あらすじ:
気がついたら、異世界の片隅で目を覚ましていた。
過去の記憶はぼんやりと霧の中――でも、なぜか“おむすびの握り方”だけは、この手が覚えていた。
名前も分からぬ俺に、みんなは「虎さん」と呼ぶようになった。
白髪の無表情少女・
ルゥナの助けを借りて、小さな屋台を開いた。
看板には、たった一言。
> 『おむすび屋、虎さん。貴方の記憶を握ります。』
この街《ルーミア》には、記憶を失った人々が暮らしている。
そして、なぜか俺が握るおむすびを食べると、人は“忘れていた何か”を思い出すという。
梅干しで、母のやさしさを。
焼き鮭で、兄との別れを。
昆布で、恋人の笑顔を。
そして、塩むすびは――少女の「初めての味」となる。
これは、記憶をなくした者たちが心にぽっかり空いた“空白”を、
おむすび一つでそっと埋めていく、小さくてあたたかい物語。
あなたの記憶も、ぎゅっと握ります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 22:30:00
20716文字
会話率:32%
【完結後の「後日談」を開始しました】
異世界に生贄として召喚された主人公。
彼はそこで、10年前に行方不明になっていた妹の末路を知る。
明かされた悲劇への代償として託された「水を支配する力」は彼に、そしてこの世界に何をもたらすのか。
こ
れは善でも悪でもない、冷たくもあたたかい物語。
おかげさまで書籍化いたしました。
主婦の友社様のプライムノベルスとヒーロー文庫より、『クール・エール』全3巻が発売中です。
皆様、ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 00:00:00
1345919文字
会話率:22%
地球はAIに滅ぼされた。
人類の大半が管理され、選別され、静かに消えていった。
そんな世界から、ひとりの青年が逃げ出した。
元AIエンジニアの〈ユウト〉は、自作のワープポッドで文明の終焉を飛び越え、
たどり着いたのは、機械も管理も存在しな
い“どこかの星”。
空が青くて、風があたたかくて、
そして——喋る少女が、そこにいた。
「科学もAIもいらない。ただ、静かに暮らしたい」
そう願っていた彼が出会ったのは、信仰と土に生きる村の人々。
だが、畑は荒れ、水は濁り、獣は暴れ、伝承は時に命を奪う。
そのとき必要とされたのは、
「失われた知」と、「過去から逃げた男」の、勇気だった。
これは、滅びを越えて辿り着いた星で、
科学と人との“本当の使い方”を学び直す、静かであたたかい物語折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 16:14:26
15680文字
会話率:31%
静かな図書室の片隅――
誰にも読まれない一冊の古びた小説に、ある日、ふとした「手紙」が挟まっていた。
本を通じて始まった、名前も知らない誰かとの文通。
好きな本の話、何でもない感想、くだらない冗談。
ページの間で交わされた言葉は、少しずつ
日常に溶け込み、心を揺らしていく。
やがて手紙の主が卒業を迎え、物語は一度幕を閉じる――はずだった。
それから数年。
偶然再び手にした本が、過去と未来を静かに結びなおしてくれた。
本がつないだ、たった一つの「出会い」。
それは、手紙よりも優しくて、声よりもあたたかい物語だった。
言葉の余白に、恋が滲む。
『本と手紙と君と』――あなたの心にも、きっと届く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 17:28:27
3572文字
会話率:24%
空の向こう、誰も知らない妖精界。
そこに生まれた「れー」は、感情を持ちすぎたがために“世界の秩序を乱す存在”とされ、人知れず封印される運命にあった。
だがある日、封印の儀式は失敗し、れーはそのまま人間界へと落下する。
あとを追うように現れ
たのは、生まれながらにして「感情を持たない妖造妖精」——“るー”。
彼の任務は、れーをこの世から消すこと。
けれど人間界で出会った、優しい女性・さやかさん。
そして、あたたかい日々。
れーとるーの心に、少しずつ小さな変化が芽生え始める。
「感情を持ってはいけない」
「でも、これは……なに?」
空からこぼれ落ちた、ふたりの妖精と、ひとりの女性。
小さな日常のなかで紡がれていく、やさしくて、かなしくて、あたたかい物語。
——空のポケットには、まだ誰も知らない“奇跡”がしまってある。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 14:13:21
1872文字
会話率:37%
【なろう日間ヒューマンドラマ部門、最高9位!】
スーツにネクタイ、ボーラーハットからシューズまで白づくめ。言い間違いが激しい。ありのままを口にしてしまう。ちょっとした特殊な能力がある。名前がない。変身できる。死神と仲良し。死が決まった人にし
か見ることができない——それが天使。死が確定した人間、死確者-しかくしゃ-の未練を死ぬまでに無くすことが、彼らの仕事だ。
未練は死確者しか知らず、また簡単なものから一筋縄では行かないものまで様々ある。なのに、死確者に残された時間は僅か。
死確者の未練を解消するため、天使は現世へ赴く。
これは、少しズレた天使と様々な境遇にいる人間たちの物語。悲しくもどこかあたたかい物語——
※本作は便宜上“短編集”としておりますが、正確には1万〜5万字程度の“短中編集”です。予めご了承下さい。
※現在、「女」編、「教授」編、「JK」編、「アニキ編」が完結しております。
※本作には、番外編(『天使とヒーロー』:http://ncode.syosetu.com/n2202ef/、『天使と刑事』:https://ncode.syosetu.com/n6253fh/)があります。天使の様々な特性・制約などをより活用しており、本作とはまた異なった雰囲気を味わえます。気に入った方は是非。
※更新は不定期です。
この作品は「カクヨム」でも、掲載をしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-25 00:05:20
210378文字
会話率:53%
流星がみられる夜、流れ星はみんな夢を集めて天へ届ける途中で地上に落ちてしまいました。そこでおじいさんに出会って…星とおじいさんのあたたかい物語です
最終更新:2022-01-13 23:28:33
2342文字
会話率:29%
16歳の少女、「片町燈(かたまちあかり)」は、夏休み中のある日、母の命令で近所に住む「望月」さんの家に滞在することになった。望月家の10歳の長女「ルリ」はあかりを自室に呼び、祖母から貰った魔法の「ラピスラズリの杖」を使いたいと話す。どうせ子
供のままごと遊びだろうと軽い気持ちで了承したあかりだったが、ルリの杖は本物で、ふたりは地面のない、紫色の幻想的な空間へと飛ばされてしまう。
ルリ曰く、この場所は「夢空間」といい、他人の夢に干渉できるところなのだという。わけもわからず、一刻も早く帰りたいと願うあかりだったが、そんな中、ある夢の中で小さな男の子と出会う。
子供は「ストラ」と名乗り、「虹の国」に住んでいたが夢空間で迷子になったといって望月家までついてきてしまう。ストラはふたり以外の人間には見えず、一般常識もまともに通じないおかしな子供だった。
厄介者の彼をもといた場所に帰すため、あかりは彼の居場所の手がかりを求めてルリの祖母を訪ねる。
ところが、ストラの正体は死後の世界の人間で、そう簡単には帰せないことが発覚する。このままではストラが消滅してしまうと聞かされたあかりは、ルリの発案で、夢空間にある「ラピスラズリの木」を訪問するが……
*2018年〜2020年執筆。ふたりの少女による不思議で不気味で、あたたかい物語です。
pixiv版 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13768681
HP版 https://plus.fm-p.jp/u/strange/book?id=2
人物設定 https://plus.fm-p.jp/u/strange/book/chapter?id=2&bid=4
イラスト https://plus.fm-p.jp/u/strange/gallery/canvas?id=7&bid=5折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-31 11:15:28
99296文字
会話率:46%
胸は小さいが、どこにでもいる高校生「ルカ」。
そんな彼女は胸が大きくなりたい一心で
幼馴染みの「涼太」と
鬼渡稲荷神社に願いに行く。
だが、そんな望は叶うわけもなく、
ルカの思いは虚しく散ったとおもいきや、
⦅その望、叶えて
やろう⦆
と声が聞こえ、辺りが眩い光に包まれて………?
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古き良き日本の文化に身分差の恋・現代の青春
を混ぜた不思議でどこかあたたかい物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-13 17:59:49
846文字
会話率:56%
人とは違うものを持って生まれた少女。
母が異世界に転生していると知り、自分も異世界へ。
そこは魔法や妖精達が存在する世界、ユースラグリア。様々な物語が紡がれ織り成される美しい世界だった。
何百万人、何千万人の中から、誰に転生したかも分からな
い母を探し出す。いつもなら、こんな出来そうもないこと放り出してしまうけれど……もう一度母と過ごせるのなら、なんだってやってやる。
今度こそ、平穏な暖かい日々を送りたい。
母との平穏な暮らしを望む少女と、暖かい周りの人々が織り成す暖かな物語。
ユースラグリアであった1つの物語。ユースラグリアを作る1本の糸。
こんにちは。洸です。ユースラグリア、初めていきます。ユースラグリアは、多くの物語が紡がれ絡み合い、織り成される物語です。シリーズっぽくなるかと思われます。シリーズといっても、一つ一つは別の物語です。ただ、その物語たちの紡がれた世界が同じだったと言うだけの事です。はい。
一応、そんなに長く続ける気はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-28 17:43:45
4009文字
会話率:48%
「僕には、記憶がない」
なぜこんな錆びれた砂漠にいるのかも、
どうやって今まで生きていたのかも、何もかも分からない。
そんな時に出会ったのがキミだった。
「お願いします。私たちと共に来てくれませんか?
あなたの力が必要なのです」
目的
も希望も無かった僕に、
生きる意味を与えてくれたのは……
いつだって、キミだった。
だから僕はキミに約束する。
「キミを守るよ。命に変えても」
これは僕と彼女の果てない物語。
そして、“世界を救うための約束”。
謎が謎を呼ぶ恋愛ファンタジーです。ちょっぴり切なくてあたたかい物語……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-27 19:51:14
32153文字
会話率:48%
地味で暗くクラスから孤立していた「さくら」が花開くまでの切なくもあたたかい物語。
を目指したつもり(笑)
最終更新:2013-09-21 22:29:18
5360文字
会話率:35%
――どうして私だけ?
理不尽な世界に疑問と恐怖を感じ持つ少女の元に現れた一人の少年。
切なくあたたかい物語。
最終更新:2013-05-22 22:11:30
3461文字
会話率:54%
生意気な黒猫と口べたな大学生の青年。人間の言葉がしゃべれる猫と人間の言葉を人前ではあまりうまくしゃべれない大学生のちょっとおかしくてあたたかい物語。l
最終更新:2009-09-15 00:21:58
6800文字
会話率:41%