「今日からキミがジャスティセイヴァーだ!!」
ギフト。
そう呼ばれる超能力を人類が身につけたのは、今から20年程昔の話だ。
超常的な力を振るう“ギフト持ち”の人間を、人々は『超越者(アンリミテッド)』と呼んだ。
最初こそ周囲か
ら差別を受けていたアンリミテッドだが、懸命の努力の末、今では社会的に認められる地位を確立している。
アンリミテッドにより、次々と技術的・体制的革新がなされていく社会。
だが、ギフトを持つ者と持たぬ者の間には、未だに軋轢は残っていた。
人は、彼らを受け入れることができるのか否か。
アンリミテッドの発生から長い年月が経った現在でも、その問題は解決を見ない。
――とまあ、そういう面倒な話はニート歴〇年の岩崎昌には関係ない話。今日も今日とて部屋にこもり、趣味に没頭している。しかし、偶の外出で買い物をしていた時、事件は起きた。
「キミに決めた!
だって、本物のジャスティセイヴァーになんか似てるから!!」
唐突に突き付けられた要求。あれよあれよという間に埋められる外堀。
そして無理やり着込まされた“変身スーツ”!
一人の“少女”の思い込みによって、岩崎昌は生活は変貌を遂げた。
即ち――超人ジャスティセイヴァーの変身者にされてしまったのだ!
……平穏を夢見る青年、岩崎昌の明日はどっちだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-15 13:31:43
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会話率:37%