白銀色の髪にアメジスト色の瞳を持つ者は、この国では女神の愛し子として扱われている。
その力を欲する者達に狙われることを恐れ、ミラはその姿を魔道具で隠し、普段は醜い姿で過ごしていた。
そんなミラに、没落寸前の伯爵家が強引に婚姻を結び、借金返済
をミラの実家に肩代わりさせた後は、お飾りの妻として、夫の仕事を押し付けられるだけの日々。夫は結婚前より公認の愛人とよろしくやっている。
でもそれも今日で終わり。
ようやく3年の月日が経ち、白い結婚が成立する。
ミラは希望を胸に抱き、意気揚々と伯爵家を出たのだった。
ミラが出て行ったから、順風満帆だった伯爵家は徐々に翳りが差してきて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-20 11:30:00
17303文字
会話率:32%
「メルキス、お前のようなハズレギフト持ちは我が一族に不要だ!」
15歳になると誰もが”ギフト”を授かる世界。
ロードベルグ伯爵家の長男であるメルキスは、神童と呼ばれていた。
ロードベルグ伯爵家では、歴代当主は全員【剣聖】のギフト
を授かっており、メルキスも【剣聖】を授かることを期待されていた。
しかし、メルキスが授かったのは【根源魔法】という誰も聞いたことのないギフト。
「よくもハズレギフトを授かりよって! お前はロードベルグ家から追放だ! だが、物乞いでもされては一族の名に更に傷がつく。辺境の村の領地をくれてやるから、そこで暮らすが良い。万一、村を国で1番発展させられたなら帰ってきてもよいぞ?」
こうしてメルキスは辺境の村へと追放された。
そして、そこで国の第4王女が強力なモンスターに襲われている場面に遭遇。
覚悟を決めてモンスターに立ち向かったとき、メルキスは【根源魔法】の真の力に覚醒する。【根源魔法】は、見たことのある魔法を、威力を爆発的に上げつつコピーすることができる最強のギフトだった。
【根源魔法】の力で、メルキスはモンスターを跡形もなく消し飛ばす。
「偉大な父上が、僕の【根源魔法】の力を見抜けなかったのはおかしい……そうか、父上は僕を1人前にするために僕を追放したんだ。これは試練なんだ!」
ここから、メルキスの勘違いが始まった。
「”村を国で1番発展させることができたなら帰って来ても良い”と父上は言っていたな。よし、頑張って村を発展させるぞ!」
こうしてメルキスの勘違い領地経営が始まった。
一方、ロードベルグ伯爵家は「追放したメルキスが成功して一人前になったら一族の汚点になってしまう!」と様々な魔法を扱う刺客や超強力なモンスターを送り込む。
だが、「これも父上からの試練なんだな」と勘違いしたメルキスは片っ端から刺客を返り討ちにし、魔法をコピー。そして、その力で村をどんどん発展させていくのだった。
こうしてロードベルグ伯爵家は破滅の道を、メルキスは栄光の道を歩んでいく……。
※この作品は他サイト様でも掲載しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-15 18:27:58
275124文字
会話率:47%
後宮で下級女官として働くフィアは古井戸の妖精が仕掛けた悪戯が切っ掛けで前世を思い出す。私って転生者だったの!?しかも異世界である日本人。おまけに便利だがある意味危険なギフト持ちである事も分かって、十六歳の成人を迎えたら、女官を辞めてひっそり
のんびり暮らそうと計画するけど、雲行きがなんだか怪しい!?花神もかくやな麗しすぎる美形が私を知っていて、しかも親友だと思っていた同僚までーーーナニモノ!?
ゆるゆる設定、ご都合主義な創作物ですので、お好みから外れる場合は、そぅっとクローズなさって下さい。
御心の広い方、暇潰しにでもなれば幸いです。
このお話は、アルファポリスさんとカクヨムでも公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-14 18:10:00
392723文字
会話率:24%
かつて魔王軍と戦っていた『神の威光を持つ者』を意味する『神威』のギフトを持つオッサンは、終わりの見えない戦いに嫌気がさして隠居していた。山奥の荒れ寺で子供たちに魔術や剣術の指南をしながら暮らしていたのだが、かつて別れを告げた対魔王軍の大隊
長から戦況が不利だからと呼び戻されそうになる。「絶対に戦わないからな」の一点張りのオッサンに対し、かつて『神威』のギフトを持っていた勇者が戻ったと兵に知らしめて希望になってくれたらいいと言われる。「戦わなくていいのなら」と、仕方なく対魔王軍の最前線へと向かうことになる。だが、最前線には思わぬ魔物の気配がして――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-08 18:06:19
8129文字
会話率:34%
伯爵令嬢アシュリー・ランドールは貴族学院のパーティーで公開婚約破棄された。それはアシュリーにとってある程度予想できていたことだった。何故ならアシュリーは、自分に関する本来知るべきでない情報をアバウトに知ることができるギフト持ちだったから。し
かしあくまでもアバウトなのだ。アシュリーは自分の望む通りに未来を躍らせることができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-18 07:36:17
3465文字
会話率:40%
ブリトリアン王太子と、ホーズボルト辺境伯家の令嬢のアスティリアはお互いに思い合っていた。しかし、二人はお互いの気持ちを伝えることができない理由があった。
王太子はまだ十二歳だった時、王宮の庭園で二つ年下のアスティリアにプロポーズした。
しかしその時二人は初対面。彼は父親の命令で彼女に「あなたを幸せにします。一生愛します」と告げたのだ。すると彼女はこう言った。「一生の愛なんて信じられません。いつ私以外に真実の愛を見つけてしまうかわかりませんもの」と。
実は彼女の母親は国王の元婚約者だったのだ。ところが、当時の王太子に浮気をされて婚約破棄された挙げ句、冤罪で投獄され、熊男と噂されていた辺境伯との結婚させられたのだ。
国王は今頃になって元婚約者に謝罪して償いたいらしいが、周りの者達にとってそれは傍迷惑以外のなにものでもなかった。
そんな国王に振り回される恋人達が幸せを掴むまでの話。
あくまでも異世界、独自の世界観の話ですので、それをご理解した上でお読み下さると助かります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-16 12:14:47
120225文字
会話率:19%
【点滴穿石】という四文字熟語ユニークギフト持ちの龍泉麟瞳は、Aランクダンジョンの攻略を失敗した後にパーティを追放されてしまう。地元の岡山に戻った麟瞳は新たに【幸運】のスキルを得て、家族や周りの人達に支えられながら少しずつ成長していく。夢は
Sランク探索者になること。これは、夢を叶えるために日々努力を続ける龍泉麟瞳のお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-01 04:29:26
355400文字
会話率:58%
人類と魔族の戦争が始まってから20年。
人類は魔族に押されていたが、七人の勇者の登場によって戦況は大きく変わった。
そんな中、各国は【ギフト】持ちと呼ばれる希少な存在を求めて探していた。
辺境の村に住む少年フェイドは数少ないギフト持ちの一
人であり、村に勇者が来たことで自分がギフト持ちだと知ることになる。
だが、フェイドのギフトを危険視した勇者は殺そうとし、口封じのために家族や村人を含めて虐殺を始めた。
最後に残ったフェイドは、怒りと憎悪によってギフトが覚醒する。
覚醒したフェイドを殺そうとするも逃げられてしまい、王国は覚醒したフェイドを各国に『人類の裏切り者』として指名手配することになる。
四年後、フェイドはその力を以って力を蓄えていた。
そんな中、人族と魔族領の境にある山脈で魔王と出会う。
魔王と戦うも、フェイドの圧倒的なまでの力を目の当たりにする。
そしてフェイドの事情を聞いた魔王はある提案を持ちかけた。
「――私と手を組まないか?」
これは魔族へと寝返った最強が、勇者と人類に復習する物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-10 08:00:00
71860文字
会話率:44%
サーシャ・フロイライン公爵令嬢は、王太子で『勇者』のギフト持ちであるレオン・デュボアから婚約破棄を告げられる。
更には、実家である公爵家からも追放される。
『舞踊家』というギフトを授けられた彼女だが、王国では初めて発見されたギフトで『舞踊
』と名前がつくことからこう呼ばれ蔑まれていた。
――『踊り子令嬢』と。
追放されたサーシャだが、彼女は誰にも話していない秘密あった。
……前世の記憶があるということを。
さらに『舞踊家』は前世で彼女が身に着けていた技能と深くかかわりがあるようで……
追放された先で彼女はそのギフトの能力を発揮していくと……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-27 14:00:00
24989文字
会話率:42%
この作品は『気が弱い僕ですがギフト持ちの転生者です』の【続編】になります。
一応この作品から読んでいただいても大丈夫なようにするつもりです。
元地球人の転生者ハルカ(前作主人公)と、獣人のソマリとの間に産まれた女の子シャム(今作品主人公)
のお話。
シャムは父ハルカの友人であるアルステム国王のオリバーからのお願いを受けた。
その内容とは、王都アルステムで開校することとなった学園に獣人第一号として入学してほしいとのことだった。
ちいさな村から出たことのないシャムにとって未知の土地での学園生活。不安はあるがワクワクしないはずがない。
剣を握れば父と母のスパルタ訓練による腕を披露し、魔法となれば神様の力を授かった父ハルカ譲りの才能を発揮した。
身分差に負けず、剣と魔法としっぽで駆け抜けていく、そんなお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-24 00:51:43
12328文字
会話率:28%
小説三冊分にて完結しました。是非ブックマークをしてゆっくり読んでくださいね♪
■
学校でいじめられ、家に帰れば父に殴られ、そんな男子中学生三年の悠(はるか)は十五歳という若さで死んでしまう。
怨みも憎しみもなかったが、大好きな母との約
束を果たせないまま死んでしまったことが心残りであった。
そんな心優しい悠に、せめてその心残りを無くしてあげたいと神様は異世界への転生を持ち掛ける。
新しく生まれ変わった悠はハルとなり異世界で生きることになった。
神様から授かった力は凄かった!
規格外の身体能力と魔法の才能。
小さい身体に可愛いお顔。(♂)
しかし性格や考え方まではすぐには変われない。臆病で、気が弱く、やさしいハルは様々なトラブルに巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-23 17:30:28
312662文字
会話率:35%
全ての能力が「普通」になってしまう呪いのようなギフト「普通」を手に入れたシグルド。駆け出しパーティにいるころは頼れる能力だったが、パーティメンバーのレベルが上がってしまえば足手まといに早変わり。おかげで、この先の戦いはついていけないとシグル
ドは勇者からパーティを追放されてしまう。
だが、追放された後にシグルドは自分の「普通」というギフトの真の効果を知ることになる。
シグルドのギフト「普通」は「普通の能力」になるのではなく、事象や物事に「普通」という特性を付与することが出来る。どんな強敵も「普通に」勝てる。最強技も「普通に」出来るようになる。
そうしてシグルドはステータスだけを見れば絶対に出来ないと思われる不可能を「普通に」出来ることへと変えていき、誰もが出来ない偉業を普通に成し遂げていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-13 21:00:00
44528文字
会話率:43%
「今日からキミがジャスティセイヴァーだ!!」
ギフト。
そう呼ばれる超能力を人類が身につけたのは、今から20年程昔の話だ。
超常的な力を振るう“ギフト持ち”の人間を、人々は『超越者(アンリミテッド)』と呼んだ。
最初こそ周囲か
ら差別を受けていたアンリミテッドだが、懸命の努力の末、今では社会的に認められる地位を確立している。
アンリミテッドにより、次々と技術的・体制的革新がなされていく社会。
だが、ギフトを持つ者と持たぬ者の間には、未だに軋轢は残っていた。
人は、彼らを受け入れることができるのか否か。
アンリミテッドの発生から長い年月が経った現在でも、その問題は解決を見ない。
――とまあ、そういう面倒な話はニート歴〇年の岩崎昌には関係ない話。今日も今日とて部屋にこもり、趣味に没頭している。しかし、偶の外出で買い物をしていた時、事件は起きた。
「キミに決めた!
だって、本物のジャスティセイヴァーになんか似てるから!!」
唐突に突き付けられた要求。あれよあれよという間に埋められる外堀。
そして無理やり着込まされた“変身スーツ”!
一人の“少女”の思い込みによって、岩崎昌は生活は変貌を遂げた。
即ち――超人ジャスティセイヴァーの変身者にされてしまったのだ!
……平穏を夢見る青年、岩崎昌の明日はどっちだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-15 13:31:43
26054文字
会話率:37%
元バカップルの片割れが、恋も仕事もなくして茫然自失のまま都落ち。帰った故郷で、謎の猫やギフト持ちの幼馴染み、懐かしい人達に迎えられ、今まで知らなかった実家の謎と向き合うことに……。故郷で癒され、新たな道を模索しながら、もう一度恋を取り戻すま
でのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-13 12:00:00
272866文字
会話率:37%
高校生大河平一(おこびらはじめ)は突然の光と共に白いドーム状の空間に108人の見知らぬ男女と共に転移した。
その後108人の中の7人だけが光のコクーンと共に飛び去り、残ったはじめ達はドームの崩壊と共に暗い空間へと落下した。
はじめが落下した
先はいわゆる異世界、剣と魔法とそして神の贈り物『ギフト』が有る世界。
一文無しのはじめは目先の食事と宿代を手に入れる為に冒険者協会へ。
そして、その際自分のギフトが『符術士』で有ることを知る。
大喜びではしゃぐはじめに受付嬢は語る、『符術士』は不遇職であると・・・
この物語は、『符術士』『ゴーレムマスター(限定:直接制御)』という不遇職と言われるギフト持ちの転移者の二人が剣と魔法とドブのある世界でドブ掃除に明け暮れる話である。多分。
この話は、そこら辺にごまんと転がっているような転移モノです。
書き出しからしてテンプレです。
そして書いてる本人は完全な素人です。
文章の書き出しは一マス空けろって小学校で習った気が・・・とか言うレベルです。
生暖かい目で突っ込みつつ読んで頂けると幸いです。
他の名作の合間にでもチョロッと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-15 20:29:52
358013文字
会話率:24%
クリスマスの、25日に犬(けん)に届いたのは
数年ぶりのクリスマスプレゼントだった。
その中に入っていたのは白い横長のカード。
そこには【反射神経】と書かれていた。
そうして犬は異常とも言える反射神経を手に入れてしまう。
それらを贈り物と表
してギフトと呼びギフト持ちは
次第に集まりいくつものグループができていた。
そんななか、犬の他の子供達にも同じようなプレゼントが届くき
それを開けることで彼らの日常大きく揺れていった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-06 05:00:00
25011文字
会話率:28%