第二王子の二ケロ・エルカは、王国の第二王子が代々背負う「蛙化」の呪いにより、生まれつきカエルの容貌で生きてきた。明るく単純、大らかな性格の彼は周囲に少しも悲壮さを感じさせず、執務の合間には領地の湖で騎士予備軍の子供たちに泳ぎを教えたり、漁師
の仕事を手伝ったりと民からの信望も厚い。ただ、カエルな見た目ゆえに王侯貴族の若き令嬢たちからは敬遠されがちで、男子の婚期を迎えたいまも嫁取りだけは望み薄であった。しかしそんな第二王子のもとに、隣国から売れ残りの公爵令嬢セーラが嫁いでくる。セーラもまた、不浄の象徴とされる「唇の痣」を生まれつき負って血族から疎まれ、生家を追放されたばかりの気の毒な身であった。忌まれた娘に特有の、自信なさげで伏し目がちなその寡黙さ。しかし第二王子二ケロにだけは、彼女が聖女に見えるのだった。蛙化の呪いは、二ケロ第二王子に真実を見抜く「ケロ眼(慧眼)」を与えてもいたのである。――(蛙化した俺なんかに聖女さんが嫁いできてくれるとか、なんのご褒美だよ。ありがたき幸せかよ! つーか、こんないい娘を追い出した隣国たぶん滅ぶけどもう遅いよ!)と二ケロ第二王子は内心動揺しながらも、セーラとふたり水入らずで新婚生活をはじめる。いや、カエルなので水は必要。とにもかくにも、家事に雑務にと健気にたち働く聖女セーラを二ケロ第二王子は褒めたおし、惚れ抜き、生涯守り抜くと誓うのだった。たがいに異性との恋に不馴れなものどうし、その距離はじれじれとしか詰まっていかない。それでもいつの日か、聖女の口付けが第二王子を蛙化の呪いから解き放つ、かもしれんケロ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-21 06:06:36
3382文字
会話率:25%
「恥じらいを伏し目に進む春咲きの」を上の句にしている短歌です。 文字数を埋めるためにお見苦しい点はあると思いますが、ご容赦ください。
最終更新:2024-01-14 18:00:00
444文字
会話率:0%
夢を叶える人と、叶わない人の差はなんでしょうか。
最終更新:2021-12-08 19:34:38
201文字
会話率:0%
東京の素敵な思い出を綴りました。只のエッセイです。
投稿に時間を置きました。熟考する必要があると思い、しかし、酔っ払った今噴出してみようかという気持ちであります。
人間性を滲み出すという事の意味を考えさせられる物に為っているかと思い
ます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-07 06:33:47
726文字
会話率:0%
憧れの同級生と付き合うという念願が叶った時野いこい(21)。彼女は静かでミステリアスな森島静夜(21)に夢中である。伏し目がちで優しい静夜にいこいは強く惹かれていくが、静夜との距離はどこか遠い。ある日、魚好きの静夜のためにいこいは二人で水族
館に行くことを計画するが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-09 15:21:37
3348文字
会話率:17%
※これは重複投稿作品です。
彼女の街では魔法使いが非常に少ない。時代と共に廃れていった風習のように、魔法の研究をする者もみるみる少なくなってきた。そんな時代の中で、一人の魔法使い見習いの少女が恋をした。
なんとなく頼りなげな背格好の男性だ
が、表情は柔らかく、態度も口調も優しい人だった。そんな彼に恋心を向けたのは、ほんの些細な偶然からだった。それは彼女にとってとても重要なことで、しかし、他人からはどうでもいいかもしれないと思われるようなことだった。
魔法使い見習いのミツは、とにかく不器用な人間だった。他人と付き合うのも、家族との生活の仕方も、誰であっても人見知りが激しく、いつも伏し目がちな子だった。そんな彼女が恋をした。どうにかして彼を、トリを振り向かせるためにしたことは、魔法の力を使って相手からこっちに接触してもらうということだった。
ミツの作戦は成功し、トリが彼女を見る目は変わっていった。それもいい方向に。というか、ミツの望んだ方向に変わった。彼女は幸せだった。今まで生きてきた中で最高の時間だと思うほどに。しかし、その時間も長くは続かなかった。
まだ見習いの身で他人に魔法をかけたせいで、それは不完全なものだった。魔法は解け、なぜ自分は彼女のことが好きだったのか分からなくなった。
ミツは怖くなった。彼がいなくなって、一人ぼっちに戻ることが恐ろしかった。彼女はいつも孤独だった。彼女の家族も、同級生も、誰も彼女に深く関わろうとはしなかった。だから彼女は孤独だった。魔法だとしても、トリの心をこちらに向けることが出来て、そういった孤独が無くなったという時に、魔法は消えた。
おびえるミツをトリは優しく励ました。
「君は一人じゃないよ」
その言葉の意味が彼女には最初は分からなかった。
「君が一人にならないように、僕が一緒にいてあげる。だから、君も僕の側にいてくれないか?」
そして二人は結ばれた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-21 16:55:24
11229文字
会話率:35%
伏し目がちなおにゃのこって可愛いよね!ね!という話。
最終更新:2015-03-27 20:09:10
1425文字
会話率:0%
戦争、環境汚染。人間の繰り返す行いに世界は疲弊の色が濃い。
西暦2085年、武力が人間による異能力にシフトしつつある世界は謎の怪物(地獣と呼ばれている)の侵略に屈していた。日本は少子高齢化も相まって人口は減少の一途をたどり、総人口6000
万人程にまで追い込まれていた。
入学式の日、クラス情報が貼り出されている掲示板の前で座っていた主人公は生徒と思われる少女に話しかけられる。
「我々に対抗し得る人間だと判断しました、私の話を聞いていただけますか」
その声の主は伏し目がちだが人の視線を一手に集める美女だった。
協力を求められた主人公は怪訝に思いながらも行動を共にする。
簡潔に述べると、少女に協力して怪物や人間の企みを挫く物語となっています。
初投稿になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-22 10:27:15
63275文字
会話率:48%
大して面白くもない短期連載です
まー暇つぶしにすらなるかどうか怪しい代物ですが見てやってください
※作者は色々ド下手です
最終更新:2012-02-20 23:42:17
1529文字
会話率:3%