赤司大牙がひとりでグラウンドの隅に立っていたのは、春の終わりの夕暮れだった。
部活が終わった放課後だった。彼はひとり黙々と壁に向かってボールを投げていた。
フォームはひどかった。軸足が流れ、リリースも甘い。投げた球はたいてい浮い
て、ガシャンと鈍い音を立ててフェンスに当たった。
――それでも、大牙は毎日投げていた。誰に褒められるわけでもなく、誰かに見せるでもなく。
「おい」
そんな彼に、ある日声をかけたのが――遠野青葉だった。
制服のスカートに、だるそうに肩を落としたカバン。耳にはいくつものピアス。ぱっと見で「関わるな」と言わんばかりの空気を纏っていた彼女が、唐突に、芝の上に座りこんだ。
「お前、それじゃ肩ぶっ壊れるぞ」
第一声がそれだった。
大牙は驚いて振り返る。誰だ、この怖そうな人は――と一瞬思ったが、彼女はすでにボールを拾い上げ、勝手に構えを指導してきた。
「リリースポイント高すぎ。そんなんじゃスライダーもまともに曲がんねえし、インハイ抜けるだろ」
「……なんでわかるんだよ」
「うちの親父、元プロだからな。……まあ、クビになってからはロクなもんじゃなかったけど」
その日からだった。
最初は半信半疑で彼女のアドバイスを受け入れ、何度かキャッチボールをするようになり――気づけば、それが日課になっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 22:41:42
27385文字
会話率:21%
あるラブホテルが開発した愛のスライダーとは…
最終更新:2025-03-02 22:27:38
594文字
会話率:23%
異界「カ・クヨム」(カクヨム)にも投稿してます。内容は同一ですが入力ルールの違いによる微修正はしてます。
生粋の苦労人が、降ってわいてくる無理難題を解決する為に宇宙を右往左往するお話。
一話がかなり長いのでご注意ください。こんな方にオヌヌメ
です。
・時間を激しく憎み、粉々に打ち砕かんとする衝動に囚われた、闇系にクラスチェンジした方。
・「十万字程度の新聞コラム規模投稿など、ヨミテの足しにもならぬわ!」とお嘆きのアーク・ヨミテ=サン。
・「次の話へのリンクをクリックするのが震える程面倒くさい」というものぐさ方。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 07:26:58
323967文字
会話率:29%
カ・クヨム(カクヨム)にも投稿してます。
惑星迷宮探査を専門にする年若い惑星探査業者達がゆるーく冒険するお話です。
本編「おっさんスペースライダー宇宙紀行」の主人公・哲人の姪っ子が活躍します。
技術的な設定は本編に準ずるものとします。
本編
同様長いです。要注意。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-16 23:02:41
68261文字
会話率:17%
野球。部活。高校野球。
誰もが競い戦える舞台。
プロ野球の世界は選ばれた人間の舞台。
けど、高校野球や甲子園を沸かせるのは
「プロ野球選手予備軍」だ。
俺は、プロ野球選手になれる才能なんてない。
プロ野球を目指せる実力もない。
けど高校
野球のたった一年。
最後の三年の夏だけは、プロ野球選手予備軍だろうが絶対に負けるつもりはない。
「高速スライダー」の力を借りてでも勝つんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 21:58:19
1226文字
会話率:18%
この物語は、本来なら脇役として登場しそうな人々だけの視点で描かれています。『チートを持つ主人公サイドの話はいらない』『子供が救われて活躍する話を読みたい』『異世界人がエステを受けて驚愕するような話を読みたい』そんな人にオススメです。
■あ
らすじ■
魔物が跋扈するアアウィオル王国に、チート文明がやってきた!
癒しと学びの楽園、その名もリゾート村。
ショートケーキに海鮮フライ?
魔石時計にスライム屋さん?
魔力線エステにウォータースライダー!?
え、ここでは最新技術も学べるの!?
これは、チート文明に触れたアアウィオル王国の人々の物語。
※なお、この小説はカクヨム様にも同タイトルで投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-16 18:48:03
554811文字
会話率:32%
二輪ロードレースの頂点WGP。
その中でも最も排気量の小さなバイクで争われるMOTOminimo《モトミニモ》は、他のクラスとは違った進化を遂げ、独自の人気を確立していた。
軽量で非力なマシンを駆るライダーたちは、自転車レースのように
チームを主体として、集団で風を避け合い、エースライダーを中心に他のライダーがアシストとして走るという独特のチーム戦術が発達してきた。そしてもう一つの特徴は、主役のライダーの多くが体重の軽い女性であった。
このモトミニモに、女王として君臨するエレーナと、彼女の率いるレーシングチーム、通称『ストロベリーナイツ』。
そのチームのライダーの一人が怪我で出場出来なくなったために、急遽GPアカデミー練習生であった愛華が代役に抜擢された。
憧れのエレーナのチームに加われることに緊張と不安を抱きながらも、なんとかチームに役立ち、認められようと懸命に愛華は走る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-15 09:28:40
1483062文字
会話率:29%
苦しい話だが、球種表示とミットカーソルの表示のONはそっちがやってください。
投げる側に言っても忘れてたりするから。
最終更新:2023-05-26 07:00:00
2387文字
会話率:33%
創部以降甲子園で圧倒的な成績を残し続ける超名門校私立東皇学園に特待生として、入学した中学No.1投手神室皇成は最速150kmのストレートと高速スライダー、スプリット、カーブを操る世代のKING。
皇成は入部時の自己紹介で部員全員の前で宣言し
た。
「俺がKINGだ、異論は認めねぇ、エースはこの俺だ」
監督の相良迅はこう返した。
「いいねぇ、その生意気さ。
流石、俺の見込んだエース候補だ。
神室、やれるもんならやってみな」
皇成の心は今までにないほど滾る。
ここを踏み台にして、俺はプロへ行く。
「やっぱ、俺の選択に間違えはねぇな、見とけよ、柚葉。
俺がお前に夢を見せてやる。」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-05 00:00:00
6187文字
会話率:50%
13:30入場、13:38コースター、14:04スライダー、14:25メリーゴーランド、14:47……。彼女は学生時代から変わらず、デートのしおりを毎回作って来ては、分刻みのスケジュールを熟すつもりで説明を始めた。しかし委員長。実は練習しな
いと気が済まないタイプで、本番のデートは来週なのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-30 07:53:34
4572文字
会話率:62%
かっぱ巻きをこよなく愛する安土ときはウォータースライダーを滑ったら異世界に来てしまった。そこでかっぱ巻きを必ず流行らせると目標を立てた安土。とは言ったものの事態はまさかの方向に進んで行って――
中学生が描く新感覚異世界ファンタジーに注目です
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-04 22:13:04
3152文字
会話率:37%
12月のある日・・・・
澤田浩志(サワダ ヒロシ)は異世界行を宣言される
最終更新:2021-08-11 07:00:00
96555文字
会話率:29%
【期間限定公開】
浴衣姿の水野詩織は少し潤んだ瞳で、小さな団扇を抱きしめるように花火に見入っていた。
少し緩んだ浴衣の胸元からのぞく白い肌に、花火の色が反射する。
彼は詩織の髪に指を潜り込ませ、頭を撫でるようにしながらそっと彼
女を抱き寄せた――。
花火、浴衣、水着、ウォータースライダー、公園、アイドル、駐車場……!
様々なキャラクター、イベントが盛りだくさんの超人気ゲーム
【レインボー7アイドルストリートハンターG】
全世界で社会現象とまで言われた、R18の美少女ゲームである!
人類史上初、R18ゲームの世界大会のファイナリストは、
「氷血の超絶職人」
「ロマン派の巨匠」
と呼ばれる世界的プレイヤーだ。
全世界に中継される二人の頂上決戦!
さぁ、優勝するのは、どっちだ!?
――R18のようでR18でない、恋愛シミュレーション小説。
(作:千楽亭 七作)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-07 23:07:50
7988文字
会話率:21%
俺の名前はマサヨシ四十五歳。今は独身。分譲マンションに住み、それなりの会社でそれなりの仕事をし、それなりの給料をもらっていた。
背、それなり?一メートル八十三センチ。ちょっとメタボな百五キロ。結婚はしたぞ?子供はいなかったけど。離婚した
わけじゃないぞ?死別したんだ。
老眼が進み、小さな文字はちょっと離さないと見えない。体も若いころのように動かなくなっていた。
ある日、仕事への出勤途中でトラックの前を歩く子供を見つけた。どう考えても轢かれるタイミング。勝手に体が動き、子供を突き飛ばした。結果、俺が轢かれたようだ。痛みは感じなかった。
「まあ俺みたいな人生半分終わっている奴よりも人生はじめの子供が生き残るほうが良いよな……」
俺の前に血だまりが広がる。あぁ、子供は泣いているけど元気そうだ。良かった。俺はもう死ぬんだろうなぁ。
気づくとチューブスライダーのような中を進む感覚があった。遠くにあった光がどんどん大きく広がり、そして俺は小高い丘の上に立っていた。
※完結のため、更新を再開します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-12 21:08:38
900333文字
会話率:49%
俺の名前はマサヨシ。今は独身。分譲マンションに住み、それなりの会社でそれなりの仕事をし、それなりの給料をもらっていた。
背、それなり?一メートル八十三センチ。ちょっとメタボな百五キロ。結婚はしたぞ?子供はいなかったけど。
離婚したわけじ
ゃないぞ?死別したんだ。
老眼が進み、小さな文字はちょっと離さないと見えない。
体も若いころのように動かなくなっていた。
ある日、仕事への出勤途中、信号無視で交差点に入ってきたトラックの前を歩く子供を見つけた。
「あっ、轢かれる」
そう思ったときには、勝手に体が動いていた。
子供を突き飛ばした後は俺が轢かれたようだ。
痛みも感じなかった。
人生半分終わっている奴よりも前途ある子供が生き残るほうがいいよな……。
俺の前に血だまりが広がる。
あぁ、子供は泣いているけど元気そうだ。良かった。
そして、目の前が暗くなった。
すべてが終わったと思った瞬間、チューブスライダーの中を進むような感じがした。
プールじゃあるまいし……。
遠くに見える光が見る間に大きく広がりそしてまぶしさに目を細め、手で目を覆うと、俺はそのままの態勢で小高い丘の上に立っていた。
※「45歳おっさんが転移したら、22歳ステータスMAXになっていた件」の書き直しです。
序盤は加筆がある程度で変わりません。
相変わらず拙い文章になると思いますが、気が向いたら見てもらえると嬉しいです。
相変わらず誤字脱字が多いようです。
修正していただき助かっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-20 06:00:00
534369文字
会話率:32%
万年一回戦敗退の弱小高校である日和坂高校の野球部に在籍する相岡創史。
彼は特別優れた投手というわけではない。
しかし,彼はドラ1で東海ブラックサンダースから指名を受ける。
ファンや評論家は史上最悪のドラ1であると決めつけた。
しかし,相岡
はそんな声をかき消すほどの大活躍をする。
これは,いつしか史上最高の投手とまで呼ばれるようになった相岡創史の伝説の幕開けの話である。
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-07 12:00:00
3567文字
会話率:18%
季節は夏真っ盛り。
花村 歩は、友人と二人で近所のレジャー施設内にあるプールへとやって来た。
目的は、プールの目玉であるウォータースライダー『ビッグマウンテンG』を体験する為だ。
今年の夏に新設された『ビッグマウンテンG』は、テレビでも
宣伝されている人気アトラクションであり、花村は何としてもコレを滑りたかったのである。…それが例え、男とでもだ。
そんな覚悟と共にプールへやってきた花村だったが、何故か全く知らない少女と一緒に『ビッグマウンテンG』を滑る事になる。それをきっかけに、二人は………どうなるのでしょうか。
この作品は、銘尾 友朗様の企画である『夏の匂い企画』の参加用に書き下ろした作品となります。
本当は短編のつもりでしたが、書いてるうちに構想がどんどん膨らんでしまい、結果的に長編で登録することになりました(汗
※三話までが企画参加用の書き下ろしです。それ以降は別途長編と認識頂ければと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-07 11:29:37
54238文字
会話率:57%
無限に回り続けるウォータースライダーに乗ってしまった人の話
最終更新:2019-08-07 00:00:00
4997文字
会話率:13%
父親を中学生になる直前で亡くした少年勇人は、初めての登校に不安いた前日の夜、気を紛らわすために夜に空を見上げ星を眺めていた。すると眺めていた星が勇人に近づいてきた。しかし、星は一瞬で消えてしっまた。安堵した勇人だったが今度はスペースライダー
という謎の女スペ子に押し倒される。
スペ子は勇人を連れ去らいに来たといい、手を差し伸べる。勇人は訳が分からないままその手を握る。
謎の女スペ子の正体とは・・・
勇人を連れ去らう目的とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-11 12:00:00
3410文字
会話率:31%
かつて魔王を討伐し、世界を救った勇者、アルオン・クロスライダー。しかし、それから何年かして、アルオンはあることに気づく。平和になった世界には、勇者としての自分の居場所が無かったのだ! そんな世界に絶望したアルオンの前に、かつての仇敵、魔王軍
四大魔将の一人、ガルロンドがあらわれてこう言った。 「私の学校の先生をしてくれませんか?」 このお話は、世界を救う力を持った勇者が、なんやかんやと先生として頑張っていくお話です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-09 23:29:07
212614文字
会話率:51%
アタシの名前は吉野菫ちゃん、永遠の18歳☆
国民的グラビアイドル「YSN69」不動のセンター、芸能界最胸の爆乳を誇る「アイオライト」として、童貞クン達のハートとカラダをヌッキ抜きにしてきたよ♪
そんな菫ちゃんが次に挑む野望、それは政治!
死ぬほど大変だった色んな戦災を乗り越えて、新しい元号時代を迎えた日本帝国は、憲法改正を成し遂げ、連邦制の導入と、新日本軍の結成が決まったよ!
そんな中で菫ちゃんは、人権と平和・民主主義を擁護し、「推しのアイドルに逢いに行ける自由」を保障するため、地元・九州で民主社会党から立候補!
応援・購入してくれる有権者のみんなに、写真集とDVDと握手券をバラ撒く「ヨシノミクス」政策、そしてあんな営業やこんなお仕事を繰り返した成果で、九州地方のリーダー「西海州政府」の首相になっちゃった☆
高度な地方分権を担当する州首相は、政治家と同時に、軍隊の統合師団「九州鎮台」の総司令官も務めちゃうから、大変だけどヤリ甲斐も抜群!…と思って期待したんだけど、軍隊は典型的な男尊社会で、将軍とか偉い人達は皆、巨乳の素晴らしさを理解できない、要はアンチばっかり!(菫ちゃんはこんなに可愛いのに!)それに加えて、昔から独断暴走に定評のある日本軍らしく、よりによってクーデター起こしやがったり、勝手に戦争始めた上に負けちゃったり、その責任を菫ちゃんに押し付けられたり…マジでムカつく★
アメリカ様のご意向を忖度するだけでもストレスなのに!
しかも、ライバルである中国地方のユニットには、現実なのに異世界ラノベ級に強すぎるメンバーが揃ってる!(なんで主役の菫ちゃんよりも敵のほうがチートなのよ?)
でも、菫ちゃんは決して諦めないよ!
自慢の爆乳ボディーを死守して歌って踊れる菫ちゃんには、体力の自信だってあるし、剣劇の演技を練習したおかげで、ドイツの両手剣「ツワイハンダー」もマスターしちゃった♪
政界のブラックボックスをカラダで斬り裂く、命懸けの枕営業(物理)を菫ちゃんが魅せてあ・げ・る☆
「劣情を煽る」なんて理由で国民からミニスカートを奪う、豊満さの足りない「貧乳政治」を絶対に許さない!!
アイドル萌えは究極の福祉、爆乳こそが人類最後の希望!!
「爆乳による童貞のための政治」を取り戻す、この道しかない!!
YSN69リーダー・アイオライト菫、「爆乳☆総選挙」にイッキまーす!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-03 22:38:20
57282文字
会話率:62%
数多の戦争・災害と、先般の「武蔵野事変」による混乱を乗り越えた現代日本は、長期安定政権の統治下、オリンピックに象徴される好景気によって、来たるべき新元号の時代を夢想しながら、一時の平和と繁栄を謳歌し、国際的にも、東方アジアの緊張緩和が模索
されていた。だがしかし、数十年来の積弊である膨大な借金と、社会保障・教育無料化・五輪開発などの巨額歳出、そして赤字国債の際限なき濫発は、国家予算を未曾有に圧迫し、遂に財政破綻・大恐慌の悪夢を現出した。日本政府の国際的信用が失墜する中で、東京・武蔵野・三鷹・栃木・伊豆・沼津など関東・東海地方の諸都市は、軍産複合国家アフィリランドの支援を背景に、自由都市としての独立性を強め、事実上の小国家群を形成しつつあった。かくして、我が国は再び分裂の危機と、再統合への挑戦、その岐路に立たされる事となった。
一方、数年前の大震災から復興しつつあった東北地方では、ヒトの姿でありながら人肉を捕食する、「食人種」と呼ばれる人喰い族の出没が、相次いで目撃されていた。この情報を把握した、一部の都市国家や軍需産業は、食人種の生態を研究し、生物兵器として軍事利用する計画を進めていた。その結果、人間をゾンビ化させるウイルスが開発され、それはやがて、「第二次武蔵野戦争」と呼ばれる武力衝突を引き起こす事になる。正体不明の未知なる侵略者に対し、都市同盟軍は決死の迎撃を試みるが、食人種ウイルスがパンデミックし、流言蜚語が錯綜する混沌の中で、各地域の住民同士が、互いを「ゾンビ感染者」ではないかと疑心暗鬼し、魔女狩りのように拷問・処刑するという、凄惨な「リアル人狼ゲーム事件」が頻発する。
こうした中、私自身も教会騎士団の一員として、要塞化された東京湾に面し、羽田国際空港を擁する大森・蒲田の軍管区で、戦闘に参陣する事となった。そして、緒戦から最終決戦へと至る中で、比類なき活躍を魅せた謎の義勇軍、通称「アプリコーゼン中隊」の存在を知るに至った。元号が変わりつつある今、生き残った私は、この英雄達の言行録を軸として、武蔵野戦争の軍記編纂に参画し、記憶継承に携わり続けようと決心した。私達は何を得て、何を喪失し、なぜ戦わなければならなかったのかを解き明かし、それこそが、今となっては遠き日に旅立った戦友に対する、最大限の祝辞と成り得る事を祈って…。
goo.gl/6NfXL6
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-15 01:45:15
19503文字
会話率:87%
☆小惑星の衝突によって荒廃した地球世界。内戦状態の日本列島を駆け抜けよう!☆
「…この子を、我が子を死なせはしません! 何があっても、絶対に…私があなたを、必ず守り抜いて見せます!」
あの年の夏を思い出すたびに、私は推し量る。彼女達の
眼には、百年後の世界が映っていたのではないか…と。
天体衝突の危機から地球文明を防衛するため、人類は有りとあらゆる技術を結集し、「対小惑星隕石砲」を開発した。しかし、水素爆弾などの大量破壊兵器を搭載する事も可能なこの機構は、独裁政権やテロリストによって軍事転用され、遂に私達の祖国、日本列島にまで脅威を及ぼしつつあった。我が国の連合政府は、「反射砲」と呼ばれるレーザー兵器を実用化させると共に、対小惑星隕石砲を破壊する作戦を決行し、今この瞬間も戦闘機・攻撃機が次々と飛び立って行く。風雲急を告げる中、ミステリアスな教会の末裔にして、魔女の妹である十三宮仁(とさみや めぐみ)は、この戦争の真実を語り継ぎ、何より愛する家族を守り抜くため、約束の場所へと向かっていた。だが、そのためには、死んだ人間を復活させ、異世界への扉を開くと云う、禁じられた「星」の呪術が必要であった…。
この日記を書き始めた頃、私はまだ子供だった。けれど、この日記を書き終え、読み返す頃には、私自身も、日本も世界も、ひいては地球・宇宙さえも、過去や現在とは異なっているだろう。それを忘れぬため、この地球世界で、日本列島で何が起き、その中で自分は如何なる運命を選択したのか、この本に記録して行きたいと思う。今この瞬間、本書を読んでいるであろう、未来の私…そう、あなたのために…。
★文章だけでなく、挿絵としてキャラクターイラストや背景写真などの画像を積極的に活用しており、臨場感の溢れるビジュアルな世界観を楽しめます!★
※掲載されているキャラクターイラストは全て、小説作者「スライダーの会」(代表:十三宮顕)がイラストレーターに発注して使用許諾を得た物であり、それ以外の挿絵画像に関しましても、作者が著作権または使用権を保有しております。
※この作品は「スライダーの会」ウェブサイト及び、ほかの小説投稿サイトにも同時掲載しております。
http://スライダーの会.blogspot.com/2017/11/Planet-Blue-Ich-Roman.html
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-07 04:38:32
16910文字
会話率:64%
浦野ドリームランドには、いくつものジェットコースターがある。
その中のひとつ。シューティングスライダーの中で僕は目を覚ました。
「ああ、電気をつけないと」
そうして僕は、出口を目指して歩き始める。
最終更新:2017-07-25 17:35:44
3813文字
会話率:9%