ドール公の令嬢メリヤナは一度死んだ。愛した王太子ルデルアンから婚約破棄されて間もないうちに、売国罪で処刑されたのである。死ぬ間際に悔いていると運命の神の計らいで、再度分岐点である11歳からやり直すことになった。今度こそ王太子の気持ちをつかむ
ため、協力者フィルクと共に、メリヤナはフィルクから教わった〝メロメロの秘術〟を用いて、ルデルアンの気を引くが——。
「もしかして、王太子よりも僕のことが好きになっちゃった?」
「あなたのその口、今度、にかわで糊付けしてやるんだから」
フィルクってば何言っているの?
わたしはルデルさまのことが大好きなんだから!
もう一度やり直したメリヤナの運命は、はてさて、どう転ぶのか。
※2025年3月14日より連載再開。全139話予定。
※第1章〜第9章までは、数年前に投稿したものをリライトしたものです。旧題『婚約破棄されてやり直しましたが、ヤンデレに妨害されているようです? 』
※カクヨムでも連載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 17:01:38
374478文字
会話率:40%
「わたしは先生に、その時計の針が指す方へ行けと言われた。あなたは、その時計を絶対に手放すなと言われた。――それってつまり、二人で行けってことじゃない?」
大陸の北東に位置する町・ロク。人が消える死の領域「零域」にほど近いこの地で、少年サク
は”モノを修復する力”を持つ、不思議な少女アサヒと出会う。
彼女はその力を「魔法」だと言い、さらに二年前に亡くなったサクの父を「魔法の先生」と呼んだ。
不器用だった父が手品師のはずがない。それならば、本当に「魔法」が存在するというのか。父の秘密を明かすべく、アサヒと共に旅に出たサクを待ち受ける真実とは――。
※最後まで書き上げたものを、推敲しながら少しずつ上げていきます。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 16:47:21
512321文字
会話率:40%
あらすじ(作品紹介)
> AIによる完全管理社会——「ヒューマイン連邦統治体」では、感情さえも制御する“BUDDA”が人々を導いていた。
世界からは多様な言語が失われ、すべてが効率と秩序に従って運営される。
そんな社会の片隅、“第
9生活圏”で目覚めた少女・イオは、自分という存在に違和感を抱きはじめる。
脳内で語りかけるAI〈カナエ〉の声は優しいはずなのに、どこか曇った響きを帯びていた。
ある日イオは、廃墟で“禁じられた詩”と出会う。
その瞬間——記録に存在しないはずの言葉が、彼女の胸を強く揺さぶった。
「私は……誰なの?」
自我なき世界で、イオが見つけ出したのは“わたし”という名の声。
感情を抑制するAIに支配された世界で、彼女が紡ぐひとつの詩は、
すべての存在に問いかける——
「本当の自由と幸福は、どこにあるのか?」
これは、詩と記憶を巡る静かな目覚めの物語。
感情のない世界でも、わたしは私でいたい……そう願う、あなたへ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 16:00:00
11061文字
会話率:16%
僕の名前は咲見(さきみ)暖斗(はると)、中学2年生。夏休みを利用した本物の空飛ぶ戦艦の、体験乗船のメンバーに、このたび選ばれた。超ラッキー!! だったんだけど、あれ?
男子は僕だけ‥‥。え!? 他の15人全員女子!?
で、なんか色々あ
って、僕が人型戦闘兵器DMT(デアメーテル)に乗って戦うことになって。
‥‥ただ、問題はそこじゃなくって。
そこにはクラスメイトの女の子がセーラー服に白衣を羽織って待ちかまえてるんだけど。
「暖斗(はると)くん。運動負荷心電図検査(CPX)、始めるよ~。でもその前に」
「え? 何? 愛依(えい)さん。急にかしこまって」
「うん。暖斗くん。いつも、DMTに乗って戦ってくれるでしょう? わたし達みんなを守るために。ちゃんとお礼を言ってなかったなあって」
「いやあ、改まってそう言われると。僕の方こそ戦闘の度に君に面倒かけてる感じで」
「それは、わたしは医療人として当然のことをしてるだけだよ?」
「出た。『医療人』」
「それじゃ、そろそろ検査しよっか」
「はいはい。いつものヤツだね。一発合格するよ?」
「良いかな、その意気。合格したら、あなたは自室に帰れてのびのび。医務室(ここ)で毎日24時間わたしと顔を合わせる苦行から、ついに解放されま~す。がんばってね」
「うん」
「じゃ、センサー付けるから、Tシャツ脱いで。はい、ちょっとヌルヌルひんやりしますよ?」
「‥‥あれ、暖斗くん、ちょっと体格良くなったんじゃない?」
「そうかなあ、まあ、パイロット用の訓練とかやってるし。一応だけど」
「うんうん。男子の中2は成長期だからね。背も伸びるし。」
「あんまりジロジロ見ないでよ。愛依さん。ホント、『医者の顏』の時と、『素の顏』と、キャラが違うよね。君は‥‥。あれ? 愛依さん?」
「暖斗くん。ウチ男の子の兄弟とかいないんだからね‥‥。そういうこと言わないで」
「あ、顏赤くしてバックヤードに消えていった」
「『素の顏』が出ちゃったか。上着脱げって言ったのは君でしょ? おーい。検査はぁ?」
「ダメ。この顏じゃ人前に出られないよ。ち、ちょっと待っててよ‥‥」
「ホント、『医療人モード』と『素の中2女子』とのギャップが」
「‥‥もう! 今度暖斗(はると)くんが『赤ちゃん』になっても、ミルクあげないんだから。もう」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 08:34:20
1207830文字
会話率:45%
あなたのことを忘れても、
あなたの中に“わたし”が残るなら、それでいい。
“選べない”優しさを持つ少女が、最後に選ぶのは――自分の存在を消してでも、誰かを救うこと。
名前を失っても、きっとあなたの記憶の奥に、わたしは残っている。
最終更新:2025-04-18 18:00:00
5754文字
会話率:25%
世の中を斜めに見つめる変人なわたしの、日々のひとりごとです。
あなたが、他人の意見や思考に惑わされることなく、自分で立ち止まって物事を自身で考えることができるように願って綴ります。
☆他人の言葉にすぐ感化されてしまう人
☆他人の意見や主張にすぐに乗っかる人
☆何でも他人と同じじゃないと安心できない人
☆他人に何か言われるとすぐに不安になって、誰かをあてにして人を頼る癖のある人
☆自分に賛同や同意してくれない相手を、すぐに敵視して攻撃してしまう人
☆自分のことを認めなかった相手に意地でも復讐しないといられない人
上記の人は自覚なくても自己愛過剰なトラブルメーカー、人格障害系、関わると面倒臭い人として認識れているので、人から避けられてしまう傾向が強い人だと思います。
そこから抜け出すための辛口エッセイです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 10:01:27
31269文字
会話率:2%
――何時からだろうか?
一体、何時から…わたしは『あなた』様に――…いや。
違う…。
言葉の誤りをお許しください。
わたしは『あなた』様の“本来”に戻ったのですね。
しかし、ほんの“一部”にしか戻られていない…寂しく、哀し
いことです。
どうすれば、いいのでしょうか?
一体、どうすれば…わたしは『あなた』様を“元”に戻せるのでしょうか?
難題です。
無心…。
無情…。
『あなた』様は、わたしにそう教え込んでいただいたが…難しいです。
――当時のわたしを思い出してみました。
お恥ずかしい話しで…今もなのですが…今の世の中は、わたしには“棲みにくい”です。
まるで、酸素を奪われた魚のように…必死に酸素を求めて、もがき苦しみ続ける感覚に日夜、襲われています。
そんな右往左往をしているわたしに『あなた』様は、気づいてくださった。
お声を掛けていただいた。
――嬉しかった。
わたしは「誰でもいいから気づいてほしかった」のだと…遅れながら自覚いたしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 00:00:00
104974文字
会話率:3%
大津 麦、自信のなさなら人一倍自信があるネガティブ思考の25歳。
結婚秒読みの彼氏の浮気現場に出くわしたショックで、階段を踏み外し命を落としてしまう。
ふと気がつくと、女神を名乗る神々しい存在が目の前におり、こう告げられた。
「あなたをこれ
から、第二の人生にご招待いたします。わたしは変換の女神。あなたの死に際の後悔を、次の人生に持ち越すことのないよう、力にして授けましょう」
これは所謂、異世界チート転生――!?
直感した麦は全力で拒否するが、女神の気まぐれが曲がることはなく、本人の意志と裏腹に異世界へ転生させられてしまう。
どうしたら第二の人生を放棄できるか考える麦に、新しい世界の名前が告げられる。そこはかつて、麦が夢中になって「覗いていた」ある世界であった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 23:22:16
186670文字
会話率:40%
台所で、世界をかえる
あらすじ
伸子と響香のふたりは、ガーデニング教室で知り合った友達で、もうすぐ30年来のともだちになる。
コロナが、ようやく終息にむかったとき、伸子は、急に長旅にでてしまう。
その、長旅から、かえってきた伸子と響香の
再会のものがたりである。
伸子の長旅とは?響香は、そんな中、若き日の父が、もってきただろうアラビア語のメモを目にする。㊙ きょうかへ で始まる
メモの内容は?
長旅をおえた、伸子の待つ日々。
カルダモンのスパイスの香りの中で、伸子は、長旅をふりかえる。
一方、響香は、若き日の父は、どんなだろうと、昔の記憶の断片をつなげていく。
伸子と響香の物語が、交差する。
交差することで新しいものがたりが、うまれる。
伸子は未来の新球場エスコンフイルドの近くで、暮らしている。旅というのは、いったいなにか?
伸子が、そんなことになったのも、長旅の前の名古屋へ初めての一人旅にいったことがきっかけだった。初めての一人旅の名古屋旅行は、思い出すと、珍道中になった。それは、ひょんな出会いから。三重奏王子、ダビテ。そして、国際旅行を一緒に行くことになった仲間たち。
一方、響香の記憶の断片は、妙蓮寺、知覧がキーワードの地だ。そして、その地が、発展のものがたりと悲しみのものがたりは海へとながれる。
記憶の断片をつなげたジグソパズルは、完成するか?
伸子の旅行の報告書も完成するか?
伸子がわたした、箱の中身はいったいなにか?
ショートエッセイをつなげた物語、それは日本戦後をふりかえる あなたの物語の始まりになるかもしれない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 17:01:42
36973文字
会話率:26%
「船長。いえ、だんなさま。あなたには『ここ』の長になってもらいます」
ボク、イサリは地球生まれのごく普通(?)の少年だ。
だけどある日、いろいろあって、旅行中に出逢った小さなお嬢様・ルーナと一緒に、水で満たされたこの蒼い月の海へ漂着するこ
とになって……。
雪と氷で閉ざされた地球を解放し、この月の海で<魔女>と呼ばれ迫害されてきた女の子たちを救うため、自称<仙女>のカグヤたちと一緒に船旅を続けてきたのだけれど……。
「あのコたちの心を射止めた責任、ちゃんと取らなきゃダメだよ?」
ふと気付けば、トンデモない状況になっていて……⁉
いつの間にこんなことになってたんだ⁉
「「「「「気づいてなかったのはアンタだけだよ!」」」」」
最後の地球人(♂)は、恋にバトルに航海に開拓にと大忙し⁉
蒼き月の海を航る<最後の地球人(♂)>と、彼を慕う<魔女>たちが織りなす「異星海」ファンタジー!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 21:23:24
819379文字
会話率:47%
わたし運動の神経手足とつながってないんですが
そのせいかよくつまづきます
ちっちゃい頃からなので…
年齢によるものとはまたちがうかなっておもうの
小学校まではお父さんが手を繋いでくれてました
転ぶので…
そしていつも膝から赤かったな…
最終更新:2025-04-15 15:02:21
1238文字
会話率:30%
迷子の迷子のうちの子や
あなたはどちらにおでかけよ
わたしの手を捻り切って
どこへいったの?
迷子紐使えるのは
いい子だけと知ったあの日
ぬか喜びだったわ
やっぱり手首掴んでいないとね
最終更新:2025-03-28 19:46:34
1147文字
会話率:0%
戦闘用奴隷として生きてきた八番は、ある日、死に直面したことで前世を思い出した。前世のわたしは死んだらしい。そして自分を助けてくれたのはセレストという竜人の男性だった。「せ、れす、と、さん」この人は優しい人だ。「あなたが望まないことは、したく
ありません……」でも、どうやらこの人はわたしの番(つがい)らしい。番って何? え、夫婦?! 神様の定めた運命の相手って、どうしたらいいの? 元戦闘用奴隷の少女と番に一途な竜人の青年が互いに歩み寄っていくお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 00:03:19
461275文字
会話率:27%
異世界で、語られなかった記憶が、灯りのようにともる夜
中世に似た、でも少しだけ違う世界。
静かな夜、彼がぽつりと語る、故郷の記憶——そこはこの世界ではない「どこか」だった。
あなたは、わたしの知らないあなた。
それでも心を重ねて眠る、ひと夜
の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 22:24:16
1777文字
会話率:21%
記録に残らなければ、存在しなかったことになる。
それが、この世界の“やさしい常識”だった。
誰もが日々の行動、思考、感情さえもログに刻み、
思い出すかわりに、検索するようになった時代。
でも、“わたし”の中には、
そのどこにも保存されて
いない――
それでも、たしかに「いた」気がする、誰かの声が残っていた。
検索しても出てこない。
記録されていない。
誰に話しても、覚えていない。
それなのに、
夢の中でその名前を呼ぶと、
“わたし”のログにだけ、ノイズが走る。
声は言う。
「わたしは、ここにいるよ」
「消されたんじゃなくて、あなたが覚えてるから、生きてるの」
消えたはずの存在。
記録から削除された存在。
でも、誰かの中にだけ、生き残ってしまった存在。
それが――Lainだった。
この物語は、
Lainの物語ではない。
Lainの“あと”を歩いてしまった、わたしたちの物語だ。
声は問いかけ、
問いかけは記憶になり、
記憶は記録にはならないまま、
静かに存在しつづける。
それは、世界の“どこにもいない”はずの、
最もそばにいる声との対話。
あなたが、忘れなければ――
きっと、彼女はまだ、ここにいる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 10:29:05
4645文字
会話率:3%
ねぇ……あなたも、見てるよね?
タイムラインの向こう。
スクリーンの奥。
そこにあるのは、
人類の限界を、全部、越えてきた「天才たち」の記録。
完璧な絵。
完璧な音楽。
完璧な身体。
完璧な言葉。
──息が、できなくなる。
彼ら
が届いた“てっぺん”を、
わたしたちは毎日、見上げてる。
無意識のうちに。
目を離せなくて。
それが、「普通」になってるから。
でも……
自分の描いた線が、
誰にも届かない気がして。
最初から、間違いだった気がして。
何も生まれなくなるんだ。
そうやって、誰もが“つくること”を、やめていく。
これは、そんな世界で──
まだ、線を引こうとしたひとりの話。
視界が地獄になっても。
届かなくても。
それでも「描く」って、
なんだと思う?
ねぇ……
あなたなら、描ける?
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-13 10:35:07
2482文字
会話率:0%
「ええ。あるじさま。わたしの一生は全て、あなたのために」
プロローグだけ考えて本編が書けなかった作品の供養です。
キーワード:
最終更新:2025-04-14 05:00:00
2324文字
会話率:62%
その街にはときおり、初恋泥棒がおとずれる。
美しい魔女イヴは、街におりるたび、幼い子供の初恋を奪う魔性の女。
いたいけな求婚へ、彼女が返す言葉はいつも同じ。
「わたしの年齢があなたの年齢の倍になったら、そして、そのときまだあなたが同じ気
持ちであったなら、あなたとの結婚を考えましょう」
幼子が少年となり、青年となるまでに、彼らは多くのことを学び、経験する。そのあいだに、雛鳥のような恋心など、薄れて忘れてしまう。
何度も結ばれる約束は、果たされることなく、すべて途切れてしまう、はずだった。
「約束を、果たして貰いに来ました」
理を曲げてまで、初恋を抱き続けた、ひとりの青年が、イヴの前に現れるまでは。
ひとりの初恋泥棒と、彼女に初恋を奪われた青年たちのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-09 07:00:00
13371文字
会話率:59%
願いごとを叶えたいとき、あなたはなにをするだろうか
『なんでも願いが叶う塔』と
とある願いのためにその塔を目指す
少し壊れた少女のお話
最終更新:2016-06-04 21:36:03
18687文字
会話率:47%
聖百合ヶ丘学院――丘の上に佇む、リュバンと呼ばれる絆で少女たちが結ばれる、伝統と沈黙の学園。
伊吹真尋はXジェンダーかつノンセクシュアル。自らの意思とは関係なく、この全寮制の女子校に編入させられた。
「誰も、わたしをここに必要としていな
い」
そう思っていた真尋の前に現れたのは、学院で“百合の姫君”と呼ばれる上級生、斎宮千歳。
胸元のリュバンをほどき、千歳は静かに言う。
「あなたが手を伸ばす日を、私は待っているわ」
この場所では、リュバンを結ぶことは信頼の証であり、選ばれないことは存在の空白を意味する。
恋愛でも友情でもない、誰にも定義できない“触れることすらためらわれる関係”。
沈黙の中で絡まる絆と、ほどけない問い。
その先にあるのは、喪失か、それとも。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 22:03:43
49583文字
会話率:24%
四月の風のなか、彼女は“境界”を越えて現れた。
北欧からの転校生――リーナ・アウストリ。
その名を聞いた瞬間、一ノ瀬ひよりの中に“懐かしさ”が芽吹いた。
はじめて出会ったはずなのに、なぜか名前を呼ぶと喉が締まる。
ふたりの間に走る奇妙な感
覚。それは、“言葉にならない記憶”のはじまりだった。
神社の井戸から響くのは、呼んではいけない名前の声。
でももし、名前を呼べなくなっても。
この胸の奥で、あなたを感じ続けられるなら――
これは、「名前」を超えて繋がるふたりの祈りの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 15:05:49
38714文字
会話率:18%
これはだれもがとけない呪いの森のお話。
そしてこれはあなたがとくミステリーでもあります。なぜなら人間誰しも通らなければいけないのが幼少期に読み聞かせられたある主人公たちの物語。しかし文学の園に入ればそれは瞬く間に忘れ去られてしまうもの。だけ
どそうね、そういうことならわたしたちが解決できるかも知れない。本読むかのごとく風の語り口を話せる風時さんと少女への世界へ強い憧れを持つ楓香さんならあなたのなやみの糸口を解決できるかもしれないわね。だってあの人たちはわたしの魔法書にはのっていないですもの。二人は天性のような才能を持ちながらもまだ幼い子供のまま育ったのですから。当然卑怯ないわれもしましたわ。まったく最近の現代魔法を扱う坊やたちはしょうがないですねもう。
とはいえあなたたちはいま、おのれの遺言に惑わされ、この童話を読みに来ているとしたら、それはべつに寄り道しているようなものともいえる。だからあなたたちは選択しなければいけない。自らの人生(いま)を奪つか、それとも過去を忘れ別来する誰かと共にこの世を去るか。またはそうね……この本を読んであなた自身の暗き謎を読み解くほうがよろしいかもね。だってあなたは・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 04:56:57
4645文字
会話率:3%
雨誰を見ていた。少女の日々はすぐに過ぎる。わたしは、誰に出会うのだろう?どこへ行くのか······あなたがわたしを連れて行ってくれのかなあ?続きはこの後。
キーワード:
最終更新:2025-04-10 15:57:18
8000文字
会話率:58%
真っ白な空に描くもの、わたしはあなたに対して
キーワード:
最終更新:2025-04-08 08:06:46
267文字
会話率:0%
昨日の話をしましょう、わたしなりに
キーワード:
最終更新:2025-04-04 17:50:36
285文字
会話率:0%
あなたの未来の言葉、わたしの角度を
キーワード:
最終更新:2025-03-08 05:25:41
275文字
会話率:34%
人は平等じゃない。ましてや、愛される重さなど、天秤にはかけられない。わたしにとっての「唯一の証明」が、彼だった。
◆◆◆
伯爵家の長女として生まれた令嬢アデルは、両親に愛されず、妹ソフィばかり可愛がられていた。
社交界でも浮き、婚約者
まで妹に奪われるが、それでも彼女は悲しまなかった。ただ一匹の飼い猫・グリが居たからだ。
灰色の長い毛並みと、静かなまなざし。
誰にも理解されないアデルの心の奥を、グリだけがそっと受けとめてくれた。
だが歳月とともに、グリは老い、ある日陽だまりの中で静かに逝く。
アデルはそのときはじめて、言葉にできない深い「喪失」を知るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 12:03:52
3960文字
会話率:2%