43歳のバツイチ会社員、山村快斗は愛車であるスーパーカブja44のガソリンを満タンにし、いつものように会社から帰宅した。
妻子には逃げられ、広い一軒家だけが残された。今日も一人で黙々と過ごすのか……と寂しさに包まれていたら。『おめでとうござ
います!』という謎の声と共に、なんと広い家ごと異世界に飛ばされてしまう!家の外は見たこともない山の中だ!!困惑の最中、再び謎の声が聞こえ、その出処を探していると――なんと声の主は自分の愛車、スーパーカブだった!――え!?カブが喋ってる??カブは『スーパーカブ販売台数一億台突破記念であなたを異世界へ転移しました!しかも家ごとサービスです!良かったですねー!』などと意味不明な事を言ってくる。……俺は、これからどうなるのだ?と頭を抱えるが――。
世界に飽きていた悲しきおっさんがカブで色んなものを配達したり、農業したり、子育てしたり……そんな異世界のんびりスローライフを満喫するお話。魔法要素はほぼナシです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 16:08:44
1059859文字
会話率:47%
皇暦2605年9月27日。
無条件降伏を理由に我々の国は赤く染められた。
奴らは騙した。奴らは裏切った。
無条件降伏をしても独立権を担保するという欺瞞に騙され、武装解除した我々は蹂躙された。
あれから半世紀以上。
60年以上に及ぶ血を流
さない国家開放への活動は何の意味もなさなかった。
我々は未だに奴らから独立することが出来ない。
齢92。
もはや手のうちようなし。
何も変わらない日常に生を諦めた私にやり直しの機会が与えられる。
――記憶を引き継いだ俺はやり直す。
次は一体どうするか。
答えは1つ。
2000馬力級18気筒星型エンジンで重戦闘機を作り、海上、経済包囲網を回避し、
100オクタンガソリンを常に入手できる状態とする。
皇暦2600年までにジェットエンジンを実用化させ、
後に超大国となる国の開戦ムードを消沈させ、北進する。
手はずを整え、陸軍の航空技研のエンジニアだった立場から全てをひっくり返す。
もう二度と、国旗は赤く染めさせない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 17:06:00
2620920文字
会話率:15%
戦前。
国内に供給されるガソリンの半分は米国と英国(オランダ)の企業が供給していた。
1つはスタンバック。
アジアへ向け、米国では反トラスト法によって解体されたスタンダードオイルの各社が共同出資した事実上の「ロックフェラー系石油」。
もう
1つはロイヤル・ダッチ・シェル。
現在も続くスーパーメジャーの一角であり、全ての始まりが日本国な英国企業。
この企業は戦前の日英関係改善に尽力したが、結局その努力は報われなかった。
だが、一方で戦時中も石油を供給し続けたのだった……
そこに何の歴史があり、どういった事実があったのか。
その裏にはやはり「当時の日本人の誠実さ」が大きく影響している。
この作品は、RDシェルことロイヤル・ダッチ・シェル石油の戦前から戦後までの動きを中心に、当時の石油業界の情勢を綴るものである。
RDシェルが戦後急成長した背景には日本人の生真面目さが大きく関与しているのだった――。
更新は基本16時。
内容が内容なので毎日の更新は無理な可能性もあります。
ご了承ください。
完結設定なんてしていないのにいつの間にか完結していたので別で作り直し。
もしよろしければブックマーク移動をお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-10 16:00:00
106943文字
会話率:2%
戦前。
国内に供給されるガソリンの半分は米国と英国(オランダ)の企業が供給していた。
1つはスタンバック。
アジアへ向け、米国では反トラスト法によって解体されたスタンダードオイルの各社が共同出資した事実上の「ロックフェラー系石油」。
もう
1つはロイヤル・ダッチ・シェル。
現在も続くスーパーメジャーの一角であり、全ての始まりが日本国な英国企業。
この企業は戦前の日英関係改善に尽力したが、結局その努力は報われなかった。
だが、一方で戦時中も石油を供給し続けたのだった……
そこに何の歴史があり、どういった事実があったのか。
その裏にはやはり「当時の日本人の誠実さ」が大きく影響している。
この作品は、RDシェルことロイヤル・ダッチ・シェル石油の戦前から戦後までの動きを中心に、当時の石油業界の情勢を綴るものである。
RDシェルが戦後急成長した背景には日本人の生真面目さが大きく関与しているのだった――。
更新は基本16時。
内容が内容なので毎日の更新は無理な可能性もあります。
ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-04 16:00:00
52688文字
会話率:1%
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
ーーー
他サイトさんにも掲載予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 11:37:41
280643文字
会話率:45%
山間にある個人経営のガソリンスタンドで働いていた主人公、|今野紺《こんのこん》。
いつも通りのルーティンをこなしていた主人公は、スタンドに起きたある異変に気付き、呆然とする。
それは……気付いたらガソリンスタンドごと見覚えのない洞
窟の中らしき場所へと移動していたという、荒唐無稽としか言いようの無い出来事。
変化は外だけでなく、ガソリンスタンドの設備にも及んでいるようで、それを確認している主人公に迫るのは……。
───────────────────────
みたいな感じの話をどうしても書きたくなり、導入部だけ勢いで書いてみました。
ガソリンスタンドアルバイト、9年ほどしてましたが、かなり前の事ですし、法律とか設備とか突っ込みはなしでお願いします。
この話はフィクションであり、実際の人物、団体などには一切の関係はありませんので、あしからず。
万が一、どなたかとネタ被りなどありましたら、教えていただけると幸いですm(_ _)m
サクッと消しちゃいますので。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 07:18:53
5514文字
会話率:12%
21XX年。世の中にはバッテリーとモーターで動く車が完全に普及した時代。ガソリンエンジンがポリゴンに形を借りて復活する!
世界初となる完全没入型VRゲームの先行プレイを機会を得た 男子高校生の名は川口創一。手当たり次第に応募した結果、Vir
tualGTというゲームのプレイヤーに選ばれる。 レースの知識を全く持たない彼はどうするのか100年前の技術を使いこなせるのか。
皆が主人公、皆が敵のレース小説!ぜひ刮目せよ!
(注1)本作は日本国内で開催されているスーパーGTを参考としています。
(注2)本作は2023年投稿のVirtualGTを加筆したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 11:12:58
17931文字
会話率:48%
子爵令嬢ローズマリーには才色兼備の幼なじみがいる。彼女にばかり注目が集まるためローズマリーは等閑に扱われ、いい年頃になっても浮いた話どころか釣り書き一つ届かない。心配した父親と弟に見合い話をセッティングされたところ、そこで運命の出会いを果た
す。
意気投合した二人は婚約することになるが……高位貴族から呼び出されたり、母親と仲違いしたり、幼なじみのほうが相応しいから譲るべきだと噂を立てられたり、二人の仲を引き裂くような出来事が続くのだった……。まぁ、返り討ちにしているんですけどね!
※作者の完全オリジナル異世界(魔法も剣もないけど階級はあるよ!)です。中世ではありません。もっと発展していますが、電気はなくてガソリンもないです。
※氷雨そら先生主催『#愛が重いヒーロー企画』参加作品です!
※今回は企画モノなので感想欄は閉じておきます。
中編で、完結まで連続投稿します。しばしお付き合いください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 08:00:00
39743文字
会話率:33%
3年生が卒業したので次は私たちが率いていくのは分かっていた。
ただ少し、不安があるだけだ。
「先生!今からサボっていいですか!」
「先生!寝てもいいですか!」
「先生!トイレ!」
「先生はトイレじゃありません!」
「「「「いや最初に突っ込む
ところそこ?」」」」
「先生!今から読書していいですか!」
「だめです。授業中です」
「ほかの人は寝てたりサボっていたりしてます!」
「先に宣言があります」
「「「「いや田中も宣言してたし」」」」
「「「せんせー田中だけダメは炎上しますよー!」」」
「炎上するのはすぐ消えそうな炎にガソリンと灯油を大量にかけた後に消そうとして水を入れてしまうからでーす。堂々とした方が燃えません」
「「「せんせー開き直った」」」
…少しどころじゃないなこれは
思いっきり不安である。
これは終業式までの17日間、観察しまくる話である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-17 10:00:00
1987文字
会話率:61%
気付けば手を伸ばしていた。冬の風が寒い日だった。
"冬の寒空、それでも蝶は飛んでいた。"
────
クラスで飼われる蝶のお話です。最終話まで予約投稿を済ませております。
性別不詳の主人公と時々委員長(性別不詳)が出て
きます。
微恋愛…?微友情…?主人公と委員長の間には、なんかしらの情がおそらく存在していますが、それぞれロマンスやブロマンスなど名が付けられるほどではありません。
よろしければ感想お待ちしております。頑張るガソリンになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-10 08:10:00
9491文字
会話率:26%
ステルス(マーケティング、世論誘導)記事を発見しました。言論の自由だし、話題のオンラインカジノ広告同様違法ではありませんが、完全に悪意(誘導)ありますよね。オンラインカジノ広告、お試し無料だから問題がない、そして、無料プレイは違法ではない。
だから、広告を出す方も載せる方も違法性を問われない。なんか政治資金のシステムを彷彿とさせます。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-23 15:34:44
1713文字
会話率:0%
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ
方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
【アメーバブログ】
https://blog.ameba.jp/ucs/top.do
【男山教会ホームページ】
https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/
【YouTube】(不思議のパルプンテ)
https://www.youtube.com/@user-vh3fk4nl7i/videos
【ノート】
https://note.com/unique_panda3782
【カクヨム】
https://kakuyomu.jp/my/works
【YouTubeドラマにつきまして】
無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-15 20:01:51
1177文字
会話率:25%
一人暮らしも四年目に突入した私のガソリン。それは本を片手に何かを飲みつまむ事。
今夜は何にしようかな。
✻恋愛は少しずついれていく予定です。
最終更新:2025-02-02 23:00:13
14261文字
会話率:52%
ガソリンスタンドを経営している、馬鹿な一家。
これは、復讐です。
最終更新:2025-01-15 19:20:12
632文字
会話率:0%
買い物してお芋を食べてDIYしたお話し。
最終更新:2025-01-10 15:30:21
594文字
会話率:0%
noroiをかける主人公の話し。
最終更新:2024-12-30 18:00:31
785文字
会話率:0%
24年12月11日、自民、公明、国民民主の3党は「年収103万円の壁」を「178万円に引き上げ」することと、ガソリン税に上乗せしている旧暫定税率の廃止で一致しました。
今回はこの「年収の壁3党合意」ついて個人的な意見を述べていこうと思
いますのでよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-13 18:02:53
3911文字
会話率:2%
今、日本国民は物価高に苦しんでいますが、日本政府は最善の動きをとっていません。
むしろ、「ガソリン補助金」6兆円によって最大3兆円中抜きされている可能性すらあるのです。
また、消費税増税について経団連が提案していますがこれも問題外で
す。
“財政再建“にも程遠いうえに法人税減税をしても上級国民への配当金が増えるだけです。
ガソリン税も消費税も減税1択なのです。
今回はこういったことについて触れていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-24 12:00:00
7090文字
会話率:4%
何か重大な勘違いをしていることが分かる
最終更新:2024-12-05 22:32:25
1385文字
会話率:13%
時は銃とガソリンが燃え盛り、大惨事世界大戦な時代。剣も魔法もない科学で血みどろの世界では今日も死に溢れていた。
そんな世界のとある国のとある機関。
任務の為なら女子供も平気で殺す軍の特殊部隊チーム『エンドメーカーズ』
彼らは普通の部隊では
なく、各個人が超人的な特殊能力を持ち、任務に当たっていた。
そんな部隊の最高幹部。主人公、ヴィクター·A·シャイニングは戦闘向け能力者でもなければ、中身はただの一般人。
日々、周りの倫理観を無視した行為に心の中でドン引きしていた。
しかし、平和でない日々も突如として終わりを告げる。
軍の本部の裏切りと秘密兵器、空間転移装置により、部隊全員が剣と魔法の異世界へと基地ごと転移してしまう。
彼らは軍の裏切りに怒り、そして、元の世界へと帰り、復讐するため。
彼らは異世界侵略を始める……
そんなエンドメーカーズたちを止めるため、ヴィクターは最高幹部という立場を使って、内側から奔走するのであった……
(主人公以外の目線だと基本はハードで
主人公目線だとコメディチックな『ハードコア&コメディみたいな感じです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 19:34:18
42475文字
会話率:31%
大型トラックは深夜の高速道路を走る。神も眠る深夜に働いてくれているひとがいるから、不自由なく走り続けることができる。
※実体験を元にしたフィクションです
最終更新:2024-10-04 22:52:27
1786文字
会話率:36%
世界は今やゾンビパニックに陥った。非日常がこれから始まる少年3人組は、これからどうなるんだ!!
最終更新:2024-09-28 23:32:47
618文字
会話率:56%
悲しいならせめて悲しみながら、前を向こか。
キーワード:
最終更新:2024-08-30 13:57:20
699文字
会話率:26%
ただただ暇つぶしに描いた作品です
あらすじ?
日常にあらすじってあるか?
つまりあらすじなしです。
最終更新:2021-11-21 22:03:26
2433文字
会話率:65%
最近はコンプラが厳しくて、些細なことでも炎上する。
有名人と来たらなおのこと。
けれども何時も思うのだ。
君は、その人以上に崇高な人間なのか?
暴言も、暴力も、ただの一度もしたことはないのか?
と。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
誰かが燃える度に思うんですよ。
叩いてる人は、それ以上の生き方しているの?って。
私は出来てません。
どんなに気を付けても、暴言を吐かなかった年というのはなかったと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-09 08:44:04
962文字
会話率:40%
さよなら
そんな事を、先生に言われ
私は一人廊下を、とぼとぼと歩き散らしていた
廊下の向こうには、桜の木が硬くつぼみを、こしらえながら
そのにぎやかなムードを醸し出す生徒の群れを、傍観している
私は、一人、その光景を、校舎の窓から、眺めて
いたが
それは全く、無慈悲なほどに無意味に感じられた
ただ、時計が、廊下で、かちりと、だれも居ない私に、意味のないような時間を続けさせた
帰り道、どら猫を、揉み
滅多に食べないコロッケを買い
道原で、それを、食べ
帰る
虚無だ
何から何まで、すべてが、無意味に感じられる
時間がないのではない
何をやる時間かが、分からないのだ
残された、時計は、誰の時間かもわからない虚無を、刻み続け
私は一人、目玉焼きのように、それは、夕食での出来事だが
出されたそれは、半熟で、それを、ぐじゃぐじゃに、黄身を、混ぜ
私は、一人、椅子に座っていたが
真実、私は、一人、テーブルの囲まれた中
立ち上がって、それを見下ろしていた
しかし、目の前の私は、それを、口に運ぶ
ただ、黄身と白見の卵の味が、そこにはあり
私は、それを、飲み込み、いつ消費されるか分からない
エネルギーのガソリンを、舌の上に、載せていた
ジーザス
私は、無意味なのだ
何にも感謝できず
ただ、ここにいる
私は、無味なのだ
ジーザス
神も仏も、私を救うかもしれないが
人は、私を救うのだろうか
私は、無機物的に、そこに存在する
石に、過ぎない
利用価値を、投げ捨て、いずれ、コンクリートの中で、動き暴れだす
そんな自然的、因子
なのだろうが、それは、社会性を、ことごとく欠いている
私は、誰なのだろう
私は、だれなのだろう
私は、私は、私なのだろうか
私は、どちらにしろ、私ではない
私は、目の前で、目玉焼きを食べている人ではない
私は、その後ろで、何かを言っている人でもない
ただ、眠り、私を見ている、あなたは、私なのであろうか
私は、欠陥か、血管か、赤血球か白血球か
壊れずに、存在し続ける
私は、本当に、私なのか
その会社の事業主は、壊れずに、そこにいる
ただ、この社会には、適応できているのだろうか
私は、私であろうか
この仮面が、ぼろぼろと、落ち続ける
皮膚のない私は、私なのであろうか
これを書いている、私は、私なのであろうか
私は、私でないとしたら、私は正しいのか
私の行いは、正しいのか
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 06:21:03
5933文字
会話率:11%
キスの麻酔が切れる頃には、傘も差さずにずぶ濡れで帰宅。
失恋の余韻は決まって、ある人から貰ったゲームで解消していた。
だけどこの乙女ゲームをプレイする理由は別に現実逃避を目的としてはいない。
ある人、私の目標でずっと背中を追いかけていたあ
る人はもういない。
ここまで落胆すると後追いも考えるが、おそらくあの人は望んでいない。
半年もしていない部屋の掃除を、どういう心境の変化かやり始めた。
綺麗にしてみてようやく壁のシミとかに気付くのだが、もう大家さんに怒られるとか気にもしない。
外に停めてあるバイクに久し振りに跨がってみると、何故か戻れ気がした。
あの人と一緒に走ったあの場所。海の見える峠をガソリンが無くなるまで走り続ける。
雨の日にコートも着ないで走らせるのは気分が良い。ついでに酒も入っている深夜帯だから無敵だ。
目先のライトで照らされた急カーブのガードレールには気付いていた。
だけど知らないフリをした。もしかしたらあのゲームの世界に転生してあの人に逢える気がしたからだ。
何故だか【失意の薔薇園】をプレイしていて、そう思えたんだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-05 21:18:46
17495文字
会話率:42%