「彼」と、それを知ろうとする「彼女」のオハナシ。の予定。
キーワード:
最終更新:2015-01-29 21:07:19
2680文字
会話率:29%
夏休みに田舎の祖父母の家に遊びに来ていた小夏。
ある時、亡くなった母の古い写真を見ているとそこには愛猫の夏丸が……。
小夏が体験する夏の白昼夢。
ちょっと不思議な小さな冒険のお話です。
最終更新:2012-11-11 19:03:33
4478文字
会話率:27%
物語は本編の主人公である山城彼方が空母『瑞鶴』に乗艦する四ヶ月ほど前の五月三十日。日露戦争の英雄である東郷提督が亡くなってちょうど七年たった日、戦艦『三笠』の艦魂である三笠は一人で自艦の露天艦橋に立っていた。彼女は古い写真を見て遠い過去を追
憶する‥‥‥《現在休止中》折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-03-22 23:50:48
11989文字
会話率:42%