地下深くの朽ちた古城で、最後の吸血鬼・カーミラは数百年の眠りから目覚める。外界は西暦2345年。人類は吸血鬼の血をエネルギー源とする不死化計画「永劫計画」を進め、時間を操る「時間管理機構」により、生と死の自然な営みは歪められていた。目覚めた
瞬間からカーミラは追われ、命を散らし、何度も死ぬたびに72時間前へと時間が巻き戻る「ループ」に囚われる。
死と復活を幾度も経験する中で、カーミラは不死の檻に囚われた世界の秘密と、吸血鬼たちの血液を搾り取り続ける血晶炉の存在を知る。繰り返される戦いの中、彼女は人間のレジスタンスと手を結び、血塗られた未来を改変するため、絶望的な迷宮、狂気の時間兵器、そして不死を渇望する敵の精鋭部隊に挑む。
血月の下、彼女は苦渋の選択と無数の死を経て、世界を元の軌道へ導く道を切り開く。絶望的な時間輪廻の中で繰り返し戦い続ける最後の吸血鬼が、仲間たちの魂を解放し、歪んだ永遠を打ち砕き、生と死が再び巡る新たな時代の光を取り戻すまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-16 07:00:00
7116文字
会話率:16%
一万人の死者を出したシュタイマルクの大火災。魔術の暴発によって起きたとされるこの惨事、犯人として捕らえられたのはたった十五歳の少女だった。
投獄から五年のときがたったある日、彼女の前に若き新王が現れる。王は大火の魔女と呼ばれる彼女の本性を見
抜いていた。
「お前はおれと同じだ。人がたくさん死ぬところを見たいのだろう?」
王は魔女を戦場に解き放った。シュタイマルクのように、戦場を火の海に変えさせてやる、といって。
彼女は命じられた通り、牢の中で五年かけて作り上げた最高傑作の魔術を戦場に放った。
世界で最も美しく、優しい魔術を。
(くそ上司にむちゃな仕事を負わされた結果大罪人となってしまった魔女の話です)
(がんばったけど限界だった女の子の話です)
(貧しさに負けず妹弟を育てようとしたお姉ちゃんの話です)
(そんな彼女のがんばりを知って、報われてほしいと心から願った青年の話です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 09:50:00
30493文字
会話率:26%
「次こそ、絶対に君を――」
屈辱に震えるヴィンセント・グラモンド。
上級貴族として、常に高位の者だけが許される優雅さと自信を身に纏い、他者を見下すことを当然とする彼は、学院でも高慢な態度と気難しい性格で知られていた。
特に吸血鬼令嬢シン
ク・ル・カーミラに対しては、彼女の魔法理論や討論の場での冷静な振る舞いを「ただの運の産物」と決めつけ、徹底的に軽んじていた。
しかし、討論授業で彼女に何度も論破されるたびに、ヴィンセントのプライドは傷つき、彼女を「自分より劣る存在」と見下していた心の安らぎが崩れていく。
吸血鬼である彼女を「高貴ではない」と見下していた自分が、貴族としての体面すら保てない状況に追い込まれ、ヴィンセントは初めて己の無力さと傲慢さに気づかされる。
そして同時に、シンクに対してこれまでにない屈辱的な執着を抱き始める。「次こそ必ず論破してみせる」――その想いは、彼の中で復讐心と異常な執念へと変わりつつあった。
一方のシンクはヴィンセントが次にどのような拙い策で挑んでくるのかを楽しみにしている自分に気づいていた――まるで、動物を弄ぶ捕食者のように。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-14 00:00:00
18739文字
会話率:42%
令嬢であるシンシア・ウーダンウェルドは婚約者のハーゲン・ハストバーン伯爵に婚約を破棄されてしまう。理由はシンシアが夜な夜な外出しているからというものだったが、伯爵にカーミラ・ヴィレオルドという金髪巨乳の新しい愛人が出来たからというのが本当の
理由なのは明白だった。
追放されるシンシア。同時に、ハストバーン領周辺のダンジョンからは凶悪な魔物があふれ出し、民衆を襲い始める。
実はシンシアは有名な冒険者であり、ハストバーン領を守るため夜な夜なダンジョンの魔物を退治していたのだった。
自由になったシンシアは『地獄の入り口』と呼ばれる最難関のダンジョンに挑むのだが―――!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 07:31:10
6808文字
会話率:40%
隣国の王子と婚約していた白雪姫が突然帰ってきた!
寝起きぼんやりの茨姫、シンママのラプンツェル、クズな王子。振り回される美貌のドラキュラ伯爵。
巻き込まれる周囲の人たちの、とある世界のとある春の物語。
*
ノンストレスを
目指して書きましたw
楽しんでいただけたら幸いです。
ゆるふわ設定、難しいことは考えずにどうぞ。
他サイトでも掲載しています。
*
白雪姫……十四才。八才で家出した見た目は可憐なお姫さま。わがまま放題。
女王……年齢不詳の魔女。苦労人。
ドラキュラ伯爵……約二百二十六才。不憫な人。妻が大好き。
カーミラ……約百二十才。ドラキュラ伯爵の妻。夫が大好き。
茨姫……百十五才。寝起きでぼーっとしている。
ラプンツェル……イケメン大好きなシングルマザー。
2024.3.20〜折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 08:00:00
54423文字
会話率:46%
人間でありながらアンデッドダンジョンを経営する死霊術師ネロは、凡ミスで簡単に殺されるダンジョンボスの吸血鬼カーミラに頭を悩ませる日々。
一流ダンジョンを目指して奮闘する彼らの明日に未来はあるのか!?
カーミラ「…いや、未来も何も私ら死んで
るし」
ネロ「うっさいわ!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-01 18:00:00
78521文字
会話率:54%
西暦1872年。
それは、ある物語が世界に産声をあげたと同時に、その存在が世に広まった年。
名を、吸血鬼カーミラ――かのドラキュラの存在を語った作家の以前から、確認された吸血鬼の一体である。
これは、再び蘇り――愛に生きる事を選択し
た、吸血鬼の物語。
禁忌神話伝の片隅に今、語られる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-12 15:06:53
12293文字
会話率:19%
森の奥にひっそりと建つ洋館には二人の美しい女性が住んでいる。
姉をローザリー、妹をエリスという。彼女達は普通の人間とは違う生活を送っており、起床は正午過ぎ、食事は一杯の紅茶やスープのみ、召し抱えている使用人は皆女性ばかりと実に謎が多い。ロー
ザリーとエリスは本当に人間なのか? それとも……。
館の中で起こる様々な出来事を通じて、二人の正体を仄めかすお話。
――――――――
※本作に関する注意書き。
今から9年前に着手した作品で現在執筆を中断しているものです(未完)。
2014年11月頃に本編の執筆を開始したものの、当時の自分ではこの小説を書き切る事ができないと判断して、将来の自分にその続きを託しました。
レ・ファニュ著『吸血鬼カーミラ』に大きな影響を受けて書き始め、現在の私の根本となる耽美主義を形成するきっかけとなり、あくまで品位を損なわないレズビアニズムを表現しようと努めた当時の私を尊重して、2014年11月に執筆したままの原文を公開しております。そのため、句読点の乱用や言葉の誤用などもあえてそのままにしております。
基本的には一話完結型の形式のため、未完結の話数を除いた計3話のみ公開します。まだ続きを書くつもりはありませんが、もし好評であれば予定を早めて執筆を再開したいとも考えております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-19 22:10:17
30139文字
会話率:47%
目が覚めたら、女吸血鬼カーミラとして魔法学校に入学していた! 同級生ネスタの血を吸いたいけれど吸っちゃいけないとか言ってる間に、カーミラの力を狙うヤンキーどもとすったもんだの大戦。
最終更新:2023-05-10 00:51:26
17294文字
会話率:28%
吸血鬼のシーヴァは、長い年月を生きる中で、欲しいものはなんでも手にしてきた。
血も肉も快楽も──美しいと思ったものすべて。
一目見た時から欲しいと思った男《モノ》も手に入れ、今はヨーロッパの島国にある自然に囲まれた湖のほとりでのん
びりと暮らしている。
しかし手に入れたはずの男は、年月を共にしても無愛想で可愛げがなく、まったく思い通りにならない。
自分がいなければ渇きも癒せず、抗うことすらできない存在だというのに。
たったひとつの欲しい心《モノ》が、いつまで経っても手に入らないのは、なぜ──?
全8話完結。他サイトにも掲載しています。
※軽度な性的表現、血液描写がありますので苦手な方はご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-15 12:44:40
18326文字
会話率:34%
一生とけない呪いを身に宿した半人半吸血鬼
血辻紅
吸血鬼族の復讐を誓い、紅に転生した
カーミラ
国を取り戻す為、捕らえられている家族を助けるため
紅に助けを求め、旅について行く
アリア・L・イーディアス
それぞれの想いが交わる異世界転移物語
異世界物語、そのほとんどがハッピーエンドで終わるが
この物語は絶対的なバットエンドである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-04 18:00:00
56172文字
会話率:43%
突如この世界に現れた魔王カーミラに対抗する為、フォルトニカ王国の転生術によって異世界に召喚された青年・渡辺太一郎。
しかし彼はフォルトニカ王国の宮廷魔術師・シリウスの手によって、他の転生者たちと共に「呪い」をかけられ、魔王軍との戦いを強要さ
れたのだった。
自分たちを不当に苦しめるシリウスに復讐を誓う太一郎。その壮絶な戦いの果てに待つ物とは・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-08 07:52:26
779079文字
会話率:36%
アメブロにも投稿しました。
最終更新:2022-09-18 09:47:24
5256文字
会話率:36%
前にアメブロにも投稿しました。
キーワード:
最終更新:2022-05-09 22:41:04
2384文字
会話率:0%
この作品はアメブロにも掲載しています。
キーワード:
最終更新:2021-08-23 12:17:54
4194文字
会話率:54%
「俺たちのパーティにお前のような結果にコミットしない無能は必要ないんだよ。ガキが……舐めてると潰すぞ」
冒険者として名を上げ<神童>と称されるほどになった天才魔術師のマルクは、十一歳の誕生日に<勇者>のエルネストから「将来性なし」と言わ
れ、パーティを追放されてしまう。
行く当てもなく、途方に暮れるマルクの前に現れる、占い師で吸血鬼とサキュバスのハーフのカーミラと、旅の聖女でハイエルフのクラリス。
成り行きで行動を共にすることになるが、なにやら二人がマルクに対して向けている眼差しが危ない。
果たして、マルクは一体どうなってしまうのか?
一方、マルクの抜けた勇者パーティには新しい魔術師が加わるが、それによって、次第にパーティ内でマルクが担っていた重要な役割について気付いていく。
※カクヨムで完結済みです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-17 06:06:00
200357文字
会話率:62%
※連載放置しています。
ひょんな出会いから美少女吸血鬼のカーミラと一緒に住むことになった平凡な男、ゴロ。
かわいい吸血鬼に好かれた幸運なゴロは、ある時は上手に血を吸われて絶頂したり、女友達の騎士団長にその現場を見られてドン引きされた
り、仲の良い女の子と共謀して吸血鬼をからかったりと楽しい日々を送っている。
女の子たちはみんな仲良しで、しかしゴロのハーレムというワケではなくプラトニックな関係なので、見る人全員ほんわかした気持ちになること必至。
ギスギスしたり、女の子が多すぎてキャラの関係が分からなくなりがちな"なろう恋愛"にうんざりしてる方にぜひオススメ! 当作品では吸血鬼だけが明確に好意を寄せていてその他の女の子はゴロの事をただの友達だと割り切っているので、とてもシンプルで分かりやすいでしょう。
さらに1話完結型(※序盤の1~16話は続き物です)だから、複雑な伏線や難しいストーリーも皆無! 頭をからっぽにして、吸血鬼ちゃんかわいいなぁ~と思いながら読むのがこの小説を100%楽しむコツです。ノンストレス、超ストレスフリーな安心安全設計の小説をぜひご覧あれ!
以上が"第18話以降"のあらすじになります。第17話以前は、主人公と吸血鬼の出会いを描いた前日譚のようなメインストーリーです。しかし第1話から読まずとも、いきなり日常編から読んでも一応お楽しみいただけます。
その場合少し分かりにくいシーンも出るかもしれませんが、分からない単語等はスルーして読んでも楽しめると思います。が、さほど長くないので最初から読むのをオススメします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-07 19:07:03
112400文字
会話率:74%
女吸血鬼、夢魔、ミイラ男、市松人形、四足歩行の巨大蛙……登場キャラ全員が人外の対戦格闘ゲーム『カーミラ』。
地元のゲームセンターで行われる同大会に備え、調整を行っていた神月アキラは感電事故に遭った元彼女を救おうとし、次に気づいた時――今まで
とは違う別の場所に、ゲームでの持ちキャラだった女吸血鬼の姿で立っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-29 01:26:42
125921文字
会話率:24%
マナが発見され,世界は大きく変わった.マナを巡らせた剣は輝き,鋼鉄をも斬ることができた.マナで発動する魔法は,奇跡を起こすことができた.剣と魔法を自在に操るSランク冒険者マリシが活躍する.
第1部 忘却の迷宮編(約10万字):『忘却の迷宮』
の地下で発見した鉱石を持ち帰り,事件が始まった.
第2部 盗賊ケムリの事件編(約5万字):冒険者ギルドの依頼で盗賊ケムリの事件を捜査するマリシは思わぬ事件に巻き込まれた.
第3部 エルフの街編(約10万字):マリシは無実の罪を着せられた.その裏でキングスト王国を揺るがす陰謀が進んでいた.
第4部 旧ドワーフ坑道編(約10万字):カナンの地を与えられたマリシは,竜がいるという竜ヶ峰の旧ドワーフ坑道を調査した.
第5部 サゼ湖湖底の地下洞編(約10万字):衛星都市サゼリーの領主ヒンデミット公からサゼ湖で見つかった石板の調査を依頼された.
第6部 王国戦闘競技会編(約6万字):王国戦闘競技会の優勝を賭け,マリシ,ネイト,クロートーらが競う.
第7部 旧王城の呪い編(約5万字):旧王城でアンデッドに遭遇したマリシは,思わぬ事態に巻き込まれた.
第8部 キンベ山脈の古代遺跡編(約11万字):王国各地に魔獣が現れ,王国は混乱した.
第9部 死者の舞踏編(約9万字):マリシたちは,学生としてゴベドールの町に潜入し,ゾンビ発生の原因を探った.
第10部 連続殺人事件編(約5万字):バンパイアと噂されるカーミラ卿から,連続殺人事件の捜査を依頼された.その容疑者はワーウルフ族だった.
第11部 ワーウルフ帝国の脅威編(約6万字):カーミラ卿がワーウルフ帝国の皇帝陛下と謁見することになり,マリシたちは護衛を依頼された.
第12部 異世界の門編(約9万字):エイマス・サラ女王陛下の依頼でエルフの町エル・キンベに行くと,異世界から来たエム・ケスがいた.
第13部 時の箱罠編(約6万字):シシリー卿の依頼でラビュリントスの迷宮を探索したマリシたちは,人知を超えた罠に陥った.
第14部 伝説の『三剣士』編(約6万字):読めば死に至る書物『三剣士』の調査を始めた矢先,マリシは『三剣士』を知る姉弟に遭遇する.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-22 16:53:09
1414328文字
会話率:3%
魔術が発達し、生活に根ざした世界。レイナール連合王国のリシュフィール魔術学院に在籍している、子爵家の庶子、ロビン・ウィンチェスターは、ひょんなことから憧れの公爵令嬢であるカーミラ・ジギルヴィッツが吸血鬼であることを知ってしまう。
自身が
吸血鬼であることから、カーミラは一人ぼっちの学院生活を送ってきた。ロビンは彼女に「友達を作ろう」と提案する。
ハイファンタジーな世界で、二人の波乱万丈な日常が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-20 08:11:51
604762文字
会話率:48%
とある島の最北、一度踏み込んだら帰ってきたものはいない、閉ざされた極寒の地・グラシエル山脈には「罪人」または「語り部」と呼ばれる者がいるという。
そんなおとぎ話のようなものの実態を調査すべく足を踏み入れた冒険者のジオルグ・カーミラ・リッツの
三人だったが、北を取り囲む壁の正体が超強力な魔法の結界だと「語り部」に告げられ、出る方法がなくなってしまう。ジオルグを取り残してカーミラとリッツが死んでしまい、シンに助けられ奇妙な共同生活が始まるのだが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-11 01:59:15
84281文字
会話率:53%
あたしはカーミラ、真祖の吸血鬼。
お父さまは、大人の姿に成長するって仰ったけど、顔は童顔、胸は、小さいまま……。
ホントに、あたしは真祖なのかしら……。
それよりも、大変、前世の記憶が蘇みがえちゃった。
断片的だけど、あたしは、この世界を知
っている。
このままでは、勇者に、殺されちゃう。
なんとしても、勇者と仲良くなって、この戦争を穏便に終わらせてみせるわ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-26 00:18:35
36911文字
会話率:31%