実家が没落してしまい、婚約者の屋敷で生活の面倒を見てもらっているエミーリエは、日の当たらない角部屋から義妹に当たる無邪気な少女ロッテを見つめていた。
彼女は婚約者エトヴィンの歳の離れた兄妹で、末っ子の彼女は家族から溺愛されていた。
ロッテが自信を持てるようにと、ロッテ以上の技術を持っているものをエミーリエは禁止されている。なので彼女が興味のない仕事だけに精を出す日々が続いている。
そしていつか結婚して自分が子供を持つ日を夢に見ていた。
跡継ぎを産むことが出来れば、自分もきっとこの家の一員として尊重してもらえる。そう考えていた。
しかし儚くその夢は崩れて、婚約破棄を言い渡され、愛人としてならばこの屋敷にいることだけは許してやるとエトヴィンに宣言されてしまう。
希望が持てなくなったエミーリエは、この場所を去ることを決意するが長年、いろいろなものを奪われてきたからにはその爪痕を残して去ろうと考えたのだった。
連載版になります。その後の前からの続きになります。よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 20:42:20
47685文字
会話率:31%
実家が没落してしまい、婚約者の屋敷で生活の面倒を見てもらっているエミーリエは、日の当たらない角部屋から、義妹に当たる無邪気な少女ロッテを見つめていた。
彼女は婚約者エトヴィンとは歳の離れた兄妹で、末っ子の彼女は家族からそれはもう溺
愛されていた。
ロッテが自信を持てるようにと、ロッテ以上の技術を持っている物をエミーリエは片っ端から禁止され残った仕事だけに精を出し、いつか結婚して自分が子供を持つ日を夢に見ていた。
跡継ぎを産むことが出来れば自分もきっとこの家の一員として尊重してもらえる。そう考えていた。
しかし儚くその夢は崩れて、婚約を破棄することを言い渡され、愛人としてならばこの屋敷にいることだけは許してやるとエトヴィンに宣言されてしまう。
希望が持てなくなったエミーリエは、この場所を去ることを決意するが長年、いろいろなものを奪われてきたからにはその爪痕を残して去ろうと、この家の現状を一枚のコルクボードにまとめたのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-11 20:01:23
13486文字
会話率:32%
イーリスは、突然、婚約者にふしだらだなどと言われて小さくため息をついた。
なんせ彼の主張は、婚約前に男と付き合っていたイーリスはふしだら極まりなく穢れていて、到底、そのことを黙って婚約をしたイーリスを許すことなどできないというもので
ある。
しかし、婚約する前に顔合わせを提案した時に、それを拒絶したのは彼であり、それにイマドキ、跡取り令嬢であるイーリスのような女性にそんなものを求めるなどお門違いだ。
けれども彼の主張はどんどんと苛烈になっていき、最終的には一年の禊の旅に出てこいとまで言う。
それが出来ないのならば婚約破棄だとも。
ならば婚約破棄でいい、そう言い切って話を終わらせたが、今度は何故だか婚約破棄を拒んできて、イーリスは、友人のツェツィーリエに相談を持ち掛けたのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 20:04:15
12259文字
会話率:40%
『ピュシス』はプレイヤーが動植物の姿になり、プレイ中はその感覚すらも人間とは異なるものになるというVRMMOゲーム。自然が存在しない機械惑星『ノモス』において非合法であり、人々を管理する惑星コンピューターによって危険視されるソフト。だが誰も
が自然への憧れを胸に、プレイせずにはいられなかった。そんな『ピュシス』の世界で出会ったタヌキとキツネ。彼らはお互いが同じく特別なスキル”化ける”ことができるのを知り、心を通わせるが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-24 18:00:00
1731806文字
会話率:36%
1000年以上生きる最強の化け狸「ポンタ」は、人間の姿に化け、田舎の駄菓子屋を営みながら、時折悪い妖怪を退治して暮らしていた。
そんなポンタの悩みは、彼が生み出した最強武術「ポンポコ獣王拳」を継ぐ者がいない事である。
そんな最中、旧友
達と酒を酌み交わしていたところ、不運にも妖怪トラック付喪神に跳ねられてしまう。
次にポンタが目覚めると、そこは見知らぬ森の中で子狸となっていた。
力の大半を失ったポンタは、異形の獣達と戦いながら、何とか異世界を生き抜いていく。
しかしついに力及ばず、絶体絶命の危機に瀕する。
そんなポンタを救ったのは、獣として生きる人間の少女「エナ」であった。
ポンタはエナにポンポコ獣王拳を継承する資質を見出し、弟子にしようと勧誘するが、突っぱねられてしまう。
そんなエナは、フワフワモフモフの毛皮を持つポンタを枕にしようと目論んでいたのだった。
毎日0時頃最新。
この小説はノベルアップ+でも投稿しております。
感想等お待ちしております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-21 00:00:00
505157文字
会話率:45%
げんこつおやまのたぬきさんは
異世界に行ったり
現世にいたり
幽世にいったりする譚
最終更新:2024-09-20 12:08:17
586文字
会話率:29%
――フクロギを視たら、貴方も呪われる。
私の地元には、とある怪談がある。
それはフクロギという、梟の止まる木。
それを見た者は、数珠の様に次々と呪われてしまうらしい。
私は高校の友人に誘われ、フクロギのある雑木林へと向かったが……。
この物語は、実体験を元にしておりますが、フィクションです。また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-04 22:20:00
5344文字
会話率:0%
――病院の西側にあるエレベーターは深夜に使うな
これは私が病院薬剤師だったころ、実際に起きた話。
最終更新:2024-07-04 16:46:41
1864文字
会話率:41%
「無い、無い、私には何にも無い。愛すべき家族も、帰るべき家も――生きる希望でさえも」
天涯孤独なパルマの心は限界だった。彼女が唯一持つモノ。それは他人の命を奪う、呪われた死の魔力だけ。
「ぜんぶ、終わりにしよう」
16歳の誕生日。彼女は養父
に、変態貴族の元へ売られかけてしまう。絶望したパルマは自死を選ぶが、そこへ若き騎士が現れた。
「絶対にキミを死なせはしない」
彼は侯爵家の当主であり、死の魔力を持つ異端者を狩る騎士団の団長だった。だが彼はパルマの幼馴染だと告白し――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-25 17:20:00
26540文字
会話率:52%
「鬼神と呼ばれる男の家に嫁がなければならないの」
怪我したポン太を匿ってくれた扇家の娘は、泣きながらそう言った。
(鬼だか神だか知らないけれど、貴女の代わりに私が嫁いで恩返しをさせていただきます!!)
実はポン太は雌だった。それも化け
狸の。
人間の姿となり、扇家の娘として相手方の家に向かったポン太――もとい扇 蒼葉は、旦那様、百鬼 行雲にいきなり「結婚する気はない」と言われてしまう。
それでも蒼葉はめげなかった。意地悪な姑にも新たにやって来たお嫁さん候補にも負けず、憧れの『すろーらいふ』を送るため奮闘する。
もふもふ尻尾に魅了されたのか次第に優しくなる旦那様だったが、どうやら妖狩りのお仕事が上手くいっていないようで――
妖狩りの冷徹な(但し動物には甘い)軍人×底抜けにタフで元気な腹ペコ狸娘の全然スローライフじゃないラブコメディ。
◇◆◇◆◇◆◇
*大正時代頃の日本をベースとした架空世界が舞台の和風ファンタジーです。
*カクヨムからの転載になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-02 12:22:09
100854文字
会話率:32%
桜の盛りにはまだ早いのに花月のつごもりをお花見の日にしていた西田の会社は、桜の枝がつぼみばかりでもやっぱり酒を飲む、酒を飲む。いつの間にかお隣さんもできていた。が、シートをがさがさ言わせて宴会の準備をするお隣さんはたぬきだった。しかもみごと
に人語をしゃべるのだ。
*「monogatary.com」というお題で小説を書くサイトにもアップしてあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 19:09:22
5366文字
会話率:46%
梅とぽんぽこ
梅とぽんぽこ
最終更新:2024-02-28 02:55:42
282文字
会話率:0%
心象素描(しんしょうスケッチ)実践研究
令和癸卯(ミズノトウ)肆拾 霜月
弐陸陸参 伍 弐零弐参
卵ちゃんぽんぽこ! 詩一編
三つ目心象素描実践研究ラボ
最終更新:2023-11-26 13:28:59
242文字
会話率:0%
心象素描(しんしょうスケッチ)実践研究
令和 辛丑(カノトウシ)参捌 神無月
弐陸捌壱 参 弐零弐壱
ぽんぽこぽん 詩一編
アオノフウ
三つ目心象素描研究ラボ
最終更新:2021-10-21 07:29:43
469文字
会話率:0%
あるまんげつのよる
みみをすませばほら
もりのおくからきこえてくる
ぽんぽこぽんぽん
ぽんぽこぽんぽん
たぬきたちがおなかをたたいて
まつりだまつりだ
ぽんぽこぽんぽん
ぽんぽこぽんぽん
最終更新:2023-09-14 21:48:19
296文字
会話率:0%
世の中の動物達はそれぞれの種族が集まり、里を作って暮らしていました。動物達は弱肉強食の世の中にアニマルールを作り、ルールを守って交流していました。
そんな世の中の端っこでたぬきの里は穏やかに暮らしていました。しかし、とらの里をかけた世の
中の最後の植民地争いに巻き込まれてしまいます。たぬきの里は周りの弱い里とも協力して里を守ろうと奮闘します。きつねの里、とらの里、オオカミの里と交渉し、泣いたり笑ったり喜んだり頑張ったりして次々と起こる問題を乗り越えていきます。とらの里と戦争して勝ったのも束の間、強敵のオオカミの里に勝たなければ生き残れない窮地に追い込まれます。たぬきの里は世の中最強のベアの里と同盟を結び、オオカミの里と戦争し奇跡と言える戦果を挙げて勝利します…あれ?これって…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-04 18:00:00
127440文字
会話率:50%
漫才のボケが、デスゲームの主催者をやりたいと言い出す。うまくできるか不安だからとツッコミを参加者に見立ててシミュレーションするが・・・
※漫才の台本です。ゲラゲラコンテスト4応募作品。
最終更新:2022-04-10 21:00:00
1846文字
会話率:100%
自動車教習所で初めて路上教習をする生徒と教官。だが生徒は、路上教習よりも気になる事があるようで・・・
※コントの台本です。ゲラゲラコンテスト4応募作品。
最終更新:2022-04-10 21:00:00
1797文字
会話率:96%
漫才のボケが、一人っ子の扱いの悪さに不満をぶちまける。ツッコミはそんなボケをなだめるが、暴走するボケを見るうちに・・・
※漫才の台本です。ゲラゲラコンテスト4応募作品。
最終更新:2022-04-10 21:00:00
1753文字
会話率:100%
ぽんぽこ ちいさな たぬきさん。
はっぱをかぶって だいへんしん!
おおきなばしゃに すがたをかえて
きょうもしあわせ はこびます!
仙道企画その3に参加させていただいております!
最終更新:2022-03-31 19:49:34
1451文字
会話率:23%
五叉路の中に入ってはいけない細道、、
最終更新:2022-02-12 13:35:01
2500文字
会話率:0%
「信者獲得のために今まさに情報戦の技能を収めるべし!!!何々・・・?ツイホウザマーなるものをすれば人気絶頂信者獲得間違いなしとな…!?」
とある狐の神様の勘違いにて追放と言う破門をくらい縁も縁もない辺境(異世界)に飛ばされることになった哀
れなフテン狐の未来はいかに!!!
一方近代ナ―ロッパの帝国に住む商家の旦那様が一人で考え込んでいた
「遠目からは小イノシシでも死んでいると思ったが…こいつは新種のフォックスか…?」
ボーイミーツガールならぬガイミーツフォックス…こうして哀れ追放狐とそれを拾った商家の旦那様はどうなることやら
――――
主人公が妖狐なので人化要素がそのうちあります
しかしながら深度5を超える生粋のケモ体系フェチのケモナーの方には申し訳ありませんが作者のケモナーレベルは深度1のためこの作品のケモミミ達は耳と尻尾のみ生えたケモミミですのでお気をつけくださいませ
なお追放を宣言した狐っ娘が今後の展開次第で可愛そうな目に合うかも知れませんのでご注意ください…ええ、これも追放ざまぁの悲しき定めなのです…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-22 19:55:50
15117文字
会話率:59%
異世界でたぬきに転生
最終更新:2021-05-27 07:55:23
9999文字
会話率:31%
ある兄弟のお話。
これを読んであなたは何を感じますか。
キーワード:
最終更新:2021-04-11 19:18:34
665文字
会話率:35%
ただの大学生北原大佑は交通事故で死んでしまい、ある時きづいたら魔術ありかつ魔王が存在している異世界の伯爵家三男に生まれ変わってしまっていた。この地では7歳に自分自身の才能が協会で鑑定されわかるとされており、受けてみると「0」とだけ表示され才
能なしと判断され落ちこぼれと言われてしまう。しかしほんとは落ちこぼれではなく....
落ちこぼれと言われた少年が努力し仲間と共に敵に立ち向かうストーリーである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-02 07:54:55
2468文字
会話率:50%
たぬきが異世界に転移する話。助けてくれた姫様を得意の化かしで助けちゃう!
途中までです。
最終更新:2020-11-23 05:55:14
1576文字
会話率:31%
ーー何人足りとも踏めない場所を、人は頂点と呼んだーー
この小説は"ハーメルン"様にも投稿しています。
また、投稿済の短編「踏み台が己を自覚した結果w」
の連載版です。その為、1話目は殆ど同じになっています。
最終更新:2020-06-19 22:30:35
14830文字
会話率:27%
ーー何人足りとも踏めない場所を、人は頂点と呼んだ
最終更新:2017-08-11 22:00:24
6625文字
会話率:23%
何処にでも居るような大学生の俺は、ある日突然異世界転生に巻き込まれてしまった!!
....昔書いた黒歴史、その登場人物の身体で。
安全で楽しい異世界ライフを送りたい俺。
だが、それを身体が許さない。黒歴史に書かれた設定に忠実な身体は自ら
危険に全力疾走。
泣き叫ぶ心。荒ぶる身体。次々襲いかかる黒歴史からの刺客。
ついぞ完結出来なかった(エタッた)黒歴史が、世界を越えて完結する。
これは、黒歴史が紡ぐ新たな歴史の1ページ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-14 00:54:49
5679文字
会話率:24%