その雑貨屋には奇妙な噂がつきまとっていた。
店主のロベリアが鑑定すると偽物も本物に変わってしまうという噂が。
「そんなの誰かが流した嘘だろう」と世間は四方山話としか思っていなかった。
だが、その奇跡を目の当たりにした王国騎士団
長グレイは彼女を不信に思い問い詰める。
「何が目的だ、雑貨屋」
「あら? そんな怒ると端正な顔が台無しですよ」
その後、ちょっとした事件でロベリアと行動を共にしたグレイは彼女の「特別な力」を目の当たりにする。
彼女が「グレイさんの手にしているのは名工が仕立てた刀剣」と口にすればグレイの古びた剣がみるみるうちに一流刀鍛冶師が仕上げた名刀に早変わり。
悪徳商人が手にした銃を「おもちゃ」と口にすれば弾の代わりに旗が飛び出る玩具変貌を遂げてしまう。
「雑貨屋、お前、何者だ」
「これは言霊です、その気になればどんなゴミでも秘宝に変えられます。たまに困った人をこの力で救って来ましたね」
「――っ!? もしかして、お前は……東方で召喚された聖女、なのか?」
「ご想像にお任せします。あぁグレイさんは良い人そうなので、ちょっとお手伝いして貰えませんか?」
「手伝いだ?」
彼女曰く、自分は異世界転移者で元の世界に帰りたい。そのためには異世界に帰るための言霊……それに耐えうる秘宝を探しているらしい。
「わかった、代わりに君の言霊で騎士団が請け負う仕事を手伝ってくれ」
「事件解決に言霊を? まぁいいでしょう、ギブアンドテイクでいきましょうか」
堅物騎士団長と言霊使いの偏屈聖女のバディが次々と難事件を解決していく折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 07:00:00
29219文字
会話率:53%
子供について行っている水と光の精霊。
その精霊視点の、ガラクタを集めて浄化して行くお話___
・・・・・・
「人間って不思議、そして大変で面倒くさくて面白い。呼吸も食事も睡眠も必要、食べれるものも限られてる。脆くて弱いのに、考えて、
作る。その力は僕たちより優れていると思う。変わった生き物だ」
※言うほどシリアスじゃありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 15:00:00
4028文字
会話率:31%
名無しの錬金術師と呼ばれた錬金術師がいた。だけど彼女の一族は彼女の偉大な功績を知っている。彼女より何世代も何世代も後のこと。一人の少女が立派な錬金術師を目指して奮闘する。これはそんなお話。
最終更新:2024-12-24 20:00:00
314327文字
会話率:40%
凡庸なみなさん初めまして! あらすじ説明という大役を任されたこの作品のメインヒロイン、誰もが崇める完璧美少女であるところの十六夜躑躅(いざよいつつじ)だわ!
そう、私は躑躅! 仕方ないから無知蒙昧な愚衆のために教えてあげるけど、『ツツ
ジは「躑躅」と書くが、「見る人が足を止めるほど美しい」という言われに由来する。「躑」と「躅」はいずれも、たちどまる、たたずむ、の意である。』のよ。だから私は生まれながらの美少女なんだわ。分かる? wikipediaから引用したわ!
そんな私だから! 美少女だから! 相応の悩みってものもたくさんあるんだわ? 例えば……どうして生きているのかも分からない、ゴブリンみたいな角ばった顔した女どもからの僻みとか! 神様がありあわせのガラクタで作ったとしか思えない、ジャンクみたいなへこんだ顔面の男たちからの求愛とか! 私がかわいすぎるばっかりに、困っちゃうわ! 困らないけど!
でもそんな悩める経国の美少女であるところの私、十六夜躑躅が抱える当面の懸案事項として第一に挙げるとしたら、それはやっぱりストーカー被害よ。
あ、平気だわ? そんな不安がらなくてもいいのよ。私がこれまでに何人のストーカーを捕まえてきたと思ってるのかしら? もう慣れたものなんだわ! 今までだってそうだったもの、今回もきっと楽勝! ……え、油断しすぎ? えへへ、それはあなたが顔面弱者だからそう思うだけなんだわ? 強者は驕ってこそ強者、クイーンはいつだって頂点でふんぞり返ってないといけないのよ! それが上に立つ者としての責務なんだわ! 私は戦わずして勝ちをもぎ取る史上最強の美少女JK、十六夜躑躅! 万歳! じーくはいるだわ!
……まあ、今回のストーカーさんは、少しだけ根性があるみたいだけど……。むしろそれくらいじゃないと張り合いがないわ。ド根性見せてみなさい。ゲコゲコ。
嗚呼……まこと罪な女、十六夜躑躅! 負けるな躑躅。めげるな躑躅。強かに、艶やかに、いつも一番に咲き誇れ! あなたの名声が全宇宙に轟く日は、もうすぐそこなんだわ!
※というわけで、犯罪からはじまるルッキズムラブコメ『セカイでいちばん麗しきもの! ~美少女JKをストーカーしてるのが本人にバレたけど、イケメンだったから許された。それどころか、逆に付きまとわれて面倒だ~』、はじまりです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 18:10:00
711212文字
会話率:52%
人類滅亡後、新たな知的生命体が誕生した。彼らは、人間の子孫であることを自覚し、自身を祖先に習い、灰人(かいじん)と名乗った。彼らは祖先の記録を解読、研究し、小さな村落とそこそこの小国を作り、緑に覆われた星で慎ましく生きていた。それは、祖先の
人間たちが神の怒りに触れたからだ。いくつも見つかる記録からそれらを読み解いた灰人たちは、同じ轍は踏まないと、争うことなく平穏に暮らしていた。
しかし、知能を持つと歴史を繰り返す習性もついてくるらしい。自然災害、飢饉、疫病。様々な困難に直面し、これを神の試練と称して、歴史の再現を始めた。隣の村落を襲い、食料を強奪。国同士では、戦士を集めて大規模な戦争の準備を始めていた。
そんな時代に生きる一人の青年ガレットは、幼馴染のネットとともに、集落近くにある旧時代の街——集積所へと出かける。いつものガラクタ漁りをするためだ。だが、集積所には見かけない顔の青年が、野生の動物に襲われていた。間一髪助けたガレットは、彼が選手だと知る。選手は、村落や国では生きられない。都と呼ばれる、誰も見たことがない綺麗な街でしか暮らせない。ガレットとネットは、選手の青年を連れて旅に出る。
旅の先々で起きる事件や争い、果ては逃れられない自然の摂理に触れ、灰人のガレットとネット、そして選手の青年——セトは、緑で覆われた綺麗で残酷な世界を知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 12:40:09
20624文字
会話率:34%
ある日突然「勇者を倒して欲しい!」と魔王が泣いて縋ってきた。
全員がガラクタな魔王パーティー? が織りなす冒険ファンタジー!
最終更新:2024-11-09 07:27:37
99792文字
会話率:43%
機械との戦争に敗れ、人類は少しずつ衰退しつつあった。機械による脅威はなくなったものの、環境破壊なども相まって、生きられる場所は限られ、心が荒んだ人が増えている。
戦争終結から三十年余……ロボットの少女ユキは、とある国で運び屋やガラクタ拾
いをしながら、旅をしていた。相棒であるクレーン車のレッカー、ひょんな事から同行する事になった人間の女の子マオと共に拾う、ぬくもりと優しさの物語。
一話完結の短編連作です。
プロローグを読めばどのお話しからでも楽しめます。スキマ時間にどうぞ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-06 21:08:48
775349文字
会話率:41%
青年は故郷に帰り祖父の遺品の整理をします。祖父が残した「お宝」はガラクタばかりです。遺品から文豪が書いた幻の新作を見つけ、家族に知られないように持ちかえります。
キーワード:
最終更新:2024-09-14 09:24:17
12427文字
会話率:30%
ランプが辛うじて辺りを照らしている暗がりの檻の中に主人公ソラは居た。どうして檻の中にいるのか。それはソラを見つけてくれた少女ミーシャとの出会いがあったからだった。この出会いが後にソラの人生の歯車と世界の運命を大きく変える物語の始まりだった
事をまだ誰も知らない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-02 21:00:00
490657文字
会話率:49%
芦路町ヒカルはもはや動いていない廃工場の探索が趣味。
自分の一族の敷地なので遠慮なく立ち入り、たまにケガをして怒られる日々。
そんな中で一つ、目新しい完成品のガラクタを発見する。
それは完成して何故か放置された、異世界へも行ける機能が付いた
変形ロボットだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-30 21:50:09
9238文字
会話率:49%
ねえお姉ちゃん、元気ですか?私はお母さんにいじめられながらもなんとか生きています。お姉ちゃんもこんな気持ちだったのかな。きっと、おばあちゃんもお母さんに手を焼いていたよね。お姉ちゃんが元気でありますように。
最終更新:2024-08-16 18:15:52
1725文字
会話率:32%
ガラクタを、カラフルに。
キーワード:
最終更新:2024-07-21 07:02:37
407文字
会話率:0%
すてて、てにいれ、てにいれ、すてる。
愛と、平和と、ニヒルな魂。
昭和ちっくなノスタルジアが、
世界の常識、ビリビリ破った。
最終更新:2017-12-22 15:30:25
3033文字
会話率:6%
人類の未来より、
壊れた機械人形への愛を取るのか?
それで、いーのか?
最終更新:2017-12-09 22:36:34
447文字
会話率:4%
『ガラクタ娘と蔑まれた少女と百鬼夜行の王の結婚から始まる大正シンデレラストーリー!』
落雷で父親を亡くした色葉は十年間、母親と妹に「お前の呪いのせいでお父様は死んだ」と虐げられてきた。
ある日、色葉に妖怪の王・塵塚雪嶺との縁談が押
しつけられる。
雪嶺はかつて、百鬼夜行を束ねていたと言われているが現在は隠居し、百年間ひきこもっているという。
「とんでもなく恐ろしく醜い異形の妖怪と結婚するなんて色葉にぴったり!」と、母親と妹は嘲り笑いながら色葉を無理矢理に家から追い出した。
しかし、色葉の前に現れた雪嶺はとんでもなく美しく煌びやかな美形の殿方だった。
どんな男性よりも凜々しくて、どんな女性よりもたおやかな美貌を誇る、どうしようもないほどの美しさ。しかも、その声色は色気の権化の如く。
そんな雪嶺は色葉を一目見るや否や、電光石火の勢いで婚礼の儀を行う。曰く、色葉のことを「運命的」だと思ったらしい。
結婚当初は、不器用な雪嶺と引っ込み思案な色葉のギクシャクした生活が続いた。
だが、雪嶺は色葉の純粋さに心を開き、色葉は雪嶺の優しさに心を奪われて、やがて二人はお互いに惹かれ合っていく。
そして、二人は幸せな新婚旅行に出かけるのだが――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 21:32:14
84023文字
会話率:44%
剣の道を行く若者よ、その覇道を極めよ。折れればガラクタ、貫けば宝剣となるだろう。
木流、火流、土流、金流、水流の五剣流がこの世界の一般的な剣の流派である。
それらの剣技を身に付けようと、我こそはという強者が集う。
最終更新:2024-07-13 04:46:58
1113文字
会話率:40%
「きっとさ、わたしたちはずっとここにいたんだよ。この"世界樹"の大地の上で、ずっとずっと友達でいる」
数えきれないほどの星の集団が化石となり、空間の大半を岩石が埋め尽くした、遥か未来の宇宙。
銀河系の集合構造、フィ
ラメントの1つである"世界樹"。それは偉大な科学者たちが築いた、宇宙で最大の叡知の領域。
その"世界樹"の、とある田舎惑星で生きていた少年ミーケは、思い出を失った少年。思い出から逃げてきた少女リーザと、今はふたりぼっち。短いけど長い時間を、一緒に生きてきた。
一方、小国家《アズテア》の姫であり地質学者のザラは、不出世の学者であった母が残した、この宇宙から失われたものに関する不吉な予言を研究していた。
その研究が、ミーケたちが旅立つきっかけにもなり、そしてその旅立ちが、直接的なすべての始まり。
伝説の大学者だったらしい変な占い師。使えないはずのガラクタ船。失われた水の研究記録。最初の知的生命体。空間を超えるものたち。滅びゆく最後の時間。
そして、≪虚無を歩くもの≫。
多くの出会い、多くの謎、そして迫りくる恐ろしき敵。
それは全て、このユニバース(唯一の宇宙)の物語。
※「ノベルアップ+」にも投稿してます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 18:22:56
619310文字
会話率:35%
かつての砂漠のオアシスにして今やガラクタの街、アルバ・マキシ。夢見乙女と嗤われた領主の老婆が死に、今や完全に終わろうとしている街の大掃除を頼まれたのは、掃除やクティ・スイープ。「条件がある、俺が捨てろと言ったものは必ず捨てること。捨てたもの
を持って帰ってこないこと。絶対に嘘はつかないこと、あとはいい女を一人紹介しろ」
クティと依頼人オウルの街を巻き込んでの大掃除が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-24 20:32:44
29733文字
会話率:53%
ついにタイムマシンの開発に成功したおれは、自宅のガレージで一人で大笑いした。そうだ、一人ぼっちだ。研究に没頭するあまり、女も友人も離れて行ったのだ。だが、この偉業が世に広まれば、金も名誉も女も飽きるほど手に入るだろう。
理論は完璧だ。マ
シンの完成を確信している。しかし、実証しなければ何の価値もない。ただの洗濯機に似たガラクタ、鉄の塊だ。
さて、それでどこへ向かうかは前々から決めていたので、悩む必要はない。おれはさっそくタイムマシンに乗り込み、座標をセットし、起動させた。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-06-22 14:00:00
2605文字
会話率:6%
ノルド豪族の三男坊、シグルドの息子ヨールは「ガラクタ集めのヨール」とも呼ばれる変人である。彼は摩訶不思議な力を発揮する遺物の魅力に取りつかれ、気がつけば迷宮の探索者「ヴァイキング」の1人として、世界樹の根の迷宮に足を踏み入れたのであった。
最終更新:2024-06-17 01:29:23
690文字
会話率:0%
男は、埃まみれの屋根裏部屋で見つけた。それは、錆びついた鉄塊と、黄ばんだ紙切れ一枚。紙切れには、走り書きのような文字で「時空間転移装置」と書かれていた。男は、そのガラクタのような機械を前に、煙草に火をつけた。そして、深い溜息と共に、ボタンを
押した。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-06-10 00:45:17
1307文字
会話率:29%
みんなは「歌が世界を幸せにする」って信じるかい?
僕はずっと信じているんだ。歌とこの街が大好きだから。
今から話すのは、僕の住んでいる街で起こった大騒動。
ガラクタじいさんが作った”不思議な箱”が巻き起こした、とても不思議で、そしてとても
悲しいお話だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-21 19:56:32
12187文字
会話率:32%