「癌です」と告げられた彼女は、哀しみよりも嬉しさの方が大きく泣いて喜んだ。
余命は一年持つかどうか。ただ死を受け入れるしかないと言われても平然としていた。
生きる意味を捨てた彼女は、親友の代わりにあるアイドルグループのライブへと参戦する。
そこで出逢った、人気アイドルグループ【ラフィルフラン】のメンバーとひょんな事から生活を共にすることとなった彼女は、僅かな時間の中で、恋をした。
遂げる事の無い想いを抱えたまま、病は彼女を死へ導く。
果ての見えない楽園で、生前の記憶が語られる。
「キミがその身を賭して愛してくれた事、おれは忘れない。もしキミの来世に、おれらの残骸があったら微笑んで欲しい。何度もキミを想うよ」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-06 19:55:25
70435文字
会話率:73%
一人娘で家を継ぐことができないために政略結婚が幼いころから確定していた男爵令嬢のティア。そして、隣の領には「俺は次期伯爵だ」が口癖で口の悪い幼馴染ハルト。
このたび決められていた通り、ティアに政略結婚の話が持ち上がるが、どうやらその相手は色
ボケで有名な子爵家次男だという。
どんなクソ野郎でも、しがない男爵家を継いでくれる入り婿だということを受け入れるしかないティアは、夢見ていた恋愛結婚はとうとう諦めて婚約の決意をするがーーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-29 17:20:00
5125文字
会話率:40%
時は平安。
魑魅魍魎や妖が跋扈する時代。国は対妖がの術者で討伐部隊を結成し、連夜、民の暮らしを守っていた。
満月の夜。美しいひとりの女が術師の前に降り立つ。その額には黒曜石のような一本の角。
「3万の鬼をすべる鬼神」であると告げ、術者の
国に居を構えると言う。
為すすべなく受け入れるしかない国と、鬼神の国は共存できるのか。
鬼神とは何か。長の目的とはなにか。
すこしずつ明かされる、鬼神たちの過去には、それぞれに物語があった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-28 22:27:44
1194440文字
会話率:47%
LOST現象が生じた世界の話。。初編K.K.とC.C.の章の舞台はサンフランシスコをモデルにした都市です。
LOSTとは、人間の感情が閾値を超えるまで蓄積したため、その感情は溢れ出し、現実に干渉し、異変をもたらす現象です。それをある程度
コントロールし、うまく付き合っていける人もいれば、その感情に飲み込まれ、と姿を変える者もいます。
本文の一部を載せました。
「この世界は、どうして、こんな姿になったのですか?」
「さあ〜なってしまった以上、受け入れるしかないでしょう。」
「でもっ!この世界を元の姿に戻すべきでは…」
「元の世界か…今とそんなに変わらないと思うが、私はプロでもなんでもない、ただの無法者さ。そんな学術のことは専門家どもに聞けば?」
「えっと、ごめんなさい」
「何に、謝ることじゃないさ。ただ、いつも一歩遅れの捜査局を思い出して、愚痴を溢しただけのこと」
「ご注文の特製ピクルスソースと鳥の唐揚げサンドとクラシックなパンダバーガーです。あと、レモンネード紅茶ソーダ二つ。」
「どうぞ、良い一日を!」
クレルスはチップを金髪の給仕に渡し、誇らしげなウィンクを貰った。
「ええ、ありがとう」
「あ、ありがとうございます」
朝日が昇り、仄暗い空に一抹の輝かしい光を灯した。 今日は快晴だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 22:31:25
1936文字
会話率:75%
『おっぱい封印』
主人公マヤは、化粧品を自社開発し販売する若手実業家であり、高身長とグラマラスなプロポーション、特に豊満な胸を持つ美女である。平日は仕事に精を出し、「デキる女」としての生活を送りながらも、休日には一人でくつろぐ時間を過ごし
ていた。
そんなある土曜の昼、彼女はスマホで映画を見ながらダラダラ過ごしていたが、その合間に彼女の胸の谷間からかすかにくぐもった声が聞こえる。実は、彼女は恋人のリョーを「おっぱい封印」していた。おっぱい封印とは、自慢の大きな胸でパートナーを飲み込み、自由を奪い、完全に封じ込めるという特殊な性的嗜好の一つであり、マヤはこの行為に無上の喜びを感じていた。
マヤに封印されたリョーは、胸の圧力により身動き一つ取れない状態に陥り、わずかな隙間を求めてもがくものの、無意識のうちに強まる締め付けに絶望し始める。リョーの必死の抵抗にも関わらず、マヤは全く意に介さず、無邪気にドラマに夢中になっている。
この物語は、支配欲に満ちたマヤと、彼女に封印されたリョーとの歪んだ関係性を描き出し、次第に彼女の支配欲がエスカレートしていく過程が描かれる。最終的にリョーは、マヤの胸の中で完全に封じ込められ、自らの運命を受け入れるしかないという、狂気と快楽が交錯する物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-19 13:09:55
14170文字
会話率:40%
RPGライクのハイファンタジー乙女ゲー『エスブリトリオ』に登場するキャラクター『ハブリー・インポリオ』に転生した私。
しかし、ハブリーはいわゆる悪役令嬢と呼ばれる様な立ち位置のキャラで、主人公一味に悪事を看破されてハブリー含めてインポリ
オ家一族郎党全員が悲惨な最後を遂げている。
原作ゲームを履修済みである私は、どうにかこの破滅の運命から逃れようと企んだがさっぱり方法が思いつかないでいた。
決められたシナリオを受け入れるしかないかと諦めかけていた時、ハブリーの執事であるノーマンが現れる。
「こんなこともあろうかと!」
どっかで聞いたことある感じのセリフと共に姿を表した彼も私と同じく転生者であるという。
彼は転生時に授かったチートスキルにより私を無敵のサイボーグ悪役令嬢に改造したという。
これで悲劇の運命に打ち勝つことが出来る!!
…………って、サイボーグ悪役令嬢ってなんだよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 08:00:00
22318文字
会話率:38%
お友達との食事会。話すことは多種多様。
ラム酒のケーキを食べたら、ほんのり愚痴が混じる。
どれだけ覚悟していても、泣き言を言ってしまう程、人間は脆い。
だったらなんで、『覚悟』なんて言葉があるのだろう。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
文句も、愚痴も仰らないのは、一柱しか存じ得ません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-28 18:16:31
1113文字
会話率:48%
リンネアサヒは全てを受け入れるしかないこの世界に絶望しながら、その生涯を終えようとしていた。
しかしその時、脳裏に『この世界が憎くないか』という謎の声が響く。その声に怒りを感じたリンネであったが、『自分には転生の力が宿っている』ということを
知り、わずかな希望を見出し14年前に転生する。これは、転生したアサヒの受け入れ諦めてきたものを拾っていく物語。
『ドクシャの皆さん、ボクが何者か、分かるカナ、アテてみなヨ』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 09:00:00
2543文字
会話率:33%
「そうだ! 元々家格の低いお前が、俺に釣り合うはずが無い!! 惨めに捨てられるのがお似合いなんだッ!!!」
それまで己の婚約者だった少女を罵り上げた男は、当然だと言わんばかりに彼女を見下していた。
彼女は平穏を愛する者、ただそれを受け入
れるしかない。
彼の言う通り、身分に差がある者同士では文句を付ける権利も無いのだ。
しかし、そんな彼女の為に立ち上がった男がいた。
彼女の従者として過ごした男は、孤児でありしがらみの無い立場であった為に、元婚約者の男を殴り飛ばしてしまったのだ。
事が終わった後、自ら家を離れる決心をする従者の男性を見送る事しか出来なかった彼女。
その夜に行われた学園の舞踏会に、どのような気持ちで向かったかなど誰に分かるはずも無い。
ただ一つ、それでも自身の平穏を貫いて行く事だろう。例え彼女を放っておかない者達が現れても……。
*当作品はカクヨム様にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-11 22:05:54
19516文字
会話率:58%
『ギルティア』とよばれる世界。
そこには会社というような形でギルドがたくさん存在している。
冒険者ギルド、騎士ギルド、医療ギルド、鍛冶ギルド、商業ギルドなど色々あり、一つのギルドでも、百近くの名前のギルドが存在する。
どのギルドにも鑑定士と
言われ、『鑑定』と言われる力を持つ者たちが存在する。
ギルティアでは、その『鑑定』によって、その相手の才能をSからGまでの数値で、ステータスとして見ることができる。
曰く、そのステータスに表示されるものは全て神が定め、その者に才能として与えたものだと言う。
だからこそ、なりたいものがあったとしても、そのステータスによって諦めるしかなく、才能があるからとやりたくないことを受け入れるしかない世界。
そんな世界にどこからともなく現れた風変わりな青年が二人。
無気力そうな青年———夢見 望
関西弁が特徴的な青年———清猫(しんびょう) 悠。
この二人が、この世界を訪れたことにより、神によって決められたステータスが全てだった、この世界の常識が塗り替わる。
なりたいものがあるのなら、なれる様に頑張ればいい。
その夢へと向かう努力を阻むのは神であろうと、許されないのだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-09 04:38:37
11553文字
会話率:54%
公爵家の令嬢であるシェリル・アルカードーレはエイルーン国第三王子のマーカス・リッツ・エイルルと婚約を結んでいた、今日までは。
嫌がらせの数々をマチルダという伯爵令嬢にしたと責められ、婚約破棄を言い渡された。全て身に覚えがないというのに
彼は聞く耳持ってくれず、シェリルはそれを受け入れるしかない。
帰ろうと城を出たところでこそこそと話をする男二人の会話をシェリルは耳にする。なんと、その嫌がらせは全てマーカスと公爵家の当主、ロリアードが結託してやったことだった。
このままではロリアード卿の妻にされてしまうと知り、シェリルは両親へ助けを求めようとするも二人は信用してくれず。誰も味方になってくれないことにシェリルはこの国から逃げることを決意する。
隣国、狼の耳と尻尾を持つ人種=半獣人族・ウルフス族の国であるフルムルへと逃げたシェリルだったが、王都の近くの森で魔物に襲われそうになる。そんな彼女の前にウルフス族の青年が現れた。
彼に助けれたシェリルはこの国で身分を証明できない人間が暮らしていくには難しいことを教えられる。どうするか悩んでいると、青年は言った。
「俺がお前を雇ってやろうか」
これは青年、ラルフの家政婦として世話になることになったシェリルの逃亡恋愛劇。
※半獣人や獣人などにオリジナルの設定が含まれます。いろいろご注意ください。
この作品はカクヨムのほうでも投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-04 12:00:00
100285文字
会話率:45%
主人公・田上君親(たがみきみちか)は、思い出した。ごくごく平凡な日本の女子高生だった、前世の記憶を。
物語の中でしかないと思っていたあり得ない体験に、絶句した。が、強制的に流れていく記憶に受け入れるしかないと悟る。しかし、それを思い出し
たのが間の悪い事に敵に襲われ背中へ一太刀もらい倒れ伏した後だった。今世の私はくノ一であるらしい。どうやら、平安時代に似た異世界へ転生したようだが新しい人生を喜ぶ事なく終了しそうな現状。ついには、気力、体力ともに限界がきて意識が闇へ落ちる瞬間。ふと、ある驚愕事実に気がつく。
この世界って、平安時代に似たパラレルワールドだと思い込んでいたけれど。妖術や忍術、獣人が存在するうえに男女の立場が逆転した女性上位社会が当たり前の乙女ゲーム『男女逆転平安物語~君、恋ふ~』の世界だわ・・・!!と。(更新は不定期かつ鈍足です。マイペースにあげていきます。宜しくお願いします。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-11 15:15:40
81058文字
会話率:16%
もしも。
自分が『異世界転生して無双する主人公(チートする側)』ではなく、『生活圏を蹂躙される側(チートされる側)』だったら――?
突然やってくる理不尽はどんなに腹立たしくても、避けることはできない。
受け入れるしかない。
なぜなら、
一つ上の階層から来た人間たちは、一つ下の階層の存在を『当たり前』のように、蹴散らすからだ。それはあたかも、ロールプレイングゲームでレベル上げのモンスター狩りのように『無慈悲』に行われる。
狩られる側が、無双状態の最強の存在に打ち勝つためにはどうすればいいのか。
簡単だ。
手段を選ばなければいい。
* * * * *
とある村の少年ユーリィは、将来有望な兵士候補だ。このまま頑張れば、王都リーバイン城の近衛騎士団試験にも受かるかもしれない。それは村の中でも一番の出世頭だ。試験に受かって高い給金をもらって、清楚可憐な幼馴染のシャルと、青春を謳歌し幸せに暮らす。
しかし、そんな彼の村が、突然辺り一面が火の海と化す。
自分の生まれ故郷が、燃えている! ユーリィが剣の鍛錬から急いで村に戻ると、その元凶と会敵した。
謎の『影』だった。彼は理解する。こいつが僕の家族を殺したと。
ユーリィは『影』に襲い掛かるも、奇妙で圧倒的な力の前に、まったく歯が立たない。
のちにわかることだが、この『影』たちは、『現代日本』という異世界から最強スペックボーナスを得て転生してきた無敵の存在だった。
どうにか九死に一生を得たユーリィは、謎の影を倒すために決意する。
この世界の深淵に潜む、闇の神の力を借りることを。
彼が闇の神から得たのは、『不老不死』。何度死んでも蘇る力。
仇敵は、勇者と名乗る。
なら僕は、魔王と名乗ろう。
幼馴染のシャル、そして道中で明らかになる『新たなヒロイン』。ユーリィは仲間を増やしながら勇者打倒へ邁進する。
ここに、復讐に燃える闇の王と、異世界から来たチートの王の対決が始まる。
★この物語は『理不尽な悲劇』に見舞われた少年が、すべてのものを犠牲にして、『異世界転生してきた最強の少年』=チート側に復讐を果たすまでを描きます。
★挿絵を描いてくださっているイラストレーターは、abecさんです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-19 18:00:00
153580文字
会話率:36%
多くの国が大陸ごとに存在している、そんな中一つアルムド大陸…
何千年も昔、この大陸に魔王が現れ人々は滅びを受け入れるしかない状態まで追い詰められた…
だが、それでも諦めなかった者達がいた。
彼らは武器を用いずに魔王を倒し、それは後に能力と呼
ばれる物だった。
それから、大陸には平和が訪れる…
それから長い年月を経て、失われつつある能力を野望の為に使おうとする者がいる
それを打ち砕くために能力を使おうとする者もいる
これはそんな今の世の「魔王」と戦う物語……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-29 05:56:49
11001文字
会話率:57%
ある時、星を見ると未来を見ることができる奇妙な力を持った少年がいました。
彼は自分自身だけでなく他人の運命さえも見えてしまうこの力を忌み嫌いました。
未来が見たいと思った人はこの世に何人いるでしょうか?
学校で言えば試験、仕事で言うと取引の
結果など…
何かの結果を待っている時はそれを知りたがる人は多いかもしれません。
その少年はそれを見ることができます。
例えそれが自分にとっても、相手にとってもよくない結果だとしても。
最悪の未来が見えてしまったとしても、それを受け入れるしかないのです。
これはそんな決められた未来に抗う少年の物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-24 15:40:59
21794文字
会話率:19%
あなたはもう死んでいます。
女神は俺にそう告げた。
夢の中にいたかと思えば現実で、すでに俺は死んでいた。
受け入れるしかない現実と妄想が飛び交う中で、俺は新たな体に転生する。
はずなのだが、なかなか転生が始まらない。
※カクヨムにも投
稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-09 21:30:41
32099文字
会話率:41%
喫茶店、Cafe Shelly。
ここで出される魔法のコーヒー、シェリー・ブレンド。
このコーヒーを飲んだ人は、今自分が欲しいと思っているものの味がする。
このコーヒーを飲むことにより、人生の転機が訪れる人がたくさんいる。
今日のお客様は
奥さんを乳がんで亡くし、そのあと転勤を命じられた山鹿。
彼は起きた出来事全てを「これもまた運命」として受け入れるしかないと思っていた。
そんな山鹿を、転勤先で出会った医師の佐伯がカフェ・シェリーへと誘う。
そこで山鹿は運命に対しての考え方に気づくことができた。
そこから山鹿の運命はどう変わっていくのか?そもそも運命とは何なのか?
この作品はAmeba Blog(https://ameblo.jp/cafe-shelly/)にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-04 06:09:53
15311文字
会話率:57%
死んだと思っていた和也は、王女様のミリアに膝枕をされながら目が覚めた。
現実世界がつまらないと思っていた和也は、気がつけばこんな自殺の名所と言われる場所の山奥に立っていた。
特にやることもなく途方に暮れていたせいだと和也は自分に言い聞かせて
来た道を引き返そうとしたが、暗い道を歩いていた和也には絶望が待ち受けていた。
気づいた時にはもう遅くつり橋から足を滑らせて落ちていく、和也はもう死を受け入れるしかないと決意した。
決意したはずだったのに、目が覚めたら見知らぬ王国のミリアという王女様に膝枕をされていた。
果たしてここから一体和也はどうなっていくのか!?
結婚、許嫁、ハーレムなんて現実世界じゃありえないことが降りかかる毎日を乗り越えろ。
なぜか勇者ということにされてしまった和也と、なぜか旅人様と慕う王女ミリアのドタバタ恋愛共同生活!
この小説は別サイトにて重複投稿を行っています。
https://novelup.plus/story/540095286折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-04 18:40:33
9312文字
会話率:39%
目覚めると……見知らぬ異世界。そこで僕は、なぜか崖っぷちの貧乏領主になっていた。
僕の名はカピ!? ……カピバラ家領主……らしい、しっ、仕方がない、受け入れるしかない。だって自分の名前が思い出せないのだから。
かくして冒険物語は始ま
る。黒髪ハーフエルフの美しい執事を筆頭に、貧弱な美少女戦士、ストライカーのメイド、白き珍獣、コック侍などなど、個性あふれる素敵な仲間と共に、次々襲い来る未曽有の危機を乗り越えていく、愛と友情の王道ファンタジー。
僕は何者で、どうしてこの世界にやって来たのか? 世界に隠された大いなる秘密は何? ダンジョン、カジノ、プリズンと様々な奇想天外ステージを突き進み、やがて究極のラストバトルへ。果たしてその先に待つものは?
あっ、そうそう言い忘れてたけれど、全く問題ない! 僕には幸運にも『超幸運』というスキルが与えられていたし……その上レベルマックスだったから。
カクヨムさんにも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-19 18:39:25
90903文字
会話率:27%
1990年。まだケータイもスマホも普及していなかった時代。長崎市に住む青年、二十歳になったばかりの杉内直己は心をかけて打ちこめる何かを探していたが、小さな家出がきっかけでストリートミュージシャンになる決意をする。
ストリート演奏の途中、どこ
か不思議な雰囲気を持つ香坂麗美と出会い、彼の家出は長期化する。
麗美と暮らしつつ、次第に夜の街へ溶け込みながら唄い続ける彼に、やがて様々な声がかかるようになる。様々な酔っ払い。そして、レコーディングスタジオの社長。
初ライブで出会った音楽事務所のプロデューサーにデビューへの道を示されて思い悩む直己だったが、麗美との幾度目かの別れを胸に、やがて故郷を離れて福岡へと旅立つ決心をする。
そして第二部。同じストリートミュージシャンの日向那由多とつき合い始め、活動拠点を博多に移した直己。そこで博多初ライブに挑むのだが、終演後に呼び出された楽屋には、麗美の姿があった。
彼女の結婚相手というのは、博多で懇意にしてくれた、岡崎興業の社長補佐・岡崎のことだったのだ。やがて二人の関係を問いただされ、麗美が重い口を開いた。半年前まで直己と暮らしていたことを吶々と語り出す麗美。激昂する岡崎に、麗美はお互い許嫁としての運命を受け入れるしかないと弱弱しく告げるだけだった。
わだかまりを捨てて東京で一緒になった二人だったが、一方、直己と那由多の新生活は順風満帆という訳でもなかった。
第三部。ファーストミニアルバムを仕上げた那由多の身辺は、やにわに慌ただしくなる。
岡崎興業からもらったクラブ演奏の仕事をこなしつつ路上演奏を続ける直己と、CD販売に精を出す彼女との生活はどこかしらすれ違いが多くなる。が、そんなことには構わず、八月十一日には那由多のレコ発が迫る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-04 07:22:16
816930文字
会話率:55%