魔法の才能というものが誕生から決まる世界。そんな中、天才として生まれ落ちた辺境貴族の令嬢エリン・ダート・ガルアイン。魔法の才能を期待され育てられた彼女は恵まれた人生を歩むのだろうと思われていたが、彼女が誕生した国は、彼女自身を戦争の道具とし
て扱う、彼女を不幸にする国だった。
やがて、王の意志によって、彼女は戦場で命を散らすことになる。しかし、死に際に放った転生魔法によって、新たな人生を歩むために生まれ変わりを果たす。
はずだった。
視点は変わり、クラリアント王国にはとある公爵令嬢ソフィア・レイル・アルバートがいた。
アルバート家は代々優秀な魔法使いを輩出する特色があった。しかし、そのアルバート家の令嬢であるソフィア。彼女には魔法を扱う才能が無いという特徴を持っていた。
国中で彼女は魔法を扱えない、出来損ないだと噂した。しかし、アルバート家の人々はそんな事を思うこと無く彼女を愛情を持って育て上げた。魔法の才が無くともアルバート家の子だと、宝だと彼女を育てた。そんな愛情を受けて育った彼女は、大層立派な令嬢として育つのだろうと思われていた。
しかし、彼女はグレた。
魔法が使えないと、出来損ないだという、世間の評価に反発し、自分を鍛えあげ、やがて単身で魔物を屠るような実力を身につけていった。
そんな彼女には、1つ変わった特徴があった。物理がとんでもなく強いことである。
魔法に対して、自らの拳だけで魔法を消滅させるという荒業を会得していたのだ。
そして彼女はこう言った。
「魔法なんて拳で充分よ」
やがて彼女は脳筋令嬢と呼ばれてしまう。
視点はエリンに戻る。彼女には国とは別の不幸が起きた。
それはこの脳筋令嬢が転生先になってしまったことである。
更にソフィアの魂と自我があまりにも強すぎて転生が出来ないという不幸も続いた。
天才と言われた魔法使いと魔法が使えない脳筋令嬢。そんな2人が巡り会った時、どんな物語が始まるのだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-23 17:12:31
20095文字
会話率:57%
深夜の西麻布で反社らしき風貌の男たちに追われていた女性。家路の途中だった佐賀直樹はそれに巻き込まれる格好で彼女を救うことになる。だが、その素性も知らないままで助けた女性は大阪で広域暴力団から一億円を奪っていた。街が眠らず寂寥感に包まれるこ
とのない街、六本木。関西、六本木の暴力団や半グレたちを歪に巻き込みながら、佐賀直樹と彼女を中心にして奪われた一億円に端を発した狂乱の宴が六本木の街で始まる。寂寥なき街で狂乱の宴と自愛の果てに訪れる二人の結末は……。
〈他サイト重複掲載〉折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-20 09:42:05
44734文字
会話率:37%
【マッチが欲しい? すみません、完売しました】
バリキャリの私は得意先周りの最中に交通事故に遭ってしまった。次に目覚めた場所は隙間風が吹き込むような貧しい家の中だった。しかも目の前にはヤサグレた飲んだくれの中年男。そして男はは私に言った。
「マッチを売るまで帰ってくるな!」
え? もしかしてここって……『マッチ売りの少女』の世界? マッチ売りの少女と言えば、最後に死んでしまう救いようがない話。死ぬなんて冗談じゃない! この世界で生き残るため、私は前世の知識を使ってマッチを売りさばく決意をした――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-08 22:33:29
30518文字
会話率:54%
「俺たちの戦いはここからだ」やっとの思いで魔物を倒したあと、勇者ライアンは高らかに言った。聖女エリカはブチ切れた。
「ちょっと待って、何言ってんの。もうおしまい。終わりよ、終わり。こんなことやってられるかっつーの」
元少女で乙女だった聖女エ
リカ。十年にも及ぶ魔物討伐の旅で、すっかりすり切れてヤサグレた。酸いも甘いも噛み分ける、汚泥にまみれたヤサグレ聖女だ。
「私たちみたいに、国に使い潰される勇者パーティーを二度と出したくない。王族や大臣を脅して、勇者パーティー派遣ギルドを作るわ」
ヤサグレ聖女エリカが、みんなを幸せにしつつ、自分の幸せも見つける物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-18 19:06:29
13318文字
会話率:53%
手のかからない「良い子」だった妹が、最近夜遊びが酷くなったらしい。
心配する父をよそに今夜もまた、家から出ていった。
口うるさい親父と違って、俺は口を出さない。
なんたって、妹を信頼しているからな!
ただ……。傍から離れて行
っちゃうのは、ちょっと、寂しいなって。
※WEB小説投稿サイト「ハーメルン」にてマルチ投稿を行っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-02 18:00:00
22784文字
会話率:39%
『ほら、ご覧なさって。あそこにいるのが噂の公爵令嬢ですわよ』
『噂通りのかたで、悪役令嬢という感じですわね』
公爵令嬢であるハナミア・マーズのほうを見ながら、楽しそうに囀っている令嬢達。
悪役令嬢??どうして私が……
ハナミアは幼い
頃から病弱で、静養のためにずっと領地で過ごしていた。つまり公爵家の駒として役に立たないから、両親から放置されていたのだ。
――あっ、でもグレたりはしていませんよ。自分でも言うのもなんですが、田舎で真っ直ぐに育ちましたから。
病弱ゆえに社交界に出るのも今回が初めて。だから悪役令嬢になる機会もなかったはずなのに、なぜか悪役になっているハナミア。
立派な両親と優秀な弟妹達はハナミアを庇うことはない。
家族のこういう態度には慣れているので、全然平気である。
ただ平凡で、病弱で、時々吐血することがあるハナミアには、悪役令嬢は少しだけ荷が重い。
――なんか天に召される気がするわ……
なのでこっそりと逃げようと思います!
これは自称平凡な公爵令嬢が自分の身の丈(病弱?)に合わせて、生きようと奮闘するお話です。
もちろん周囲はそんな彼女を放ってはおきません。なぜなら平凡は自称ですから…。
⚠ヒーローは優しいだけじゃありません、一癖も二癖もあります。
⚠主人公は病弱を通り越し死にかけることもありますが、本人は明るく元気ですのでご安心?を。
※この作品はアルファポリスにて先行投稿しており。
※設定はゆるいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-17 14:38:53
153137文字
会話率:26%
幼い頃、結婚の約束をしてしまった。その約束が全ての始まりだった。
自分は男で、相手も男。結婚などありえない。
最終更新:2022-04-04 11:00:00
30020文字
会話率:47%
なぜ姉さんはグレたのか。
なぜ父さんはあんなことを言ったのか。
なぜ弟は家に帰ってこないのか。
なぜ僕ら姉弟と父さんの顔は似ていないのか。
全ての答えを知ったとき、僕は。
最終更新:2022-01-22 22:45:50
12565文字
会話率:57%
鉄壁のガンズー。
槍も矢も通さぬ強靭な肉体と、巨大な戦斧を操る無双の剛腕をもつ勇者パーティの大黒柱。
そんな彼は、今日も仲間たちと共に打倒魔王を目指して冒険をしていた。
辿り着いたのは遺跡の深部。続々と先へ進む仲間たち。
同じく意気揚々と進
もうとするガンズーだったが――
ブー。知力25以下は先へ進めません。
グレたガンズーは仲間たちから離れひとり街へ。ちょっとした事件に巻きこまれ小さな子供と暮らすことに。
「俺、飯なんて作ったことねぇんだけどなぁ……」
炊事も掃除もどうすりゃいいの。斧のかわりに包丁を。胸当てのかわりにエプロンを。
冒険者ガンズーの新しい生活が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-22 22:38:10
639837文字
会話率:38%
俺は、転生者だ。
何も秀でた物を与えられることもなく異世界へと送り込まれた。
まあ、前世の知識があるおかげでグレたりする事もなく善良な一般人へと成長できたわけなんだけども……。
そんな俺も気づけば、何も刺激がないまま一人の老人へとなってしま
っていた。
これは不味い。異世界転生という特別な事が起きたのに何もしないなんて……。
でも、孫娘が可愛いからどうでもいいか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-30 00:07:33
9857文字
会話率:16%
騎士団長の私が受けた人生相談。なぜ私は結婚しないのか。そこには道を違えた弟の存在があった。
注意:一人称は「私」ですが、主人公は男です。元は短篇の予定だったので、5,6話で完結します。
最終更新:2018-07-25 18:02:43
31013文字
会話率:50%
鳳春樹(おおとりはるき)は中学生の時、毎日に嫌気を指していた。鳳財閥の後継者として育てられる中、厳しい祖父や鳳の名にすがり付こうとしてくる者立が嫌で仕方なかったが、ある日を境にそんな事を気にするようにはならなくなった。
……というか、グレた
。
考えすぎた結果チャランポランなチャラ男へと変わって高校デビューしてしまい、祖父の辺りは厳しくなったものの毎日が楽しい物へと変わっていった。
が、その日も楽しくチャラ男生活を続けていたが地面から現れた謎の紋様によって異世界へと飛ばされてしまう。
◆◇◆◇
異世界"アースラ"
人、亜人、獣人、魔物が運び寄る世界で美しくも汚い世界で春樹は世界を救う旅に出る?
ーーーーー
バカな主人公?とシリアスな世界の物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-02 04:00:00
1201文字
会話率:30%
これはある男が英雄と呼ばれるまでの物語である。
20XX年、宇宙開発機関"White clover"通称W機関が開発したスペース回路によって人類の科学技術は類稀なる進歩を遂げていた。
そんな世界に一人、繭裂ア
ンリ〈まゆさき あんり〉という男がいた、彼は運の無い男だ、いや、運に見放されているといったほうが正しいか、とにかく彼の不運っぷりたるや、厄病神に寵愛でもされているのでは無いかと疑いたくなるほどだ、それもそのはず、彼がフラリと立ち寄った飲食店は集団食中毒が発生し、たまたま乗ったバスでバスジャックにあい、彼が新しく契約したアパートは入居1秒にして倒壊、本当に笑えるほどついていない。 しかし、彼は少しグレたりもしたけれど、なんとか前向きに生きていた、普通の生き方が出来ていたはずだった、今日会社の最終面接に向かうまでは…。
アンリが目を覚ましたのはどこか見知らぬ森の中の、そこには自分を捕食せんと狙う、獰猛な謎の生物の群れ、あぁ、自分は死ぬのか…。
そう思った矢先、彼は間一髪、窮地を免れた。
だけならよかったら
アンリが目を覚ますとそこには見慣れたアパートが、なんとアンリは日本に帰って来たのだったッ!!!!
無理やりおかしな世界に放り込まれた哀れな男繭裂アンリ、彼が"異世界"と"現実世界"二つの世界を交わらせた時この物語は始まりは始まる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-24 02:41:28
12937文字
会話率:60%
中学でグレにグレた少女が、勉強に目覚めて高校進学をはたし、入学式翌日に校門をくぐったら、光に包まれ異世界に聖女として召喚された。
聖女の条件は"黒髪で丈夫"
「……ぁあ?」
二日前に黒髪に戻したばかりの元ヤン少女が旅
立つまでの話。
※小説家になろう以外の掲載は厳に禁じます。
著者:みわかず
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-19 09:07:18
15821文字
会話率:59%
外見いい子だったガキの頃は実は裏でグレてました。知られないように(笑)。
そういうひねくれたガキ時代と、多分に影響を与えた三原順「はみだしっ子」のこと。
最終更新:2016-02-04 22:50:15
4687文字
会話率:0%
転生した王女は魔王を倒そうと子供の頃から激しい修行の日々を送っていた。
だけど異世界召喚勇者に魔王が倒され、燃え尽きてしまう。
やさぐれた王女はヒキコモるが学園に入学させられ、そこで本当の敵と出会うことになる。
この話はその王女のパートナー
視点の短編、王女と仲直りできなくてダメダメな心情です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-01 23:07:43
2720文字
会話率:3%
ある朝の事、よくありがちなアレがソレな事情で
異世界に召喚されてしまった主人公Tさん。
乏しい状況説明と支度金を渡され案の定アレをあれあれするという
無理難題を叩きつけられるのだが、
それどころじゃなかったTさんはよく話を聞かずに王様から
使途不明金と鋼の剣を押し付けられる。
右も左もわからぬ理不尽な世界で、Tさんは誰と出会い、何を感じ、どのような冒険を繰り広げるのだろう・・・
これはちょっぴりせっかちだけど何処か魅力ある、放っておけないTさんの異世界生活―
ああ″ん?何だテメェはよォ。
つかココどこだよ?
あ?魔王を倒せだ?
俺様はそれどころじゃねェンだよ、わかったからそこを退けッ!
なんだってんだ全く、こんな重たくて細長い布袋と普通に重たい袋押し付けられてんだ?俺は??
ジャマだ、こんな荷物。
グ・・・クソッ!
またアレが来やがった・・・
俺はこんなところで油を売っている場合じゃねぇ!
待ってろ、今すぐ行く!!
・・・これはとてもせっかちで人の話を聞かないグレた少年Tさんが繰り広げる土壇場の英雄伝説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-14 10:03:34
8461文字
会話率:17%
私の初恋は、いつだっただろうーーなんて考えても、起きた事実は変わらない。初恋の相手はグレたし、昔の面影なんてない。私の恋愛対象も変わってしまったし、周りに男の子なんて近づかなかった……のに、高校一年生の夏、私に大きな転機が訪れる。あー、階段
駆け上がって屋上から飛び降りたら過去に戻れたりしないかなぁ。どこでサイコロ振り間違えたかなぁ。はっきり言いましょう。
なんかヤバい折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-29 00:00:00
517文字
会話率:0%
大相撲に体重別階級制が取り入れられた少し先の未来の話。
背が低いせいでどのスポーツでも仲間にしてもらえずすっかりグレた少年が、大相撲大好きの少女と出会い運命が変わる。
といった体の冒頭のみ。
最終更新:2015-01-28 17:24:25
3842文字
会話率:29%
俺は決めた。今日からヤンキーになる!
といっても、グレたいわけじゃない。憧れの元ヤン・三ツ谷さんみたいな、痛くてひりひりする青春が欲しいだけなんだ。
手始めに、クラスメイトのギャル系女子・本田さんの舎弟に(勝手に)なったんだけど……。
おバ
カな男子の空回りする日々。
第172回コバルト短編小説新人賞・もう一歩の作品折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-27 10:42:53
11149文字
会話率:40%