孤児の古謝(こじゃ)は、音楽の才能を認められて後宮へ入るために試験をうける。
おなじく楽の才能がある少年・蓮(れん)や、高飛車な少女・倭花菜(わかな)も試験を受けたが、彼らは楽人になること以外の目的をもっていた。
天帝の暗殺をもくろみ復讐に
燃える蓮と、天帝の寵愛を得てすべてを屈服させようとする倭花菜。
さらに楽人試験の場に、後宮を支配する残虐な女帝・美蛾娘(びがじょう)が現れ「妾を満足させる音を奏でなければ殺す」と言うが……――神々と筝曲をめぐる音楽ファンタジー。
※一部、暴力描写があります。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※作中で引用する地歌は、一部創作・改変してあります。
※コバルトノベル大賞落選作です。カクヨム(https://kakuyomu.jp/works/1177354054885162205)にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-01 22:24:07
29618文字
会話率:35%
閑静な三鷹市内で殺人事件が起きた。
新米刑事の前野めりは現場を訪れ、それがいきずりの強盗の仕業だと思ったが、ベテラン刑事で「第六感の男」椎乙(シグマ)は「知人による犯行だ」と断定する。その根拠を問う前野を、椎乙は三鷹にあるドールハウス工房へ
となぜか連れて行く。そこには今にも倒れそうな顔色の、秘密を抱えたドールハウス作家、日瑠葉心(ひるば しん)がいた――。
※2017年コバルトノベル大賞、二次通過作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-21 23:38:56
74417文字
会話率:30%
高校二年の、律・羽純・博己・笑里は、廃校となった橘小学校の、最後の卒業生。
律は最近、夢を見る。廃校舎で暮らす、夢。そのうち、夢と現実の境目があいまいになっていく。
そんな律の、本人さえも気づいていない秘密を知るのは、羽純たち、幼なじみ三人
だけ。
博己と笑里がつきあい始めたことにより、あやういバランスの上に成り立っていた関係にも、変化が訪れて……。
幼馴染四人の、複雑に絡まりあう想いの糸と、不思議な絆をめぐる、青春群像劇。
2016年・コバルトノベル大賞・三次選考通過。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-24 18:00:00
89932文字
会話率:37%
亜熱帯の、美しい海に浮かぶ、とある小さな島。
珊瑚礁にかこまれた豊かな海でユウナは泳ぐ。
海の底には死したものの魂の還る場所があると、島の人々は信じている。
海の底に沈み、たゆたう魂を守る「かみさま」と、「かみさま」に守られたユウナ。青い
目をした灯台守のトキ。そして、未来予知能力を持つ星読みのリゼ。
リゼはユウナに「あなたには運命のひとがいる」と告げるが……。
※短編「ゆびさきに星」とリンクしたお話です。
2015年・コバルトノベル大賞二次通過。
「カクヨム」にも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-01 18:00:00
59922文字
会話率:41%
死刑判決を受けた少女・グローリア。
彼女の死刑が執行されようとした時、処刑場に一人の青年が現れる。彼の読み上げた皮紙によって、グローリアの命は救われた。
彼女は自身を助けた青年・ヘンリー=アメディックとペアを組み、悪魔祓いとして働くよう任命
を受けることとなる。
しかし、ヘンリーはグローリアに対してとても冷たくて――。
※
2016年ノベル大賞 二次通過作品になります。
以前、電撃文庫にて一次通過した作品を手直したものをこちらで公開しておりましたが、コバルトノベル大賞へ応募するに当たって取り下げておりました。
今回、結果がわかったため再度公開させて頂きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-09 01:41:16
111100文字
会話率:37%
鷹子は紅椿の下で傷だらけの「椿」と名乗る青年を見つけた。屈託ない鷹子に、椿はしだいに心ほどいていく。そして彼女は彼の背負った過去を知ることに――。
※2011年コバルトノベル大賞一次通過作品です※
最終更新:2011-12-04 20:00:00
30994文字
会話率:55%
この作品は、2010年コバルトノベル大賞一次通過作を加筆修正したものです。
スーザンの両親は町の領主であるサンアット公爵によって処刑されてしまった。彼女は両親を埋葬しようと赴いたハンミルの丘で、不思議な少年と出会う。少年は自らドラクロアと
名乗った。悪魔と契約した証である黒髪赤目を持つ彼は、サンアット公爵に陥れられ失脚した町の前領主・ハンミル公爵の末裔だった。
やがて成長したスーザンは、花を売っている際に一人の青年と出会う。青年の名はリデラ・ユリバ・サンアット。
彼との出会いが、歪な舞台の開幕の合図となった――――。
「終わりは来ないのよ」
スーザンはそっと呟き、町を照らす紅い夕陽を睨んだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-12 12:33:14
33704文字
会話率:29%
メバルディ王国第二王子シルヴィンは引きこもっていた。しかし、いつまでも引きこもっている息子を心配して、というよりも呆れ果てた父王に無理矢理フィルーノ王国への婿入りを命じられてしまう。フィルーノ王国に足を踏み入れたシルヴィンは、赤い猫に導か
れるように王女リリアーヌと出会い、恋に落ちる。
(2015年コバルトノベル大賞一次選考通過作品)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-01 21:22:45
45915文字
会話率:25%
村を襲われ、家族を失ったパリーは、襲撃者の仲間に助けられる。その時、「パルヴァーネフ」という本来の名を彼に告げ、その名を捨てた。逃げた先でキャラバンに助けられ、姉の名である「ナスリーン」として生き始める。いつか、助けてくれた彼に礼を告げるた
めに。そんなある日、興行で立ち寄った街で、「パルヴァーネフ」を探す青年と出会い──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-10 23:18:14
31798文字
会話率:21%
前王国警備隊長の娘ロベリアは、シレネと名を偽り、街の諍いを鎮め、義賊を追いかける王国警備隊に所属している。そんなロベリアが、夜勤明けに父親の墓標を訪れた後、ちょっとしたもめ事をきっかけに出会った少年エルマーと、ちょくちょく逢瀬を重ねていた。
さらに、いきなり訓練相手として『シレネ』を名指ししてきた、出来損ないと評判の第一王子が、噂どおりの愚鈍な王子ではないと気づく。その上、最近街を騒がせている義賊から、ロベリアを盗むとの予告が王国警備隊に届けられて──。
2013年度コバルトノベル大賞選外作に、続きを追加したものです。毎週月曜日に更新予定。 タイトル変更しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-31 07:00:00
49978文字
会話率:36%
特別な資格【探求者】を有する両親を持ち、文字をひと目で記憶してしまうフィリスの元に、ある日、両親から一冊の本が届いた。同封されていた手紙には『この本を正しく戻せ』とあるだけ。そこへ、両親に様子を見るよう頼まれたという青年カイルと、本を追う男
たちがやってきて、フィリスはカイルと逃げることに決める。カイルを信じてもいいのか、迷いながらフィリスは本の謎へと迫り──。
2013年度コバルトノベル大賞一次通過作です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-01 10:22:04
32204文字
会話率:35%
笑わない白雪姫、アレルギー持ちの悪魔、名無しの少年。
そんな三人が過ごす、ある秋の物語です。
2014年コバルトノベル大賞に応募しました。
投稿時のタイトルは「白雪姫(リゼル)の心臓」です。
結果は、残念ながら選外でした。
同小説はNo
velist.jpにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-20 15:44:40
34294文字
会話率:43%
この国には魔術師が存在する。魔力を持て余している雨の魔術師・レインは、この国一の魔術師に師事するため王都に出てきた。だがそこで火だるまになっている人物に遭遇する。その人物を助けたレインは、彼と手を繋ぐと自分の魔力が落ち着くのを感じて――。
コバルトノベル大賞一次通過作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-03 21:27:24
26830文字
会話率:44%
十八歳の修道女リアは、のどかな島の修道院で慎ましく暮らしている。
しかしある日、レース編みの技術を買われて本土の王都へ呼び寄せられることになり、迎えの軍人ダリオがやってきた。国境警備隊の隊長だという彼は、軍人に見えないほど上品で優しく、整っ
た風貌で、世慣れないリアをどぎまぎさせてばかり。旅をする間に二人の距離は段々と近づくが、そこでリアの隠していた秘密が明らかになり――(2013年コバルトノベル大賞二次選考通過作品です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-29 20:13:45
34653文字
会話率:48%
ゴンドラの有名な海洋国家ランツァには、『泥棒伯爵』と呼ばれる宝石泥棒が出没していた。仮面を被り、鮮やかな手口で宝石を盗み、どこへともなく消えてしまうその泥棒に、警察隊も手を焼いている。そんな折、下町の食堂の娘ビアンカは、変わった少年リベリオ
に出会う。オペラの歌姫になりたいというビアンカの秘密の夢を応援してくれるリベリオだが、彼には『泥棒伯爵』と同じ特徴があって――(2012年コバルトノベル大賞、投稿作品です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-03 22:13:30
35843文字
会話率:41%
砂漠地帯のオアシス、旅人の街カーランには、『砂漠の薔薇』と呼ばれる踊り子ナイラがいた。若くて魅惑的な彼女と過ごす夜を競り落とすため、客は毎晩熱狂している。ある晩、その権利を勝ち取った青年に、ナイラはいつものように酒を勧めた。しかし眠り薬入り
であることを見抜かれ、逆に口移しでその酒を飲まされ、連れ去られてしまう。バドゥルと名乗った青年は、ナイラのもう一つの秘密を知っていて、自分の故郷に付いてきてほしいと言うのだが――(2012年コバルトノベル大賞二次選考通過作品です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-03 16:13:53
33833文字
会話率:41%
藤原氏の一の姫、似絵(にえ)。大臣を勤める父と、もと斎宮の母の間に生まれた高貴な姫。十六歳を迎える前日、姫は一族繁栄のため閻魔への似絵=にえ=贄だと知らされて捨てられてしまう。しばらくすると、『黄泉の宮』を名乗る閻魔の使いがやってきて、共
に冥府へ下ることになる。
姫は閻魔の後宮に入るが、やがては閻魔に喰われる運命にあるらしい。そのとき、姫はどうするのか。コバルトノベル大賞、一次通過作品です(2012年)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-20 07:00:00
31855文字
会話率:58%
空をたゆたう、ふわふわの雲の上で暮らす、背中に大きな翼を生やした空人は人間の十倍の時間を生きることができる。筆記試験に合格して、大人の空人の仮免を手に入れたまだ百歳の子供クラミニカは、親友のマリーナと同じ日に最終試験を受ける。最終試験は地上
に降りて、人間の世界に溶け込んで一人の男の恋を成就させ、最後にハートの矢を両思いの相手に刺して告白をさせて交際させること。人間の世界を十年前からずっと興味深く観察していたクラミニカは迷うことなく一組のカップルの恋を成就させるが……。人間の運命を変えてしまいかねない、天使のような空人の本当の仕事の意味とは。【2012年コバルトノベル大賞1次落選作品です】(※投稿時そのままなので読みにくい箇所があるかもしれません)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-18 18:58:52
31929文字
会話率:50%
宮代かんなは通学に利用する地下鉄である願掛けをしていた。それはささやかな恋のおまじない。しかし、かんなが片思いを寄せる船木には、かんなの知らぬところで彼女ができていて、その彼女から、彼に近寄るなと脅され、両親は不倫に浮気と家族は崩壊中。唯一
無二の親友とは五年半前にケンカしたまま。学校でも家でもかんなの救われる場所はなく、かんなは無意識の内に、彼に恋をして失恋をした地下鉄で電車に飛び込んで自殺した。――それなのに目を覚ませば変な人がいる電車の中にいた。【2012年コバルトノベル大賞1次落選作品です】(※投稿時そのままなので読みにくい箇所があるかもしれません)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-10 18:51:16
34132文字
会話率:49%
江戸時代。呉服屋の四男として生まれた清之介は家族に似ず、貧相な顔の醜男であった。そんな清之介はある日、二番目の兄に連れられ“吉原”へ――。そこで玉ノ瀬という派手な顔立ちの遊女と出会う。顔立ちのせいで“鬼子”と周りから呼ばれ、気づけば人を遠ざ
けていた清之介は自身の抱く“感情の名前”すら知らず、それを表に出すことも知らない。だが玉ノ瀬と出会ってから、世界が変わり始める。2012年度コバルトノベル大賞、一次通過。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-08 22:58:11
34601文字
会話率:30%
天涯孤独な自身の出生を知るために龍神に会いたいと願っているアンズは、
地域を支配する龍たちを研究している文化調査員になったばかりの十六歳の少女だ。
初任務となった龍神祭の単独調査で訪ねた先の村長から歓迎されたアンズだが、
見知らぬ部屋で目
覚めたときになって龍神の生け贄にされたのだと悟る。
早速の脱出を試みるアンズの前に現れたのは、
真っ赤な髪を持つ青年で――。
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1章目として設定しているのは
第5回ルルルカップの落選作品です。
テーマは『とらわれヒロインの脱出』
2章目となる5話目の更新以降は改稿版。
2011年コバルトノベル大賞の落選作品です。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-21 02:00:00
49184文字
会話率:40%
コバルトノベル大賞二次落ち作品です。文章や改行など要修正箇所は多々あるのですが、あえて応募した時のまま掲載します。携帯からだと詰め込みすぎで読みにくいかもしれませんがご了承ください。内容は、魔女や魔法使いのいるファンタジックな異世界で、とあ
るおちこぼれ魔女が奮闘する短めのお話です。『おちこぼれ魔女のミルテは、落とした薬瓶を拾ってくれたおかしな蛙に、蛙変身薬を作るよう要求される。その理由はなんと、恋した人間を蛙にしたいというもので――――』王道ファンタジーをお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-09-13 09:00:00
34358文字
会話率:40%
部屋がないっ!?はるばるやってきた東京は、初っ端から最悪だった。マンションの契約ができていなかったのだ。そんな朱李の行きつく先は、同居人を探すというもの。しかしネットで出会った“ユウ”とは、実は男で…!?2007年度コバルトノベル大賞選外作
品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-12-24 19:23:05
32467文字
会話率:55%