左官の長兵衛は江戸でも指折りの腕前を持っていたが、ある時付き合いで始めた博打にドハマりし、ついには借金で首が回らなくなる程にまで追い詰められてしまう。
そんな中、娘のお久は昔の父親に戻って仕事に精を出してほしいと、父親の仕事先の一つである、
吉原の大見世、佐野槌の女将に自分を買って欲しいと頼み込む。使いが来て家で女房のお兼と夫婦喧嘩していた長兵衛は急ぎ吉原へ向かうのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 20:49:09
33592文字
会話率:1%
永代橋のそばに、注ぎ酒屋を営む夫婦がいた。
その店の常連になっている棒手振りの老人が今日もやって来た。
最初は一合、その次はもう半分、もう半分と酒を呑んでいく老人だったが、今日と言う日に限って、娘が吉原に身を売ってこしらえてくれた百両という
金を持っており、しかもそれを店に置き忘れて帰ってしまう。
いっぽう金を包んだ包みを見つけた注ぎ酒屋の夫婦は悪心を起こし、
ネコババして知らんぷりを貫く。
追い詰められた老人は…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 00:36:33
10505文字
会話率:1%
幕末から明治維新を迎え、各領地に君臨していたお大名、お殿様といった支配者特権階級は華族と言われる存在になったわけですが、まだまだお殿様気質が抜けず、とかく世間一般の事には暗く、何事も近習任せであった、そんな頃の噺です。
※初代・三遊亭圓朝
師匠の口述速記を自分なりに言葉遣いを変換して、声劇台本として書き起こしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-04 21:26:04
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会話率:1%