ぼやけた視界と曖昧な記憶。気がつくとダニエラは、ウェディングドレスをまとって結婚式の準備をしていた。
何が何だかわからないけれど――それでも、なすべきことが確かにあった。
シリアス中編をとりあえず短編にまとめて書いてみたものです。
恋愛要
素はほとんどありませんが、これから始まるハッピーエンドになってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 18:00:00
10268文字
会話率:34%
弱盲の中学生、平田遥がいじめられる話。
※実在の人物・団体等とは関連性はありません。
最終更新:2025-02-23 23:41:18
1778文字
会話率:47%
――カッチコッチカチコッチ
野田は壁に掛けてある振り子時計の音を妙に懐かしく思った。
夢の中にいたせいだろうか。何の夢かは覚えていないが、旅をしていたような気がする。ともすればこの安堵感もそのせいだろうか。
野田は何度か大きく瞬き
をし、そしてまた目を細めた。
自宅の食卓。ぼやけた視界。その中、一部分だけ眩く感じるのは寝起きのせいか。
……いいや、目の前の鮭の切り身。その潤沢な脂が部屋の照明によって輝いて見えるのだ。
それに気づくと野田の鼻の中、肉壁を押しのけ、また滑るようにして香りが脳へと流れ込み、唾液の分泌を促し、喉を鳴らせた。
「おぉい、母さんや」
「え、あ、はーい。えっと、まずはお茶ね。はいはいどうぞ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 10:50:00
2574文字
会話率:40%
とあるアパートの部屋。朝……というよりはもう昼か、と男はぼやけた頭を軽く振る。
昨夜は寝つきが悪かった。昨日の昼頃、リサイクルショップで見かけた、(特に必要とはしてないが)お手頃価格の中古のノートパソコンを買おうかどうかベッドの中でいつ
までも悩んでいたせいだ。
結局、彼は買うと決めた。朝一番に行こう、と。
しかし、出遅れてしまったな。まだ買われてないといいが……。彼はそう思いつつ予定通り、リサイクルショップへ向かう。
「あ、どうもー」
「え、あ、どうも……」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-21 10:00:00
1835文字
会話率:38%
白神黒斗18歳。学校に登校中に信号を無視して突っ込んできた車に撥ねられ命を落してしまう。次に黒斗が目を覚ますと真っ白な空間に居た。と言うより浮かんでいた。
一瞬視界がぼやけたかと思うと目の前に小学生くらいの少女が居た。
彼女は、「初めまして
。君が住んでいたところで言うと神様と言う存在だよ」と、いきなり神様宣言をして来た。さらに彼女は、「動物が好きなんだよね? だったらその願いを叶えてあげる」
そう言って彼女は黒斗の体を真っ白な狼に変えてしまった。さらには、「キミの好きなように生きてね」と言う言葉と共に真っ白な光球と真っ黒な光球を狼の体となった黒斗の中に押し込み、そのまま地上に落とされてしまった。
詳しい説明もないまま地上に落とされてしまった黒斗は真っ白な光球の力と真っ黒な光球の力を使い二度目の人生・・・いや、狼生?を生きて行く。
途中に閑話や別視点を入れる予定でいます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-14 20:41:33
228261文字
会話率:61%
地球最後の人類が生き残ろうとするとして、遺伝子工学だけが残っていたらどのような最後を迎えるだろうか?
地球最後の人類の一人、緑は毎日朝日を浴びるのがやめられない。もうこの地球はほとんど海に浸かり、このビルから見える朝日も曇り空にぼやけ
たうっすらとしたものでしかないのに。衝動的に屋上へと向かう緑を、年上の少女朱はいつも追いかけて捕まえる。
残った人類の中でも賢いステは、人類を生き残らせるために、残った手札である遺伝子工学と女たちの体を使って次々に丈夫な子供を作っていく。やがて、緑と朱も成長し――。
※pivivにて開催された第2回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストに投稿した作品です。書き終わりの一文はオリジナルではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-26 23:27:17
5105文字
会話率:0%
雨の一日を過ごすとき、あれこれと出来なくなる。来週に伸ばす、そして、何もしなくなる、そして、忘れる。生涯に関係することさえ、ぼやけたりしてきた。それを気まぐれ、というのかもしれない。
最終更新:2023-05-07 13:36:16
375文字
会話率:0%
夏になったのか、なっていないのか、鳴かない蝉のことを考えていた。電話が鳴った。仕事以外で使わなくなった電話が鳴った。ぼやけた夏、ふいの電話、沁み出したのは、淋しい記憶。赤ちゃんみたいに、ただ甘えていた頃。それが、ぼくのほんと。
最終更新:2022-07-09 20:20:02
503文字
会話率:0%
年をとったら、何が嬉しいんだろうか。ぼくは、何を嬉しいと感じるんだろう。楽しかった日々があるなら、その日に、行ってみたいだろうか。どのみち、もう長くないのなら、なんでも、かなうのなら。もし、そうできるのなら、ぼくは君と過ごした日々を、選んで
もいいのだろうか。あまりにも、ぼやけた思考で過ごしているね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-09 20:25:55
1354文字
会話率:6%
とある田舎の、あぜ道の外れ。
朽ちて侘しい墓場の隅に、女が独りで座っている。
街灯のぼやけた光を浴びて、男はピアノを弾こうと思った。
戯曲形式の作品です。
最終更新:2022-12-01 19:04:46
8585文字
会話率:1%
子供の頃、俺は結構視力はいい方だった。
けど、大学生になった辺りから、視力が悪くなってきて。でも、俺はメガネもコンタクトレンズもダメで。
だから俺はしばらく、ぼやけまくった世界を生きていた。
けどある日、彼女ができて。その彼女が「私が
君の手や足になるよ。ずっと」って、ぼやけた俺の視界の向こうで、そう言って。
磨りガラス越しのような、ぼんやりとした日々。
だけど、君がいつも隣に居てくれるから、そんなぼやけた日々も悪くなくて。むしろ、君の温もりや声が笑顔がいつもすぐ傍にあるから、幸せで。
そんな幸せな日々がずっと続くって。
そう思ってた…けど。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-27 00:49:56
1053文字
会話率:8%
――己が不幸だと嘆くことが出来るのは、幸福とは何かを知るからである――
目を凝らして読む本は、数年前に図書館に受入されたソートナーヤ著「幸福論」だ。
「幸福って何かしら……」
自身は幸福とはなにか、知っているのだろうか?
木陰に
座り込み本を凝視しながら彼女は己に問う。
マリアンナ・フォレスター・シンリーンはぼやけた視界で空を見上げた。
✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱
これは幸福な双子の片割れと、不幸な双子の片割れの物語。王子と令嬢の古典的な恋愛物語。流行りも廃れはじめたザマァの物語。
✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱
男爵家に生まれた双子の女の子のうち、家に残ったマリアンナ。平民へと養子にだされたリアン。幸せが何かわかっていないマリアンナが、幸せを掴むための物語。
すでに全編書き上げてある中編となります。全15話で約5万4千字。順次予約投稿しておりますので、軽い読み物としてお楽しみいただければ幸いです。
お話の性質上、虐待表現が入ります。
注意喚起はしておりませんので、読まずに逃げるか、察知して飛ばすかしてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-05 20:00:00
54990文字
会話率:48%
原宿に遊びに来た私。もともとは友人の梨子と一緒に行く予定だったが、彼女の体調不良のため一人で行くことに。帰り道、竹下通りを歩いていると、暴れている一人の黒人がいた。私はなぜかその黒人に捕まって暴行を受け失明する。装飾美が好きで芸術を好む私は
、すぐに手術に臨むが感知はせず、視界はぼやけたまま。私は梨子と共に、自分を取り戻そうとする物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-23 18:10:50
16493文字
会話率:33%
夢のように薄暗くぼやけた毎日。
醒めない悪夢のような日々の中、礼也は、今日も見栄を張る。嘘をつく。
人に見下されないように、 傷つけられないように。ただそれだけのために生きてきた彼にとって、自分が持ってるものは何もなかった。
今日も彼は心の夜に堕ちていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-08 18:18:38
2593文字
会話率:21%
春のぼやけた日の瞭然たる邂逅について。
最終更新:2020-05-11 01:27:29
9558文字
会話率:51%
ピンク色の世界。
綺麗な世界。
くすんだ世界で見える
ぼやけた私の心。
注、この作品は色覚異常を取り上げた内容が書かれています。一部の方に不快感を与える内容になっているかも知れません。
大丈夫だという方は引き続き、お楽し
みください。
作品の内容に関しての文句はいくらでも受け付けますので、万一言いたいことがありましたら、遠慮せずどうぞ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2020-04-20 08:20:42
3467文字
会話率:28%
目の良い井上誠と、目の悪い井沢文彦。二人は仲のいい幼馴染だが、誠は一つ困っていることがあった。文彦が、大した恋愛経験も無い誠に恋愛相談を持ち掛けてくるのである。
友情と青春の混ざり合った、ぼやけたレンズの世界。
最終更新:2020-01-13 21:19:22
3329文字
会話率:31%
夏休み。
東京から少し離れた街の商店街にあるゲームショップ“昭和屋”では、新店長の元女子大生、小栗桜が常連客の石動爽太とカードゲームに興じていた。
石動爽太は中学二年。思春期なのか、小さい頃から比べて随分大人しくなったと感じる桜は、
この年の離れた幼馴染に何か悩みがあるのかと案じていた。
そんな彼から“ニエ”という言葉を聞いた桜は、お守りにとぼやけたカードを渡す。
それは、桜が“逢魔ヶ時の狐狗狸さん”として転送顕現するための扉だった。
なぜ爽太はニエに選ばれたのか。
なぜカードからあやかしが現れるのか。
そして、なぜ桜が“言霊使い・逢魔ヶ時の狐狗狸さん”となって戦うのか。
全ての謎が明らかになった時、彼は、そして彼女は何を思うのか。
“令和”が舞台の“昭和”のあやかし奇譚、ここに始まる。
※第七回書き出し祭り参加作品折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-01 07:00:00
8566文字
会話率:62%
鯵が釣れる。開いて塩、後は、乾かすだけだ。
最終更新:2018-12-01 23:41:39
1153文字
会話率:100%
主人公には人や動物の頭の上にぼやけた数字が見える。
それは、その人や動物の余命だった。
最終更新:2017-02-14 23:34:32
3048文字
会話率:15%
家族を、刺してしまう。
そんな現実味のないぼやけた世界の出来事。
最終更新:2016-03-12 21:34:58
981文字
会話率:23%
納得のいかない43歳での離婚した麻奈。どこかぼやけた人生と悩む評判の診療内科医、理沙。夢を忘れかけた32歳の裕一。麻奈との出会いで過去をふりかえる河野。そしてひたすら夢を追う麻奈の息子達。
彼らの間に奇妙で静かな友情が芽生えるのか。そして偶
然はもっと不思議!
ボウイが好き、音楽が好き、そんな些細な事実で彼らにある種の絆が生まれていく。
この作品は2013年アメーバのブログに。現在ツイッターにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-15 14:24:32
1498文字
会話率:5%
精一杯「普通」に活きていた有栖香澄(ありす かすみ)は高校2年生になるその日、登校中にまだ春休み?の小学生が車に惹かれそうになるのをかばって代わりにに死んでしまう。
目覚めたらなんか真っ白なぼやけた世界で神様を名乗る不思議ちゃんに無理や
り異世界へ転生される。管理不足の償いに多少融通を図ってくれるというが、果たして、果たして。
長編は初挑戦ですのでかなり読み苦しい点はあるかと思われます^^;
※※※
113話にて本編終了しました。
以降はアグターストーリー及び補足の追話となります。
※※※
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-07 00:00:00
180388文字
会話率:19%