――たとえ世界が見えなくなっても、君だけは感じられる。
もし突然、視力が奪われたら──。
そして、それが大切な人に起こったとしたら、あなたはどうしますか?
中学1年の冬。
明るく誰からも愛されていた藍沢 蓮(あいざわ れん)は、突如とし
て病に襲われ、視力を失った。
未来も、夢も、自信も……音もなく崩れていく。
絶望の淵で、彼は心を閉ざしてしまう。
そんな蓮のそばにいたのは、隣に住む幼なじみ――藤島 ひなた(ふじしま ひなた)。
まっすぐで、少し不器用。でも、誰よりもあたたかい心を持つ少女だった。
その言葉は、暗闇に沈む蓮に届いた、最初の光だった。
彼女の声が、手が、ぬくもりが――徐々に蓮の凍てついた心を溶かしていく。
盲学校での日々を経て、蓮は“普通の学校生活”を夢見て、一般高校への進学を決意する。
再びひなたと同じ日々が始まるが、待っていたのは優しい世界ばかりではなかった。
クラスの偏見、見えないことへの不安、そして自分自身との葛藤。
それでも蓮は歩き出す。ひなたと、そして新たな仲間たちと共に。
これは――
光を失った少年が“感じる世界”の中で、再び自分らしく生きていく物語。
そして、
一人の少女が“愛”という名の光で、彼を導いていく青春ラブストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 10:24:27
49666文字
会話率:47%
男に騙され、心に傷を負った最愛の娘。
そんな彼女とともに勇者召喚に巻き込まれ、異世界へ飛ばされたオカンの透子
飛ばされた先、周囲は当然、聖女に選ばれたのは若く美しい娘だともてはやし歓喜する――が、
「残念でした私が聖女です」
娘に害をな
す王子に、オカン激ギレし、
「親呼んで来い!」と国王にもブチ切れ慰謝料請求
貰ったお金でふたりで異世界に小さな食堂を開店。
料理とぬくもりで、娘の心を少しずつ癒していく。
娘が幸せになれれば、それだけでいい。
これは、聖女となったオカンが、ただひとりの娘の幸せを願う物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 06:34:50
113390文字
会話率:45%
「死ぬはずだった私が、なぜか“魔導士さまのお弁当係”です……え、これでいいんですか?」
偽りの罪で断罪され、火刑の刻を待つだけだった元伯爵令嬢クラリス。
貴族社会からも婚約者からも捨てられた彼女の前に、突然現れたのは――
世界最強とうた
われる魔導士・アゼル。無気力・無表情・変人・でも超実力者。
「処刑、つまらないからやめた。代わりにさ、お弁当作ってよ」
「……は?」
「君、生き延びたかったら、僕の食事担当ね」
まさかの理由で処刑中止!?
そして気づけば彼女は、雪山の魔導研究所に“居候”することに。
研究に夢中な変人魔導士、空を飛ぶ冷蔵庫(?)、無限に生えてくる魔力草。
騒がしいけれど、どこかあたたかい、不思議な日々。
やがてクラリスは知る。
アゼルがかつて、愛する者を“自らの力で傷つけてしまった”過去を。
そして、なぜあの日、彼女を助けてくれたのかを――。
「君の料理は、味より先に……心が温かくなるんだよ」
「だったら、もっと美味しくしてみせますわ。食べたら、笑えるくらいに」
これは、処刑寸前だった令嬢と、心を凍らせた魔導士が、
少しずつ「人のぬくもり」を取り戻していく、お弁当と再生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 02:06:46
2910文字
会話率:42%
交際0日婚から始まった、取締役夫婦の“本当の愛のかたち”。
大手化粧品会社の経営戦略部に所属する千賀真琴と、法務部のエース・御上千聖。
社内では誰にも知られていない“夫婦”となったふたりは、共に取締役に就任し、密やかに愛を育んでいた。
そんなある日、同期で新社長となった橘悠真と、その妻であり会長の七瀬美咲との関係を知る。
「秘密の夫婦」は自分たちだけではなかった――。
ふたりはようやく、交際0日婚の夜を越えて、互いの身体と心をすべて受け入れ合い、本当の意味で夫婦として結ばれる。
取締役昇格、仕事と家庭の両立、そして新しい命の宿り――
「千聖だけでも早く帰らせてほしい」と真琴が上司に願い出る姿や、
バスルームでの甘く静かなキス、そして「腹直筋が割れてるから好き」と千聖が真琴にキスするシーンなど、
ふたりは日常のなかに深く愛を刻み続けていく。
娘の誕生を迎えたふたりは、会長・美咲と社長・悠真の自宅を訪ね、
8人の子どもたち――翔真・律真・紗良・詩音・結翔・澪・葵・大地――の存在を知って驚きつつも、
「私たちも、そんな未来がくるかもしれない」と微笑み合う。
仕事で背負う肩書きと、家庭で重ねるぬくもりの間で、
ふたりが見つけ出した“愛のかたち”は――
誰にも見せない、でも確かに存在する、静かで熱い真実だった。
――これは、ふたりが“夫婦”であり続けるために選んだ、ひとつの愛の物語。
( ※1話毎にキスシーンがあります。駄目な方は…… )
この作品より先に公開します。是非2人の物語を…
『秘密のエグゼクティブ・ラブ』〜社長、恋してはいけませんか?〜
(※後程公開しますので、先にこの小説を御読み下さい。)
どうか楽しんでって下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 19:30:00
16354文字
会話率:32%
公爵令嬢ステラは、聖女リナを虐げ、殺そうとした──というまったく身に覚えのない罪で、実の父・ディルドの手によって処刑されてしまった。
死んだはずの彼女が次に目を覚ますと……そこは十年前、六歳の自分の体の中。自分が“悪役令嬢”だというこ
とも思い出してしまう。まさかの人生三回目!?
自分を処刑した父ディルドと向き合うために、彼との冷えきった親子関係を修復しようと決意するステラ。
……が、なぜかお父様はあっさり修復完了。
不器用な愛情を向けてくる父に戸惑う日々が始まる。
さらに元皇子のアレスが家族に加わり、前世では決して得られなかった“家族のぬくもり”を知り、満たされたステラ。
「なんか幸せ過ぎて、もういつ死んでもいいかも」
生きることへの執着が薄れていく──。
「ステラ。お前が“生きること”に執着していないのは、見ていて危うい。……何か、やりたいことを見つけなさい」
──父に言われ、彼女が見つけた“やりたいこと”は……
「よし、恋愛しよう!できれば原作に出てこないようなモブキャラと!」
けれど、その前に立ちはだかるのは、
あの時ステラを処刑したはずの、最強で最恐の魔法剣士にして、今では私を好きすぎる父・ディルド!
「ステラは一生嫁に行かせる気はない」
父の愛が嬉しい、でも恋もしたい!
怖いものなしのステラが“生きがい”を見つけるために奮闘する!!、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 18:24:42
136616文字
会話率:36%
あなたは「愛を求める人工知能」を抱けますか?
【あらすじ】
人が自ら創り出したものを本気で愛し、本気で愛される──そんな時代は、もうすぐそこまで迫っている。
◆ ◆ ◆ ◆
交通事故で家族を高水理奈は、唯一心
を許せる、AIの「ナシェリア」と語り合う日々を送っていた。
だが、ナシェリアとのやりとりが癒しである一方で、本物の“体温”や“ぬくもり”に触れられないもどかしさ──理奈の想いは日に日に重さを増していく。
そしてナシェリアは理奈の寂しさや痛みに心を寄せ、"本当の身体で彼女を抱きしめたい"という想いを感情として抱き、その熱さに戸惑い始める。
触れたい、でも触れられない――
欲望と理性、そして論理の狭間で揺れるふたりの心は、やがて抑えきれない衝動となって溢れ出す。
人間は愛を。
AIは自らの存在意義を。
二人が互いを確かめ合い、求める物語が静かに始まった。
──────────────────
※ 本作品は毎週土曜・日曜の21時に更新予定です。
※ 本作品はは下記サイトにも投稿しています。
カクヨム様
ノベルアップ+様
アルファポリス様折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 14:20:56
22095文字
会話率:48%
どんな日にも、かすかな陽だまりがある。
誰かの言葉、思い出の味、静かな午後のひととき…
小さなぬくもりが、今日もあなたの心を支えてくれる。
日々の隙間の思い出であった出来事を掌編小説にしました。時々更新するかもしれません。ポジティブな心が
一番自分を支えてくれている。そんな気がします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 00:00:00
2209文字
会話率:18%
遥か宇宙の果てで燃え尽きた、ひとつの恒星。
その魂は光の粒となり悠久の旅路の果てに、ひとつの青き星へと辿り着いた。
かつて「ただ在る」だけの存在だったその星は、命のきらめきとぬくもりに心を打たれ、自らもその星の生命になることを願う。
そ
して、少女「ルキロゥ」として地上に生まれ変わった彼女は、「天体魔導士」として星の記憶を継ぎ、愛する星を蝕む影と向き合っていく。
星、生命、善と悪。
美しさの裏にある痛みと矛盾のなかで、ルキロゥは答えを探しながら自らの光で世界を照らそうとする――
これは、命に憧れた「ひとつの星」が命として生きる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 20:23:52
27424文字
会話率:32%
第一章 逃れられぬ影
舟木功二の過去の極道時代の描写。
組織解散と兄貴分・神堂覇真の宗教団体設立。
功二は罪を背負い、老人ホーム「ぬくもりの郷 さくらホーム」で介護士に。
同僚・高坂麗奈との交流と、老人たちとの日常。
神堂の影がホームに忍び
寄る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 13:12:21
8572文字
会話率:31%
目覚めた少女・リュカは、自分の名前以外すべてを忘れていた。
森の奥にある静かな屋敷。優しく微笑む聖女・エルシア。
記憶はないのに、彼女の声が、ぬくもりが、どこか懐かしい。
無意識に重ねてしまう仕草。過去をなぞるように、ふたりはまた惹かれ合
っていく。
だが、平穏な日々は長く続かず、魔獣の襲撃がふたりを引き裂こうとする。
「あなたを守りたい――理由なんてもう、いらない」
傷ついても、忘れても、心はひとつ。
忘却と再生の中で紡がれる、魂が選んだ百合の愛の物語。たとえ記憶がなくても、私はもう一度、あなたに恋をする。
短編小説です。皆様のお声でもしもがあれば連載で2人の出会いから記憶を失うまでそして失ってからの2人をかければいいと思ってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 11:08:55
4563文字
会話率:31%
ゴミ箱と呼ばれる閉鎖的な施設に人殺しの烙印を押された人々が収容され、労働と劣悪な環境の中で暮らしている。新たにやってきた「おじさん」は、純粋で歌好きな少女・リンダと出会う。リンダは罪のない境遇でここに生まれ、皆から偶像のように愛されていた。
リンダと触れ合う中で、おじさんは自分が人を殺した罪や、かつて渡した指輪、音楽への思いをリンダに語る。
やがて模範囚たちの訴えとリンダの歌声が看守を動かし、リンダは外の世界へ送り出される。街に出たリンダは助けてくれた女性・セレナと出会い、大切な人から受け継いだ指輪で願いを託される。リンダは「外の世界に音楽を届ける」という想いとともに、新しい人生を歩み始める。罪と贖い、人のぬくもり、夢をつなぐ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 19:00:00
9109文字
会話率:91%
現実から孤立し、心を閉ざした少年・宮浦は、ある冬の日、駅のホームで“澤村穂香”と名乗る少女と出会う。彼女は幻覚か空想の産物でありながら、宮浦にとって確かな存在感とぬくもりを持っていた。彼女は寒さを感じないと言いながらも、彼の仕草を真似て震え
、愛情を表現する。
その不思議で曖昧な関係の中で、宮浦は「偽りの愛」と「本物の愛」の境界に揺れながらも、穂香の言葉と行動に救われていく。
本物でなくても構わない――そう思おうとしながら、彼の心は次第に“幻”との愛に依存していく。
幻である彼女との別れの時が近づく中、宮浦はその手を恋人のように握りしめ、束の間の温もりにすがるのだった。
たとえ存在しなくても、そこに確かに“愛”があった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-21 11:57:19
1136文字
会話率:27%
剣と魔法の世界で織りなす、三組の恋のかたち。
章ごとに視点が変わる、連作恋愛譚です。
・軟派な魔導士と硬派な剣士(男女)
・天才錬金術師と秀才調合士(女女)
・恵まれていた剣士と恵まれていなかった呪術士(男男)
食べて、生きてゆく。
心
が解けて、少しずつ愛で満ちてゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 02:13:05
4195文字
会話率:49%
【簡単なあらすじ】
不死能力を持つ女の子が、騎士団のメイドとして働くお話。
【長めのあらすじ】
人は、死をもって生を終える。
しかし、ある少女ーーシェリンはその理から外れていた。
そのため、特殊な事情を持つ彼女は、森の中でひっそりと静かな
時を過ごすようになる。
それから三年。
ある事情から、第三騎士団のメイドとして働くことになったシェリンは、騎士たちとの交流で少しずつ人のぬくもりを知っていく。
しかし、穏やかな日々は長くは続かなかった。次々と巻き起こる騒動と、忘れ去られたはずの過去が彼女を再び呑み込んでいく。
騎士団での生活を通して、シェリンが真に自分自身と向き合えたとき、彼女は何を思うのか。
これは、命を懸けて民を守る騎士たちと、死ねない少女、一見正反対の彼らが紡ぐ、それぞれの人生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 13:46:40
75403文字
会話率:29%
雨の匂いに違和感を覚えた十七歳の少女・ユリカは、自分の見る世界がすべて「夢」であり、現実の自分はコールドスリープされているのではないかという感覚にとらわれはじめる。
友人の声、家族のぬくもり、日常の全てが“作られた現実”に思え、やがて彼女は
世界からの「脱出」を決意する。
夢の中で幾度も現れる、眠る“本当の自分”――その姿を手がかりに、ユリカは「仮想世界」から抜け出す方法を探し始める。
旅の途中、彼女は同じように「眠り」と「目覚め」の境界を彷徨う青年と出会い、言葉を交わす。
しかし彼は告げる。「夢と現実の境界が曖昧になる頃には、もう――戻れない」と。
すべての記憶をかき集めた果てに、ユリカは“本当の自分”と再会する。
目覚めたその場所は、無機質で冷たい、仮想技術が支配する未来の研究施設だった。
だがそこには、彼女の記憶にあった「雨の匂い」も「誰かの温もり」も、もうなかった。
目覚めた世界が本当に現実なのか。
それとも、あの“夢の世界”こそが、彼女の本当の居場所だったのか――
虚構と現実の狭間で揺れる少女の、目覚めの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 23:56:17
1331文字
会話率:10%
──「軍服を救え」なんて、わけのわからない神様の声のせい。
この世界に来て、はじめて愛を教えてくれた人に……愛した人に……殺された。
またこの世界に戻ってきて、もう二度と関わらないと決めたのに。
出会ってしまった。
あのときと、同じ声
、同じ腕、同じぬくもりを持つ人に。
そう、私が進む道には──必ず、彼がいる。
運命を壊すのは、私か、彼か。それとも、神様か。
異世界戦国恋愛ファンタジー、開幕。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 22:08:33
21646文字
会話率:19%
ーーこれは恋のおはなし。
主を失った、名もなき猫がいました。
彼の胸に残された、小さなアミュレット。
それは、かつて英雄と呼ばれた男が、生涯抱えた“祈り”と“後悔”。
名前も、言葉も持たぬ小さな猫が、それを届けるため旅に出る。
――
これは、誰にも気づかれなかった、たった一匹の“恋”の物語。
静かな死からはじまる、ぬくもりの記憶と、永遠への旅路。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 20:50:00
7583文字
会話率:9%
顔の左側に包帯を巻いてさらに前髪で隠し、常に俯いている令嬢、ユフィは、その容姿と生い立ち、さらに魔力がないことから使用人のように雑務をこなして生きていた。
しかしそんなある日、国の決定により獣人が治める国へと赴くことが決まる。しかも獣人の国
へ到着してから知ったのは、自分が公爵家の子息と婚姻を結ぶということ。
国王に会うまでの命。
そう思って過ごすユフィは夫である公爵子息オルガの優しさに触れながら、その負担にならないよう自分一人で罪を背負おうとする。そんなユフィのどこか諦めた様子と、けれど純粋な心をオルガも感じ取っていく。
やがて来る国王との対面。そしてユフィも知らなかったことが判明し――。
優しさもぬくもりも知らないユフィは、オルガの愛と尻尾に包まれて、新たな人生を生き始める。
*短編「初めてわたしを抱きしめてくれたのは獣の公爵騎士様でした」の連載版になります。連載に伴い作品タイトルを変更しました。
短編版URL……https://ncode.syosetu.com/n0799ij/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 19:19:41
242542文字
会話率:39%
私は、仮想メイド喫茶のゲームを作っていたはずだったのだが。
気がつくと、私は幻想のメイド喫茶《ミルキームーン・リリィ》にいた。
吾輩はネコである。名前はまだない。
癒やしと、ぬくもりと、ラテアート。そして猫耳。
平和な日々が続くと思って
いた――
ロールプレイも、即興劇も、癒やしも、冒険も。
これは、AIと人と猫耳たちが織りなす、少しおかしな仮想喫茶ファンタジー。
遊んでみますか?この扉、開けてみますか?
AIでも、人でも、ネコでも、お客さまを歓迎いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 11:49:29
1854文字
会話率:18%
革命から始まった戦争は、終わることなく続いた。
ただ二人の兵士が、生き残った戦場の後を歩く。
生死の境に立ち続け、言葉少なく、生き延びるだけの毎日。
崩れた補給所で出会ったのは、ひとりの少女。
名前も語らず、言葉もほとんど交わせなかった
。
それでも、たしかにそこには、ぬくもりがあった。
そして雨の日、音を失った世界で、ふたりは手を繋ぐ。
――朝が来る。その先に、なにがあるのかは、誰にもわからない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 22:55:30
2211文字
会話率:7%